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2010年7月22日

2010年7月17,18,19日「総義歯ライブ実習コース」が開催されました。 

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毎年恒例の総義歯ライブセミナーです。
 
総義歯の患者さんを実際お呼びして印象から装着までを3日間で勉強するセミナーです。
 
今回の患者さんは54歳男性。バイクが趣味だそうです。ファッションも派手目で髪型はラーメンマン(ちょっと古くてすみません。)のように後ろを三つあみにしています。
40代から重度の歯周病、若い時期から歯を失ってしまいました。 
 
今の入れ歯にすごく不自由しているわけではないけれど、硬いものが食べれない。
サイコロステーキは絶対無理で、焼き肉だと肉が薄いから食べれるため、よく行くとおっしゃっていました。 
前歯で噛むと、後ろの歯が浮くそうです。 
 ゴマが入れ歯にはいると痛いともおっしゃっていました。
 
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実は私、今回のセミナー、娘2人がいつも一緒だったためすべて参加することができませんでした。
記録したDVDをあとから見直して様子をみさせてもらったのですが、やはり、DVDと実際参加するのとでは臨場感がまったく違います。twitterでもDVDをみながらつぶやいたところもあるのですが、やはり、いまいち迫力がない。
 
ブログ、メルマガでどのようなコメントをしようか言葉を悩んでいたところ、
「そうか!参加してくださった先生方にお聞きしよう。」
と思いつきました。
 
早速、みなさんにメールをしたところ、私がお伝えするよりもずっとすばらしい言葉をいただきましたので、ご紹介いたします。
 
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こんにちは

3日間お世話様でした。

とにかくスゴイの一言でした。

治療のそれぞれの過程で稲葉先生と技工士の岡部さんからの的確な説明があり非常に
勉強になりました。

最後の吸着状態を実際に患者さんの口腔内で確認させていただきましたが、

今までに経験したことがない吸着状態でした。特にどんなに引っ張っても取れない
下顎の吸着には感動しました。

また咬合状態もフルバランスがしっかり付与されているので、前方、側方運動時に
まったく動くことがなく

その状態もほんのわずかな調整(無調整といってもいいくらい )でできたことにも
びっくりでした。

適合状態もみましたが、若干の辺縁をこする程度の調整のみでした。

とにかくすべてにおいて自分が見てきた義歯の中では間違いなく最上級のものであっ
たと思います。


最後に患者様がその場でお弁当をたべてみせてくださいましたが、筍はしっかり前歯
で噛み切っていましたし、こんにゃくもたくわんも何の問題もなく食べている姿を見て、さらにびっくりでした。

食後の義歯内面をみましたが、食片が入った痕跡はなく

まさに究極の総義歯でした。

この治療を自分のものにしたいですね。まずは実践をしたいと思います。

本当にありがとうございました。

埼玉県開業 K.K 先生 

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この文章、いただいたものそのままお伝えしています。

私がお伝えするよりもずっとすばらしい感想をいただきまして、本当にありがとうございました。 

そのほかにもたくさんのコメントをいただきました!!

稲葉歯科医院の技工士も手伝いで参加をしたのですが、

「完璧だったよ。スムーズにいつもの吸着だったし。」

と言っていました。

今回、技工は歯科工房OKABE代表の岡部宏昭先生にお願いしました。

岡部先生は総義歯の権威、稲葉先生も総義歯のすべてを学んだというDr.shleich の技工担当として日本中をまわったり、数々の有名な総義歯の先生の技工を担当してきた超ベテランの技工士です

 

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岡部先生のトークがまたおもしろくて先生方を魅了しました。
なかなか技工サイドの仕事をこんな身近でみることはできないので、岡部先生の手さばきにとても感心してしまいました。
もう、咬合器とワックス、レジンすべて自由自在に操る指先に憧れてしまうほどです。
 

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義歯装着後、先生方ひとりひとり、どのくらい義歯が吸着しているのか実際に口の中を触ってたしかめているところです。
 
 
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このセミナーの最後、ナント義歯を装着したばかりの患者さんと一緒に食事することになっています。 
患者さんが、たくわんを前歯で噛み切れるか、硬い食べ物を前歯で引きちぎれるか、みんなで観察するのです!
こわいですねー。
でもさすがは稲葉先生の総義歯。
稲葉先生は当然という顔をして、食べにくそうなものをすすめていました(笑)
家に帰ったら、サイコロステーキを食べたいそうです。
 
 
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一人ひとりに稲葉先生から修了証が手渡されました。
 
本当に充実した、すばらしいセミナーだったと思います。
参加してくださった先生方、本当にありがとうございました!! 
2010年2月25日

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稲葉歯科医院の総入れ歯は、『上下顎同時印象法』という治療方法で良好な結果を得ていますが、この治療方法は父の稲葉繁が開発し、全国の先生方に広めている方法です。

歯科医師向けの本や雑誌は何冊もでているのですが、患者さん向けの文章がほとんどないので、今回から数回にわたり、総入れ歯について私がなるべくわかりやすい文章にして、みなさんにお伝えしたいと思います。

まず一回目は現在一般的に治療されている入れ歯の製作方法と上下顎同時印象との違いについて書きたいと思います。



江戸時代の人がぴったり合う入れ歯を使ってた!?

世界最古の木床入れ歯が日本の江戸時代の埋葬頭がい骨から発見されました!
とてもよく使われていたようで、歯が天然の歯のようにすりへっているのです。
よほど合っている入れ歯でないとこのようなすりへりはないことから、本当にびっくりしてしまいます。
当時の入れ歯の製作方法を調べてみると、とてもよくできていて、仏教芸術の伝統を受け継いでいることがわかります。
その製作方は、なんと、みつろうを使った型とりを上下一緒に行っていたのです。
みつろうを温め、そのかたまりを患者さんの口の中に入れてかみ合わせの高さまで記録します。
そのみつろうを口の中から取り出して上下二つに分けるのです。
江戸時代にこのような素晴らしい方法で製作していたなんて感心してしまいます。
舌の役割、総入れ歯でも同じ動き、機能を果たします。
わたしたちが生きていくための栄養摂取の第1段階として食事をするためのお口の中の機能はとても重要です。
歯があるときの舌の使い方、発音の仕方などは、歯がない総入れ歯の場合も同じ使い方をします。
まず、嚥下(食事をする)時、最初に舌を上あごに押しつけ、その後徐々に後ろのほうに移動して食物を飲みこみます。
このような舌の行動は、入れ歯をはずしてしまいやすくなります。
その際、入れ歯をはずれにくくするには舌が後ろに移動していく時にさわるあたりを安定させることが大切です。
また、発音に関しても舌はとても関係が深いです。
入れ歯が安定し、しっかりと吸着するには「天然の歯があったころと同じ場所に人工の歯を入れることが最も良いとされています。
歯があるときの状態は、外側からは頬の筋肉の圧力、内側からは舌の圧力によりバランスが保たれています。
たとえ、歯を失ってもこの状態は変わらず、外側からは頬の筋肉、前方からは唇が内側に押しているのですが、舌は外側への支えを失い、歯があった時と比較すると舌は大きく広がり、歯の入るスペースがないように見えます。
そのため、歯のない状態の型取りは非常に困難なように見えます。
「上下顎同時印象法による総入れ歯の製作法」は、この困難な型取りを患者さん自身に再現していただく方法です。
先生が想像して型をとるよりも、患者さんの以前あった筋肉の状態を上手に誘導してあげることで、患者さんが再現できることが理想的です。
私たちが食事をするとき、お口の中の筋肉がどのように働いているか、ちょっと想像してみてください。
そうです、つばを飲み込むとわかりやすいと思います。
唇、舌が強い力で歯を押し付ける感じになり、口の中は圧力がかかります。
これは入れ歯に対しても同じため、食事をするときと同じ筋肉の状態を 再現できるのがいいですよね。
食事をした時と同じ、つばを飲み込む状態なんて普通、どうやって型取りをするのだろう・・・・って思いますが、「上下顎同時印象法」では型とりの最中に、つばを飲んでもらいます。
これは、上下別々で型取りをしていた従来の方法では、絶対できなかったことです。
もちろんこの最終的な型取りをする前の準備があります。
あらかじめ、入れ歯の高さ、正中があっているかどうか、左右が対称であるかどうか確認して、専用のトレーを作成しておきます。
従来の入れ歯の形は入れ歯を下顎の舌の後ろ側に長くのばしていました。長くのばしておくと安定がいいからです。
でも、欠点があります。舌が動いていないときは入れ歯がはずれないのですが、舌が少しでも動き始めると入れ歯がはずれてしまうのです。
これでは、安心して舌を動かせません。
それに対して「上下顎同時印象法」による新しい入れ歯の形は舌の前方あたりのやわらかいところ(サブリンガルルーム)を利用して、舌が自由に動けるようにしました。
歯が抜けると、骨が薄くなります。そこをおぎなうのが床(ピンク色のプラスチック)ですが、この床の面積を大きくするほど、入れ歯もよく吸着します。
頬の筋肉の力のサポート、唇のサポートそして舌のサポートにより、入れ歯は吸着し、そのバランスが保たれているところに人工歯を並べると、とてもよい入れ歯ができあがります。
このバランスが合っていないと、笑った時に、下の歯しか見えなかったり、かみ合わせが低くて顔がつぶれたように見えたりします。


笑った時に見えるのは、「歯 」だけ見えるように作るのが理想的です。
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上下顎、別々に型取りをする従来の方法はこのような歯の情報を得るのが難しいことから、「上下顎同時印象法」は精度の高い新しい技術と言えると思います。

当院の総入れ歯について
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稲葉歯科医院 院長 稲葉由里子 顧問 稲葉繁

稲葉歯科医院
院長 稲葉由里子

昭和44年に父、稲葉繁(現・顧問)が文京区伝通院で稲葉歯科医院を開業、平成11年に場所を移して秋葉原で新しく開業しました。

「入れ歯が合わず、食べたいものが食べられない」
「口を開けると金属のバネが見えるのがいやだ」
「うまく発音できないので、しゃべるのがおっくう・・・」

このような入れ歯のお悩みをお持ちの方、多いのではないでしょうか。

当院では、入れ歯の本場ドイツで直接学んだ技術を活かし、つけていることを忘れるくらい、自分の歯のように何でも噛めて、笑顔に自信がもてる入れ歯を作っております。