2010年7月30日
歯周病があり、入れ歯を作るとしたらどのような方法がありますか?
Q.5,6年前から歯周病で悩んでいます。かかりつけの歯科医院で侵襲性歯周炎の可能性もあると言われて治療を行ってきましたが、すでに何本か歯が抜けてしまい、現在もグラグラしている歯があります。インプラントをするには骨が薄くて無理だそうです。歯周病があり、入れ歯を作るとしたらどのような方法があるのでしょうか?(40代 女性)
A.すでに何本か歯を失っていて、残っている歯も弱い、歯周病の方は通常の保険の部分入れ歯では、近い将来さらに歯を失うことが予想されます。
口の中を清潔に保つこと、日頃のケアはもちろん大切ですが、どのような入れ歯を選択するかということも非常に大切なことです。
というのは、入れ歯によって、歯の喪失を加速させてしまう可能性があるからです。
歯周病にかかった歯は、部分入れ歯の金属のばねに非常に弱いです。
せっかく残っている歯にストレスを集中させてしまい、最終的には歯が徐々に抜けてしまう状態になってしまうからです。
当院の入れ歯、テレスコープシステムは、歯が揺れないように全体的に固定することができるため、歯周病の患者さんに適していると言えるでしょう。
テレスコープシステムはドイツで開発された入れ歯です。
入れ歯を入れることで歯が抜けてしまうのではなく、入れ歯で歯が抜けるのを予防する。というコンセプトです。
テレスコープシステムを行うことにより、歯を失うことを予防し、歯の寿命を延長することができます。
しかし、残念ながら必ず歯を守れるというわけではありません。どうしても歯を失うことが免れないことがあります。その時、通常でしたらまた入れ歯を作り直す必要があります。
ですが、テレスコープシステムは、あらかじめ失うであろう歯のことを想定して、修理ができるようになっています。
抜けるたびに作り直しが必要ではなく、修理して長く使えるのも特徴です。
テレスコープシステムは数種類あり、残ってる歯の状態によって選択します。
金属の金具やばねがみえないため、審美的にも優れている入れ歯のため、若い方であってもテレスコープシステムは受け入れていただいておりますのでご安心ください。
2010年7月16日
歯周病で歯がぐらぐらしています。治療法は?
Q 歯周病と診断されました。全体的に骨がなくなってきているようです。ぐらぐらしている歯は早期に抜いた方が良いといわれたのですが、抜いた後どのような治療方法があるのでしょうか。(40代女性)
A.全体的に歯周病が進んでいる場合、1本抜けてしまうと、ほかの歯にその分負担をかけることになるので、急速に歯を失っていくことが多いのでとても注意しなくてはいけません。
国際歯科連盟(FDI)では2000年にMinimam Interventionという新しい概念を学会誌で推奨しました。
Minimam InterventionとはM I と呼ばれていて、なるべく歯を削らないで最小限で治療をしましょう。という意味です。
確かに自分の歯で一生を送ることができれば最高の喜びで、誰もがそれを望んでいます。
近年、予防は歯科医院での取り組みも広がりつつあり、その効果は大きいものです。
しかし一方で、中高年の多くはう蝕や歯周疾患に罹患している人も多いという現実があります。そこで最小限に削ることに固執するあまり、すでに疾患に罹患している状態をただ静観して何もしないでいたならば、ますます状況を悪くしてしまう結果となるでしょう。
中高年で歯周病やむし歯により、かみ合わせの崩壊が予測される場合には積極的にかみ合わせの回復と、永続性のある歯の固定を行う必要があると判断しなければならないと思います。
このような機会に消極的な治療介入を行い、少数歯にストレスを集中させてしまうと、最終的には残っている歯を徐々に失ってしまうという状況に追い込まれてしまいます。
そのような結果を招かないためには歯の削り、全顎的に歯の固定を行うとともに、かみ合わせの安定を図り、長期に口腔内で機能する治療を行うべきだと思います。
あなたの場合もまずは歯周病の治療を行い、保存ができる歯を決めて、動かないようにしっかり固定してあげる必要があります。(歯は横揺れに非常に弱いので、ぐらぐらしている歯はますます動揺してきます。)
当院の固定の方法は、ブリッジ、テレスコープシステムなどの方法があります。どの方法が適切かは事前に相談して決めます。
若年性歯周炎と入れ歯
Q.まだ30代なのですが、若年性歯周炎と診断されました。
10代の頃から歯肉炎の症状があり、歯科医院で、歯ブラシの指導などがありました。舌で歯を触ると動揺もあります。最近では腫れや痛みもあり、すでに抜けてしまいそうな歯が何本かあります。奥歯にはブリッジがはいっているのですが、ブリッジごとグラグラしています。ブリッジが抜けてしまったら入れ歯になるのでしょうか?
A.若年性歯周炎(侵襲性歯周炎)とは10代、20代の若い方が発症する歯周炎です。
この時期に発症する原因は遺伝的なもの、免疫機能の異常と言われています。細菌の中でもActinobacillus actinomycetemcomitans という菌が多いのも特徴です。
あなたの場合、グラグラしているブリッジの対応と歯周病の治療を並行して行わないといけません。歯周ポケットの深い、抜けてしまいそうな歯はその歯が抜けてしまった時の対応を考えておく必要があります。
具体的には、仮の歯をつくる。仮の入れ歯をつくるなどです。その後、歯周病の治療を行います。
歯周病とは歯のまわりの骨がグラつきだし、最終的には歯が抜けてしまう疾患で、20代ごろから発症すると言われています。口の中にその原因となる歯周病菌が存在するのかを検査によって調べることにより、より正確な診断と適切な治療を受けることが出来るようになります。
歯周病の原因となる細菌は主に6つあります。
①Porphylomonas gingivalis
②Tannerella forsythensis
③Treponemadenticola
④Prevotera intermedia
⑤Actinobacillus actinomycetemcomiotans
⑥ Fusobacterium nucleatum
【お口の中の歯周病菌を除菌する新技術3DS】
歯科衛生士による専門的な技術と器具を用いた歯面清掃処理(PMTC)を行って、歯垢(プラーク)や歯石を除去した後に、歯列にあったマウスピーストレーを用いてくすりを一定時間歯面に塗布します。この方法は唾液で希釈されることなく、安全かつ確実に抗菌剤やフッ化物などのくすりを歯に塗布することが可能です。
3DSの方法
①唾液検査を行い除菌が必要かどうかを確認します。
②除菌に必要な患者さんには十分な治療方針の説明を行います。
③歯の型をとりマウスピーストレーを製作します。
④ PMTCを行い、歯面より歯垢(プラーク)、歯石をとります。
⑤マウスピーストレーに薬物を入れて、5分間置いて、除菌します。
⑥一週間後に再度除菌操作を行います。
⑦家庭では1日2回(朝、就寝前のブラッシング後)トレーにフッ素含有のジェルを入れて、5分間維持し歯を強くします。
当院では(株)BMLの唾液検査で検査報告書を患者様にお渡ししております。
3DSの効果は4カ月から6カ月といわれているため、定期的に除菌することをお勧めします。
歯周病の症状が安定してきたら、歯が動かないように固定をしなければいけません。簡易的には、両隣を接着剤で止める方法がありますが、たくさんの歯を失ってしまった場合は当院でおすすめしているテレスコープシステム(ドイツで開発された入れ歯)で対応しています。
2010年7月 1日








