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2011年2月23日

2011年2月19,20日「パーシャルデンチャー(部分入れ歯)の設計と製作実習コース」開催されました☆

 

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稲葉先生は高齢者歯科学の教授だったこともあり、たくさんの老人施設で高齢者の歯をみてきました。

そこで感じたのは、抜けていく歯のほとんどは、歯科医が治療をし、手を付けた歯です。

「これでは、私たちの存在価値はなんなのだろうか。と感じる」←稲葉先生

歯が抜けてしまう過程で、いい加減なクラスプデンチャーを入れと、さらに歯を失うことを加速させてしまいます。

それ以上、歯を失わないためのパーシャルデンチャーの設計についてわかりやすく説明がありました。

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一歯欠損から一歯残存までがパーシャルデンチャーでその技術は、補綴の知識から総義歯の知識までが必要なので、とても奥が深いです。

8020の鍵はパーシャルデンチャーですが、この一番大事なところがいい加減になってしまっています。

そして、パーシャルデンチャーの設計を技工士にお願いするのもおかしいと思います。
 
なぜなら、その歯が生活歯なのか失活歯なのかもわからないし、動揺度も模型ではわからないからです。

きちんとした指示をドクターがださないと、技工士も困ってしまいます。

パーシャルデンチャーの設計では、維持と支持の概念を持つことが大切という話がありました。

日本のパーシャルデンチャーの教育はまず最初にサベーヤーを使い、クラスプの設計をしますが、これは実は大間違いだそうです。

最初に支持である、レストの形、設計をし、バーの設計、最後がクラスプです。クラスプは義歯が外れないために必要なもので、クラスプの付属品がレストではありません。

支持装置であるレストが最優先です。

ちなみに支持とか維持って何??

なのですが、支持は歯の沈み込みに対する抵抗、維持は脱落に対する抵抗のことです。

なんだか難しいな・・・・

と思ってしまいましたが、実はテレスコープシステムの設計の方がクラスプの設計より簡単だそうです。

というのはテレスコープシステムは支持と維持が一緒の装置だからです。

今回の実習コースでは、ラボインテックの高木君にリーゲルテレスコープやコーヌステレスコープのデモンストレーションをお願いしました☆
 
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ありがとうございます☆

そして、いろいろなタイプの欠損症例からたくさんのことを学びました。 
 
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最後に岩田先生からも講義があり、終了時間が過ぎても、先生方熱心に聞かれていました。
 
参加いただいた先生方ご苦労様でした!!
 
そして、IPSGのスタッフの先生方、2日間場所を提供してくださったKaVo Dental Systems Japan 、お手伝いいただいた澤さんありがとうございました。
 
今回参加いただいた先生方から感想もいただきました。一部ご紹介いたします☆
 
◆大学で教えてもらったパーシャルデンチャーの設計と全く 真逆で驚いたと同時に、支持から維持を考える設計の説明に納得しました。また床の設計の説明はとてもわかりやすく今後しっかりとしたパーシャルデンチャー の設計を考えることができそうです。ありがとうございました!
 
◆パーシャルDの設計の基本が理解できました。restから始まる設計の順序、支持アーム、抵抗アームの考え方はためになりました。リーゲルテレスコープの構造も理解できました。
 
◆実際の模型上で見て、やっと構造がわかりました。患者様説明用の模型を作らなきゃ。とおもいました。あまり、実習コースという感じではなくやってみない とわからないかな?という感じがします。絶対にマスターして臨床でも活用していきたいのでまたご指導の程よろしくお願いいたします。
 
◆今まで深く考えたことのなかった局部義歯の設計についての考え方をはじめて勉強させていただき大いに参考になりました。そして現在自分の行っているデンチャーの歯科医療が大いに問題のあることがわかりました。今後色々勉強させていただきたく思います。
 
◆1月に八重洲ホール、コサカで2回勉強会に参加させていただきまして、テレスコープシステムを少し理解することができました。まだ、勉強不足、知らない事が有りますので1つでも多くの事を学んで患者さんの為に役立てたいと思っております。
 
◆今まで大学で見たコーヌステレスコープ(手で研磨している技工士に出していた・・・・)とは全く違っていてビックリしました。印象、BT、設計、技巧す べてが違っていました。特に技工を目の前でライブで見れて、本当に精密なものだと思いました。又、今回の講義、実習でコーヌスだけではく、いろいろなテレ スコープ(特にリーゲルの選択ができるというのは臨床で力強い選択肢ができました。)があることを知りました。
Dr.岩田の咬合診断がすばらしかった。
とてもわかりやすかったです。講演会がある日を期待しています。
 
他にもたくさんの、感想をいただきました。
全体的に時間が足りなかったような感じがありました。
患者さんへの具体的なアプローチのやり方、セット時の調整法など、必要だったと思います。
今回のセミナーを基礎コースとして、アドバンスの一日セミナーを岩田先生と一緒に開催できたらいいかと思いますが、その時はまた、ぜひご参加ください☆♪
 
2010年2月25日

PARTIAL DENTURE (部分入れ歯)

 部分入れ歯とは歯が一本抜けてしまったところから一本しか残っていない状態までの取り外しの床がついた入れ歯のことをいいます。

歯の本数が少ない場合、安定が悪いため、両側をバーという金属で補強します。

そのバーの種類についてお話します。

保険で適応されるパラタルバーについて

これは右と左の部分入れ歯をただ、既成の金属でつないだだけのものです。

そのため、かんだ力がそのまま反対に伝わってしまう、悪い設計だと、かんだ力でバーをてこににして、反対の歯を抜いてしまうような力がかかってしまうことがあります。

バーの設計は歯を守るために、実は非常に大切なものです!

バーの種類、設計によって、歯を守るものと、悪くしてしまうものがあります。

稲葉歯科医院では患者様の歯の状態によって、バーの設計をしています。

かんだ力が反対の歯にほとんど力が伝わらないようなバーの設計をして、歯を守ります。

もちろん既成のバーではなくて患者様のあごにあわせたオーダメイドの鋳造床です。

金属の種類は、チタン、金、コバルトクロムがありますが、それぞれ精密で頑丈です。

後パラタルバー(トーションバー)

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トーションバーはねじれた形をしていて、たとえば右側でかんだ力をバーで吸収して、左側にうつさないような形になっています。

アディダスの靴の底にトーションシステムというのがあります。

これは、歩いた時の衝撃をトーションシステムのねじれた形で吸収して前足と後ろ足に伝わらないようして負担を軽減するようなクッションです。

それと同じような考えがトーションバーです。

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上あごの後ろの方にバーがくるので舌のじゃまになるのでは?

と思うかも知れませんが、前の方にくるほうが舌のじゃまになるのです。

前の方にバーがあると、入れ歯の安定も悪く、発音に関与する場所でもあるので話しがしずらくなります。

後ろにバーがあると、入れ歯の安定がよくなり、発音もよくなります。

硬い口蓋骨のところにバーがあり、嘔吐反応もありません。

バーが中途半端な場所にあると気になってしまいますし、軟らかい軟組織にバーがあると沈みこんだりして違和感があったりします。

このバーにより歯全体を強く連結し、守るような形になります。

シュパルテ 

 

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そして、この床の形がシュパルテです。

とても斬新な形で一見これが口の中に入ると違和感を感じそうですが、これが本当に結果がいいのです。

非常にデリケートな方にも受け入れてもらえていて、みなさんそろって「違和感がない」とおっしゃっていただけます。

先日、シュパルテを入れた患者様に使い心地を聞いてみたところ、

「保険の入れ歯を簡易的にいれたら、前の方にバーがあったため、発音がうまくできないし、食事がおいしくなくて、人生の楽しみが半分なくなった感じがし ちゃったよ、この入れ歯になってから、発音はなにも問題がないし、入れ歯が動くことがないからこの前は上海ガニをバリバリ食べたよ!」

アハハハと笑って話して下さいました。

本当にこんな風に感じている方が多いのです。

しかもトーションバーのねじれによって力を吸収するのと一緒で、アルファベットのEの形で真ん中に伸びたところで力を吸収します。

トーションバーも優れていますが、最近は圧倒的にこのシュパルテで対応することが多くなりました。

シュパルテは、リヒテンシュタインのDR.シュライヒ から教わりました。

DR.シュライヒは総入れ歯で非常に有名な先生で、わたしたち家族もとても仲良くしていて、引退された今でも交流があります。

リンガルバー

 

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下の歯に対しては、リンガルバーというバーで対応しています。

上の歯はリーゲルテレスコープで鍵が二つ、そしてリンガルバーによってたわまないようにしています。

バーそ下のほうにもってくることで発音をしやすくしています。

また清掃性もよくしてあります。

バーの設計をしないで、ただ両側をつなげるだけではなんの意味もないばかりでなく、てこ作用によって、歯を抜いてしまうかもしれません。

2010年2月10日

8020の鍵は部分入れ歯です。

8020運動って聞いたことありますか?

80歳で20本の歯を保とう。20本の歯があればたいていのものは食べることができるということで厚生省がはじめた運動です。

80歳で20本の歯を保つことができるには部分入れ歯が鍵になります。

歯の抜けるのは老化現象ではありません。

歯の抜ける原因はむし歯、歯槽膿漏によるものがほとんどです。

その他で歯を失う原因は歯にかかる力、無理にかかる力によって抜けてしまうことがあります。

たとえば、部分入れ歯の金具のばねは密着はしていますが接着はしていません。

入れ歯が動くと、歯も動かしてしまいます。

とくに歯は横揺れに非常に弱いため、部分入れ歯の金具(バネ)によって、本人がわからないぐらいゆっくりと歯を抜いてしまう作用が加わります。

それと、部分入れ歯を左右でつなぐバーの設計によっても、歯をてこの力で抜いてしまうような作用が加わります。

とりはずしの部分入れ歯になったときに、歯を守るような入れ歯をはめているかによって、80歳で20本の歯を保てるかどうかが決まってしまうといってもいいでしょう。

ただ、抜けてしまった歯を埋めることではなく、全体を見て残っている歯をいかに長持ちをさせるかということを設計し、将来を想定できるような入れ歯でなくてはいけません。

部分入れ歯の治療に際し、必要な知識と技術は、虫歯により歯を一本かぶせ物をする要素から、総入れ歯の要素まで必要です。

部分入れ歯になった方の多くはかみ合わせの崩壊をともなうことから、治療に際してはかみ合わせの知識とそれを治すことができる技術をはじめとして、歯周組織の管理、歯の神経の治療の理論と技術ももちあわせていることが必然になります。

部分入れ歯の設計

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大切なことは、全身から診断すること、三次元的に基準面を捉えることです。

かみ合わせの平面は、歯のある方も入れ歯の方も同じです。

体の正中に対してかみ合わせの平面が垂直で左右対称であるように設計します。

これが非常に大切です。

目の位置、耳の位置、左右の腰椎やひざの位置など、それぞれ左右対称です。

歯はどうか? 頬や唇でかくれていますが、やはりかみ合わせの平面は左右対称でなくてはいけません。

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歯がすべてある方にたいしても、部分入れ歯、総入れ歯の方に対してもこの三次元的な記録(フェイスボートランスファー)は必須です。

力の関係でもうひとつ大切なのは、入れ歯による粘膜の沈み込みと、歯の沈み込みの被圧縮度が異なるため、それも配慮しなくてはいけません。

大切なのは、入れ歯を入れたために歯をうしなってはならないのです。

入れ歯の治療計画、12のチェック事項

① 歯が抜けてない部分はどこか。(欠損の組み合わせは2億6千8百以上あります)

② 歯のすりへりがあるかどうか。(歯のすりへりが多い場合は、そこに過度の負荷がかかっているため、

  そこをチェックします。

③ 歯がグラグラしていないか。

④ 残っている歯を連結固定するべきか。(一本一本離れているよりも、連結固定したほうが強くなります。)

⑤ 顎のリラックスしている状態でかめているかどうか。筋肉のリラックスしている位置でかめるかどうか。

⑥ かみ合わせの平面がくずれていないか。

⑦ 口を開けるときまっすぐ開けることができるかどうか。

⑧ かみ合わせた時、上下の歯がかめない、あたらないところがないかどうか。

⑨ 神経筋系の機能に障害があるか。

⑩ 口の中は衛生的になっているかどうか。

⑪ 残っている歯のむし歯の予防対策がしてあるかどうか。

⑫ 審美的な状態は改善できるか。

というところを初診時にチェックします。

ドイツで開発された入れ歯(テレスコープシステム)について
稲葉歯科医院 院長 稲葉由里子 顧問 稲葉繁

稲葉歯科医院
院長 稲葉由里子

昭和44年に父、稲葉繁(現・顧問)が文京区伝通院で稲葉歯科医院を開業、平成11年に場所を移して秋葉原で新しく開業しました。

「入れ歯が合わず、食べたいものが食べられない」
「口を開けると金属のバネが見えるのがいやだ」
「うまく発音できないので、しゃべるのがおっくう・・・」

このような入れ歯のお悩みをお持ちの方、多いのではないでしょうか。

当院では、入れ歯の本場ドイツで直接学んだ技術を活かし、つけていることを忘れるくらい、自分の歯のように何でも噛めて、笑顔に自信がもてる入れ歯を作っております。