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2017年11月16日

こんにちは。
稲葉歯科医院、院長稲葉由里子です♪

先日、ISOI DGZI インプラント学会に参加してきました。
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ドイツのインプラント学会ということで、毎年ドイツ人の著名なドクターのお話を聞かせていただく事ができる素晴らしい機会なので、いつも楽しみにしています☆彡

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今年は、メキシコのDr.Mario.
抜歯後の即時埋入インプラントのマネージメントについて、ところどころメキシコの美しい映像と共にお話いただきました。

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最後に、こちらの写真が映し出されたのですが・・・
これは。
どう意味なのか、翻訳ツールを使ったのかな。不思議でした^^;

先日、メキシコで地震があった時に、日本が助けてくれた感謝の気持ちだと思います!

座長は、先日ルーマニアのEPAでご一緒させていただいた林昌二先生でした♪

ランチパーティー^ ^
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可愛らしいピンチョスが沢山あり、真似したくなりました。

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学会では、ドイツ流にお酒の試飲もあるんですよ!
ワインや焼酎、日本酒なども紹介されていて、もちろん飲んでしまいました。笑

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午後の講演でとても興味を持ったのは、歯科インプラントと顎関節症についてです。
最近、インプラントを入れている方の顎関節症の相談がいくつかありましたので、お聞きしたいと思いました。

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講演されたお二人の先生は、口腔外科の専門医や指導医で、顎関節症を専門とされている方です。

稲葉先生が顎関節の動きをお伝えするためによく使う動画、LUND 大学のWestesson/Erikssonが1985年に発表したものを用いて説明もされていました。

また、Terry Tanaka,DDSの Neck&TMJ の動画も見せていただき、側頭筋の動きや、咬筋の動き、内側、外側翼突筋の走行などもわかりやすく学ぶことができました。

なかなか普段私達が見ることがない、下顎頭の腫瘍、顎関節滑膜軟骨腫症、顎偏位ジストニア、顎前突ジストニアなどをご説明いただき、有意義な時間となりました。

咬合に関する診断が少しラフに感じました。

臼歯部のインプラントは、前歯部の残存歯との歯根膜の関係もあるので、難しいと思いますが、咬合器に付着し、フェイスボウトランスファーを行い、中心位と中心咬合位を記録、側方運動ををしてみる。

これを行わないために、診断できないケースが沢山あるのだということがよくわかりました。

顎関節症は、歯科治療の鬼門のように思われますが、稲葉先生が教える顎関節症治療はとてもシンプルですし、わかりやすいです。

今回は、その価値がよくわかったように感じました。

最近、毎日のように患者様からお問い合わせをいただきます。

その中には、補綴物や義歯をきちんとやり治したいという方もいらっしゃいます。

自信を持って、全顎治療を行うためにも、咬合の知識は非常に役にたつと思いました。

今回の講演を聞かせていただき、私達がIPSGで学んできた知識はとても重要なのだと改めて気づくことができました。

歯科技工のセッションもあったのですが、今回は残念ながら聞く事ができませんでした。

顎関節症への取り組みへの、新しいヒントをいただいたので、また明日からがんばりたいと思います!!(^-^)/



2017年9月15日

こんにちは。

稲葉歯科医院院長、稲葉由里子です。

先日、コーヌスクローネを装着された患者様からご質問をいただきました。

「わたしのコーヌスクローネに使用しているのはどのような金属なのでしょうか」

ドイツで開発された義歯、コーヌスクローネにおいて、金属の良し悪しで結果は大きく左右します。

稲葉歯科医院 では、スイス Cendres+Metaux社の歯科用金属:Aurofluid 3をコーヌスクローネの内冠、外冠に使用しています。

100%時効硬化ができる金属で、硬化熱処理後のビッカース硬度は255度あり、弾力性に優れています。←変形が少ないということです^_−☆

 

こちらは、患者様にお渡ししているパーソナル・インフォメーションです。

スイス 、Cendres+Metaux社の歯科用金属は下記生体親和性、及び耐食性に関連する厳しい臨床テストに合格しています。

●Corrosion resistance 耐食性テスト(ISO22674)

●Cytotoxicity test 細胞毒性テスト(ISO10993-5)

●Sensitization test アレルギーテスト(ISO10990-10)

●Mutagenicity test 変異原性テスト

生体安定性に優れ、アレルギーの発生がほとんど考えらないので安心してお使いいただけます。

成分は、

貴金属成分として、

Au(金)71.0%

Pt(白金)2.0%

Pd(パラジウム)2.0%

Ag(銀)9.0%

非貴金属成分として、

Cu(銅)14.5%

Zn(亜鉛)

で構成されています。

鋳造10回後でもマイクロ結晶(超微粒子)構造の変化は見られないほど、優れた金属です。

先日、スイスバーゼルで開催されたITI world symposium のCendres+Metaux社のブースにおいて、金属は一つも展示されていませんでした。

世界的にもメタルフリーの傾向がありPekkton というマテリアルがインプラントなどの上部構造に用いられていました。

リーゲルテレスコープなどには応用できると思いますが、Pekktonもコーヌスクローネには適さないでしょう。

・・・・・・・・・・・・・

稲葉歯科医院顧問である、稲葉繁先生が執筆された、「正統派コーヌスクローネ」

オクルーザルコアの使用、コーヌスのミリングマシーン、正しい印象法、セット方法など、詳しく正しい方法で書かれています。
コーヌスクローネの基本的な設計は、すべてのパーシャルデンチャーに応用することができます。

他では入手することができない一冊、ぜひお手に取って頂けたら幸いです。

(歯科医師対象)


2017年9月11日

こんにちは。

稲葉歯科医院院長、 稲葉由里子です。

本日は、小平デンタルラボの小平先生立会いのもと、上顎総義歯、下顎1本残存のレジリエンツテレスコープのセットをさせていただきました。

上下同時印象法による、シュトラックデンチャーです。

シュトラックデンチャーは下顎の形が特徴です。

サブリンガルルームの深さや厚み、リップサポートの形、頬棚の形、排列方法など細部まで計算された素晴らしい入れ歯です。

小平先生は、シュトラックデンチャーの形を完璧に製作することができる唯一の技工士だと思います。

たとえ1本でも歯が残っていたら、維持力になるため利用します。

小平先生、患者様に毎回立会いしてくださり、患者様の声を聞いていらっしゃいました。

完成した義歯は、患者様に本当にお似合いでした。

これまで、咬合高径が低く、口元のボリュームもありませんでしたが、とてもチャーミングな笑顔を取り戻されました。

患者様は、涙ぐんで喜んでいらっしゃいましたし、私たちも喜びのあまり同じ気持ちとなりました。

さて、ここからは、「入れ歯のお手入れの話」をお伝えしたいと思います。

歯科医師、歯科技工士、患者様とのやり取りを円滑にしてくれるのは、歯科衛生士です。

義歯装着後のお手入れの方法を患者様にお伝えします。

今回は、稲葉歯科医院の衛生士、西山さんに担当してもらいました♪

長く使っていただくためには、予防が必要です。

天然の歯と同様に長く使っていくうちに着色したり、人工の歯が欠けたりと多少変化もしてきます。

特に異常がなくても定期的に歯科医師、歯科衛生士にみてもらい、メンテナンスを受けることが、状態を良好に保ち、大切な義歯を長く使っていただけるようになります。

メンテナンスの主な内容は、お口の中の状態のチェック、歯についた汚れの除去、歯茎のマッサージ、義歯の点検といった内容を1時間欠けてしっかりとさせていただきます。

(・メンテナンス費用 ¥12.000)

「入れ歯のお手入れの話し」は治療していただいた方全てにお渡ししている小冊子です。

入れ歯のお手入れQ&A や、新しい入れ歯を使い始めた1ヶ月の典型的な過ごし方なども紹介させていただいております。

また、ご自身で行うための洗浄剤、歯磨き粉、義歯ブラシのおすすめセットも最後にお渡ししています。

長く大切に使っていただくために、治療が終わってから始まりだと思っております。

メンテナンスにいらしていただくと、私たちも安心なのでぜひ定期的にいらしていただきたいと思います!


2017年7月23日

2017年4月15.16日(土・日)『顎関節症ライブ実習コース』が開催されたのでご報告させていただきたいと思います。

「顎関節症ライブ実習コース」では、実際に顎関節症で困っていらっしゃる患者様をお呼びし、問診から治療まで、すべて先生方の目の前で治療までデモンストレーションするというセミナーです。

IPSG発足から23年間、毎年顎関節症で困っていらっしゃる患者様を治して参りました。

▼顎関節症の症状の特徴

・口を開けるときに耳の関節あたりがカクンと鳴る。

・前よりも口が開かなくなった。

・口を大きく開ける時に顎が痛い。

このような症状があった場合、患者様はどこの科を受診されるのでしょうか?

耳鼻科、接骨院、整骨院、耳鳴りを伴い脳外科を受診される方も少なくありません。

昨今、顎関節症と噛み合わせは関係がないという傾向がありますが、稲葉先生は50年の臨床の中で、噛み合わせからのアプローチで顎関節症を治してまいりました。

IPSG 認定歯科医院では顎関節症で困っている方の負担が最小限に留めることができるように培ってきた知識と技術を提供していきたいと思います。

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顎関節症の3大症状は、顎の痛み、音、口が開きにくい、と言われています。
ご自身でチェックする方法として、下顎の前歯の真ん中にデンタルフロスを挟み、どちらに動くのか方向を見てください。動きが左右どちらかに偏って開く、もしくはS字状にカーブを描いて開くとしたら、顎関節症の可能性が高いと言えます。

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原因が見つけられずに、様々な病院にかかった結果、心の病へ移行してしまうケースも少なくありません。

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私達は患者様が顎関節症から精神的な問題へ移行しないように、歯科の全能力を集めて、原因を探し治療を行います。

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稲葉繁先生が「顎関節症」の世界に出会ったのは、ドイツ・チュービンゲン大学のヴィリー・シュルテ教授との出会いでした。客員教授として迎えられた間、徹底的に学びました。

IPSG認定歯科医院では、顎関節症の治療に関しても専門としておりますので、どうぞご相談いただきたいと思います。

<<患者様の声>>

二日間の顎関節症学会。
顎関節の炎症に数年悩み、お声掛け頂いて、この度患者として治して頂きました。
開口3.5→4.0開き、また真っ直ぐに、痛みも伴わず、楽に開口出来たときは、感動のあまり。

肩こり、左顎痛&腫れ、偏頭痛も噛み合わせからくるものに起因していることが分かり、咬合について、学びの良い機会になりました。
その後のお食事でさらに実感してます♪

全国からいらっしゃった歯科医師や歯科技工士の皆さま、二日間お疲れさまでした。

温かくお迎え頂き、感謝でいっぱいです☆
顎関節でお悩みの方は是非お勧めします。顎が外れた時の治し方も教わりました。
精巧なデータから、治療後の結果を見た時驚きでした。
今日も顎もとっても快適です。硬いものを食べてみますね!
数年食べてないので楽しみです。

2017年7月22日

7月15,16,17日『総義歯ライブ実習コース』が開催されました♪

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総義歯はベテラン技や感覚ではなく、知識があるかどうかが大きな鍵です。

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IPSGでは23年間、実際に患者様をお呼びして総義歯のライブ実習を開催しています。

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今回、患者様の総入れ歯を製作する歯科技工士によるラボワークをWeber dental labor にてご覧いただきましたが、大変な作業に皆驚いていらっしゃいました。

患者様を想う気持ちは、歯科医師も歯科技工士も同じです!

皆一生懸命です。

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稲葉先生、岩田先生、小平先生、そして協力してくださったスタッフ全員が一心同体となり
作り上げたシュトラックデンチャーは最高の総義歯となりました。

患者様も涙を浮かべて喜んでくださいました。

総義歯は歯科の知識の集大成そして、患者様の人生をも変えてしまうほどの影響力があるということを、今回改めて実感しました。

Weber dental labor のブログに、3日間の模様をまとめたので読んでいただけると嬉しく思います。

2017年「総義歯ライブ実習コース」1日目

2017年「総義歯ライブ実習コース」2日目

2017年「総義歯ライブ実習コース」3日目

2017年7月21日

入れ歯先進国ドイツで開発されたリーゲルテレスコープは1948年、Tuebingen大学のDr.Strackと技工マイスターE.Schlaichによって、考案されました。

その後Dr.Strackの助手をしていたE.Koerber, M.Hofmannによって改良が加えられました。

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リーゲル(Riegel)とはドイツ語でかんぬきのこと。リーゲルテレスコープとは維持装置にかんぬき(鍵)を使った部分入れ歯です。 入れ歯の中に小さな鍵がかかるようになっていて、鍵をしめると舌でさわってもわからないようになっているので、ほとんど違和感がありません。 この鍵をひらくと(手で簡単にあけることができます)、すっと入れ歯を取り外すことができます。

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リーゲルテレスコープは内冠が連結固定してあります。

神経の治療をしてある歯が多い、また歯周病が進んでいる場合、しっかりと固定することで全体で1本1本の負担を分散させることができます。

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入れ歯であることを忘れてしまう付け心地 普段は入れ歯であることを忘れてしまうぐらい付け心地がよく、寝るときは歯磨きをして、入れ歯もあらって装着したままお休みになれます。

上顎の口蓋にシュパルテ床をつけることで、より強固となります。

このシュパルテの形は、ほとんどの患者様に違和感なくお使えいただけるすぐれた床です。

左右のひずみを、口蓋で吸収し反対側にゆがみを発生させないようなしくみとなっております。

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奥歯を支えにしていたブリッジが割れてしまった。

という事がきっかけで、インプラントか部分入れ歯で迷う方は相当数いらっしゃるのではないでしょうか?

初めての入れ歯という事で、ショックを受けられるのも当然です。

インプラントも選択肢の一つとなりますが、インプラント治療に不安がある方、全身疾患や骨が薄くてインプラントができない方にぜひご提案させていただきたい方法が、片側リーゲルテレスコープです。

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支える歯への負担も少なく、見た目も美しいため取り外しのできるブリッジの感覚で使っていただく事ができます。

金属のバネがついた部分入れ歯は、支える歯を横に揺らしてしまいますが、こちらのリーゲルテレスコープは、神経のある歯に適応されますが、歯軸の方向に力がかかる仕組みとなっているため、歯を揺らす事がなく長く患者様にお使いいただけます。

患者様のお口の中の状態により、リーゲルテレスコープの設計も変わりますので、IPSG認定歯科医院へご相談いただき、一番合った方法をご提案させていただきたいと思います。


2017年7月20日

ドイツで開発された、コーヌスクローネは金属の金具が見えず、見た目に美しい入れ歯として1980年代より日本でも広まってきました。

コーヌスクローネの優れたところの一つは修理ができることです。

私達が、コーヌスクローネを患者様に選択する時、失った歯の部位だけではなく、将来起こりうるリスクも考えます。

一見しっかりしているように見える歯でも神経の治療をしていたり、歯周病があると5年後、10年後には失ってしまう可能性があります。

そのようなリスクをすべて考慮して、何度も作り直しが必要がないように設計をし、万が一失ったとしても、修理ができるようにしておきます。

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コーヌスクローネはその特徴を発揮するためには、精密かつ正しい製作方法が必要であり、大変難しい技術です。

IPSG認定歯科医院では、本場ドイツにてコーヌスクローネを直接学んできた、顧問の稲葉繁先生より正しい製作法の指導を受けおりますので、患者様に長期にわたり使っていただくことができます。

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このようなコーヌスクローネ専用の機械がなく、フリーハンドで研磨を行うと、角度が変化したり軸壁に丸みを帯びてしまいます。

正しい方法で製作したコーヌスクローネは、「ゼロフィッティング」することができ、適度な維持力を発揮させることができます。

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コーヌスクローネの維持力を確実に発揮させるためには、コーヌス角度6度をいかに正確に形成するかが重要なポイントとなります。

「コーヌスクローネの生命は内冠にあり」といっても過言ではありません。

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ドイツの歯科技工所には必ずあるコナトア、日本ではまだまだ普及しておりませんが、コーヌスクローネなどの全顎技工には必須のアイテムとなります。

ドイツの技工所において、出来る限り少ない器具で、短時間に補綴物を製作しなければならない必要から生まれました。

コーヌスクローネは、1つのものを作ろうとした時、様々な方向から検討され最善の方法がとられることが常とするドイツで開発されました。

これら一連の作業を、チェアーサイド、ラボサイドでお互いをチェックし合いながら連携することで、安定した維持力を得られ、患者様の喜びへと繋がります。

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ドイツでは、コーヌスクローネの支台歯には原則として神経のある歯を使わなければならないということでしたが、日本においては、歯の神経を取ることで、歯が割れてしまい、トラブルの原因となるケースも多くみられます。

正しい方法で行われたコーヌスクローネは、多くの症例で10年、20年と長く使っていただいております。

 残念ながら歯を失ってしまった場合、インプラントという傾向が顕著ですが、 高齢者の多くが、他に病気を持っている、 歯周病がある、骨粗鬆症で顎の骨がもろい、などの理由で、 インプラントでの治療が難しい場合もあります。 

超高齢社会を迎えた今こそ、コーヌスクローネは日本に求められる技術であると感じます。

海外にお住いの患者様でなかなか来院できないような方に対しても、修理方法が複雑ではないので安心して使っていただくことができます。

様々な種類のテレスコープシステムの中から患者様に合った方法を提供させていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。



2017年7月19日

▼ドイツ式入れ歯テレスコープシステムの歴史

ドイツ式入れ歯は、諸外国の中でも入れ歯において最も進んでいるとされているドイツで生まれた入れ歯治療です。「費用がかかっても質の高い長持ちする治療を選択する」ドイツ人の考え方から生まれた正統的な治療とも言うことができ、その歴史は1886年に始まり実に130年の歴史があります。


また、IPSG代表稲葉繁先生が、ドイツから日本にドイツ式入れ歯、テレスコープシステムを紹介してから30年以上経ちました。

テレスコープシステムの歴史的誕生について、稲葉先生とのエピソード、症例などを交えてインタビューした内容です。

当時稲葉先生は、QDTという歯科技工雑誌の別冊として、『現在のテレスコープ・システム』という本を出版しました。

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1978年、当時私(稲葉繁)がドイツに滞在した経験では、渡欧する前に持っていたドイツに関する知識と、実際生活してみて自分で経験したこととの差が大きいことに改めて気づきました。

歯科医療に関し、保険制度の整備がよく行われて、患者様優先、学問優先の考え方が実行され、日本ではとても健康保険ではできないような貴金属を使用したドイツの入れ歯テレスコープ・システムが盛んにおこなわれていました。

テレスコープの種類も多く、適材適所に様々なタイプのテレスコープが用いられ、学生実習においても基礎課程の模型実習で教育され、実際の患者様においても日常茶飯事に用いられ、驚いた経験があります。

貴金属を使用したテレスコープ・システムがドイツで好んで行われる理由には、ドイツの製品はあらゆるものが丈夫で長持ちするようにできているということがあげられます。

1つの物をつくろうとしたとき、種々の方向から検討され、最善の方法がとられることがつねです。 

ドイツ式入れ歯、テレスコープシステムは、その代表です。

古くはすでに1886年にR.W.Starrがブリッジの装置として、また1889年にPecsoによってテレスコープを使用したブリッジが考案されているので、現在までにテレスコープの歴史は130年以上ということになります。
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その間、多くの先駆者たちによって、よりよい方法が追求され、研究開発が行われてきました。

現在のような精密なテレスコープ・システムの方法は、1929年にHäuplとReich-born-Kjenerudによって発表されています。

そして、その後長い間改良されてきて、さまざまな欠点を補う方法として、1968年にK.H.Körberが、フライブルグ大学に在籍していたときにKonuskrone(コーヌスクローネ)と名付け10年間の成果を発表しました。

ドイツにはもう一人、同名のKörber教授がいました。
Prof.E.Körberです。

E.Körber教授は、チュービンゲン大学の補綴学教室の主任教授でとして知られ、彼が、テレスコープ・クラウンの大家でありました。
私は彼のもとへ客員教授として招かれ、様々なことを体験する機会を得ました。

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テレスコープ・システムは創立以来500年以上の歴史あるチュービンゲン大学独特の手法であったため、当時、私もドイツ国内に新しく開発した、テレスコープ・テクニックを紹介するため、バスを連ね、旅行鞄に一杯の義歯を入れて研修指導に行った思い出があります。

【ドイツ式入れ歯、テレスコープシステムとの出逢い】

ある時、医局旅行があり、南ドイツのあるお城へバスで行きました。
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お城の城主がKörber教授の患者様だったからです。

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そして、その時、お城の城主の口の中にテレスコープシステムを応用した、取り外しが可能なブリッジが装着されてるということをはじめて聞きました。

なんと、それが20年間使われていると聞き、そのような素晴らしい方法はどのような方法なのだろう。

ぜひやってみたい!と思いました。

医局旅行から帰ってきて、早速Körber教授から城主のテレスコープシステムのスライドを見せてもらいました。
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こちらが、城主の治療前のお口の中の写真です。

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こちらは、治療後。

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8本の歯を利用した、ブリッジタイプのリーゲルテレスコープです。

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当時のKörber教授の20年症例です。

その製作方法は非常に複雑で、まったくわからないような構造でしたが、絶対自分のものにしたいと思い、ぜひ、やらせてほしいとKörber教授に頼みました。

テレスコープシステムの一つ、リーゲルテレスコープの発案は、Dr.Strackと、技工マイスターのE.Shlaichによるものであったと、その後、Körber教授から聞きました。

それを改良して世に出したのがKörber教授ということです。

というわけで私は、ドイツではじめて実際の患者様を2例、全顎の症例を治療させていただきました。

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こちらの患者様です。

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型取りをしているところです。

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噛み合わせの器械につけて、ワックスで形を作り、診断をしたり、仮の歯を作ります。

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リーゲルのレバーがかかる部分です。

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下のリーゲルテレスコープの途中経過。

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そして、完成です。

ドイツで、38年前、Körber教授の指導の下、初めてドイツ式入れ歯、テレスコープシステム症例を 行った私の思い出の症例です。

その後、日本に紹介させていただき、30年以上経過しましたが、私は、当時Körber教授20年症例をいつのまにか超える結果をだすことができました。

あの時、ドイツへ渡欧していなかったら、今の私はなかったと思っています。

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:゜・:,。*:.。o○☆゜・:,。

ということで、ドイツ式入れ歯テレスコープシステムを日本に紹介した稲葉繁先生へのインタビューでした。

そして、すべての歯を失った方へは、同じくドイツ式総入れ歯をご提供させていただいております。

Dr.シュトラックによる総入れ歯の理論と歴史

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IPSG認定歯科医院は、Dr.シュトラックの理論による総入れ歯をご提供させていただいております。

1949年、ドイツチュービンゲン大学のDr.Reiner Strackは、「入れ歯の安定」について、従来の入れ歯製作法則を否定し、口の周りの筋肉を利用することにより、入れ歯が安定する方法をを考えました。
口の周りの筋肉、唇、舌のバランスが取れるところで、もと歯があったところに歯を並べ、入れ歯が安定する方法を開発し、さらに顎関節に調和した人工歯を開発、特許を取得しました。
Dr.シュトラックは、今日世界中で広まっている総入れ歯の源流となります。

シュトラックデンチャーのコンセプトは、「義歯が顎関節を誘導し、すり減ってしまった顎関節に負担をかけずに本来の機能を取り戻す」ということ。つまり、「入れ歯が顎の関節を守る」のです。

シュトラックの理論を引き継いだのが、Dr.シュライヒです。

稲葉繁先生は、Dr.シュライヒからオリジナルを受け継ぎました

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稲葉繁先生は、1978年ドイツ、チュービンゲン大学の客員教授として留学していた問いに、イボクラー社主催のそ入れ歯のセミナーを受講し、同社の補綴研究部長、Dr.シュライヒと出会いました。

Dr.シュライヒと稲葉先生はともにDr.シュトラックを尊敬することから親しく交流することになりました。

チュービンゲン大学では、日本の歯科医療教育による総入れ歯とは全く異なる医療教育が行われていて、稲葉先生は大変な衝撃を受けたと言います。

そして、ガンタイプのシリコン印象材が開発されたのを機に、「最終印象を上下顎同時印象で採る方法」を開発、発表しました。

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Dr.シュライヒは引退する際、すべての資料やスライドを稲葉先生に託しました。そこには、Dr.シュトラックの理論と診療技術を受け継ぐ、「シュトラックデンチャーを絶やさないで欲しい、世界中に広めて欲しい」という願いが込められています。

〜Dr.シュライヒの経歴〜
・1926年ドイツミュンヘンで生まれ、父親はワイン作りのマイスター
・ミュンヘンで歯科技工士の資格を取得し、その後矯正学を勉強ドクターの資格をとる
・リヒテンシュタインのイボクラー社で補綴研修部長となり、イボクラーデンチャーシステムを完成させる
・その後イボクラーデンチャーシステムを広めるため世界各地で講演
・ブラジル、サンパウロ大学から名誉博士の称号を受ける
・1994年イボクラー社を退職

Dr.シュライヒはイボクラーデンチャーシステムで大きな業績を残しました。

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1. ナソマート咬合器はデュッセルドルフ大学のべドガー教授が開発しました。
2. 印象はミュンスター大学のマルクスコルス教授のイボトレーを用いました。
3. ゴシックアーチ描記のためのファンクショングラフはポーランドワルシャワ大学のクラインロック教授からヒントを得たものです。
4. 人工歯はチュービンゲン大学のDr.シュトラックのオルソシット人工歯を用いています。
5. 重合方法はイボカップシステムを開発しました。

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これらのまとめ上げ総義歯製作の体系を創り上げたのが、Dr.シュライヒです。
義歯のコンセプトは尊敬するDr.シュトラック義歯の理論を応用しています。

IPSG認定歯科医院では、稲葉先生が直接ドイツで学んできた入れ歯の技術をご提供させていただいております。

治療の進め方や、サポートの方法などもご相談させていただくことができますので、遠慮なくご連絡いただければと思います。



2017年5月11日

こんにちは。

稲葉歯科医院、院長稲葉由里子です。

先日、リーゲルテレスコープ治療後17年経過した患者様がメンテナンスにいらっしゃり、当時私が治療した方針が正しかったのだと嬉しく思ったのでご紹介させていただきたいと思います。

現在、患者様は香川県にお住まいで、1年に1度稲葉歯科医院にメンテナンスに来院、毎月地元の歯科医院でもメンテナンスを受けていらっしゃいます。

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平成12年に初診で来院、特に上顎ですが、全体的に歯周病が進んでいて歯もグラグラしていました。

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残念ながら、右上前歯、左側の奥歯はどうしても保存ができなかったため抜歯させていただきました。

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リーゲルテレスコープで内冠を連結し、外冠を製作して完成させました。

右上の2番を孤立させているのは、動揺があり、近い将来保存が難しいだろうと予測して離しておきました。

外冠で一次固定させています。

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こちらは、平成18年の時に写したレントゲン写真。

ほとんど変わりがありません。

リーゲルテレスコープは、内冠を連結することで強い固定効果があります。

驚く程の固定力があり、多少揺れている歯も保存することができます。

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こちらが、患者様の体の一部として機能しているリーゲルテレスコープ。

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咬合面観です。

現在は材料も進化し、咬合面も前装で白くすることができますが、当時はメタルで対応し、リーゲルレバーは、左の6番が将来危ないと思っていたので、鍵を前側に移しました。

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口腔内写真です。

歯肉も綺麗ですし、17年前よりもむしろ引き締まっているように感じます。

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平成29年のレントゲン写真。

心配していた、2番は意外にも大丈夫でしたが、左上の6番が破折しました。

痛みはないので抜歯を急ぐ必要はありませんが、患者様により長く使って頂くために、次回、床とシュパルテを増設修理をさせていただくことになりました。

患者様は

「高いなと思いながらも、退職金を使って歯に投資をしてよかった、あの時治療をしていなかったらすべての歯を失っていたと思う。」

とおっしゃっていました。

この歯と共に、最後まで人生を過ごしたいと思うので、由里子先生が提案してくれる修理方法があるのであれば、なんでもお願いしたいとでした。

17年前、私はまだ20代。

「先生、自信満々で薦めてくれましたよ!」

どこからそんな自信が湧いていたのかわかりませんが、若い私に投資をしてくださった患者様に感謝です(^_<)-☆

テレスコープシステムはこのように、修理をしながら長く使って頂く事ができます。

更に長く使って頂くために、これからも責任を持って見守っていきたいと思います。

2017年4月24日

顎関節症ライブ実習コース〜前半〜

に引き続き、2日目の後半の模様をお届けいたします。

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KaVoアルクスディグマによる顎機能検査で治療前の状態を記録します。 

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ディグマを担当したのは、稲葉歯科医院、小西浩介先生です。

大変わかりやすい解説で、スムーズに行われました。

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治療方法は、かみ合わせの調整により、補綴物のバランスをとること。

患者様の本来あるべきかみ合わせに近づけます。

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ほんの少しの顎のズレを調整しただけでしたが、患者様のディグマ(顎の動き)の変化はどうでしょうか。

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治療前のディグマのデータです。

左側の赤い線はほとんど動いていませんでした。

開口方向も左側にシフトしているのがわかります。

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そして、治療後のディグマです!

左右がバランス良く、動いているのがわかると思います。

開口方向も真っすぐ。

たったわずかなズレで、患者様は顎関節症の症状が起きてしまいました。

大変素晴らしい、治療前と治療後の記録です。

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マニュピュレーションも行い、3.5センチだった開口量は、4センチと変化。

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後日、患者様から感想をいただきました(^_^)

・・・・・・・・・・・

二日間の顎関節症学会。

顎関節の炎症に数年悩み、お声掛け頂いて、この度患者として治して頂きました。

開口3.5→4.0開き、また真っ直ぐに、痛みも伴わず、楽に開口出来たときは、感動のあまり。

肩こり、左顎痛&腫れ、偏頭痛も噛み合わせからくるものに起因していることが分かり、咬合について、学びの良い機会になりました。

その後のお食事でさらに実感してます♪

IPSG副会長岩田光司先生の実習は本当にお見事でした。

全国からいらっしゃった歯科医師や歯科技工士の皆さま、二日間お疲れさまでした。

温かくお迎え頂き、感謝でいっぱいです☆
顎関節でお悩みの方は是非お勧めします。顎が外れた時の治し方も教わりました。

精巧なデータから、治療後の結果を見た時驚きでした。

今日も顎もとっても快適です。硬いものを食べてみますね!

数年食べてないので楽しみです。

今後の私の歯は全て由里子先生と岩田先生にお任せします。

・・・・・・・・・・・

かみ合わせの細やかで微妙な調整は、私達歯科医師、歯科技工士の知識力の有無に大きく左右します。

顎関節症の治療は、『咬合』の知識の集大成です。

今回の2日間の実習では、あたらめて咬合との密接な関係を知る事ができた貴重なコースでした。

ご参加いただいた先生方、また協力してくださった患者様、本当にありがとうございました!

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稲葉歯科医院 院長 稲葉由里子 顧問 稲葉繁

稲葉歯科医院
院長 稲葉由里子

昭和44年に父、稲葉繁(現・顧問)が文京区伝通院で稲葉歯科医院を開業、平成11年に場所を移して秋葉原で新しく開業しました。

「入れ歯が合わず、食べたいものが食べられない」
「口を開けると金属のバネが見えるのがいやだ」
「うまく発音できないので、しゃべるのがおっくう・・・」

このような入れ歯のお悩みをお持ちの方、多いのではないでしょうか。

当院では、入れ歯の本場ドイツで直接学んだ技術を活かし、つけていることを忘れるくらい、自分の歯のように何でも噛めて、笑顔に自信がもてる入れ歯を作っております。

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