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2016年11月16日

インプラント後の入れ歯治療について

最近、インプラント後に入れ歯の治療を希望され、来院される患者様が増えてきました。

・インプラントは抜かずに、利用できるのかどうか。
・土台を抜かずにそのままにしておいて良いのかどうか。

ドイツで開発された、テレスコープシステムは、昨今、テレスコープとインプラントのコンビネーションケースが数多く行われています。

インプラントと天然の歯を連結してはいけないと言われてきましたが、インプラントと天然歯の沈み込みの量を調整し、取り外しができるテレスコープで対応することにより、可能となりました。

せっかく入れたインプラントですから、利用した方が良いです。
抜く必要はないので、大丈夫ですよ。

義歯の沈み込みを防ぐ事ができますし、義歯の設計上も4点支持を得られる事ができます。

患者様のお話しを聞かせて頂くと、インプラントの手術が大変で、精神的に参ってしまった。
もう、これ以上インプラントはやりたくないので、入れ歯で治療をお願いしたいという内容が数多くあります。

先日、インプラント学会に出席させて頂いた時、インプラントのトラブルについて私達、歯科医師は、相当注意して、患者様に勧めないといけないと感じました。


インプラント治療は、「歯科界における20世紀最大の発明」と言われているも関わらず、昨今インプラント関連の医療事故やマスメディアによるセンセーショナルな報道がされています。

すでに4人に1人が高齢者という超高齢社会の時代。

2040年には、2.8人に1人が、高齢者となります。

インプラント治療を行って、20年後どうなるのか。

ほとんどデータがありません。

インプラントを一旦行うと、再治療を伴う外科的な侵襲にずっと侵される事になるのです。
かなりリスクのある患者様に対しても、追加埋入をしないといけない状態にもなります。

高齢者は嚥下も困難になり、外傷も起こしやすくなり、全身疾患もあり、いわゆる多病となります。

私達、歯科医師の全身疾患に対するさらなる知識が求められるようになるでしょう。

全身疾患を理解し、臨床検査を読む事ができる歯科医師が、超高齢社会に求めらることになります。

稲葉歯科医院が専門としている、ドイツのテレスコープシステム、シュトラックデンチャーの需要はこれから更に高まると感じました。

2016年11月 8日

下の歯の色と合った、自然な入れ歯を作って欲しい

Q.保険のバネのついた入れ歯を使っていたのですが、どんどん歯が抜けてしまい、2本しか歯が残っていません。

インプラントは、上顎の骨が薄いためできないと言われております。

これ以上歯を抜きたくありません。

下の歯並びが不揃いで、色も着色があるのだけど、その歯と合った、入れ歯を作って頂きたいと思います。

歯の色など、調整していただくことはできるのでしょうか。

A.「入れ歯だと気付かれたくない。」

という不安を持たれている方、沢山いらっしゃるのではないでしょうか。

上顎が入れ歯、下顎はご自身の歯がある場合、白い歯をずらっと並べてしまうと、入れ歯であることを他人から気付かれてしまいます。

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当院で、患者様の歯の色に合わせて利用しているシェードガイドはこちら。

IVOCLAR社 CHROMASCOP

このシェードガイドは明度と彩度が選択しやすく、人工歯の色と形態が決まると、臼歯は表を見る事で自然に決まる様になっているため使いやすいと思います。

人工歯の形態には S,SS,O,T,Cタイプ等があります。

形態の選択にはモールドガイドがあります。
人工歯の中切歯の形態は顔の形を180度回転した形と相似形であると言われますが、必ずしもそうとは限りません。

例えば、顔が細い人はTタイプが良いと考えますが、これを使用すると鼓形空隙が大きくなり、あまり審美性がよくありません。

隣接面の形は点接触よりも面接触のほうが審美性が良くなります。

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実際に、ご質問いただいた患者様に選択したのは、3C 530 

この色・・・なかなか使わない色だと思います。

しかし、患者様の下の歯と一番合っていましたし、自然な感じがしました。

日本では取り扱っていなかったので、本国リヒテンシュタインから取り寄せたので、少し時間はかかりましたが、患者様はとても満足してくださいました。

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歯の形、そして色も自然です。

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2本の犬歯部分には内冠が入り、その上からカバーする形で外冠、レジリエンツテレスコープが装着されました。

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IVOCLAR社にビボデント、オーソシットの3C 530シェードを作ってくれてありがとう。

と言いたいです!

この人工歯は、1953年、チュービンゲン大学歯学部にてDr.Strackがデザインしたオルソタイプを使用しています。

Dr.Strackは、長年に渡る「下顎の運動の研究」によって、最大の咀嚼機能を発揮できる咬合面システムを開発したと言います。

その咬合面は、4面のピラミッドで構成される幾何学的な形態になっています。

コンセプトこの幾何学的な咬合面形態の人工歯は、患者様の条件に応じて歯を配置できるよう、理論的に設計されています。

また、素材は、最初は陶器で有名なフュッチェンロイター社製でしたが、30年前からは、リヒテンシュタインのIvoclar社による、イソシットを使用したコンポジットの人工歯を使用しています。

人工歯においても長い歴史を持っているので、患者様には安心してお使いいただけると思います。

患者様の歯の色彩に応じて、PHONARESシェードを用いる事も頻繁にあります。

この2つのシェードガイドで、テレスコープシステムはほとんどカバーされると思います(^_<)-☆

そして、セット後。

あまりの適合の良さに患者様はご自身で取り外せないほどでした。

犬歯のアンダーカット部に少し隙間を作り、空気が入るように調整をしたところ、どうにか外せるようになりました。

何よりも患者様がとても喜んでくださり、歯科技工士と共に心の中でガッツポーズでした!

2016年11月 7日

上顎の骨がないのでインプラントができないと言われた方へ(40代女性)

最近患者様からの相談で多いのが、

「奥歯の骨がないのでインプラントができないと言われた。」

「インプラント準備で骨の再生手術をしたのですが、骨が出来ず入れ歯と言われてます。」

という内容です。

上顎の奥歯の位置には、骨が空洞になっている部分があります。(上顎洞)

歯周病などで骨が吸収してしまった場合、この部分にインプラントを植立するのが難しいと言われています。

傾斜埋入法、サイナスリフト法、ソケットリフト法など様々な方法を用いてインプラントができる状態にもっていくのですが、残念ながら全ての方に適応する方法とは言えません。

インプラントを行ったとしても、上顎洞までの距離が、数ミリ、また骨の状態がもろければ、上顎洞炎などの原因にも繋がるので、無理はしないほうが良いでしょう。

骨が増生できたとしても、年月が経つにつれ、次第に骨は吸収していきます。

将来を見越して、ご自身に合った方法を選択することをおすすめします。

上顎の骨がない。奥歯がない。

と相談を受ける方のほとんどは、全体的に歯を失っていたり、動揺している方が多いように感じます。

たとえ、奥歯にインプラントができたとしても、前歯を失ってしまったらどうなるのか。

ということも考える必要があると思います。

インプラントができないと言われた方におすすめしている方法がこちらです。

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先日、治療をさせていただいた、40代女性の患者様も同じ様なお悩みで来院されました。

前歯部も神経がない弱い歯であったこと、また動揺もあることから、ドイツで開発されたレジリエンツテレスコープで治療をさせていただきました。

残っている歯に内冠という金属を被せ、それを維持装置にします。

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その上から、外冠を被せます。

一見、総義歯のような形ということで、はじめて義歯を装着される方は抵抗があると思いますが、ご自身の歯がしっかりと残っているので総義歯ではありません。

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インプラントにできなくて、レジリエンツテレスコープにできること。

それは、口元からボリュームをだせること。

また、口元が一番美しく見える位置に人工歯を並べる事ができることです。

患者様から、

「良く噛める歯になれた!綺麗な歯になれて良かった!」という嬉しい気持ちの方が勝り、入れ歯になってしまったというナーバスな気持ちはどこかへ追いやられてしまったという感想をいただきました。

レジリエンツテレスコープで治療をされた患者様の声

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今回、患者様の担当をさせていただいたのは、歯科技工士石川太一さん。

患者様の悩みを直接お聞きし、仮の義歯から最後の装着までずっと立ち会わせていただきました。

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患者様の喜びを、患者様はもちろんのこと、歯科医師、歯科技工士と分かち合える喜びは何にも代えられない充実感があります。

長く使って頂くために、メンテナンス時の修理なども責任をもって行って参りたいと思います。


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