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2016年11月14日

こんにちは。

稲葉歯科医院、院長稲葉由里子です。

先日、ISOI 国際口腔インプラント学会に参加させていただきました。

少し専門的ともなりますが、患者様にもお伝えしたい内容なのでぜひ読んで頂けたら嬉しく思います。

3年程前、ドイツTuebingen大学のWeber教授をIPSGの20周年記念講演会にお招きしたのをきっかけに、ISOIに参加させていただくようになりました♪

IPSG20周年記念特別講演会

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私は、ドイツの入れ歯テレスコープシステムを専門としていますが、インプラントの技術を把握することで、患者様へニュートラルに説明させていただくことができると思います。

実際に、相談にみえる患者様にインプラント治療をお勧めする事も数多くあります。

どうしてもインプラントができない方に対して、どのような理由でやめた方が良いのか、きちんとお伝えする事もできます。

インプラント治療を行った、10年後、20年後の状態を予測する必要もあります。

患者様はインプラント治療ができないとなると、大変落ち込まれますが、私はインプラントにできなくて、テレスコープシステムにできること、決して諦める必要はなく、安全で、審美的にも優れ、患者様に合った方法を提案させていただくことができると思っております。

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Dr.Manfred Nilius

ヨーロッパ顎顔面審美歯科学会の会長でいらっしゃいます。

All on 4,6ってどうなのかなと思っていましたが、初めて素晴らしいと心から思いました。

なぜなら、重度の顎変形症の患者様の人生を変える事ができるからです。

患者様は、口元のために、仕事も雇ってもらえず、社会的生活に問題がありました。

広告を見て、先生の広告に気付いたそうです。

「自分の人格とパーソナリティーを変えたい」

って、誰もが期待するのではないでしょうか。

先生は、デジタルを用いて、顔貌をシュミレーションを行いました。

もの凄く、モチベーションがあがると思いますし、予測生があり、結果を再現することができるということに驚きました。

歯をすべて抜歯し、骨を切り、口蓋を広げ、All on 4.6で、美しい口元を作り上げたのです。

顔面インプラントそして、オトガイを作り、別人となりました。

まさに、デンタルリカバリー。

現在は、患者様Amazonで働いていらっしゃるとその後の成功も教えて頂きました。

私達は、患者様の人生、人格やパーソナリティーをも変えてしまうほど、責任ある仕事を担ってるのだなと改めて感じました。

このような、ケースにおいて、All on 4.6は威力を発揮させますが、通常の顔貌の方が、ご自身の歯を抜いてまで行う方法ではないと私は思います。

その前にできることをまずは、一緒に考えましょう。

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東京歯科大学病院長で、口腔外科の矢島安朝先生のお話は、すべてのドクターが聞く必要があると思う内容でした。

インプラント治療は、「歯科界における20世紀最大の発明」と言われているも関わらず、昨今インプラント関連の医療事故やマスメディアによるセンセーショナルな報道がされています。

すでに4人に1人が高齢者という超高齢社会の時代。

2040年には、2.8人に1人が、高齢者となります。

インプラント治療を行って、20年後どうなるのか。

ほとんどデータがありません。

インプラントを一旦行うと、再治療を伴う外科的な侵襲にずっと侵される事になるのです。

かなりリスクのある患者様に対しても、追加埋入をしないといけない状態にもなります。

高齢者は嚥下も困難になり、外傷も起こしやすくなり、全身疾患もあり、いわゆる多病となります。

私達、歯科医師の全身疾患に対するさらなる知識が求められるようになるでしょう。

全身疾患を理解し、臨床検査を読む事ができる歯科医師が、超高齢社会に求められてくると思います。

稲葉歯科医院が専門としている、ドイツのテレスコープシステム、シュトラックデンチャーの需要はこれから更に高まると痛感しました。

超高齢社会を迎えた今、質の高い義歯を求める方は、今まで以上に増えて行くと思いますし、私達歯科医師は、その準備をしておく必要があると思います。

ここからは、ランチタイム♪

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DGZIドイツ流に、ワインが振る舞われました。

ドイツ人はワインぐらいじゃ酔いません。笑

IDSもそうですものね!

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日本酒もありましたよ!

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ドイツ料理のビュッフェ、とても美味しい!

斬新な学会ですね(^_<)-☆

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ただ、お弁当を食べるだけではなく、会話を楽しむ。

って、IPSGでもぜひ取入れたいなぁ〜

参考になりました!

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午後はシンガポールからのゲスト、Dr. Henry Kwek SN.

前日のパーティーで少しお話しをさせていただき、明日の講演楽しみにしています!

と伝えたのですが、私の知識ではなかなか理解できませんでした(-_-)

実際にインプラント治療を沢山されている先生方は、彼の美しいテクニックに驚かされたのではないでしょうか。

彼にかかれば、なんでもできちゃうんだな〜と、綺麗な仕事に関心してしまいました(^_^)

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Dr. Henry Kwek SN の講演後、技工士ホールへ移動♪

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『CAD/CAM アバットメントからなりうるインプラント審美補綴』

歯科技工士の中村心先生の講演。

中村先生は、世界初の一号機として、素晴らしい加工機を紹介してくださいました。

外車に乗るより、加工機が欲しい。

そして、一緒に働いているスタッフの時間が短縮できるようにしたいって。

涙物です(T-T)

歯科技工所に必要な道具や機械は非常に高価です。

私も技工所を開業してみてわかりましたが、すべて欲しい道具を揃えたら、歯科医院開業以上の設備費用がかかるのです。

スタッフが早く帰れるように。

私もどうにかしたいです。

テレスコープシステムをひとつ作るのに、どのくらい時間が必要か・・・

慣れている技工士でさえ、160時間。 

普通、200時間以上かかるでしょう。

機械が仕事をしてくれたら、本当に助かります。

スタッフのためにも、放電加工機を取入れる夢は諦めちゃいけないなって、中村先生の講演を聞いて感じました。

中村心先生とは、前日のパーティーでご挨拶をさせていただきましたが、先日食事会で集まった技工士同様に、かなりマニアック。笑

そして、熱い気持をお持ちの方でした。

本当に素晴らしいと感じました。

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ISOI最後の講演は、歯科医師、歯科技工士によるCAD/CAMセッション。

CAD/CAMの精度が高まるにつれ、印象をとったり、模型を注いだりという作業はこれからなくなっていくでしょう。

誰が作っても同じ精度。

印象材の精度や、石膏の膨張などがなくなると思えば凄い事です。

特に、義歯においては、重合収縮もなくなります。

私達は、今後積極的にこのシステムを取入れていく必要があると思います。

近い将来、ほとんどの補綴物が印象から補綴までデジタルにて製作でき、高いクオリティーに加えて安定した精度を保つ事ができるようになるでしょう。

しかし、患者様の口の中で機能させるのは、歯科医師と歯科技工士。

今まで以上に咬合の知識や、顎関節の知識が問われるようになります。

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バーチャルアーティキュレーターの応用についても説明してくださいました。

3年前のIDS でKaVoのバーチャルアーティキュレーターを紹介していただき、ビックリしましたが、それが今実現しようとしています。

欠点として、フェイスボーをつけていない状態なので、平均値でしかできないのが現状なようです。

これから、まだまだ発展する余地は沢山あるとはいえ、ディグマと連動したり、確実に実現すると思います。

常にアンテナを張っていないといけません。

今日は、ISOIの学会に参加させていただき、沢山の刺激をいただきました!


少し専門的となりましたが、皆様のお悩み、どのような事でもお答えできると思いますので、遠慮なくご質問いただきたいと思います。


ご相談お申し込みフォーム

ご入力いただきましたら、私、もしくは稲葉歯科医院のドクターから直接メールでご相談のやり取りをさせていただきます(^_^)



2016年4月13日

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『顎関節症ライブ実習コース』〜その3〜は、患者様治療後の考察です♪

IPSG副会長、岩田光司先生の講義、まとめをお伝えいたします。

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顎関節症の治療において、大変重要な知識は、中心位Centric Relationが確実に採れる事、そして目で確認することができない顎関節の中で、どのような状態にあるのかを想像できることも大切です。

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中心位とは。

・垂直顎間距離に関係なく、顆頭が関節窩内の最後方で緊張しない状態で位置し、そこから偏心運動が自由に行える。

・適切な垂直顎間距離において、上顎に対し下顎が取りうる最後方の位置

・正常な垂直顎間距離において、顆頭が関節窩内の最後方に位置する時の上顎に対する下顎の位置

・顎関節の関節窩の中で顆頭が関節円板に乗って、機能する範囲の最も後方、最も上方左右の真ん中でそこから自由に側方運動できる顎位

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向かって左の写真は関節円板に密着して顆頭が動いている理想的な様子です。

右側は、顆頭が下がってしまったために、圧がかからず上下関節腔が開いてしまっている状態です。

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Dr.Dowsonによる、中心位採得の様子です。

稲葉先生は、直接Dowson先生の実習も受講しました。

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現在の稲葉先生をはじめ、私達が行っている中心位採得方法はこのように、親指と人差し指を使い、軽く顎を押し上げるような感じで、オーストリアのシュラビチェック先生と同様の採り方をしています。

この採り方の利点は、片手が開く事。

中心位のバイトがスムーズに記録できます。

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患者様の筋症状は、咀嚼筋の他に僧帽筋にも痛みを感じていらっしゃいました。

特に腰痛と肩こりに悩まされていたようです。

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治療前の、EPAとポッセルトのサジタル(矢状断面)とフロンタル(正面)の記録です。

全体的に動きが小さい事がわかります。

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患者様の口腔内の様子は、補綴物もなく、大変良好な状態です。

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咬合診断にて、中心位(CO)と中心咬合位(CR)のズレを確認することができました。

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当初、右側の7番遠心に水平埋伏智歯があったため、右側の干渉が疑われましたが、診断してみると、左側にも干渉があることがわかりました。

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リテイナー装着時のDIGMAの記録です。

ポッセルトのフロンタルが大きく動いている事がわかります。

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術後の様子です。

EPAテストでは、COとCRの一致に加え、全体的に動きが大きくスムーズに変化しました。

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詳しく見てみます。

術前、術後の開閉口では、約2センチほどの差ががあります。

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開閉運動において、顎の動きが全く変わりました。

スムーズに関節結節を乗り越えている事がわかりますね。

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ゴシックアーチの記録においては、術前のフラフラとした小さな動きから、術後はほぼ一直線の大きな動きに変化しました。

素晴らしい変化だと思います!!

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顎関節の音が、あきらかにパチンとかカクッという音があれば、クリック音をとるのは比較的簡単ですが、ゴリゴリといった雑音をとるのは、かなり難しいケースだったと思います。

ひとつひとつ丁寧に診断をすることの大切さを学びました。

右側に雑音がわずかに残っていましたが、翌日患者様からご連絡いただいた内容をご紹介させていただきます(^_<)-☆

『週末は本当にお世話になりました。家に帰ってから、主人に見た目に変化があったことを言われましたが、何よりも体調に変化があったように思います。

顎に関しては、やや違和感が残ります。
理由は、術前、自分が感じていたよりも上にある感覚があるためです。
それは好ましい感覚ですが、一応ご報告いたします。
開閉は非常にスムーズです。
雑音が残ったとご報告しておりますが、開閉時、毎回鳴っていたものが、鳴る時もあるに変化し
正直びっくりしています。

昨夜はやや早く眠くなり、そのまま就寝しました。
そのせいもあってか、気になっていた首の後ろ側の凝った感じがないです。
首周りの温かい感覚も継続しております。

腰痛なども軽減しているようには思います。』

ということです♪

治療直後に現れていた、小さな雑音は、開閉時、毎回鳴っていたものが、鳴る時もある・・・

という状態に変化しているとのことです。

治療後、患者様が少し涙ぐむぐらいでしたので、今まで本当に辛い思いをされてきたのだなと感じました。

顎関節症で悩まれている方は、本当に大変な状態なのだなと思いましたし、それを見つけられ、また治療をすることができるのは、歯科医師、歯科技工士であることも再認識しました。

先生方から感想もいただきましたので、一部ご紹介させていただきます☆

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:゜・:,。*:.。o○☆゜・:,。

▼歯科治療の本意はやはり咬合であるということを改めて再認識しました。顎関節の治療がここまで科学的に順を追って治療できるということがびっくりしました。

▼顎関節の診査診断、治療と流れがわかりやすく、非常に勉強になりました。治療結果がすぐに出たので驚きでした。こういう診療がしたいと目標になりました。

▼初めて顎関節症の治療を見れて、あらためて咬合診査が大切だと思いました。これから顎関節症を作らない技工物の作製を心がけます。

▼2日間のIPSG実習コースでしたが、非常に楽しく学ばせて頂きました。また宜しくお願い致します。

▼素晴らしい治療を見学できたことはとても勉強になりました。

▼今回患者様が雑音をなんとかしたいというときはどうするのかと思いました。

▼まだわからないことだらけですが、ちょっとずつわかることが増えてきたのでこれからもがんばります。有難うございました。

▼今回の実習で咬合の安定、顎関節の安定がいかに身体に影響を与えるか再認識しました。今までの知識と治す技術がなかったことは歯科医師としてとても恐ろしいことだと思いました。IPSGに入会したこと、稲葉先生に直接教えて頂けることとても感謝しています。

・・・・・・・・・・・・・・・

2日間協力いただいた、患者様、そしてご参加いただいた先生方本当にありがとうございました!!

2016年4月12日

『顎関節症ライブ実習コース』2日目です。

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前日に印象採得した模型を、咬合器に付着し、チェックバイトにて顆路調整を行いました。

その際、右側の矢状顆路角は30度、側方顆路角は10度。

左側の矢状顆路角は30度、側方顆路角はマイナスと出ました。

臼歯の傾斜により顎の角度が消されてしまっている可能性があるため、ランディーンによる側方顆路の平均値、7.5度の平均値に設定し診断を行いました。

(このあたり、なかなか難しいと思います。IPSGで開催される『咬合認定医コース』または、次回開催される『咬合治療の臨床』にて詳しく学んでいただけると思いますので、ぜひご参加ください。)

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「咬合器にマウントする時に、重石を乗せたりゴムで縛ると教わったのですが、どうなのでしょうか?」

との質問に、

「膨張率の低い石膏を使っていますか?咬合器は頑丈なものですか?それを大前提として、咬合器に重石を乗せてはいけません。ぎゅーっと押し付けて、パッと離した時の収縮の方が大きいということを、大学で実験も行いました。従って、押えつけず、そのままにしておく事が大切です。」

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稲葉先生は、KaVo のプロター咬合器の開発にも携わりました。

その時の資料と、開発者のラングさんとのやり取りについても説明がありました。

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さて。

顆路とは側頭骨の関節窩に対して、下顎頭(顆頭)が関節円板を介して、顎が動いていく状態のことを言います。

その中で、下顎が前方に動いていく道を『矢状顆路角』といいます。

側方運動では、平衡側で矢状顆路角の前内下方を通ります。

これを『側方顆路角』といいます。

通常、この矢状顆路角、側方顆路角は咬合平面に対する角度で表し、咬合平面は、カンペル平面(補綴平面)とほぼパラレルであるため、カンペル平面となす角度としてとらえることができます。

ギージーは矢状顆路角は平均33度としています。

側方顆路角は矢状顆路角より、さらに内方を通るため、角度は5度程度急になります。

矢状顆路角と側方顆路角のなす角度をフィッシャー角と呼んでいます。

フィッシャー角は5度です。

さらに、これを水平面に投影した角度をベネット角といいます。

その角度はギージーによれば、13.9度でありますが、ランディーンによれば、下顎の側方運動開始から4ミリのところで、サイドシフトとよばれる動きが現れ、これをイミディエートサイドシフトと呼んでいます。

最初の4ミリを超えると、差がなくなり、その平均値は7.5度で個人差はみられません。

従って、側方顆路角は平均値7.5度で合わせていただければ、ほぼ問題ありません。

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こちらは、Dr.Okesonの顎関節の本から引用し、説明をさせていただきました。

上図は、関節円板が密着して動いている様子。

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そして、下図は、もう少しで関節円板が前方転移をしそうなイメージです。

今回の患者様の顎関節はこのような状態ではないかと推移します。

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顎関節の解剖をよく理解しておくことも大切です。

外側翼突筋のUpper headは、関節円板に停止。

そしてLower headは、下顎頸部に付着しています。

特に外側翼突筋Upper headは、咬合面の形態と密接に関わっています。

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今回は、皆様の熱いご要望に応じて(笑)スプリント製作も実習しました。

スプリントを製作する機械は、ドイツのエルコデント社。

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リラクゼーショナルスプリントで、フルバランスの咬合を作ります。

犬歯誘導型だと、関節を圧迫してしまいます。

特に、関節円板が落ちている患者様に犬歯誘導型のスプリントを装着すると、関節を突き上げてしまい、痛みを発症するため禁忌だと覚えておいていただければと思います。

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スプリントは1ミリのプレートにレジンを一層盛り上げ、たわまないようにし、フルバランスで咬合を作ります。

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スプリントの外形線です。

参考になると思うので、掲載させていただきます♪

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歯頸線に沿わせます。

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上顎はアンダーカットに入ると、外れ難くなるので一部だけ覆います。

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KaVo ARCUS DIGMA2による、顎機能運動の計測、治療前の状態、そして今回はスプリントを入れた状態でも計測を行いました。

そして、治療に入ります。

ここで、稲葉先生、28ミリの開口量だと咬合調整が難しいため、マニュピレーションを行いました。

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関節円板に下頭をより密着させ、痛みなく開口できるようになりました♪

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この時点で、28ミリから、46ミリまで、約2センチ開く事ができるようになりました。

途中から患者様が、

「音が消えました!」

とおっしゃっていました。(正確には少し雑音が残っていましたが、患者様の感覚はだいぶ違うようです。)

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咬合調整に用いる咬合紙はブルーレッドレーダー。

上顎に青、下顎に赤の色がつくようにし、最後に咬合紙がなしのゼロミクロンの状態での咬合調整を行える咬合紙として稲葉先生が愛用しています。

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咬合器で診断した場所と同じ部位を調整。

歯に溝を切る、窩を少し深くすることで、関節円板を密着させました。

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治療終了後のDIGMAです。

明らかに治療前、後のデータが変わりました。

こちらに関しては、『顎関節症ライブ実習コース』〜その3〜の考察でお伝え致します(^_<)-☆

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最後に。

「開閉は非常にスムーズです。私が感じていた、顎の音が取れて、正直びっくりしています。雑音が少し残ってはいますが、私が今迄悩んでいた物とは全く違います。意識せず、口を開くことができたのは、記憶にないぐらい遠い昔です。気になっていた首の後ろ側の凝った感じもなぜか気になりません。顎の周り、首周りが温かい感覚があります。先生方、お忙しい中2日間本当にありがとうございました。」

と嬉しい感想をいただきました。

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治療後、一緒にお弁当を頂きました。

わずかな咬合調整により、患者様の感覚は大きく変わり、顎の周りの筋肉の緊張が取れ、 沢山嬉しい感想をいただき、受講生皆が嬉しく思いました。

やはり、顎関節と咬合は密接に関わっているのですね♪

『顎関節症ライブ実習コース』〜その3〜では、治療前、後のデータを比較したいと思います(^_<)-☆

2016年4月11日

こんにちは。

稲葉歯科医院、院長稲葉由里子です。

4月9日,10日(土,日)『顎関節症ライブ実習コース』が開催されたのでご報告させていただきたいと思います♪

『顎関節症ライブ実習コース』では、実際に顎関節症で困っていらっしゃる患者様をお呼びし、問診から治療まで、すべて先生方の目の前で、デモンストレーションいたします(^_<)-☆

KaVo社のPROTAR evo 7 咬合器、フェイスボー、ARCUSdigma2下顎運動測定器、を用いた咬合診断システム化により、確実な原因を探すことができます。

咬合からのアプローチで顎関節症を治療する実習はIPSGでしか行っていない、非常に貴重なセミナーです。

最近は、顎関節症と咬合は関係がないという風潮があります。

顎関節症は触らない方が良い、咬合調整をしてはいけないと言われています。

しかし、それは学問を止める事。

と稲葉先生は言います。

インレーやクラウン、先生方は日常的に沢山歯を削っています。

顎関節症だけ削ってはいけないと言うのはいかがなものでしょうか。

削ると言っても、ほとんどが修復物、そして天然歯においてはほんのわずかです。

咬合診断を行えば、顎関節症の治療は非常に単純な事が多いです。

1本のインレーでも、4分の1顎のような小さな咬合器ではなく、全顎の咬合器に付着して製作することで、歯科医師、歯科技工士が顎関節症の発症を未然に防ぐこともできます。

IPSGでは20年間、咬合からのアプローチで顎関節症の患者様を治してきました。

ぜひ、2日間じっくり勉強していただきたいと思います。

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今回、患者様としてご協力いただいたのは、私の友人です。

実は、昨年のライブ実習の模様をFacebookで見ていてくださって、次は私もお願いしたい!と思ってくださっていました(^_^)

メールで症状を聞いてみたところ・・・(ライブ実習当日にお越しいただくので、事前情報はメールのみです)

・症状は口が大きく開かない。
開ける時にはくの字に開きます。
顎がカクッてなるので、歯医者さんの友達に聞いてみたところ、
顎関節症?と言われ、ひどくなると開かなくなると聞いてビクビクしています。
口を開く時、意識せずに開けた事が記憶にない感じです。

・犬歯が下の歯の形に削れています。
主人の話、母の話を総合すると、子供の時から歯ぎしりがひどいようです。
一度、歯科でリテイナーを作りましたが、メンテナンスできず放置です。

・顔以外の気になるところは、腰痛が徐々にひどくなり、2週に一度以上、マッサージに行っております。

・偏頭痛があったこともありますが、この2年ぐらいはない気がします。

ということでした。

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レントゲン写真です。

ひとつも修復物がなく、また歯周病もなく、大変綺麗な歯列をされています。

矯正治療の経験もありません。

顎関節症の原因として、インレーやクラウンなどの修復物が関与することがありますが、それも今回は当てはまらないようです。

それでは、一体なぜ??

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顎関節のレントゲン写真の診断の目安として、関節の変形がないかどうか、また円板に乗っているかどうかは、下顎頭と側頭骨の間に隙間があるかどうかをチェックします。

今回の場合、ぎりぎり隙間があったので、円板は脱落していないと診断しました。

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姿勢を観察します。

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瞳孔線や肩の高さの不均衡、指先の位置異常、脊柱の湾曲などを比べます。

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筋触診の方法について、外側翼突筋を口腔内から触診する方法、胸鎖乳突筋の起始である乳様突起から停止の胸骨までの触診し、左右どちらに異常があるかを調べます。

顎の構造と、筋肉の付着位置を確実に頭に入れておく事が大切です。

患者様、とても緊張をされていましたが、現在の症状や悩みについて、先生方の前で沢山お話をしてくださいました。

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クリック音の検査は、ドップラー聴診器を用います。

浅側頭動脈の血流を目安にそこから6ミリ前方に顎関節があります。

左右共に、かなり関節が傷ついた様な雑音が聞こえました。

雑音は、関節円板が傷ついている時に鳴ります。

これについては、2日目に詳しく解説いたします。

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開口量は、28ミリ。

クローズドロックの状態だと20ミリ前後の開口量なので、ギリギリ関節円板に乗っているという状態だと思います。

患者様はご自分で開口制限をされており、思いっきり開けるのが怖いそうです。

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上下の印象採得、フェイスボウトランスファーを行いました。

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中心位を2枚、チェックバイトを左右それぞれ記録を採りました。

中心位は、ナソロジーの古い考え方で、現在はそのような考えは存在しない。

とお考えの先生がかなりいらっしゃるというのを先日、聞き大変ビックリしました。

また、季節や気温によっても中心位が変わる事があるから当てにならない・・・

などなど。

全顎治療、咬合再構成をするパターンにおいて、中心位が決められないと仕事をすることができないと思います。

季節や気温で変化してしまったら、いつまで経っても補綴物が完成できませんし、咬合器を使って技工士とやり取りをすることも不可能となります。

中心位が確実に記録できるようになると、臨床の幅が広がります。

そして、全顎治療に自信を持って取り組む事ができるようになると思います。

中心位という言葉を最初に使ったのは、ナソロジーの始祖の一人であるB.B.McCollumで、1921によって名付けられた用語です。

当初は中心位は下顎を最後方位押し付けたみ位置で開閉すると安定した軸で再現できることから、ここを中心位と定め、咬合を再現する方法を発表しました。

その後、ナソロジーではStuartらによってRUMポジションとして、最後退位を中心位として咬合構成を行なってきました。

しかし、1973年にCelensaによって最後退位で装着されたリハビリテーションの、予後の精度を計測した結果を発表しました。

それによれば、32症例の内,30症例に咬頭嵌合位とのずれが0,02〜0.36あったという報告がありました。
それ以後、中心位は下顎頭は前上方にある事が望ましく、関節円板の再薄部に位置する部が中心位として理想であることとなったのです。

この位置は、歯列とは何ら関係ありませんが、歯列の咬合状態が咬頭嵌合位の時、顎関節が中心位をとるのが理想であることから、咬合を中心位に導く方法が考えられました。

最も理想的な関係は中心位と咬頭嵌合位が一致することです。
これが『Point in centric 』です。

しかし、多くのケースで不一致であるとが多く、中心位で下顎を閉じて行くと、どこか最初に閉口路を邪魔をする接触があります。

これを中心位の早期接触と呼び、しばしば顎関節に悪い影響を与えてしまいます。
これが『Slid in centric』です。

そこで、これを調節するために咬合調整を実施します。
顎関節を安定させながら咬頭嵌合位を作ることが非常に大切です。

ナソロジーにおける中心位の概念の違いが弱点となってしまい、ナソロジーを否定される方がいらっしゃると思いますが、全てが間違っていたわけではありません。

ナソロジーは一度は学ばなければいけない大切な知識だと、稲葉先生はいつも皆様にお伝えしています。

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上顎の模型です。

切歯乳頭から正中を確認し、ハーミュラーノッチの位置も見ておきます。

有歯顎のときの状態をよく覚えておくことが、総義歯の知識の参考ともなります。

という話もありました。

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下顎の右側の8番はレントゲンを見てもわかるように水平埋伏智歯です。

7番の傾斜に何か原因があるということも予想する必要もあります。

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フェイスボウトランスファーは歯科治療の際、診断と治療の基本になる作業です。

しかし、現実に一般の臨床で、この作業を行っている方はどの位いらっしゃるでしょうか?
おそらく10%に満たないのではと思います。

フェイスボウトランスファーは頭蓋の基準面を咬合器に付着する作業です。

したがって、咬合器の大きさも頭蓋と同じ大きさの物が要求されます。

ボンウィルの三角は一辺が10cmで成り立っていますので、顔面の幅で12cm程度の大きさが必要です。

フェイスボウトランスファーにより幅12cm程度の咬合器にトランスファーします。

歯列の三次元的位置を再現します。

すなわち、模型の付着位置を頭蓋骨に対し正確に位置付ける事が可能になります。

この様に付けられた模型により正確な診断と治療を行う事ができます。歯列の左右前後の傾き、スピーの彎曲、ウイルソンのカーブなどの診断が可能になります。

これは、顎関節症の診断と治療に大きな助けとなります。

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両顆頭と、下顎の前歯の切歯点を結んだ三角をボンウィルの三角(10センチ)といいますが、最低でもこの大きさの咬合器でないといけません。

小さな咬合器では不可能です。

ちなみに、ボンウィルの三角と咬合平面(曲面)とのなす角はバルクウィル角(平均26度)ですね☆

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天然歯の咬合湾曲には一般的によく知られているスピーの湾曲があります。

このスピーの湾曲は矢状面での咬合湾曲です。

さらに前頭面からみると、下顎の臼歯は舌側咬頭が頬側咬頭より低いため、あるいは舌側にわずかに15度ほど歯軸が傾斜しているために前頭面に湾曲ができます。

この湾曲は半径4インチ(10センチ)直径では8インチ(20センチ)の球体を下顎の歯列においた形になります。

(ちょうど、写真に映っている手鏡が、直径20センチの球体なので、参考になると思います♪)

これは、モンソンが提唱したモンソンの球面説といわれるものです。
モンソンカーブは一般に前頭面の面を言われていますが、矢状面、前頭面の両方で湾曲が生まれます。

したがって、通常モンソンカーブは前頭面のことを示しますが、スピーの湾曲と前頭面の両方の要素を持っています。これは、咬合様式を作る際に、大変大切な曲線です。

もうひとつ。

ウィルソンカーブは、何だったけ?

と混乱してしまうと思いますが、ウィルソンカーブはモンソンカーブと同じ前頭面からみたカーブです。

ウィルソンカーブとモンソンカーブは同じと考えていただいて構いません。

モンソンカーブとウィルソンカーブの違いは、モンソンカーブはスピーの湾曲の要素を持ち合わせていることです。

ということで、1日目だけで、盛り沢山な実習となりました。

明日は、咬合診断、リテイナー作りから始まり、ディグマによる記録、そして治療という流れになります(^_<)-☆

2013年9月 3日

こんにちは。

稲葉歯科医院、院長の稲葉由里子です。

先日、ドイツで開発された入れ歯、コーヌスクローネのセミナーが開催されました。

『正当派コーヌスクローネ』

ということで、当院顧問の稲葉繁が、30年前に出版された、コーヌスクローネの冊子がカバーや表紙、目次等がフルリニューアルされ完成したのを記念に、この本の内容を2回に渡り、解説させていただきます。 

インプラントとのコンビネーションにも応用も視野に入れて、歯科医師の先生方へ講演させていただきました。

今まではインプラントにするか、テレスコープにするかという選択肢でしたが、これからは両方を兼ね備えた治療法も、新たな選択肢として広がりそうです。  

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『コーヌスクローネの臨床 過去・現在・未来』

ということで、本当に久しぶりにコーヌスクローネに特化したセミナーを開かせていただきました。

30年前に全国で開催されていたこのセミナー。 

当時はコーヌスクローネ全盛の時代だったので、稲葉先生は毎週末全国を駆け巡っていました。

しかし10年間位で下火になってしまいました。

色々なトラブルが生じてしまい、その評価を落としてしまったからです。

トラブルの原因はパーシャルデンチャーの設計の問題を始め、製作方法、使用金属、適応症等が統一されていなかったためだと思われます。 

▼なぜコーヌスクローネの評判が落ちてしまったか 

については、こちらに詳しく掲載してありますので、ぜひご覧ください。

テレスコープシステムに疑問をお持ちの先生方へ

稲葉先生が客員教授を務めたドイツチュービンゲン大学からこの度、IPSG20周年を記念して、Prof.H.Weberをお招きすることになりました。

チュービンゲン大学では、テレスコープの20年追跡調査が実施されていて、沢山のデータがあります。

また、天然歯とインプラントを連結し、上部構造をテレスコープシステムで応用した症例なども多数あります。

Prof.H.Weberをお招きすることで、日本にも新しいテレスコープのブームが起きる事を期待したいと思います。

テレスコープシステムの優れているところは取り外しが可能なところです。

テレスコープの特徴として

 

  • ブリッジと同じ装着感がある
  • 清掃が行いやすい(コーヌスクローネ)
  • テレスコープを装着すると歯がしっかりと固定される
  • 修理が比較的簡単でリスク管理が行いやすい
  • 長期間使用することができる 
などが挙げられます。
 
クラスプデンチャー(バネのような金具で歯を支える方法)がなぜダメなのか
 
それは、クラスプは歯軸の方向に力がかからないからです。
また、クラスプは歯を傾斜移動させてしまいます。
くいを抜くような動き(前後にゆする)ことで、次第に動揺し最後には歯を失ってしまいます。
クラスプとは、密着はしていますが、接着していないところが 欠点とも言えるでしょう。
そして、最近流行っている、クラスプがみえないようなデンチャー
やわらかいデンチャーは絶対やってはいけません。
 
一見、よく見えますが、部分入れ歯に必要なレストがないからです。
確実にクラスプが歯を揺すってしまうでしょう。 

 

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最近ではドイツのテレスコープはコバルトクロムを使用、パラレルテレスコープが主流となっています。

そこにフリクションピンを応用したような症例も多数用いられています。

コーヌスとは円錐形の意味で、維持力は摩擦力ではなく、楔力です。

摩擦力ではないため、すり減りがありません。

最後、内外冠が装着される時、ゼロフィッティングします。

内冠と外冠が接触するのは、装着の最後。

そして、内冠はストレートな仕上げが大切になります。 

コーヌス角はテーパーの半分です。

コーヌス角の付け方で維持力が変わります。

維持コーヌスと支持コーヌス コーヌス角は6度が最適。

などなど

盛りだくさんな内容でした!! 

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こちらは、コナトアです。

コナトアなしでのコーヌスクローネはあり得ない。

と言っても過言ではありません。

ドイツでは、コーヌスシュリッテン、コーヌスウーアなどの名前で、コーヌスクローネ製作時には必ず使用しています。

これらの道具を使用することで、クオリティーの高いものができます。

前歯と臼歯で平行性が認められない時、コナトアでマージン部の金属部分が露出しないように調整します。

ネガティブビンケルが前歯にでないようにするということです。

このように、模型台の上で補綴物の装着方向を決定、コナトアに模型をのせて6度の範囲で調節して最適な内冠の方向を決定することは、コーヌスクローネの生命線となります。  

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そして、こちらは稲葉先生が開発した、KaVoの横型研磨機です。

ドイツやイタリアのミリングマシーンの会社で手に入れる事ができます。

コーヌスクローネは手研磨では精度がでません。

必ず器械研磨で行うようにしてください。

今年の3月にドイツケルンで開催された世界で一番大きなデンタルショーのブースでは、本当に沢山の種類のコナトアをみることができましたが、日本でどのくらいの歯科医院が使っているでしょうか。

インプラント補綴にも大変有効なので、ぜひ使っていただきたいと思います。

ということで。

『正当派コーヌスクローネ』第1回が終了しました☆

ご参加いただいた先生方、ありがとうございました!!

【番外編】  

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お昼休み、 受付に稲葉先生が・・・ (笑)

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こちらが、リニューアルされた

『正統派コーヌスクローネ』

の本です(^_<)-☆

歯科医師向けですが、よろしければ患者様へも内容をご説明させていただいておりますので、ご興味があれば、ご連絡くださいませ。


2013年2月24日

稲葉歯科医院、院長、稲葉由里子です☆

前回に引き続き、『ライブで見せる究極の総入れ歯Ⅱ』Blu-ray(&DVD)完成記念講演の模様、【その2】をお伝えします(^_-)-☆

稲葉先生が、『上下顎同時印象法』という総入れ歯を開発した経緯について、お話しさせていただきました。

1978年ドイツ、チュービンゲン大学の客員教授として留学をしていた際、IVOCLAR社主催の総入れ歯のセミナーを受講しました。

その時の講師が、Dr.Hans Shleichです。

大変な衝撃を受けたと言います。

日本の教育の総義歯とは全く違う方法で行われていました。

その時IVOCLARでみた方法は、スタディーモデルを上下顎同時印象でアルギン印象で行っていました。

稲葉先生は、これをどうにか、最終印象で、上下同時に、そしてシリコン印象で行いたいと、ずっと考えていました。

そして、20年前稲葉先生が代表を務めるIPSG発足時、Dr.Hans Shleichを招き、IPSG発足記念講演を開催しました。

それから間もなく、稲葉先生は、最終印象を上下顎同時印象で取る方法を開発し、発表しました。

日本の総義歯は非常に遅れています。

配列もギージーの方法のままです。

もちろん、上下顎同時印象法は、特殊なものなので、大学の教育に取り入れられることはありません。

どれだけ、エビデンスがあっても、独特なものは国家試験にでないのです。

なので、大学で取り入れられない。

このテクニックが生まれても、ある一部の方にしかつかわれていない、

なので、今日参加されている先生方は、チャンスだと思います。

Dr.Hans Shleichは引退するとき、すべての資料、スライドを稲葉先生に託しました。

世界中に広めてほしいと。

シュトラックデンチャーを絶やさないでほしいと。

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こちらは、シュトラックがオルソシットの特許を取った時の貴重な写真です。

詳細な顎運動を計測し、ピラミッドの重なりを歯の咬頭とし、人工歯の特許を取得しました。

シュトラックデンチャー

1949年ドイツ、チュービンゲン大学のシュトラック教授は、それまでのギージーによる歯槽頂間線法則を否定し、口腔周囲筋による安定を求めました。

歯槽骨がないような顎堤でも、維持を発揮でき、配列も自由に行うことができます。

シュトラック教授は、チュービンゲン大学のケルバー教授の前の教授で、シュライヒ先生は非常に尊敬している教授でした。

1978年、稲葉先生は、たまたま、シュトラック教授の話をシュライヒ先生に話したことで、仲良くなったといいます。

このように、稲葉先生の『上下顎同時印象法による総義歯』には歴史的背景があります。

なんとなく開発したものではなく、歴史のある総義歯です。

今までは口をあ開いて印象を採る方法でしたが、 咀嚼をするときの印象ではありません。

閉口印象ができれば顎の口腔周囲筋の印象ができ、サポートできます。

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歯科医学の始祖と言われるPhilio Puffが最初に上下顎同時印象を行ったとシュライヒ先生は伝えていました。

そこで、稲葉先生は、実は日本では400年前に木床義歯の印象に蜜蝋による印象が行われていたことを教えてあげたそうです。

1583年、紀伊和歌山からでた木床義歯、その作り方はみつろうをやわらくして口の中にくわえる方法です。

咬合高径から印象まで、とれる日本の上下顎同時印象の歴史は素晴らしいです。

将軍のお墓からでる木床義歯はこのように作られていたのでしょう。

それ以来、日本の木床義歯が最初の同時印象だということになりました^_^ 

総義歯の源流はやはりヨーロッパです。

スイス、ドイツ、オーストリア、リヒテンシュタインあたりが総義歯の源流となります。

300年前ということになると、アメリカはありませんでしたから、やはり総義歯の歴史を辿るとヨーロッパだということになります。

ヨーロッパの多くの学者の業績をまとめあげ、イボクラーのデンチャーシステムを完成させました。

したがって、大変歴史ある総義歯なのです。

ナソマート咬合器はProf.Boettger

印象トレーは、prof.Marxkors

ゴシックアーチトレーサーGnatho Meterはprof.Kleinrok

人工歯OrthositはDr.strack

重合方法Ivocapsystemイボカップシステムは、Dr.シュライヒのオリジナルです。
 

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こちらは、稲葉先生が開発した、SIバイトトレーです☆

SIバイトトレーとは、スタディーモデルを中心位でトランスファーするためのトレーです。
上下顎同時印象を実行する場合に重要な事は、個人トレーとゴシックアーチの描記に使用する装置を製作しなければなりません。
今までは、スタディーモデルを咬合器にトランスファーする際、平均値で製作していたので多少の誤差を生じることがありました。

その誤差を精密印象時に修正していましたが、今回開発されたSIバイトトレーを用いると、より精度が増し、最終印象まで、スムーズに進むことができるようになりました☆

少数歯欠損、レジリエンツテレスコープにも応用でき、とても臨床幅が広いです。

午後は、今回発売されるDVDの一部を先生方にお披露目させていただきました。

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Blue Lay で、すごく綺麗な映像です。

稲葉先生よりも近い目線で撮影した映像は、本当にわかりやすいです。


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技工士の岡部先生の配列は、みごとに鮮やかです。

「切歯乳頭は必ずしも正中ではないので、口蓋縫合をよくみる。自分の正中と模型の正中を合わせてよく模型を観察しないといけません。」

咬筋や頬筋など、義歯が外れる原因となる部位についても、細かく説明されています。

素晴らしぐらいに鮮やかです。

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総義歯セット後、患者様と一緒に食事をして、稲葉先生、わざと食べにくい物をすすめているところです。

おしんこ、こんにゃく、鴨肉などです。

きちんと前歯で噛むことができました^_^

適合が悪かったら痛くて食べることなんかできません。

装着をしてすぐに食べることがどれほどすごいことか、先生方にはお分かり頂けると思います。

「これからが新しい人生ですよ。」

と言う稲葉先生のコメントが 印象的でした。

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セミナー終了後の質疑応答も、初めてご参加の方々からも活発に質問いただきました^_^

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今回、私にとってとても腑に落ちたことは、上下顎同時印象をすることで、閉口印象を採ることができるということですが、翼突口蓋法線の印象を採るということだったということです。

先生方はとっくにご存知かと思いますが、

前歯で噛んだとき、この部分が非常に重要となりますね。

翼突口蓋法線は口を閉じない採れない部位です。

開いた状態だと隙間が空き、浮き上がります。

翼突口蓋法線の印象精度を高めるためにも稲葉先生の、『上下顎同時印象』は本当に素晴らしい方法だと感じました。

 

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武先生の花束、本当に素敵でした。

きっと、患者様にも気配りの細やかな先生なんだろうなって思いました☆♪

今回セミナーにご参加いただいたアンケートの一部をお伝えします。

*:..o○☆゜・:,*:..o○☆*:゜・:,*:.o○☆゜・:,

◆総義歯の勉強会の資料として、このブルーレイがベストなものだと思います。

◆細部まで鮮明に写っていて素晴らしいディスクです。完成したシステムで無駄がないことが再確認できました。

◆とてもきれいな映像でわかりやすかったです。

◆歯科医師として最善の方法を実践できるというこがこの上ない喜びです。更に学び実践していきたいと思います。ありがとうございました。あらためて究極のデンチャーがあるという感をつよくしました。

◆とにかくすごいの一言です。もっと勉強します。

◆とても勉強になりました。これからも義歯製作の1つ1つの細かな所も勉強していきたいと思います。

◆大変勉強になりました。咬合、総義歯について更に勉強したくなりました。

◆とても勉強になりました。これからも義歯製作の1つ1つの細かな所も勉強していきたいと思います。

◆午前の歴史の話はふだん聞く機会も少ないので非常におもしろかったです。今、普段BPSで作っていましたが似ているようでいて違うところが多くすごく勉強になりました。また明日から頑張る気になれました。

◆とても分かりやすい内容で映像もきれいでした。参加して良かったです。なかなか技工の流れを知る機会がなかったのでとても大切だと感じました。

*:..o○☆゜・:,*:..o○☆*:゜・:,*:.o○☆゜・:,

ご参加いただいた、先生方、本当にありがとうございました☆♪

ぜひ、7月13~15日 (土・日・月)に開催される、総義歯ライブ実習コースにもご参加いただき、本物を確かめていただきたいと思います。

2013年2月19日

こんにちは。稲葉歯科医院、院長の、稲葉由里子です。

『ライブで見せる究極の総入れ歯Ⅱ』Blu-ray(&DVD)完成を記念して特別記念講演が開催されたのでご報告させていただきます。(歯科医師の先生方対象です☆♪)

タイトルは

『インプラント時代の総入れ歯』 ~総入れ歯にインプラントは本当に必要でしょうか?~

ということで、とても充実したセミナーを開催することができました☆♪ 

今回発売されたDVDは、

実際に、稲葉歯科医院にみえた総入れ歯の患者様にご協力いただきました。

困っていらっしゃること、今までの経緯などをお聞きし、上下顎同時印象法による型取り、技工士による、配列の様子、試適、装着、発音、そして最後は参加していただいた先生方と、患者様とご一緒にお食事をし、きちんと召し上がれるかどうかまで、DVDに収めてあります。

そのままの様子をご覧いただき、歯科医師の先生方に 勉強していただくための作品です。

実は、この実習コースの開催まで、1か月お待ちいただいたのですが、我慢ができず、他の歯科医院へ行きひとつ入れ歯を作ったそうです(-_-;)

でも、やっぱり、痛くてはめられなかったとおっしゃっていました。

とてもボリュームがある内容だったので、2回にわたりお伝えさせていただきたいと思います(^_-)-☆

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今回完成したDVDは10年前の、『ライブで見せる究極の総義歯Ⅰ』以来の販売となります。

撮影、編集は稲葉先生の妻である、稲葉則子です。

日大芸術学部、映画学科卒業で、稲葉先生と結婚する前は映画の撮影、編集などの勉強をしていました^_^

稲葉先生からも、

『妻は私以上の目線でこの実習コースを撮影しました。他の方には絶対撮影できない目線です。撮影から編集まで、妻が一人で製作しました。これだけの作品を 外注したら、2.000万円ぐらいかかるでしょう。一コマ一コマ丁寧に編集したので、時間はかかりましたが、素晴らしい作品です。』

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文京区で開業されている、武先生から花束のプレゼントまでいただきました^_^

素敵です☆ありがとうございました!

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今回の作品に関して、則子さんから先生方に見どころや、作品への思い、エピソードなどをお話しさせていただきました。

「 患者様はとても緊張していらっしゃいました。総義歯で顎関節症もある・・・ということで、他の歯科医院からは難しいと言われていて大変神経質になってい らっしゃいました。撮影するのも敏感になっていました。そこで、私は、普通の受付のおばちゃんがいるという雰囲気をだし、患者様が緊張しないように撮影さ せていただきました。結果、患者様の本当に気持ちや感想も引き出すことができました。時間はかかりましたが、世界にこれしかない大事な作品です。」

そして、今回ご参加いただいたすべての先生方に、今回の 『ライブで見せる究極の総義歯Ⅱ』の紹介編をプレゼントさせていただきました。

「これを作るのも、心を籠めて作りました。そこらに転がっているDVDではありません。大事にしていただきたいと思います。そして、先生方が患者様のために質の高い総義歯を提供するためにきっと役立つと思います。」

ということです。

次回に続きます☆

 

2013年2月14日

こんにちは。

稲葉歯科医院、院長の稲葉由里子です☆

2013年2月10.11日 『部分入れ歯・テレスコープシステム実習コース』がKaVo Dental Systems Japan で開催されましたのでご報告させていただきます。

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第一日  テレスコープシステムの概要、コーヌステレスコープの製作デモ

第二日  リーゲルテレスコープの製作デモ、レジリエンツテレスコープの製作デモ、パーシャルデンチャーの設計実習、症例検討会

というスケジュールで進行させていただきました☆♪

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まずは、最初に。

IPSGの新しいスタッフとして、技工士の中沢勇太君が加わりました。

というで、ご紹介させていただきました^_^

彼は先日(株)モリタ歯科技工フォーラム2013の中で、国内外で活躍できるような才能をもつ歯科技工士 ということで優秀賞を受賞した、若手のホープです。

これから更に、IPSGでは技工士の先生と連携を強化して、お互いを高めあっていきたいと思っていますが、中沢君にはそのお手伝いをしていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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日本では、正しい部分入れ歯の設計を、技工士もドクターも教わっていません。

かなり適当な状態でやっているのが現状です。

設計は技工士にお任せするドクターもいますが、技工士だって正しい設計は教わっていないのです。

ドイツでは設計は歯科医師がするものです。

なぜなら、患者様の希望、悩み、スタディーモデルの状態、動揺度、レントゲンの情報を知っているのは歯科医師自身だからです。

最初に先生方お一人お一人に、欠損症例の模型をお渡しし、真っ白な頭の状態で設計をしていただきました。

セミナーを受けていただいた後、どのように設計が変化をするのか見比べるためです。

「患者様はアラブ王様。1本抜けたら射殺される・・・でも上手くいったら、油田をひとつあげる。いつも、それぐらいの気持ちで、真剣に設計するように(笑)」←稲葉先生


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今回は、コーヌスクローネの正しい設計方法、製作方法をお伝えしたいと思います。

この本は、Karlheinz Körber教授のKonuskronen、コーヌスクローネの原書です。

もちろんドイツ語なのですが、稲葉先生がボロボロになるまで読んだコーヌスの教科書です。

一次固定、二次固定、コーヌスクローネの設計、製作法、適応症、禁忌症、コーヌス角についてやネガティブビンケルの解決法など、沢山の事がこの一冊に書かれています。

コーヌスクローネは、沢山のルールや製作法があってはじめて成功するものであって、適当な方法、自己流で製作するものではありません。

テレスコープの本場ドイツで、直接学び、そして自らがその指導者として教えてきた稲葉先生ではないと伝えられない情報が盛りだくさんでした^_^

 

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そして、今回講師として、技工のサポートをしていただいたのは、稲葉歯科医院、Dental Labo Intec代表、高木清孝先生です。

高木先生は、23年間、稲葉先生の技工を任されている大ベテランです^_^

テレスコープの症例数も2.000症例を超えます。

私も彼がいてくれることで、安心して患者様の歯を任すことができます。

まさに、ドクターとテクニシャンは、大事なパートナーだと思います。

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初日はコーヌスクローネのデモです。

コーヌスクローネでないと対応できない症例も沢山あるので、ぜひ覚えていただきたいと思います。

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こちらは、以前KaVo EWLから販売されていた、ミリングマシーンです。

コーヌスクローネは器械研磨をしなければなりません。

適当に手で研磨をすると、精度を発揮できません。

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稲葉先生が発案、開発した、KaVoの横型研磨器と、手前はコナトアー。

コナトアーを使うとコーヌスクローネの精度が高まります。

ドイツでは、コーヌスシュリッテン、コーヌスウーアなどの名前で、コーヌスクローネ製作時には必ず使用しています。

これらの道具を使用することで、クオリティーの高いものができます。

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パーシャルデンチャーの基本的な設計について。

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リーゲルテレスコープのシュレーダゲシーベの役割について。

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そして、これは稲葉先生が開発したコニマウントです。

コーヌスクローネ製作時に使うコナトアと同じ機能をもつのですが、発案は同時期だったそうです。

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当時、田中歯科器械店で、TDKK(東京ドッペルクローネ研究会)により販売されていましたが、今はもう手に入りません。 

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VISIODENT という会社のパーシャルデンチャーの設計を勉強する教育教材です。

ZLというアタッチメントを使う際にどういう使い方があるかというもので、非常に優れています。

それぞれのケネディーの欠損症例において、どのような設計をしたらよいかがわかります。


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シュパルテや、トーションバーの設計についても詳しく解説がありました☆♪

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こちらはリーゲルテレスコープのアニメーションです。

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患者様にリーゲルテレスコープを説明するのに最適なツールです。

今回も2日間があっという間に過ぎ、先生方と楽しく勉強をすることができました。

初日の懇親会の模様です^_^ 

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今回も、ちょっと素敵なレストランで開催されました☆


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美味しかったです~

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同級生の岡村先生と、私、そして、次回ドイツのIDSにご参加いただく石川先生です。

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懇親会の間も、稲葉先生への質問は絶えませんでした。

先生方、とても楽しそうに稲葉先生の話を聞いてらっしゃいました☆♪

今回受講して下さった先生方からの感想を一部ご紹介させていただきます。

◆咬合を学びたくてIPSGにきましたが、義歯がこんなに面白いとは初めて気付きました。日本の教育では本当に全く教えていないことにも驚きました。

◆シュパルテの話はすごいと思いました。早く活用してみたいと思います。

◆テレスコープシステムを現実化するにはいろいろなハードルがあると思います。一番はテクニシャンの問題。過去に稲葉教授の直伝を受けた名古屋の技工士の グループに聞きながらケースをしたことがありますが、設計の段階で誤っていることがよくわかりました。今そのテクニシャンがコーヌスをやっているかどうか わかりません。本日同席していた技工士さんがある程度経験のある技工士さんなら今までの技術で理屈を理解できれば対応可能と言われていました。ただ器械が ないのが問題とのことです。

◆一昨年に続いて2回目の受講ですが新しい知識が増えて勉強になりました。リーゲルレバーの機構とか良く解らなかったのが解ったです。

◆製作は難しいと印象を持ちましたが、小さなケースから製作してみたいと思いました。有難うございました。何とかして横型研磨機を手に入れたい。

◆非常によくわかりました。臨床の幅が広がりました。ありがとうございました。

◆リーゲルの技巧を初めて見れてうれしかったです。

◆実際に技工を見ることで改めてテレスコープの技術の高さがよくわかりました。診療の各ステップでの注意すべき点もわかりました。今日はどうもありがとうございました

◆今回再受講です。何回も聞くと大変よく理解できました。ありがとうございました。

◆バー形についてよくわかりました。レジリエンツは特によく理解できました。

◆結局咬合の安定化(長期)を思うとテレスコープデンチャーを選択するのが最善であると認識しています。その中でもリーゲル・コーヌス・レジリエンツの適応をよく理解し、臨床に取り入れていくことが患者さんの為になると思いました。

◆最近患者さんとお話する時、日本の入れ歯とドイツの入れ歯という言い方をし、保険とか自費とかどいう観点ではなく義歯の起こす問題を話すようにしていま す。但しその中でもコーヌスデンチャーに移行するケースはまだまだです。パーシャルデンチャー(日本式)でも今までテクニシャンに任せている設計を少しで も負担がかからないようなものにするにはどうしたらよいかを勉強したいと思いました。

 

ということで、全国各地から、沢山の先生方にお集まりいただきまして、本当にありがとうございました。

私も皆様と一緒に勉強させていただき、さらに知識の幅が広がりました。

これからも、IPSGの先生方にできる限りお伝えしていきたいと思います☆♪

 

2013年1月21日

こんにちは。

稲葉歯科医院、院長の稲葉由里子です。

2013年当院顧問の稲葉繁先生が代表を務めるIPSG包括歯科医療研究会、最初のセミナーが開催されました。

『ドイツの入れ歯、テレスコープシステムセミナー』

会場はKaVo Dental systems Japanセミナールームです☆

部分入れ歯の修復に際し必要な知識と技術は1本の歯の治療、審美歯科の要素から総入れ歯の要素まで必要です。

1歯欠損から1歯残存までそれぞれの欠損形態に対し、様々な種類があります。

噛み合わせの崩壊を多くのケースで伴っているため、噛み合わせの知識は必須となります。

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部分入れ歯の設計の大切なことは全身から診断し、三次元的に基準面を揃えることです。

噛み合わせに関しては歯がある状態でも総入れ歯でも同じです。 

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部分入れ歯の設計の順序について大事な話がありました。

ここからは、少し専門的です<(_ _)>

パーシャルデンチャーとは、部分入れ歯の専門用語です。

◆パーシャルデンチャー設計の順序

①維持と支持の概念を持つことが重要
日本ではすぐに、サベイヤーがでてくるが間違っています。(クラスプ)

②支持の設計が優先します(レスト)
日本ではレストはクラスプの付属品のような感じですが、レストが優先です。

なぜかレストなしの線鉤を用いたりしていますが、レストはつけるようにしてください。

レストは力を伝達する役目、歯根の先端まで力を伝える役目を持っているので、レストの形はよく考える必要があります。

球面形成レストは歯軸に力を加えることができることも覚えておいていただきたいと思います。

③維持装置であるレストが最優先

④クラスプの付属品がレストではありません。レストが主役です。

⑤クラスプは義歯が外れないために必要なものです。

⑥テレスコープやアタッチメントは維持と支持を共有します。

ということで、ほとんどすべての症例を、稲葉先生は各種テレスコープで対応しています。

1967年から稲葉繁先生が留学していたチュービンゲン大学ではクラスプデンチャーは使われていません。

大学の教育にもないのです。

そのかわり、カバーデンチャーとワンピースキャストパーシャルに変わりました。

1967年に終わってしまった義歯が日本では依然として主流というドイツや先進諸国に比べ大きな遅れをとっているのが現状です。

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こちらは、ドイツの技工雑誌、Dental Laborです。

当時から、ドイツのコーヌスクローネはミリングを行っていましたが、稲葉先生がもっといい方法ないかな。

ということで、模型研磨器を開発しました。

ドイツでも、この研磨器は広まり、雑誌でも紹介されました。

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コーヌスクローネのクオリティーを決定するのは内冠の研磨方法です。

内冠の表面を確実な直線で仕上げる事です。

直線に仕上げるためにはフリーハンドではどんなに注意していても丸みが付いてしまい、不可能です。

フリーハンドの手研磨で曲線に仕上った物は、装着直後は維持力が出ますがしばらくすると維持力が落ちてしまいます。

従ってフリーハンドで研磨する方法を習った人は維持力を継続するのが困難であるためコーヌスクローネの評価を落としてしまいました。

それに比較して器械研磨した物は確実な表面の直線仕上げにより、永続性のある維持力が得られ、義歯を長期に使用する事が出来ます。

確実な方法としては、ミリングマシーンを使い表面を直線で仕上げる方法、あるいは稲葉繁先生が開発した横型研磨器を使う方法が有ります。

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この研磨器はディスクを回転させて、この表面に内冠の表面を当てると確実に直線に仕上がります。

研磨ディスクは荒研磨から鏡面仕上げが出来、簡便確実であるためにカボ社からのK9内冠研磨器として発売されました。

このためコーヌスクローネの本場ドイツで評判となり、海賊版まで売られる様になりました。

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そのため稲葉繁先生はシュトゥットガルトのマイスターシューレに招待され、コーヌスクローネの研修を行った経験が有ります。

その後この方法で国内で研修を重ねて来ました。

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鏡面仕上げした内冠にパターンレジンで外冠を作成し、埋没剤をコントロールしゼロフィッティングさせたコーヌスクローネは確実に長期に使用する事が出来ます。

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口蓋をいかに利用するかという事も非常に大切です。

馬蹄形は最悪だということを覚えておいてください。

日本の大連結歯の設計はただ右と左をつなぐだけです。

3点支持の場合は、トーションバーやシュパルテを用いるは日本では全く知られていません。

そして、インプラントはパーシャルデンチャーの救世主かということについてもお伝えしたいと思います。

インプラントの応用によりパーシャルに変革が起きました。

特に遊離端義歯のアンカーとしてしようすることによって粘膜の沈み込みが抑えられ、義歯の確実に安定し、骨吸収が抑えられるようになったのは革命的です。

パーシャルにとって最も難しいと言われる3点支持の場合でも4点支持にすることが可能で最も安定した形となります。

少数歯残存の上顎パーシャルにとっての床の適応は必須条件であるがインプラントにより取り除くことができます。

稲葉先生の息子であり、口腔外科医の稲葉智弘先生と、現在インプラントとテレスコープのコンビネーション症例を行っています。

このような症例は、本場ドイツでも多くみられます。

当時日本で多く行なわれている方法を見直す目的で「正統派コーヌスクローネ」という本を出版しました。

このたび一部を復刻し、研修受講者に読んでいただける様にしました。

ドイツから帰国後多くのコーヌスクローネを使用した補綴物を行って来ましたが、その多くが今でも機能しているのが事実です。

是非正しいコーヌスクローネを使用した補綴物を行っていただけるように願っています。

 

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そして、今回2日間にわたり、岩田副会長が、各種パーシャルデンチャーへの対応、リーゲルテレスコープ、コーヌスクローネ、レジリエンツテレスコープについてのお話しがありました。

沢山の症例を用いてわかりやすく説明がありました。

動画を用いて、患者様の実際の感想、そしてリーゲルテレスコープの着脱法など、新たな視点で、大変勉強になりました。

これから、定期的に岩田副会長のテレスコープセミナーも開催していきたいと思います(^_-)-☆

 

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今回から初の試みとして、セミナー最後の1時間を症例検討会と言う形で、先生方と一緒に考える時間を作らせていただきました^_^

トップバッターは、IPSG事務局長、稲葉智弘先生です。


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ある、歯科雑誌で掲載されていた内容について、とても興味深いもので、改めてコーヌスクローネの基本知識について学ぶことができました。

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そして、技工士の先生も数多く出席いただいたため、製作する立場からのアドバイスもいただくことができ、大変勉強になりました。

三橋学先生です☆

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初めて参加いただいた、高瀬直樹先生の症例相談です。

「とても悩んでいた症例なので、とても助かりました。」

とコメントをいただきました。

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その他の先生方からの活発な質問に答えている稲葉先生。

今回やはり、初参加で北海道からご参加いただいた小畑俊剛先生

「今までの歩んできた道は間違えてないと確信し、帰りの飛行機の中でなんとも言えない至福感を覚えました。歯科医師になって本当によかったです。」

というコメントをいただき、今回のセミナーを開催させていただくことができて、本当によかったと感じました。

次回、2月10.11日(日・月)に開催される

『パーシャルデンチャー・テレスコープシステム実習コース』 、ほぼ定員に達していますが、若干名なら受け付けております。

記事をお読みになって、実践で学びたい!と思われた方はぜひご参加ください!

▼セミナースケジュールはこちらから

▼セミナーのお申込みはこちらから

◆テレスコープシステムに対して疑問をお持ちの先生方へ

間違った方法が広まってしまったために評判を落としてしまったテレスコープ。

1980年代臨床家の間に広まったコーヌスクローネについて、
疑問をもたれている先生に、なぜそのような評判になってしまったか、
ということを稲葉繁先生が詳しく解説するページを作成しました。

ページの中では、

1.テレスコープシステムの歴史とコーヌスクローネへの誤解
2.ドイツでのコーヌスクローネの扱われ方
3.日本でのコーヌスクローネの扱われ方
4.今後のコーヌスクローネの活用方法

について、詳細な説明をしてあります。
ご興味のある方はぜひご覧になってくださいね☆

テレスコープシステムに疑問をお持ちの先生方へ

それでは、今回ご参加いただいた沢山の先生方、本当にありがとうございました。  

2012年11月18日

こんにちは。

稲葉歯科医院、院長、稲葉由里子です。

2012年11月18日 、当院顧問、稲葉繁先生と稲葉先生が代表を務める、歯医者のスタディーグループIPSG会長飯塚能成先生の『筋機能療法+ラビリントレーナーコラボセミナー』開催されたので、ご報告させていただきます☆

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稲葉先生が大学院の頃、今から40年以上前、舌に興味があり、舌の文献を沢山集め始めました。

そして、同時に顎関節症の研究もしていたので、よく観察しているとどういうわけか、顎関節症の患者様の舌の圧痕、歯列の圧痕、口蓋鄒壁の肥厚をみつけ、気になり始めたそうです。

たまたま、30年ほど前、今の筋機能療法学会の大野先生という方が連れてこられたアメリカのツィックフーズという先生、医者ではなく医学療法士の講演を聞く機会があり、マイオファンクショナルセラピーのことを知ったと言います。

その当時は顎関節症と舌壁の関係について全くやっていませんでした。

ツィックフーズ先生の講演の後、稲葉先生は質問したそうです。

「顎関節症と舌壁の関係についてどう思われますか?」

当時の答えは、

「わからない」 だったそうです。

そして、さらに稲葉先生は一生懸命舌の働き、さらには嚥下のやり方について研究してきました。

『咀嚼・嚥下・発音』を育てるには、元をたどれば母乳からなんだということも、その時確信したそうです。

出だしを間違えると生涯の問題になります。

舌によって歯列ができ、頬でしっかりとサポートさせます。

それに合わせて上顎の歯列が並ぶのです。

このような経緯で、ラビリントレーナーを発案しました。

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今回は、正しい舌の使い方のほか、実際に間違った嚥下の方法をしていることにより発症する顎関節症の症例や舌壁の治療法について、具体的な話がありました。

昭和57年に歯科界展望で発表したマイオファンクショナルセラピーです。

当時は、この内容は早すぎたのでしょうか・・・

今読むとびっくりするような内容が書かれています。

今回参加された先生方には資料をお配りさせていただいたので、ぜひ復習していただければと思います。

舌壁と顎関節症は非常に密接に関わっています。

歯科医師の専門分野は、歯や歯周組織だけではありません。

顎口腔系、そして全身の診断が必要ですし、咬合治療は歯科医師にしかできません。

ぜひ、歯科医療を大きく見ていただきたいと思います。

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そして、今回一緒にコラボをしてくださった飯塚会長は、稲葉先生が発案したラビリントレーナーで素晴らしい結果をだしてくださっています。

ラビリントレーナーは高齢者の介護予防、麻痺や嚥下障害のある者、意識障害のある者に対してのリハビリに大変有効な器具です。

困っている患者様は山ほどいらっしゃいます。

もし、治るとしたら・・・

家族の方はどんなことをしてでも、連れて行きたいと思われるでしょう。

飯塚会長は2012年の老年学会で発表されましたが、

発表の模様

その考察の中で、このようなことを伝えていらっしゃいます。
↓↓↓
口腔機能訓練器具ラビリントレーナーを使用して口腔機能訓練をする事により舌圧、口輪筋などの口腔周囲筋ばかりでなく呼吸に必要な筋肉や姿勢を保つのに必要な筋力がアップするため、嚥下や呼吸が改善され、消化機能や循環機能の改善が見られるのではないだろうか。
またラビリントレーナーをくわえるだけで多量の刺激唾液が出るので唾液量の少ない高齢者にとって自浄作用効果が期待できる。
ラビリントレーナーは筋力ト レーニングの器具というだけでなく、特に片麻痺のある対象者が発音、嚥下機能、手指の動きの著しい改善が見られたのには驚かされた。

これは、すごいことだと思います。

呼吸に必要な筋力までアップし、消化機能、循環機能の改善も期待できるということです。

◆ラビリントレーナーの効果について

  •  呼吸や嚥下に必要な口腔周囲筋、横隔膜、腹筋、肋間金、首など体全体を使い骨格筋を鍛え理想的な姿勢作りができる。
  • 口腔周囲筋からつま先に向かってシンメトリーな筋肉作りができる。
  • 呼吸を整え、循環機能の働きを良くする
  • 口呼吸の予防
  • 嚥下から排泄までの嚥下や消化運動を刺激し活発にすることができる
  • 刺激唾液や胃液の分泌を良くする
  • エステ効果

飯塚会長のお話しは、すべて実際にやってみた結果ばかりです。

実践的で、大変わかりやすく沢山の症例をみていただきました☆ 

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飯塚会長から配布された、

ラビリン体操の資料、嚥下訓練の方法、問診票、口腔機能訓練のトレーニング表 だけでも、今回参加した甲斐があったと思います!(^^)!

いくつか、先生の症例より

◆脳血管障害で失語症の患者様、 2年リハビリに通っていてもできなかったことが、ラビリントレーナーにより、自分の意思を話せるように回復した症例は大変素晴らしいと感じました。

「ごはん、たべたい。」

とご自分の意思を伝えることができました。

◆15年前くも膜下出血で失語症

15年間開かなかった手がラビリントレーナーで、その日のうちに開くようになった症例も見させていただきました。

そして、咬合調整を組み合わせることで、両方のバランスが取れ、歩けるようになりました。

飯塚会長は、ラビリントレーナーと咬合調整の知識を兼ね備えていらっしゃったことで、患者様に大きな成果をだすことができた症例だと思います。

◆脳血管障害と右麻痺

むせる・・・ということがこんなに辛いことだとは思いませんでした。

嚥下することが難しい患者様が沢山いらっしゃるということを痛感しました。

むせるということは、人と食事ができないのです。

この方も、ラビリントレーナーによるトレーニングで、嚥下に携わる筋肉を鍛え、口輪筋など唇の筋肉をきたえることで、口を閉じて嚥下ができるようになり、むせなくなりました。

むせると、歯科治療も受けることができません。

むせる患者様を大学病院へ送るのではなく、ぜひ先生方自身で治していただければとおもいます。

毎日の継続が非常に大切というお話しもありました。


◆人工呼吸器で胃ろう

唇の力がまったくないので、唾液が口の中にたまってしまいます。

唾液を飲む練習をラビリントレーナーではじめた結果、寝たきりだった患者様が、座位の姿勢が10分取れるようになりテレビをみることができるようになった。口を閉じて寝ることができるようになった。

など、目を疑うような症例でした。

◆無呼吸 開口、口呼吸、舌根沈下

についても、ラビリントレーナーで、大きな効果を上げています。

まだまだ、沢山の症例をみさせていただきましたが、このあたりで・・・^_^ 


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今回のセミナーは実習形式とさせていただいたので、先生方に実際に体験していただきました。

稲葉歯科医院のスタッフもラビリントレーナー実習に参加です☆

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稲葉歯科医院、山吹町の、智弘先生も・・・

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望月先生も、真剣(?!)に実習しました(^_-)-☆

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こちらが今回、参加者全員に体験していただいた器具です。

実際にくわえることで、わかったことが沢山あり、びっくりしました。

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やはり、NUKは素晴らしいです☆

よ~く理解できました。

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こちらは口輪筋の筋力検査のデモです。

大津先生がモデルです(^_-)-☆

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今回、先生方自身で体験していただいたことにより、確実に体得していただけたセミナーだったと思います。

ラビリントレーナーの可能性をこれからも幅広い範囲で、ひろめていきたいと感じました。

今回53名の先生方のご参加をいただき、会場で販売させていただいたラビリントレーナーも売り切れ。

先生方にも大変満足いただいたセミナーだったと思います。

先生方から、本当に沢山の感想をいただきました。

一部ご紹介させていただきます☆♪

*:..o○☆゜・:,*:..o○☆*:゜・:,*:.o○☆゜・:,

◆動画から患者様本人の目の輝きやスタッフの笑顔など幸せな状況が伝わってきました。今後歯科医師として口腔の機能向上のために少しでも貢献できたらと思います。

◆・実習があるのはとても楽しく、実体験できたのがとても身になったと思います。自分にも舌突出癖があるとはっきりと自覚できました。
・ラビリントレーナーを使う症例を集めるにあたっての共通のルールのようなものを示して頂けると(写真の撮り方、検査内容など)やりやすいと思いますのでよろしくお願い致します。

◆口の機能を向上(改善)することで全身にいい波動が伝わるのがよくわかりました。どの年代にもいろいろな症状にも応用できると思いました。明日から実践してみたいと思います。

◆レントゲンの飲み込む動画、赤ちゃんの授乳の色々、口元や足首etc 資料として診療室に残ったスタッフにも見せてあげたかったです。とても驚きました。長生きしてよかった~。

◆ラビリントレーナーを使用した高齢者の前後がとても違うことに驚きました。口腔内の運動のみでなく全身の運動能力の変化、顔の変化などとても興味深かっ たです。口の健康は全身の健康と云う意味が少しわかった気がしました。また、乳児の使用する哺乳瓶の人口乳首に善し悪しがあったとは知らず、さらにその頃 からすでに歯列に関係するということを知り、大変勉強になりました。自分が子供を産むときやお腹に子供がいる方などに実践したいため、教えてあげたい内容 だと感じました。

◆哺乳時期からの正しい嚥下行動やラビリントレーナーを使用して障害者のQOLを高める話、どれもわかりやすく勉強になりました。動物は歯を失った時、死 を意味するとうい聞いたことがあります。ヒトは義歯により口腔機能を回復することもできますし、意識的に行動することもできます。口腔ケア=歯のクリーニ ングにとどまらず習癖に気づいたり筋機能療法もできる歯科衛生士になりたいと改めて思いました。

◆歯並びや舌癖、嚥下の仕方に授乳が正しくできているかどうか?が影響があるという事を知り、とてもビックリしました。私は哺乳瓶で育ったので正しい嚥下 ができていなかったのだなぁと実感しました。口輪筋、舌筋を鍛えることが大切だということがわかりました。ラビリントレーナーを使用した症例にはビックリ しました。あんなに元気にそうになってすごいなと驚きの連続でした。

◆乳児からの口腔機能の発達について詳しく話が伺えたのが良かった。多くの症例がみられて良かった。

◆「歯」の治療だけでなく「口腔内全域」の勉強が技巧作業にも必須であること改めて痛感しました。

◆素晴らしい成果が出ているので是非データを発表して頂きたい

◆DHがDrのかわりにできる仕事を少しずつ増やしていきたいと思いました。

◆まったく初めての分野での研究会で非常に勉強になりました。有難うございました。

◆・乳歯から高齢者まで口腔機能を回復あるいは訓練することで経口搾取できることがいかに大事かを学びました。
・また来院してくる方が年々高齢の方が増えているのでラビリントレーナーを使用して頂いて口腔機能を衰えないようにしたいと思います。

◆訪問診療などで脳血管障害後遺症による症状をたくさん見ているので使用させて頂きたいと思います。

◆続けられている飯塚先生の姿勢が素晴らしいです。

◆実習つきなので解りやすかった。講義だけだと実行できないことが多いので。

◆口腔内だけでなくそれ以外のことまで目を向けることにより患者様がより健康になるのがわかりよりいろいろなことを患者様に伝えることができるようになりました。

◆飯塚先生のケースレポートが目からうろこでした。すごく内容が充実していて良かったです。実習もあって実践的で良かったです。様々なケースに効果があるのでシステム化してマニュアル化してください。

◆患者さんの為、家族の為、自分の為生きることに必要なことを学べました。

◆嚥下と体の病気がこんなにも関係していてすぐ変化として現れることに驚きました。大変お勉強になり参加して良かったと思いました。

◆他では学べない貴重な内容で大変勉強になりました。ラビリントレーナーで患者さんが治っていく姿を動画で見て感動しました。全身とのつながりの大切さが身にしみました。今日は有難うございました。

*:..o○☆゜・:,*:..o○☆*:゜・:,*:.o○☆゜・:,

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました☆♪

2012年9月26日

こんにちは。

稲葉歯科医院、院長の稲葉由里子です。

2012年9月22,23日『咬合診断アドバンス4日間実習コース』 の前半が開催されたのでご報告させていただきます☆♪

【9名限定】 という特別実習コースのため、先生方にできるだけ集中していただけるように、いつもお願いしているDVD撮影なども控えさせていただきました。

ベテランの先生方ばかりだったので、もちろん実践されている事だと思いますが、真っ新になっていただき、一から学んでいただきました。

自分で思い込んでいる診査診断などを見直す機会はなかなかありません。

ゼロに戻り、学んでいただけたと思います^_^  

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今回のインストラクターは、岩田光司会長、伊庭由夏先生、サポートで佐藤孝明先生にお願いしました。

前半の2日間で、印象採得、模型作り、中心位採得、チェックバイト、フェイスボートランスファーそして咬合器へ付着し、咬合器のハンドリングなどを学びます。


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今回のモデルさんは、IPSG事務局の渡部さんです☆

渡部さんは姿勢もいいし、一見噛み合わせにも問題ありません。

「ここが起、胸鎖乳突筋の付着部、停止ですね。 起始は骨と骨です。こうやってついているんですよ。」

 

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頷いている先生方をすかさずパシャリ。

真剣モードに入ってます。

顎関節症の診断に、筋触診は欠かせません。

やはり、全身の診断が大切なのですね☆

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こちらは、スウェーデンの顎関節症の巨匠、クローポールセンの筋触診テストの図です。

「舌は僕が付け足して書いたんだけどね・・・」←稲葉先生

舌の診断は顎関節症の大事な診断ポイントと付け加えた稲葉先生は、もしかしたら、クローポールセン先生よりも一枚上手かもしれませんね^_^ 

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こちらはこの度発売された『TMJドップラー』です☆♪

これで、患者様の関節の音の種類を聞き分けます。

顎関節症診断ではぜひ使っていただきたいと思います。

内科でいう聴診器と同じです。

ドクターと患者様双方で確認する必要があります。

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セットの中身はこんな感じです。

このセットをおもむろに開けると重厚感があり、患者様にとっても大事な検査だということをご理解していただくことができるでしょう。 

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さて、印象採得をはじめます。

患者様で、印象採得が好きな方はいらっしゃいません。

いかに患者様に不快感を感じさせず行うかということは非常に大切です。

患者様が恥ずかしくないように、そして不快に感じさせないようにエレガントな治療をするように心がける必要があります。

患者様を上から覗き込んだり、エプロンの胸の上に、物を乗せたりは決してエレガントではありません。

ドクターの位置は頭の後ろで堂々としていないといけません。

患者様に何度もうがいをさせるような治療も、決してエレガントではありません。

患者様の気持ちの先の先を読む必要があります。

稲葉先生は、ドクター・ビーチのパフォーマンスロジック を2週間に渡り直接受けていますが、ビーチ先生の教えは、患者様にストレスを与えないことが一番、そして、姿勢をよくすることで、ドクターの健康も守るという、当時は目からウロコなものでした。

今度、機会があればIPSGで診療姿勢のコース、パフォーマンスロジックセミナーを企画したいと思います。

エレガントに振る舞うためには必須なセミナーだと思います。

新卒のドクターはできるだけ早い時期にこのセミナーを受講することをお勧めします☆♪

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フェイスボートランスファーの記録を咬合器に再現、そして中心位が3枚一致するかどうかの確認を、稲葉先生を取り囲んで実習している風景です。 

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KaVoのプロター咬合器についても詳しく説明させていただきました(^_-)-☆ 

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ここからが実習です。

3人一組で先生方お互いの印象採得、フェイスボートランスファー、そして中心位を体験していただきます。 

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中心位は、採る方、採られる方、両方体験していただくことで、その感覚を身に付けることができます。

「これで、今までの仕事がすべて変わるよ」

と稲葉先生からの直接の指導の様子です☆♪ 

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KaVoのフェイスボーはとてもシンプルです。

簡単なので、ぜひすべての患者様へ実行していただきたいと思います。

フェイスボートランスファーをする先生はほとんどいらっしゃいません。

どうしても先生方も真剣になると、作業になりますが、一体何をしているのか、患者様にも、伝えてあげてください。

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 もちろん石膏も先生方ご自身で注いでいただきます。

石膏の混水比を守り、必ず真空練和で機械練、バイブレーターで注いでくださいね。

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フェイスボーの情報を咬合器に移し、中心位で付着したところです。

先生方、ご自分の歯とご対面です。

石川先生、興味一杯の目をされていて、本当に楽しそうに実習を受けてくださいました。

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先生方、ご自分の模型をご覧になって、びっくり。

顎関節症だったり、その予備軍だったり様々でした。

「なんだか、姿勢がへんだと思ってたんだよね。」

「首筋が痛い原因はこれだったのか・・・」

「顎がフラフラすると思ったら、前歯の誘導がなかったのか」

など、 ご自身の症状の原因を見つけることができました。

みんな稲葉先生に咬合調整をしてもらいたいそうですが、

「高いですよ。」

と稲葉先生、言ってました^_^;

今回3人一組ですっかり仲良しになった先生方、お互いの咬合調整を行うのも良い勉強になるかもしれませんね。

後日、今回モデルをしてくださった渡部さんから感想をいただいたので、ご紹介します。

↓↓↓

デモで、私の印象をとって頂きました。
その際、トレーを口腔内から出すときの稲葉繁先生のエレガントさに感激しました。
研修で方法を見てはいましたが体感するのとでは全く違います。
先生方にとってはいつものことでも、患者様にとっては、いつでも初めてに近い体験でドキドキするものだと思います。
出来るだけ苦痛も、恥ずかしさも感じたくありません。
何をとっても無駄な動きがなく、美しいと感じました。

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:゜・:,。*:.。o○☆゜・:,。

 

次回は10月7,8日となります。

咬合器のハンドリングの復習から、ピーター・K・トーマスのワックスアップ実習、粘土を使って咬合面を作る実習、KaVoのディグマ実習などを行う予定です☆

ぜひ、楽しみにしていてくださいね(^_-)-☆

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。

2012年7月31日

こんにちは。

稲葉歯科医院、院長の稲葉由里子です。

2012年7月14.15.16日、稲葉歯科医院顧問の稲葉繁が代表を務める歯科医師のスタディーグループで『総入れ歯ライブ実習コース』 が開催されましたので、ご報告させていただきます☆

今回も全国から沢山の先生方にお集まりいただきました^_^ 

患者様は稲葉歯科医院に長く通ってくださっている女性です。

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今回の患者様は63歳女性です。

稲葉歯科医院の患者様で、もともと歯周病治療で通われていましたが、数年前に総義歯となり今回、ご協力いただくこととなりました。

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一日目はスタディーモデルと言って、精密な型とりをするために、オーダーメイドの型をつくるための作業です。

今回新しく開発したSIバイトトレーを初めて使ったシステムで進めていくことになりました。

SIバイトトレーとは、スタディーモデルを患者様のリラックスした状態でトランスファーするためのトレーです。

上下顎同時印象を実行する場合に重要な事は、個人トレーとゴシックアーチの描記に使用する装置を製作しなければなりません。

今までは、スタディーモデルを咬合器にトランスファーする際、平均値で製作していたので多少の誤差を生じることがありました。

その誤差を精密印象時に修正していましたが、今回開発されたSIバイトトレーを用いると、より精度が増し、最終印象まで、スムーズに進むことができるようになりました☆ 

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スタディーモデルの印象を採った後、SIバイトトレーにパテタイプのシリコン印象材を盛り、口の中へ入れ、噛んでいただきます。

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その際、患者様の一番リラックスした位置(中心位)で噛ませてください。

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 そして、フェイスボートランスファーを行うために六角棒を装着。

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この状態で、かみ合わせの高さ(咬合高径)もだいたい決定させます。

ダヴィンチの比例法を用いています。

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KaVoのフェイスボーを使って、正中を記録します。

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SIバイトトレーを口の中から取り出します。

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SIバイトトレーを用いると、このように上下の模型を簡単に咬合器に付着する事が出来ます。

これを思いついた稲葉先生はすごいと思います。

SIバイトトレーには六角棒が入る穴が二つあり、記録がずれないように固定する役割と、トランスファースタンドに六角棒が当たらないように、ずらすことで、同じ状態を再現することが可能です。 

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SIバイトトレーで精度の高い個人トレーを製作し、いよいよ上下顎同時印象です☆

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ガンタイプの印象材を口腔内に注ぎ込み、


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嚥下をしていただきます。

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先生方にもじっくりご覧いただきました^_^

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上下顎同時印象法による、口腔内のすべての情報をコピーした、印象です。

素晴らしいですね☆♪

IMG_2247.JPG 技工はIPSG技工インストラクターの、岡部宏昭先生です。

岡部先生は、Dr.Schleichの総義歯コースのインストラクター、阿部晴彦先生の元技工インストラクターで、その腕は世界一といってもいいと思います。

もちろん、今回も稲葉先生と岡部先生のコラボは最強でした☆

重合は、イボカップシステムです。

この方法が開発されて30年以上経過しますが、いまだかつてこの重合方法を上回るものはありません。 

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保険の義歯とイボカップを重合方法を比べると、その精度の差は明らかです。 

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そして、イボカップで重合した入れ歯は、保険の入れ歯と比べて、着色、臭いを吸収しにくいので、入れ歯洗浄剤を使う必要はあまりないということ、通常のように歯ブラシに少し歯磨き粉を使っていただくだけでも十分だというお話もありました。

ポリデントは厳禁です。

重合方法のお話のあと、入れ歯をイボカップから取り出し、研磨作業です。

 

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この作業がとても勉強になりました。

患者様への入れ歯の修理のヒントなどを沢山得ることができました。

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オーバーインプレッションの部分をどのように研磨するのかなど、ヒントが沢山ありました。

ブルーの線は顎舌骨筋線、ここから下はすべてとってしまいます。

この部分は、舌の動きのじゃまをしてしまいます。

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「また、このように外側から押すと、義歯がスポンっと外れてしまいますよ」

と岡部先生^_^

 

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そして3日目、いよいよセットです☆♪

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「ほら、全然外れない」

と自信満々な稲葉先生。

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すべての先生方に確かめていただきました。

先生方、びっくりすると笑ってしまうようです・・・

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こちらの先生も、うれしそうに笑いながら確かめてくださっています。

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上顎の吸着もすごいですが、

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下顎だって外れません。

私も心配だったので、触らせていただきましたが、安心な吸着ぶりでした☆

ライブなので、何があるかわかりません。

患者様も毎回違います。

会員の先生からご紹介いただいた難症例の方をライブで実習したこともあるこのコース、本当に大盛況でした☆♪

そして完成した総入れ歯がこちらです!

↓ ↓ ↓

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上顎の口蓋はイボカップシステムの重合により、透けるほど薄いです。

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下顎の形も特徴的ですね♪

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芸術的です^_^

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何より、患者様に一番喜んでいただきました。

ワクワク、うれしくて前の晩は寝れなかったとおっしゃってくださり、

「最高の総入れ歯です」

と言葉をいただきました。

すべて、DVDに記録をしてあるので、患者様の声を含め一連の作業をご覧いただくことができます。

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セット後すぐに先生方の前で一緒に食事をしました。

お弁当の中で、一番食べずらい物を稲葉先生勧めます。

ごぼう、イカ、こんにゃく、ゴマのついたおしんこなどです。

患者様が奥歯へ食べ物を持っていこうとすると、

「だめだめ、前歯で噛み切ってね」←稲葉先生

入れ歯は前歯で噛み切ることが一番苦手ですね。

なんでも食べることができました。

痛いところもないそうです。

まさに究極の総入れ歯を見ることができました(^_-)-☆

先生方からも沢山の感想をいただいたので、一部ご紹介させていただきます。

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:゜・:,。*:.。o○☆゜・:,。

◆世界最高の義歯への道のスタートラインに立つことができました。感謝します。一流の技に触れることができとても幸せです。一つ一つ実践し、自分のものに したいと思います。ちょうどこの講習会に参加しはじめて丸一年がたちました。ありがとうございます。顎関節症、咬合、義歯等色々勉強させていただき、臨床 が楽しくなりました。

◆素晴らしいです。全て理にかなった手法だと思います。

◆わずか3日間という短期間で、これ以上ないくらいの完成度の総義歯が出来上がるということをこの身をもって体験させていただき、ありがとうございました。

◆本物を確信しました。

◆究極の総義歯のDVDを何度も繰り返し見て勉強していましたが、今回の実習で生で見ることでわからなかった部分がよく理解出来ました。上下顎同時印象に よる総義歯のシステムはすべてが計算しつくされていて、まさに究極だと思いました。岡部先生のセミナーも受講して早く実践できるようになりたいと思いま す。

◆6月の講義からこのライブ実習までとても楽しみでした。アキュトレーを使ったスタディーモデルの印象からSIバイトトレー、上下顎同時印象など、どのス テップも規格化されており、臨床にすぐに活用できそうです。実際に患者さんの吸着を触れることができて、その吸着力に驚きました。明日からの臨床、頑張れ そうです。今日もありがとうございました。

◆総義歯のイメージを新たにしました。ありがとうございました。稲葉先生のお話の中に出てくるデンチャーセミナーを過去に受けたことがありますが、この方法をぜひ自分に身に付けたいと素直に思いました。今後共、ご指導ご教授の程よろしくお願いいたします。

 

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。

このような素晴らしいセミナーを開催できたのも、先生方が純粋に勉強をしたいというお気持ちと、積極性によるものだと感じます。

会場を提供してくださったKaVo Dental Systems Japanの方々、田中歯科機械店の方、そしてスタッフの皆様に心より感謝いたします。

2012年6月28日


稲葉歯科医院、院長の稲葉由里子です。

当院顧問の稲葉繁が代表を務める、歯科医師のスタディーグループのセミナーが開催されました。

今回のセミナーの内容は稲葉繁が開発した総入れ歯の製作方法です。

稲葉先生が開発した総入れ歯は上下の顎の形を一緒に型取りをするという、オリジナルの方法で、口の中の情報を完全にコピーできます。

従来の入れ歯の型取りは上下を別々に行っていましたが、稲葉先生の開発した方法は上下を一緒に型取りができ、さらに嚥下(つばを飲むこと)ができます。

嚥下するということは、食事をする時の口の状態を再現できるということなので、一番理想的な位置です。

歯科医師の先生向けのブログなので、少し専門的かもしれませんが、ぜひ読んでいただければ幸いです。

☆彡:・;.*:・。゜゜・:゜*:。゜.*。゜.o。・。゜o.゜。・*。・゜.。☆彡

2012年6月24日『総義歯の基礎と臨床』がKaVo Dental Systems Japan にて開催されましたので、ご報告させていただきます。

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今回も全国から沢山の先生方にお集まりいただきました☆

稲葉先生が開発した、『上下顎同時印象法』は、その名の通り、最終印象を上下顎一緒に印象するため、患者様にも負担が少なく、ドクターも精密な作業を集中して行うことができるのが特徴です。

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具体的には

1回目 スタディーモデルの印象

2回目 精密印象

3回目 試適

4回目 セット

と患者様に来院していただくのは、スムーズにいけば4回で行うことが可能です。

精密印象では、印象を直接フェイスボーにつけるので狂い用がありません。

咬合高径についても、

上唇小帯と下唇小帯の低い所・・・日本人40ミリ 小さい人で38ミリ

でだいたい決まります。

ぜひ、この平均値を覚えていただければ、驚くほどその通り使えます。

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義歯の安定に関与する外力、この図はとてもわかりやすいのでぜひ覚えていただきたいと思います。

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今回、近代総義歯学の基礎を築いた、スイスの歯科医師のAlfred Gysi(アルフレッド・ギージー)の歴史をたどりました。

Gysiはカンペル氏の平面のコンセプトを作ったり、 シンプレックス咬合器、トゥルバイト人工歯の開発など、沢山の業績を残しています。

今回、90年前の『ギージーフィルム』(和田精密技研)をご覧いただきました。

印象法からゴシックアーチ、フェイスボー、排列まで、Gysi自身のライブ実習を動画でご覧いただいたのはIPSGでも今回が初めてでした。

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Gysiの問診の様子です。

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口蓋皺癖です。

義歯の床縁は必ず両側のハーミュラーノッチを結んだ線A-lineまで伸ばすことが大切です。

アーと言ってふるえるところがA-lineですね☆

よくできたアニメーションです。

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印象採得です。

稲葉先生、閉口印象の必要性についても、話がありました。

『開口印象だと翼突口蓋縫線が持ち上がった印象がとれてしまう。』

『閉口印象だと、A-lineが封鎖する印象がとれる。』

納得です。

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これ、おもしろかったです。

印象採得をするときに、こうやって色んな顔をしてね。

と色んな顔をして見せている動画です。

患者様もかすかに笑ってます^_^

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カンペル氏平面と咬合平面を確認しています。

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そして、フェイスボートランスファー。

Gysiの90年前の動画から学ぶところは非常に大きかったです。

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今でも十分通用しますし、その細かな過程は感動的でした。

少なくても、これを超えないとまずいという話になります(-_-;)

シンプレックスの咬合器、フェイスボートランスファーの情報を再現しています。

 

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Gysi自身によるワックスアップの様子です。

パイプたばこを吸いながら、患者様の治療をしている様子もあり、すごい感じでした。

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そして、稲葉先生の総義歯の原型となった、ドイツチュービンゲン大学のDr.Reiner Strackについて、詳しく説明がありました☆

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こちらがStrackだそうです。

キリッとしてます。

この技術のパテントを取った資料のコピーはシュライヒ先生からいただきました。

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シュライヒ先生は大の日本好き。

日本での講演の様子です。

稲葉先生は、シュライヒ先生の義歯の外形をみて驚嘆したと言います。 

 

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こちらはシュライヒ先生からいただいたスライドからです。

GysiとStrackの排列、理論の違いについてです。

稲葉先生は、歴史を勉強することで、上下顎同時印象法が生まれたと言っていました。

歴史を学ぶことは非常に大切です。

まさに温故知新ですね^_^

シュライヒ先生の義歯はフルバランスドオクルージョンで、咬頭がしっかりついています。

リンガライズドオクルージョンがなぜよくないかというと、

関節がリンガライズドになってしまうからということです。

顎関節はリモデリングセンターです。

咬頭がないと、顎関節がだめになってしまいますね(>_<)

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素晴らしい解剖図、わかりやすいです。

口輪筋、頬筋のサポートはこの総義歯のキーになります。

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義歯の外形は必ず書くようにしてください。

と話がありました。

切歯乳頭から7ミリ外側に前歯1番の尖頭。

口蓋縫線1番目からCPCラインに向かい9ミリ先が犬歯の尖頭でしたね☆

ちなみにCPCラインは、ケーナイン パピラー ケーナインです。

模型から沢山の情報を得ることができます。

先生方も、本当に熱心に聞いてくださいました。

最後に、稲葉先生の上下顎同時印象法の動画をみていただき、質疑応答も盛り上がりました。

ご参加いただいた、先生方からの感想を一部お伝えいたします☆

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◆オリジナルのイボカップシステム等、たくさんの資料が見れて大変有意義でした。総義歯の歴史を学び、上下同時印象の優れた点がよくわかりました。本当に素晴らしいアイデアがつまったすごいシステムだと思いました。次回実習がとても楽しみです。今日は有難うございました。

◆世界で唯一最高総義歯を学ぶことができ、とても幸せです。実習コースもとても楽しみです。少なくともギージーの90年前を上回りたいと思いました。

◆上下顎同時印象の一連の流れを大まかに把握することができ、有難うございます。患者さんの通院回数も減り、素晴らしい術式だと思いました。細かいところや詳しいことは実際に目でみないとわからない部分もあると思うので、実習セミナーを受けたいと思います。

◆久しぶりの受講で忘れていたことも沢山あり、とても勉強になりました。今後の臨床に即取り入れたいと思います。有難うございます。

◆何度教えて頂いても、参考になることが多いです。理解が深まります。

◆90年前のギージーの動画はすごかった。現在の自分の総義歯は90年前の臨床より劣っていた。

◆各コース単回では、完全に理解するのは難しいと感じました。年間の全コースに参加して咬合に対する理解を深めていきます。

◆もう少し、実際の製作のスライド、ビデオを多く拝見したかったです。それはライブで見ないとわからないかもしれませんが。。。スライドの内容をレジュメにリアルに反映させて頂くと後程の復習がしやすいかと思います。

◆稲葉先生の治療は全て反復だと思います。先週木曜日に(6/21)に見学した患者さんが上下同時印象にて咬合採得、ゴシックアーチ、フェイスボーの採得を見学させて頂き、3日後には再度講義を受講しますとより勉強になります。

◆総義歯に必要な知識が歯科医学の原点だと思います。現在は●●操作を技工士さんに任せてしまって歯科医師がわかっていない場合が多いと思います。本来は一人の患者さんと向かい合い、技工操作をしかし医師が全て手がけて作り上げるという事が大事だと思いました。(可能な限り)次回7月の総義歯製作の実習コースで更なる知識と実践技術を見てみたいと思います。いい道具も良い指導の元に正しく理解し、身につけなければ単なる道具で終わってしまいます。稲葉先生の講義を聞いてレベルを高めていけたらと思います。

◆和やかな雰囲気の中、有意義の飽きのこないご講義有難うございました。また宜しくお願い致します。"一番印象。。。"⇒Gysiの90年前の総義歯、稲葉先生がリヒテンシュタインの国王だったこと(笑)

 

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。

また、会場を提供してくださったKaVo Dental Systems Japanにも、心よりお礼申し上げます。

 

2012年6月13日

こんにちは。

稲葉歯科医院、院長の稲葉由里子です。

先日開催された稲葉繁先生の総入れ歯のセミナーのご報告です。

『上下顎同時印象による総入れ歯』の原型は、ドイツのDr.Reiner Strackの入れ歯です。

Dr.Strack は、稲葉繁先生が留学していた、チュービンゲン大学出身です。

それを引き継いだのが、Dr.Hans.shleich、大の日本好きで、度々訪れていたことから、家族ぐるみで、親しくさせていただいておりました。

そして、彼が引退するときに、すべての資料を稲葉先生に託しました。

現在、Dr.Strackの入れ歯を原形のまま教えているのは、稲葉先生だけです。

大元のイボクラーBPSシステムも指導者がさらに交代したことにより、オリジナル性とフィロソフィーが全くなくなりただ、手法だけを教える講習になってしまいました。

ドイツ人のDr.Strackの入れ歯を伝えられるのが、日本人だということが不思議です。

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現在、稲葉先生は、全国の先生方に広めています。
インプラントに頼らなくても、それ以上に満足いただける入れ歯です。

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稲葉先生が最終印象を上下顎同時印象するシステムを開発するの大きなきっかけとなったのはDr.shleichは、彼が引退する際、彼の資料をすべて稲葉先生に託しました。

日本における総義歯の大家といわれる方々は少なからずDr.shleichの影響を受けています。

たとえば村岡博先生、稲葉先生も仲良くさせていただいた方ですが、晩年はサブリンガルルームを舌棚と称し、義歯の安定に重要だと主張していました。

阿部晴彦先生のシルラシステムのオリジナルはDr.shleichの模型を正中矢状面で付着するコーディネーターが参考にされています

その他染谷先生、横田デンチャー、最近のBPSで下顎が吸着すると話題になっている阿部二郎先生など、数多くの人に影響を与えています。

今回のセミナーでは、上下顎同時印象法の歴史をたどることにより、新しい発見がたくさんありました。

オリジナルを勉強することはとても大切です。

オリジナルを知っていれば新しい技術に惑わされなくなります。

新しい技術のように発表されたことは、実はすでに、何十年も前に行われていることだったりします。

今回勉強した数々のスライドは決して色あせていませんでした。

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このスライドは稲葉先生が Dr.shleichに提供したものです。

日本の木床義歯、蜜蝋で上下顎同時印象したもので、起源は実は日本にあったというものです。

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この写真はDr.Schleichが日本に来日したときの実習風景です☆

なんだか、まわりは女性ばっかり・・・・・(笑)

Dr.Hans Schleichの業績はどのようなものだったのでしょうか?

ヨーロッパの多くの学者の業績をまとめあげ、Ivoclarのシステムを完成させました。

Prof.Boettgerの開発したナソマート咬合器、Prof.marxkorsの印象トレー、ゴシックアーチトレーサー、Gnatho meterはProf.Kleinrok、人工歯OrthositはDr.Strack、そして重合方法Ivocap Systemは Dr.Schleichのオリジナルです。

 

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1949年Strackは入れ歯の安定に対し、それまでのギージーによる歯槽頂間線法則を否定し、口の周りの筋肉による安定を求めました。

口腔周囲筋・唇・舌の力の均衡が取れるところ、即ち、もと歯が有ったところ(ニュートラルゾーン)に歯を並べると共に、頬筋・唇・舌により義歯を安定さえる方法を開発し、さらに顎機能に調和した人工歯を開発し、特許を取得しました。

現在使われているオルソシットという人工歯がそれです。

最初は陶器で有名なフュッチェンロイター社の陶器でしたが、30年前からリヒテンシュタインのIvoclar社のイソシットを使用したコンポジットの人工歯となりました。

人工歯が誘導し顎関節を守るというコンセプトです。

噛み合わせの誘導方法も一般のものとは少し異なり、側方運動では作業側は4,5の誘導と平行側では6,7番のスタンプカスプの内斜面同士で誘導します。

前方運動での誘導は、下顎の6番の近心頬側咬頭外斜面と上顎の5番の遠心頬側咬頭内斜面がガイドするようになっています。

型取りの方法はIvoclar からでているAccu-dentを用いております。

サブリンガルルーム、バッカルシェルフ(口の周りの筋肉)が驚くぐらいきれいにとれます。

http://www.ivoclarvivadent.us/en-us/all-products/products/impression-materials/bite-registration/accu-dent

型取りをするとき、口は必ず閉じていただきます。


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噛み合わせの高さはウィリス法をシュライヒ先生は使っていましたが、稲葉先生はそれにダビンチの比例法も取り入れています。

 

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発音のチェックも非常に大切です。

さ、た、ら は口蓋皺癖の音ですが、具体的にDr.Schleichはこのようなスライドをセミナーに用いていました。とてもわかりやすいですね☆

 

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 左はタ行、ナ行。右はラ行。

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 左はキ、右はヒの発音時に使われるところです。

これを参考に、患者様の発音をよく聞き、入れ歯の調整をするといいでしょう。

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最後に岩田先生の実際の臨床について講義があり、とても参考になりました。

今回のセミナーの模様、写真を、Dr.Schleichにお伝えする予定です。

この写真は今年の正月に送っていただいた家族の写真です。

本当に素晴らしい業績を残されたDr.Schleich、日本が大好きなので、ぜひ、また講義を聞きたいですね!

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今回ご参加いただいた先生方から感想をいただいているので、一部ご紹介いたします。

◆コンプリートデンチャーの歴史を学ぶことで知識の整理になった。正しい情報を正しく学ぶことが重要ですネ!!

◆稲葉先生のユーモアが冴えわたり、非常に楽しく受講させていただきました。総義歯にも取り組みたい興味がわきました。ライブが楽しみです。

◆「古きを尋ね」大変興味深く面白く拝聴しました。我々もこの歴史の流れの末端で末永く勉強してゆけるよう集中していきたいと思います。現在の大学教育の内容がもっと臨床に合ったものとなるよう先生の更なるご努力を期待しております。

◆印象のとり方から配列、咬合調整まで大変興味深い内容でした。今後の治療に役立てられるように努力していきたいと思います。

◆義歯について重要となるポイントを知ることができました。

◆昨年度の上下顎同時印象法による総義歯の実習ライブを稲葉歯科医院で受講させて頂いてから少しづつでもありますが、臨床に取り入れて日々診療をしております。これからも何卒宜しくお願いたします。

◆究極の総義歯システムが優れている理由が良くわかり大変勉強になりました。今日はありがとうございまいした。

◆とても面白かったです。実習コースにも参加してみたいと思いました。また開催されるようであれば参加させていただきたいです。

◆初めて参加したものですが、とても分かり易く勉強ができて、ありがとうございました。

◆毎回参加させていただいておりますが、今回初めて見ることが多く、また今日も大変楽しく参加することができました。少しずつではありますが、できるように楽しんで頑張っていこうと思います。感謝いたします。ありがとうございました。

◆国家試験には正しいことでも、実際の臨床においては間違っていることが多かった。稲葉先生が作っているような総義歯が作れるようになりたいと思った。毎回モチベーションがあがるとても貴重な講演を聞けて幸せです。ありがとうございました。

◆かなりハイレベルなFDの製作法で、使いこなせれば間違いなくstepup したFDが作れそうです。

◆大変勉強になりました。7月のライブデモのセミナー楽しみにしております。

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参加いただいた先生方も、本当に勉強熱心で、充実したセミナーが開催され、うれしく思いました。

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稲葉先生のダジャレに受けている先生方の様子。 会場も和やかな雰囲気でした☆♪本当にありがとうございました!!

2012年6月12日

2012年6月10,11日の二日間に渡り、顎咬合学会という噛み合わせの学会がありました。

5009名も歯科関係者が集まりました。

学会では、稲葉歯科医院顧問の稲葉繁先生が総入れ歯についてお話しをしました。

KaVo Dental Systems Japan というドイツの会社主催の講演会です。

稲葉先生が開発した総入れ歯は上下の顎の形を一緒に型取りをするというオリジナルの方法で、口の中の情報を完全にコピーできます。

従来の入れ歯の型取りは上下を別々に行っていましたが、稲葉先生の開発した方法は上下を一緒に型取りができ、さらに嚥下(つばを飲むこと)ができます。

嚥下するということは、食事をする時の口の状態を再現できるということなので、一番理想的な位置です。
http://www.ipsg.ne.jp/article/14050912.html ←こちらに詳しく書いてあります。

わたしの夢はこの方法を世界に発信することです。

学会の模様です。
http://www.shigelog.com/2012/06/201230.html

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I attended a meeting of Academy of Clinical Dentistry Society last weekend.

5009 people attended from the industry.

At the meeting, my father gave a lecture about full dentures.

This lecture meeting was sponsored by a German company called KaVo Dental Systems.

The method of "full dentures" which my father developed  can completely copy the information of a mouth.

While ordinary method makes molding of upper and lower jaws separately,
his original method takes an impression of entire mouth by injecting
silicon form.

His way enables to take an impression of mouth when the patient is swallowing.

It might be easier to see the process by pictures:  http://www.ipsg.ne.jp/article/14050912.html

One of my dream is to inform his method to all over the world.

This is a report of the meeting.

http://www.shigelog.com/2012/06/201230.html

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『第30回日本顎咬合学会学術大会』が有楽町の東京国際フォーラムで開催されました☆


一日目、当院顧問の稲葉繁先生は『各種パーシャルデンチャーによる機能回復』の座長を務めましたが、残念ながら私は参加できず、二日目からの参加となりました。


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こちらは、KaVo Dental Systems Japan のブースです♪

とってもかっこよかったです^_^


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美しいユニット(診療台)です。

稲葉歯科医院のユニットはすべてこのカボ社の製品です。

このユニットを使うと、もう他のものは使えないかも・・・

ユニットが何倍もの効率を高めてくれて、患者様の負担を最小限にしてくれます。


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今回、稲葉繁先生の講演の整理券、10分でなくなるほどの人気ぶりでした。

会場が今回、少し狭かったので、キャンセル待ちに並ぶ長蛇の列・・・

会場が小さかったのが残念でした(-_-;)


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ぎゅうぎゅうで、立ち見席もいっぱいでした。

今回のランチョンセミナー、稲葉先生を抜かしてすべてインプラント関連ということもあり、反対に盛り上がってしまいました。

今、これだけの先生方が入れ歯に関心があり、勉強をしたいと思っているという事がよくわかりました。

『カボシステムによる究極の総入れ歯』です☆


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今回も沢山の動画を用いての講演、わかりやすいです。


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動画で、総入れ歯の制作方法を詳しく説明させていただきました。

本当に大盛況でした☆♪ 


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そして、すぐにテーブルクリニック。

大忙しで、移動です。

岩田副会長が、万全の準備をしていただいたので、スムーズに進むことができました^_^


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『日常臨床に応用する顎機能検査』←顎関節症の検査

こちらもカボ、ディグマを用いた症例です。



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先生方も大変熱心に聞いてくださいました☆


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こちらは、顎関節音の聴診、ドップラーのデモです。


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そして、ディグマのデモです。

3D画像と照らし合わせながら、行いました☆

先生方にもとても興味をもっていただけたと思います^_^


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こちらの写真は、ランチョンセミナーが始まる前に撮った記念写真。

左から、稲葉歯科医院のスタッフの西山さん、同じく稲葉歯科医院のホープ佐藤先生と、田嶋歯科医院の田嶋健先生、それから私です^_^


とても充実した学会でした☆



 


2012年5月16日

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です。

2012年5月13日、『ハーモニックオクルージョン』~審美と咬合のハーモニー~が開催されたのでご報告させていただきます。

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こちらは稲葉先生が書いた絵で、人は異性がいてはじめてお洒落をするという、審美の原点を描いたものです☆♪

中央にいるのが女性でその両脇を男性が取り巻いています^_^

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今回のセミナーは、稲葉先生が、1991年から4年間に渡り、日本歯科評論に連載したコラム「美の追究」をもとにした内容です。

1991年当時、稲葉先生は、審美歯科についてある程度考えをまとめていました。

若い方からお年寄りまで、歯のある方から残念ながら失ってしまった方まで、それぞれの審美歯科があります。

歯を白くするということはもう、そんなに難しいことではありません。

稲葉先生の審美歯科はどちらかというと『ごまかしのテクニック』だと思います。

そんな、すべての患者様が良い条件ではありません。

歯が入るスペースもないかもしれないし、矯正ができない状態かもしれません。

『ごまかしのテクニック』はそんな時最大限の効果を発揮します(*^_^*)

ということで、稲葉先生がどのように審美歯科を考えるかということを丸一日たっぷり聞いていただきました。

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『人の歯列はなぜこんなに上手くできているのか』

審美と咬合のハーモニーについて、アンテリアーガイダンスの重要性が今回、本当に詳しく解説がありました。
前歯はエステティックとファンクションの2つの役割があるにもかかわらず、今審美については材料の話ばかりです。

材料に分析と機能をどのようにつけていくかという事が、非常に重要なのにもかかわらず、それについて重要視されていません。

犬歯は平衡側の顎関節から一番遠い位置にあります。

歯冠、歯根比が長い、緻密骨である、感覚受容器(レセプター)が発達していることから、 天然歯の歯の誘導に最適です。

本当に人の歯列はなぜ、こんなに上手くできているのでしょうね^_^

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アンテリアーガイダンス、前歯の誘導のあて方についての説明です。

ギージーは矢状顆路角の平均は33度、 この矢状顆路角+7~10度を与えるのが理想的で、+20度、25度だときつくなるから注意が必要、と稲葉先生の話がありました。

矢状顆路角を咬合器上で33度に設定し、インサイザルテーブルに10度角度をつけても同じことです。

そして、前歯の誘導で臼歯が離れる量は最低1ミリとるように、切端の噛みこみの深さが2ミリ以上の場合は注意が必要、ディープバイトは関節に悪影響を及ぼすということも気を付けないといけないと話がありました。

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アピアランスガイド、基準線についての説明です。

適当に患者様に説明してもわかりません。

きちんと、アピアランスガイドの線を引いて模型上で説明をすることが重要です。

◆FRC フェイシャル・リッジ・クレスト (歯冠の長さ、歯軸の方向を表す線)

◆LA ライン・アングル (歯冠の幅を表す線で、隣接面に移行する歯軸線)

◆GCC ジンジバル・カンター・クレスト (歯冠を横切りPCに関係する豊隆線)

◆ICC  インサイザル・カンター・クレスト (審美性に関係する豊隆線)

 その他にも、CF-line(セントラルフォッサライン)、LI-O-line(リンゴオクルーザルライン)、BO(バッカルオクルーザルライン)の説明がありました。

このような事は 他では聞けないですね☆♪

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歯の黄金比、1:0.618の法則

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デンタル・イリュージョン。

審美とは、『ごまかしのテクニック』 です☆♪

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本当に盛りだくさんな内容で、1日では話が足りない程でした。

今回プレゼントさせていただいた、「美の追究」の合冊本にすべて書かれているので、後で復習して頂きたいと思います。

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こちらは、以前私がドイツシュツットガルトで見学させていただいた、技工士の大久保先生がお勤めのラボで、大変素晴らしい仕事を見させていただいた時のものです。

「審美歯科をするならば、一度は自分でセラミックを焼くように」

どんなに大変な作業か、患者様に説明できるようになるからです。

稲葉先生は、陶材の物理的性質の論文で学位をとったので、

この辺りもとても詳しいです。

Claud Sieberという稲葉先生の友達の技工士は、1本のセラミックの技工料が25万です。

日本ではドクターでもそんな値段はいただいていません(@_@;)

最低でも5.60万は患者様からいただかないと成り立ちませんが、ドイツではそういう治療が行われています。

http://www.claudesieber.com/←Claud Sieberのホームページ、美しいです☆♪

最後に稲葉先生の全顎セラミックの症例を多数、ご紹介。
 
その中には、技工士の川崎従道先生とのコラボ上下全顎セラミックの症例がありました。
 
14年前のものです。
 
14年前と、現在と歯頸部の位置が全く狂わず、そして、ポーセレンのチップもないことに、審美と咬合のハーモニーの重要性をしっかりと感じました。

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岩田先生の審美の症例も多数紹介。

しかも、かなりの難症例を、審美と咬合の分析により、完璧に修復されていました。

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今度、岩田先生のセミナーが開かれるので、色々な角度で写真を撮ってみました(^_-)-☆

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セミナー終了後の懇親会です☆

本当に有意義なセミナーでした。

きっと先生方にもご満足いただけたと思います。

先生方からの感想を一部ご紹介させていただきます♪

o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:゜・:,。*:..。o○☆゜・:,。*:.. *:..。o○☆゜

◆審美の背景にある知識、哲学が膨大ですごいセミナーでした。美に対する意識が変わりました。全顎補綴の患者さんは完璧な治療で歯科の全てを網羅されていてビックリしました。岩田先生の症例も全部素晴らしかったです。

◆稲葉先生がいつも簡単に調整や補綴してるように見えますが、根拠がとてもあるんだという事を痛感させられました。「美の追究」を読んで自分の点の知識を線で結べるようにしたいです。根拠に基づいた治療が出来るようになりたいです。

◆・審美の規準を知れたこと
・impの方法を知れたことが良かったです
・質疑応答がとても濃かったです
・スマイルラインの誤解の話はすごかったです

◆昨年受講した時に美の追究の本を見て、じっくり読んでみたいと思いました。今回手に入ったことで嬉しかったです。他では聞けない審美の話を聞くことが出来て有意義でした。たくさん症例が見れたのも大変参考になりました。

◆ 何回も聞きに来ていたつもりでしたが、私の忘れていた話や新しい話が沢山あり、とても勉強になりました。日常臨床に活かしたいと思いました。

◆・基本コンセプトを知ることが出来てすごく参考になりました。
・スマイルラインに対する考えが間違っていたことがわかりました。

◆審美を知る上で知らないことを沢山教えて頂きました。有難うございます。

◆単純に「歯」だけの話だけではなく、雑学的なことも聞けて楽しかったです。特に最後の質疑応答はかなりためになりました。

◆機能美を考慮した補綴物を今後も臨床で作成していきたいです。

◆知らずにすんでしまっていたことを再度基本を勉強したいと思いました。「美」の考え方はおもしろかった。参考になりました。

 

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました☆♪

 

先週末、『顎関節症のライブ実習コース』がKaVo Dental Systems Japan にて開催されました。

全国各地からたくさんの先生方にお集まりいただき、大変充実したセミナーでした☆

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稲葉先生がドイツへ留学したきっかけは、当時チュービンゲン大学の顎関節症の権威、シュルテ教授の講義を受けたかったからです。

シュルテ教授の顎関節症の集中講義は、一週間、朝8時から夜9時まで休みなく行われたそうです。

システム化されたシュルテ教授の図を見ながら解説がありました。

シュルテ教授によると、精神的なものに移行するのは全体の4%だそうです。

やはり、顎関節症の患者様に対して、精神的な不安と肉体的な原因をきちんと分けてあげて、安心させてあげることがまず、非常に大切ですね。

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今回、稲葉先生の元医局員の包先生の衛生士さんお二人にご協力いただきました。

お一人は、咬筋の痛みを伴う開口障害(S字状カーブ)そして、もうお一人は両側の顎関節のクリック音の症状があります。


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まずは姿勢の観察をした後、ドップラー聴診器で顎関節音を聴診です。 

こちらの患者様、クリック音はありませんでした。

今回、新しいドップラー聴診器を使っての聴診です。

ポケットサイズで、以前よりコンパクトになりました☆

ちなみに、クローズドロックの患者様は関節窩内で回転運動だけを行うので、ドップラーで聴診しても音は聞こえません。

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もうお一人は両側の大きなクリック音です。

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とてもかわいらしいお二人なので、それだけで場が和みます^_^

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印象採得からフェイスボートランスファー、模型作りまで、すべて稲葉先生自身がデモをし、解説がありました。

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フェイスボートランスファーです。

KaVoの咬合器、フェイスボー、ユニットはデザインがシンプルで、シルエットも美しいですね☆♪

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先生方一人一人、顎関節の触診をしていただきました。

閉口筋、開口筋に加え、胸鎖乳突筋、僧帽筋、側頭筋などの筋肉に関しても、顎関節症は深く関わっています。

そして、舌癖と顎関節症がどのように関わっているかということについても、こんな説明がありました☆♪

↓ ↓ ↓

一日にでる唾液の量はペットボトル1本分です(稲葉先生は一升瓶と言っていました・・・)

一日これだけの量の唾液を飲み込んでますが、舌癖の方は、間違った嚥下習癖を常に、毎日2000回も行っています。

舌癖の方は嚥下する時に常に顎を前にだしています。

2000回も顎をだしているということになります。

顎を前に出したとき、下顎の6番の近心斜面と上顎の6番の遠心斜面の咬頭干渉により顎関節を下に下げてしまい、顎関節症になっているパターンが非常に多くみられます。

本来、正しい嚥下は口蓋皺癖に舌をつけて唾液を飲むと下顎は後ろに引っ込みます(嚥下位・・・ほとんど中心位と一致する位置)

下顎を2000回前に出しているということは下顎を前に出す時に関係する僧帽筋が2000回引っ張られているという事です。

僧帽筋は肋骨の10番目まで付着しています。

だから腰にも痛みがでます。

舌癖でヘルニアを併発している方も多いので注意してください。

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CE、FH平面と、顎関節の構造、メカニズムについての説明です。

わかりやすかったです^_^ 

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患者様の咬合診断、分析を稲葉先生を取り囲んで、楽しく実習しました☆

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いよいよ、顎機能検査装置、KaVo アルクス ディグマⅡです。

記録されたデーターはリアルタイムでディスプレーに表示されるため、患者様と先生とのコミュニケーションに大変有効です。

患者様のデーターベースとして、術前術後の記録を比べ、保存しておくことができます。

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軽量かつ優れたヘッドフレームの重量配分は測定中の患者様への負担を軽くしています。

センサーは歯列に沿った位置に配したことでより正確なデーターを得ることが可能です。

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IPSG副会長岩田光司先生が、確実な記録をとってくださいました。

12分で。

無駄がありません。

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そして、咬合調整です。

原因は、模型診断で見つけているので、咬合調整に迷いがありません。

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咬合調整はユニットを取り囲んで、こんな感じで、行われています。

先生方本当に熱心に見学されていました。

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咬合調整により、S字状カーブでの開口障害は見事にストレートに変わりました。

すごいことだと思います。 

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患者様にも大変喜んでいただきました^_^  

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もうお一人は、今回私にとって、本当に勉強になった症例だったと思います。

両側のクリックを伴っていました。

術後、完璧にクリックは消えませんでした。

格段に音は小さくなりましたが、まだ残っています。

長い間のクリックで、関節円板が傷ついてしまっていたこと、そして舌癖があったためだと思われます。

このような事は、これから症例を積み重ねていくと私たちも、度々遭遇することかもしれません。

患者様は生体です。

こういうことがあるという事も、知っていただきたいと思います。

私は術前に、「絶対」治りますよ。

という事は、避けないといけないと感じました。

いろんな場面で考えることが出来るかと思いますが、例えば、インプラント治療、テレスコープが

「万能で一生使えますよ」

という事は保証できませんし、言ってはいけないことだと思います。

つい、成約する時の決め言葉として、使いたくなりますが、非常に危険だと感じます。

「クリック音は少し残るかもしれませんが、原因はとれているので、症状は格段に良くなっていくと思います。」

というような表現をした方がいいですね^_^

稲葉先生はほとんどの患者様のクリック音はすぐにとってしまいますが、今回のような場合は少し、残ることもあります。

もし、私であったならどのように患者様へ説明したらいいか・・・患者様への説明について、深く勉強になった症例でした。

傷ついた関節円板は、もちろん、原因をとったことで、徐々に治り、クリック音も消えていくと思います(^_-)-☆

セミナーの内容はとても素晴らしかったです。

筋肉へのメカニズムは、目からウロコでした。

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。

スピーの湾曲をみだしている歯はやはり、見逃せません。

そして、インレーも要注意です。

後日販売されるDVDでもディグマの術前術後を比べられるように、わかりやすく編集して頂こうと思います☆♪

今回、受講していただいた先生方からもたくさんの感想をいただきました。

一部ご紹介させていただきます☆

☆彡:・;.*:・。゜゜・:゜*:。゜.*。゜.o。・。゜。o.゜。・*。・゜.。☆彡

◆今回は筋の痛みの人と、両側のクリックの人を実際に治療しているのをみて、見事に治してしまわれ、さすがの一言につきました。患者さん自身が自分で違いを実感できるのが大きなポイントだと思います。舌癖の話なども少し聞けて、とても有意義でした。

◆30年も前にMFT(今頃注目されている)家庭療法、咬合診断など顎関節症に必要なことをすでに行われていたことにとても驚きです。臨床を見れば見るほ どすごさがわかってきます。舌は下顎運動の水先案内人、下顎前方運動は上顎の後方運動等の名言もいっぱいあり、楽しくためになりました。

◆ワクワク、ドキドキ、感動の実習でした。2人の患者さんの治療を見学できてとてもぜいたくな実習でした。咬合調整だけでClick音がなくなったり、開閉口路がスムーズにストレートに運動するようになり、感動しました。ありがとうございました。

◆過去のDVDは全て見ていますが、ライブだからこそ解ることが沢山ありました。

◆実際に患者さんの症状が改善していくのはわかってはいましたが、やはり驚きです。咬合調整の手順も十分参考になりました。バーの使い方も参考になります。

◆科学的なデータに基づく、きちんとした診断の大切さがあらためてわかりました。普段自分の治療は正しい診断をしないで、患者様の口腔内を触っている状態でした。診断の為のデータをとる機器がないとやはり、きちんと治すのはできないのですね。

◆筋触診をおしえていただき感動でした。下顎を前方に出した時、僧帽筋を使うのがよくわかりました。

◆昨年の咬合治療を受けて、何回か同じ話をしていただいているので、ようやく次第によくわかるようになってきました。

◆実際に患者さんを検査、診断し、治療するのをみて理解が深まりました。

 

ご参加いただいた先生方、2日間、本当にありがとうございました。

ディグマの術前術後のデータに関しても後日、アップさせていただきます。

 

2012年3月28日

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です。

2012年3月18日、KaVo Dental Systems Japan にて『顎関節症の臨床と治療』セミナーが開催されたのでご報告させていただきたいと思います☆

 

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稲葉先生が顎関節症の知識を深めるために、ドイツ、チュービンゲン大学への留学を決意したのは、当時チュービンゲン大学口腔外科教授のProf.W Schlteの論文に出会ったからです。

ヨーロッパ、特にドイツでは顎関節症の研究が大変進んでいて、特に咬合との密接な関係について、具体的に研究が進んでいました。

Prof.W Schlteの論文は442名の患者さんを詳細に分析し、診断から治療法をシステム化したもので、ほとんどの患者様がこのパターンに当てはまると言います。

現在、顎関節症と咬合が関係ないという風潮もありますが、咬合を一度でもきちんと勉強をした人は決してそのように思わないはずです。

稲葉先生の顎関節症の研究に携わってきた歴史についても詳しく説明がありました。

今は聞くことができない、世界の咬合の巨匠から直接講義を一次情報で得ています。

 

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こちらは、Guichet、ギシェー先生です。
 
ギシェー先生の講義はもう二度と聞くことはできません。
 
他にも、P.K.Thomas・C.E.Stuart・Prof.Richter・D.Beach・N.Guichet ・Jankelson  ・Raulitzen ・Croh.Pohlsen・E.Koerber ・Eichner ・W.Schlte・H.Shleich・P.Kopp ・ C.Sieber ・Pfannenstiel ・Lehman ・R.Slavicek ・Lotzmann
 
の講義を直接受けてきました。
 
中には、教科書でしか学ぶことができない先生もたくさんいます。
 
稲葉先生の顎関節症の歴史は、これらの先生の集大成とも言えるでしょう。
 
ひとつひとつのスライドにたくさんの価値がありました。

 
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先生方、ひとつでも見逃さないように、瞬きもしない勢いで講義を受けていらっしゃいました。

先生方が真剣に勉強する姿勢をみて、本当に素晴らしいと感じました。

このような話は他では決して聞けない内容です。 

特に、今回は新しい症例も沢山ありました。

セミナーの模様はすべてDVDに収録してあります。

特にマニピュレーションの動画など、稲葉先生から直接データをもらいますので、DVDで何度も復習することができます。

参加された先生はもちろんの事、残念ながらご参加いただけなかった先生方にも今後、このセミナーを臨床に生かしていただくための大切な資料になると思います。

 

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最近の歯科界の風潮は、どうしても歯と歯茎ばかりをみていて、全体をみることができていないと感じます。

「食物摂取系、顎口腔系の健康を維持するために我々はいる」

という稲葉先生の言葉が、とても大事なことに聞こえました。

そして、現在、顎関節症の原因が、心理的要因やストレスからくると思われています。

本当にそうなのでしょうか?

稲葉先生は、精神的に追い込まれる前に肉体的な原因を取り除いてあげないといけない。

と強く言っていました。 

顎関節症に悩んでいらっしゃる患者様の声は、考えさせられるものがありました。

ストレスが原因と言われ続けることで、精神的にも追い込まれてしまっています。

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クローズドロックの症例も1症例だけでなく、数症例お見せしたので、より深く学ぶことができました。

動画はウソをつきません。

何よりの証拠だと思います。

咬合器に付着しないで模型を手で合わせているだけでは、何もわかりません。

そんなに咬合診断はラフなことではないということ、咬合の奥深さを痛感して頂けたと思います。

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そして、顎関節の解剖です。

これも、関節円板のパーフォレーションや、クリック音が鳴るメカニズムを動画でみていただきました。

顎関節の解剖の動画・・・・はかなり貴重なものです。

 

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顎関節症の患者様の初診から治療まで、こちらも動画でみていただきました。

精神的な不安から治療後の解放まで、私たちもまるでその場にいるかのような気持ちになりました。

患者様がとてもかわいらしい方だったので、場が和みました^_^

 

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稲葉先生の中心位です。

常に顎関節を意識させます。


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KaVoのディグマは顎の動きを3Dでとらえることができるため、非常に有効ですし、患者様への説明にも使うことができます。

 

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あっという間に時間が過ぎてしまい、一日では足りないぐらいのボリュームでした☆

今回参加させていただいた先生方に『美しい表情は噛み合わせから』 という小冊子もプレゼントさせていただきました。

ぜひ、スタッフの方と一緒に勉強していただき、患者様のために役立てていただきたいと思います。

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。

また、場所を提供していただいていた、 KaVo Dental Systems Japan の皆様にも、心よりお礼申し上げます (*^_^*)

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先生方から熱い感想をいただきましたので、ご紹介させていただきます。

◆顎関節症とは?顎関節症はなぜおきるのか?根本的な質問の答えがここにあります。お宝の山です。

◆大学で永年教えられていただけに開業医にはないアカデミックさと、大学には少ない優れた臨床的手技を合わせもった素晴らしい先生に教わることができ幸せです。また出来ることと、やっていいことなどを見事に嵯別されているなと思いました。

◆感動しました。今まで学んだ知識がいい加減なものとして感じました。最後の義歯の症例も通常は対処しようとすらしないと思います。今後勉強させて頂きます。

◆治療の重要事項が再確認でき大変有意義なセミナーでした。沢山の質問に解答頂きありがとうございました。

◆2回目の参加ですが、以前わからなかったことも理解できて新しいことも多く学べ有意義でした。症例の動画がたくさん見れてわかりやすかったです。

◆何度聞いても日々勉強になります。日本での歯科治療がこのように学問的で楽しくなればと本当に思います。ありがとうございました。

◆顎関節症を得意分野にできると今後の歯科医師人生でかなりの武器となると思います。一度で全て理解できるとは思っていませんので何度でも講習に参加し、ひとつひとつ自分のものに出来るようがんばろうと思います。よろしくお願いします。

◆セミナー会場も素晴らしく、セミナーの質までアップグレードしたように感じられます。参加受講生の真剣さが伝わってきてすばらしいセミナーでした。以前受けたセミナーとは説明方法も変わって再受講して本当に良かったと感じました。

◆今回のセミナーもとてもわかりやすく、すぐ臨床で役立つものばかりでした。咬合器につけて診断する事の重要さが理解でき、今までの無知と無力を痛感しました。有難うございました。

◆開咬症例のアンテリアガイダンスの与え方。プロビショナルとファイナル。内側転位(内側への外れ)は円板が乗りにくいと思うのですが?乗りにくい場合の 乗せ方の工夫などありますか?ピボット型スプリントについて詳しく知りたい。あまり詳細を載せている本がありません。日本の教育を受けてきた人間には既存 の分類の中に落とし込むのが理解がすすみやすいです。最後の質疑応答でなんとなく理解がすすみましたが、まとめて頂けないでしょうか。

◆咬合診断できないと治療ができないことを改めて認識しました。プロター咬合器やディグマのリン量での活用をどうされているかを知ることが出来ました。一日も早く使いこなせるよう勉強していきたいと思います。

◆もう一度ライブ実習コースを受けて見たいと思います。(今年は無理なので来年受けます)

◆頭の再整理ができて良かったです。

◆患者さんを治療するビデオをみて、是非患者さんにしてあげたいと思いました。

◆非常に勉強になりました。ギャグも楽しかったです。

◆全部がすごすぎてたくさん印象に残りました。特に顎関節症が本当に治せるんだということが嬉しい。ロールワッテを用いたクローズドロックの解除を明日からやってみます。稲葉先生はすごすぎる。

◆基本にもどりもう一度咬合器の使い方。中心位の記録、顆路角の調整を勉強したい。(中心位と中心顎位との関連(一致)についての咬調)

◆2年ぶりに受講しましたが、初めて見たスライドも多く大変勉強になりました。咬合診断の重要性を改めて感じました。

◆自分は咬合器にもつけないでフェイスボーもしてなくて全くダメだと再認識しました。咬合調整もお話が聞けて良かったです。有難うございました。

◆顎関節治療について再度認識できて良かったです。レジリエンツテストや、プロボケーションテストやクローズドロックの開け方など細かい部分が自分の理解と違っていたことがあって再確認できたのがよかった。

◆スライドや動画が多く、イメージしにくい3次元の顎関節がとてもよくイメージできました。

◆少しの咬合調整であんなに体全体の様子が変わったのに感動しました。

◆一日では短すぎるほど内容が多く、もっと色々と教わりたいと思います。

 

 

2012年3月12日

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です。

2012年2月11,12日、 『パーシャルデンチャーの設計と製作実習コース』がKAVOセミナールームで開催されましたので、ご報告させていただきます☆

 

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「パーシャルデンチャーの修復に際し、必要な知識と技術はクラウンブリッジの要素から総義歯の要素まで必要です。パーシャルデンチャーは総義歯になるための移行義歯では決してありません。」

「インプラントがあるから、パーシャルデンチャーは必要ないという人、じゃまだったら抜いてインプラントにすればいいと言う人もいます。本当にそうでしょうか?あまりにも無知すぎます。皆さんにはパーシャルデンチャーの正しい知識を身につけてほしいです。」

と最初に話がありました。

ドイツの歯科大学では、パーシャルデンチャーの設計を教授の前で、発表したり、お互いが言い合ったりという時間が当たり前に授業の中にあります。
自分で考えた設計に対して教授を含めてみんなで議論するそうです。

日本では、国家試験のための問題をマークシート方式で丸覚えのため、日本ではパーシャルデンチャーの知識がとても欠けてしまっています。

 
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8020の達成の鍵はパーシャルデンチャーです。

現実は85歳で6割が総義歯ということは、私たち歯科医師の存在価値を疑われてしまいます。

まずは、歯が抜けるのは老化現象ではないということを理解して頂きたいと思います。

患者様の現在ある歯をいかに長持ちさせることができるかということに集中して設計をしないといけません。

欠損を埋めるだけがパーシャルデンチャーではありません。

クラスプが曲者です。

レストの付属品がクラスプなので、最初にレストの設計をします。

クラスプは義歯が外れないためのものと考えてください。

支持と維持の認識が大切です。

と話がありました。

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IPSG副会長の岩田光司先生からも実際の症例をまじえて講義がありました。

岩田先生は、患者様にわかりやすく説明するのがとても上手です。

たくさんの症例をみさせていただきました☆

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パーシャルデンチャーの設計で大切な事は全身から診断する。

すなわち三次元的に基準面を揃えることが大切です。

クラスプは歯を傾斜移動させて、揺らしてしまいますが、テレスコープは歯体移動のため、歯の歯軸方向に力が加わるため、歯牙を動揺させません。

ということで、テレスコープについてもたくさんの話がありました。

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ラボ・インテック代表の高木先生のデモンストレーションの様子です。

レジリエンツテレスコープ、コーヌステレスコープの作り方を実際に先生方にみていただきました☆

コーヌステレスコープも設計を間違えると歯根破折を起こします。
失活歯を維持に使うとだいたいが割れてしまいます。

そういうこともすべて考慮して設計するので、一つ一つの症例に真剣に取り組む必要があります。

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そして、色々な欠損症例の模型を使って、シュパルテ、トーションバー、リンガルバー、金属床の設計をしました。

インプラントとテレスコープのコンビネーションについても、

遊離端の義歯のアンカーとして使用することによって粘膜の沈み込みがおさえられ、(遊離端義歯は、0.3から0.5㎜の沈み込みをします)義歯が確実に安定し、骨吸収を抑えることができるので、非常に有効だという説明もありました。

参加いただいた先生方から、本当にたくさんのご質問をいただき、内容が濃く、充実した時間でした。

先生方から感想を一部ご紹介いたします☆

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◆学校で教わっただけでなんとなくになっていた義歯の設計を総復習でき、なおかつ新しい技術についても習うことが出来たので自分としては驚きの連続でした。是非明日からの臨床で活かしたいです。

◆設計の手順、積杯線といった大切な話を改めて聞くことができてとても楽しく勉強になりました。学ぶことの楽しさ、大切さを改めて感じることが出来ました。有難うございました。

◆患者さんの歯、健康を守る方法見つかったという感じです。

◆設計の話で大連結子の形、支台歯の数などよくわかりました。

◆テレスコープについては知識ゼロでしたので正しいテレスコープを学ぶことができて本当に有意義でした。今日も学んだことを何度も復習したいと思います。

◆もっと深く学ばなければならない内容が多いとつくづく感じました。リーゲルの作製法などは技工士さんの教育も必要だと感じました。

◆パーシャルデンチャーはクラスプとパラタルバー(リンガルバー)だけしか知らなかった。
メジャーコネクタに種類があること自体知らなかった。トーションバー、シュパルテなど初めて習った。

◆自分が今までやってきたことを検証する意味で非常に役に立っています。方向性は間違っていなかったと思いますが手段や方法が違っていました。基本は「自 分の患者さんを守る」ということを考えていきたいと思います。資料やステップ毎の進め方などもっと詳しく教えて頂ければと思います。

◆今日も目からウロコの話ばかりだった。設計に関してすごく勉強になりましたがテレスコープを始めるにあたり技工の問題など不安があります。飯塚先生から明日からやれと言われたことを頑張ります。有難うございました。

◆トピックスの連発ではなく、いつもながらどっしりとした王道に触れることが出来ました。

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ご参加いただいた先生方、2日間、本当にありがとうございました。

また、会場を提供いただいた、カボ・デンタルシステムズ・ジャパン のスタッフの皆様にもお礼申し上げます。

バレンタインデーが近かったこともあり、こんなおもしろいチョコレートを皆さんにプレゼントしてくださいました☆♪うれしかったです(^_-)-☆

 

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IPSG事務局、稲葉由里子です。

先日開催されたセミナーのご報告をさせていただきたいと思います。

2012年2月26日、「リーゲルテレスコープのアニメーション」と、稲葉繁著書「予防補綴に最適なテレスコープシステムの臨床」、石原明先生の「成約率 UPの方法解説DVD&テキストマニュアル」それに加え「リーゲルテレスコープセミナー」 4つをセットにしたセミナーが開催されました。

全国各地から50名もの先生に参加していただき、お陰様で、会場は満員でした☆

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当日はIPSG顧問の石原明先生の特別講演がありました。

稲葉先生の技術に加えて、石原先生のマーケティングのお話しがあり、とてもバランスのよいセミナーだったと思います。

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最初に稲葉先生の長期症例、30年以上経過している患者様の初診時、そして30年後のテレスコープの写真がでてきました。

30年以上の初診時の写真をきちんと保存しているということがとてもすごいことだと思いました。

記録しておくことの重要性を痛感しました。

テレスコープシステムで治療したすべての患者様が30年以上使っていただいているという保証は必ずしもありませんが、歯の状態やバランスが良いと、しばしばこのような症例に出会うことがあります。

今回は典型的なドイツのテレスコープ、リーゲルテレスコープについて詳しく説明がありました。

リーゲルテレスコープは一時期のコーヌスクローネの陰に隠れて、日本では用いられることが少ないテレスコープです。

稲葉先生がドイツに留学した当時、文献でも見た事のない、リーゲルテレスコープに大変びっくりしたこと、そして補綴をすることで長持ちをさせる方法をはじめて知ったことなど、話がありました。

患者様の満足度は高く、素晴らしい治療方法なので、ぜひ覚えていただきたいと思います。

ドイツにはたくさんの種類のアタッチメントがありますが、その中でもリーゲルテレスコープは大変頑丈で、審美的にも機能的にも優れている方法です。

回転リーゲル(ドレーリーゲル)、旋回リーゲル(シュベンクリーゲル)の二つを覚えていただければほとんどの症例をカバーすることができます。

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ドイツ人は一度作ると、修理をしながら長く使うという国民性があります。

それは義歯でも同じです。

ひとつのものを患者様に長く使っていただけるということを経験してみて、それは患者様にとって心理面でも非常に信頼感を得るということがわかりました。

30年が経過し、装着感、オクルージョンに狂いがないと、患者様は

「当時は高い治療でしたが、今考えると、とても安かった。」

と口を揃えておっしゃいます。

ドイツの補綴は見えないところまでがっちり作ってあります。

可撤式というのは私たち歯科医師にとって余裕を生みます。

固定式はセラミックが破折したら、天国から地獄です(>_<)

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そして、ひとつの症例の中から先生方に感じていただきたいと思います。

この方は、学校給食に勤めていました。

3年間歯医者さんに通って、これで、治療が終了したそうです。

ごらんの通り、口の中は金パラだらけ。

私たちの目がこの状態に慣れすぎてしまっています。

定年退職した自分へのご褒美として、全顎リーゲルテレスコープで治療をされました。

患者様が求めるのであれば私たちはそれに答える必要があると思います。

治療のゴールは天然歯の戻す事、他人に治療の後をさとられないようにすることです。 

審美歯科は特別のことではなく、当たり前の事です。

テレスコープであっても、審美の分析、歯軸の方向や形を考慮することは非常に大切です。

その後、リーゲルテレスコープ、コーヌステレスコープの詳しい製作法などを先生方にお伝えしました。

今、一番問題なのは、テレスコープシステムを製作することができる技工士が非常に少ないことです。

日本の技工士が育たないのは歯科医師の責任が大きいです。

海外で名を馳せた、素晴らしい技工士の先生も沢山いらっしゃるのに、それが全然生かされていません。

IPSGでは、テレスコープシステムのセミナーを技工士の先生方に向けて開くことも考えています。

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その後、先生方からの沢山の質問をいただきました。

今回初めて参加される方、そして何十年かぶりに改めて参加される方など様々でした。

先生方の熱意をとても感じ、うれしく思いました☆

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そして、IPSG顧問の石原明先生の特別講演です。

石原先生は、稲葉歯科医院のお世話をしてくださっているのですが、昨年の暮れから、IPSGの顧問として、会全体をまとめてくださっています。

稲葉先生の専門的な技術に加え、石原先生のマーケティングを学ぶことで、 先生方が豊かな経営をして、患者様に質の良い治療を提供できるようなアドバイスをいただいています。

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石原先生は、経営コンサルタントではありますが、歯科専門というわけではいので、この業界を外から観察することができます。

業界にいると勢いでみんな同じ方向に行ってしまうことが多いといいます。

いつも聞いていておもしろいな、と感じるのは、他の人が右に行ってる時は左に、左に行っている時は右にいきましょう^_^とおっしゃるところです。

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ビジネスをする上で、おもしろいマーケットというのは誰かが何かをすることで、結果的に生まれてしまうマーケットで、それに対してサービスをすると、すごく儲かるというお話しがありました。

例えば、携帯電話が売れることで、携帯ストラップが売れるということです。

歯科においても同じようなマーケットがあります。

インプラント治療が主流となっている傍ら、インプラントが怖くてできないという患者様がいらっしゃいます。

そして、保険治療でまわしているせいで、噛み合わせが置いて行かれてしまい、結果、顎関節症になってしまう患者様が激増しています。

IPSGは、テレスコープシステム、そして噛み合わせ、顎関節症を得意としています。

誰かが何かをすることで生まれるマーケットにIPSGが得意とすることはぴったり当てはまるというお話しがありました。

確かに・・・意識していたわけではありませんでしたが、IPSGでやっていることは今まで王道から外れず、マイペースだったのがよかったのかもしれません。

家族の次に大切なのは患者様です。

患者様の健康を守るには、やはりコツコツと勉強することが大切です。

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稲葉先生も、そうだそうだと真剣に聞いていました^_^

そして、IPSGの会員数を250名までにすること。

インプラントの様に何千人もの先生が同じ治療をすると、マーケットが壊れてしまうとおっしゃっていました。

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質疑応答もたくさんの先生方から質問をいただきました。

今回残念ながら参加できなかった先生もいらっしゃると思います。

セミナーの内容はDVDとして後日販売する予定なので、ぜひ楽しみに待っていてくださいね☆

本当に全国各地からたくさんの先生方にお集まりいただき、ありがとうございました。

今回のセミナーの感想の中で多かったのは、リーゲルテレスコープのセミナーは基礎コース、応用コース、実習コース、フォローアップセミナーのようないくつかに分けたコースを開催してほしいとのことでした。

もう一つ、テレスコープができる技工士を紹介してほしいという声も聞かれたので、リストを作成したいと思います。

『技工に関してのお話しが多く、正直、すごく難しい手法のような印象を受けました。でも由里子先生のお話しを聞いて、少しほっとしました。』

という感想もいただきました(笑)

確かに、インプラントも最初にセミナーを受けた時は、すごく難しい手法だと思われるはずです。

それが毎日インプラントをすることで、やさしくなり、簡単に医院に取り入れることができます。

テレスコープシステムも同じです。

確かに難易度が高い治療だと思いますが、自分の医院に取り入れて治療をしていくうちに、やさしくなっていくと思います。

インプラントでもテレスコープでも、どの歯科治療をするのにも必要な知識は、咬合、咬合器の操作、中心位の採得などです。

ぜひ、IPSGで包括的に学んでいただきたいと思います。

 

2011年11月28日

「パフォーマンスロジックセミナー」+KaVo内覧会&食事会が開催されました☆

新しいKaVoの品川のショールームにたくさんの先生方にお集まりいただきました。

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稲葉繁先生によるDr.ダリル・ビーチのパフォーマンスロジック(診療姿勢)のセミナーとKaVoの最新ユニットのコラボレーションです。

稲葉先生は直接Dr.ダリル・ビーチから2週間のセミナーを受講し、「ゼロからの軌跡」にもその名が刻まれています。

パフォーマンスロジックが私達歯科医師にとってどれだけ重要な事か、そしてそれをサポートしてくれるKaVoの道具の素晴らしさについて、話がありました。

最新ユニット 美しくて機能性も兼ね備えた、KaVoエステチカE50 素晴らしいです。

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かわいらしいモデルさんが、KaVoのユニットでくつろいでいます(笑)

術者と患者様の姿勢は美しくないといけません。

診療のためのパフォーマンスを学ぶためには、良い道具を用いて合理的で無駄のない、自然な動きを行うことが必要だとですと話がありました。

写真の後ろにKaVoの技工机がみえます。

カボの技工机はデザインがいいから診療室にいれてもとってもかっこいいですね^_^

 

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パフォーマンスロジックについて基本的なことを順序立てて話をしました

  • 臨床の第一歩はパフォーマンスを身につけること
  • 患者の迎え入れと椅子への誘導
  • 診療姿勢 術者の姿勢 患者の姿勢
  • 水平診療は一番危険が少ない
  • 水平位と座位の使い分け
  • 基本的な動きを身につける ミラーハンドピース
  • バキューム サクションの使い方を身につける
  • 診療終了の行動
  • 口をゆすぐのは最初と最後だけ

痛くなったら手を上げてくださいというのはやめないといけません。

常に眼腱反射をチェックしましょう。

そして、 支台歯形成の極意は風林火山という話もおもしろかったです^_^

◆風 切削する

◆林 落ち着いて   

◆火 思い切りよく

◆山 動かない

「1本削るのに3分で迷いなく削れ」

だそうです^_^;

KaVoのタービンではそれが可能です。

KaVoのタービンのスプレーシステムの優れたところについても力説していました。

歯牙の切削で、5~20秒の間に18度の温度上昇があった時、100%歯髄壊死することをご存知でしょうか?

常に歯牙を冷却することは非常に大切です。

注水量が1分間に15ccでは少なすぎます。

4方向から注水で1分間に50ccもできるのはKaVoのタービンだけです。

歯髄炎を起こさないように、最大限発揮できるタービンです。

1928年に世界ではじめて滅菌可能なハンドピースを発表、1909年ベルリンで設立以来、100年以上の歴史のある会社です。

患者様の歯を守るために積み重ねてきた歴史がやはり他のものとは違うと感じました。

 

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歯科医師人生、24歳から50年間を健康で充実した人生を過ごすためには、出発点である研修医の時に人間工学に基づいた診療姿勢を身につけることが最も重要だということがわかりました。

セミナー終了後、KaVoのショールームの内覧会が開催されました。

 

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カボエステチカE50

http://www.kavo.co.jp/products/equipment/unit/esteticae50/

を囲んで☆♪

 

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なぜか私も登場。

マークがきれいだったので・・・・・^_^;

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その後、KaVo社の招待で、カクテルパーティーが開催されました☆

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向かって左から坂野社長(KaVo社)、毛利社長 (田中歯科器械店)、小長井先生(稲葉先生親友)←今回ユニットを2台購入しました。

本当にたくさんの先生方と有意義な時間を過ごさせていただきました。

ご招待いただいた、KaVo社の方々にお礼を申し上げると共に、いつもIPSGを支えてくださっている田中歯科器械店にも感謝申し上げます(*^_^*)

 

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です☆

2011年11月20日、IPSGセミナールームにて「咬合治療の臨床」アドバンスコース が開催されました。

全国各地からたくさんの先生にお集まりいただき、本当にありがとうございました。

あっという間の一日でした。

すぐに臨床に活用できるヒントがたくさんあり、先生方には大変満足していただけた研修だったと思います。

アドバンスコースということもあり、かなりハイレベルな内容でした☆

 

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歯科医師として、本当に大切な事を学べたと思います。

最初に稲葉先生から

「私達歯科医師は、歯科医療を行うことによって全身の健康を守っていることを自覚しないといけません。

咬合の安定は健康維持に最も重要な要素であり、う蝕や歯周病の治療は咬合の安定のための一手段として行うものだということです。」

と話がありました。

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「今の歯科医療は、"木を見て森を見ず" 1本の歯ばかりみていて全体を大きくみていません。

山を見て森を見て、木をみることが咬合診断では大切。

C1,C2のカリエスなんて、たいした問題ではないんです。」

そんな稲葉先生も、若い時は削ったり、つめたり、被せたりということをいかにうまくやるかということばかり考えていたといいます。

でも、違うと気づいたそうです。

歯科医療をすることで全身を管理するという意識を持つことがとても重要だと感じました。

今、保険治療では咬合診断は全く外されてしまっています。

咬合診断は保険から全く外れてしまったのなら、私達はそこから離れないといけない。

患者様のためにも、その必要性を説明、理解していただく必要があります。

そして、保険でカバーされないのであれば、自費診療としていただけばよいのです。

と話がありました。


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「前歯のセラミック治療、みたところだけ、色や形にこだわりますが、実際大事なのは裏側です。

裏側が非常に大切です。

上顎前歯の口蓋側はとても大事なガイドをします(アンテリアガイダンス)」

前歯のセラミック治療の裏側が大事なんてなかなか言葉にでてこないです(@_@;)

Slidin centric、Pointin centricについてもわかりやすい図で説明がありました。

稲葉先生は今でもスチュワート先生の勉強会のテキストをいつも参考にしています。

ABCコンタクト、イコライザー、Slidin centric、Pointin centric、Widecentric、Longcentricなどの言葉はすべてチャールスEスチュアート先生が作った言葉だそうです。


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稲葉先生の学位論文「日本人の歯牙、歯列の3次元的形態」の細かいスライドははじめてみるものばかりでした。

「今まで内緒にしてたんだ。結局この論文は世に出なかったけど・・・」

と言ってました。
 
「日本人の歯牙、歯列の3次元的形態」で18もの論文を書いたそうです(@_@;)
 
しかも、今回のセミナーのスライドをすべて出席くださった先生方にはプレゼントしていました(*^_^*)

太っ腹です。

 

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最後に、先生方からも活発なご質問をいただきました。

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。

先生方からたくさんの感想をいただいたので、一部ご紹介いたします。

☆彡:・;.*:・。゜゜・:゜*:。゜.*。゜.o。・。゜。o.゜。・*。・゜.。☆彡

◆咬合面形態からポッセルフィギュアまでこれだけ解りやすく話せるのはまさに圧巻!!臨床に直結してます。

◆ここでしか聞けない素晴らしい内容でした。何度も聞きたいです。

◆稲葉先生のお話は「明日の治療」にスグ役に立つ。先生の目指す診療が私が目指す診療です。

◆何回も稲葉先生の講義を受講させて頂いていますが最初は難しいと思っていたことも回数を受けるにつれ少しずつ理解できるようになりました。後は今後この 知識を100%臨床に活かせるように今後も引き続き学んでいきたいと思いました。有難うございました。とても楽しかったです。

◆講義のDVD帰ったら楽しみです。これかもDVDが頂ければ幸せかと思います。

◆貴重なスライドとCDR有難うございます。講義に集中出来、理解が進みました。しっかりした咬合治療を身につけ本当の歯科医療が出来るようになりたいです。今後の研修会も宜しくお願いいたします。次回学術大会楽しみにしております。今日は有難うございました。

◆咬合診断は実施していますが、説明(コンサル)への理解がより深まりました。上手く説明できると思います。

◆アドバンスコースは2回目の受講です。1回目は言葉が難しかったりして、理解できなかった事も臨床で振り返り2回目受講するとすごく良く分かりました。日常の臨床と少しずつ結びついてきて先生の言っている事が良く分かりました。

◆咬合の知識がさらに深めることが出来ました。いつも素晴らしい講義、ありがとうございます。

◆咬合面の形態についてそれほど深く考えたことがありませんでしたが、その形態の成り立つ理由を考えれば理解を深めることが出来ました。先生のジョークを 交えた分かりやすい説明はデータと経験に基づいたものなので色々と拝聴させて頂き有難うございました。教えて頂いたことは1つでも多く臨床に取り入れてい きたいと思います。

◆臨床のDVDを見ながら治療の解説を見てみたいです。

◆本日の復習からstartした内容は理解度が深まりましたが咬合調整については実際に模型などの調節がないと理解しにくいです。さらにもっともっと自分の能力を深めなければなりません。後半少し整理がつきました。有難うございました。

◆特に咬合面の8要素についての講義が素晴らしかったです。是非ワックスアップの実習をして下さい

◆歯の咬合面の成長の仕方等考えたこともなかったのですが、溝、隆線それぞれすべてに意味があるということがよくわかりました。神の作った絶妙な形態をもっとよく知り機能との関係に対する考えを深めたいと思いました。ありがとうございました。

☆彡:・;.*:・。゜゜・:゜*:。゜.*。゜.o。・。゜。o.゜。・*。・゜.。☆彡 

先生方の感想を読むのがいつも楽しみです☆♪

来月の学術大会でまたお逢いしましょう(*^_^*)

 

2011年10月30日

こんにちは。

IPSG事務局の稲葉由里子です。

2011年10月9,10日「咬合診断実習コース」開催されました☆

前回の「咬合治療の臨床」(基礎コース)を受講された方がほとんどでしたので、リラックスしたムードで、楽しい雰囲気で行われました^_^

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患者様は、IPSGのVIP会員である歯科医師の三浦満先生です☆

ということもあり、みんな遠慮がありません^_^

稲葉先生もちょっと三浦先生をいじめてみたり、みんなの緊張感もほぐしていました。

Dr.ダリル・ビーチのパフォーマンスロジックの要素を意識した実習で行われていました。

 
稲葉先生はダリル・ビーチから直接パフォーマンスロジック(診療姿勢)のコースを2週間受けています。
診療姿勢は、診療の作業効率を飛躍的に向上させます。
ゴルフなどのスポーツでもホームポジションが大切なのと同様、診療姿勢でも、このホームポジションがとても大切です。
 
浸潤麻酔に加え、下顎孔、オトガイ孔の伝達麻酔まで打たれていました^_^;

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まずは姿勢の観察です。

治療前の写真をとり、治療後と比べます。

今回、私が非常に勉強になったのは、筋触診です。

頸椎の7番目、腰椎の10番目の触り方、乳様突起の位置、僧帽筋や後頸筋群で痛みが現れる位置などを説明しながら患者様の触診を行うことで、信頼感が一層増す事かと思います(^^)/

 
舌癖がある人は腰椎の10番目に痛みがあることが多いです。
舌を支える筋肉がこの部分に付着しているからです。
 
乳様突起は首を支える大きな筋肉胸鎖乳突筋の付着部です。首を回す筋肉でもあるので、この部分に緊張があると、首を回すことがつらいです。
頭の重さは8キロもあります。それを支える頸椎の安定を作る事が大事です。

耳の穴に指を入れて、中心位、中心咬合位のズレを触診することも大切で、この時も常に左右差を意識するようにとのことです。

この、一つ一つのステップを確実に行うことが大切なのだと気づきがありました。

 

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そして、口腔内の筋触診。
頭蓋骨の模型を見ながら、内側翼突筋、外側翼突筋、顎二腹筋、オトガイ舌筋、などをイメージしながらその触診法を学びました。

この時、患者様の眼瞼反射をみることで、痛みの度合いを判断することができるので気を付けてみることが大切です。

頭を触診する際も左右の痛みを比べることが重要です。

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印象採得、中心位、中心咬合位、チェックバイトのとり方を詳しく説明。

一人一人に中心位の記録も体験していただきました☆♪ 

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IPSG副会長の岩田光司先生によるKaVo社ディグマ2による顎機能検査です。

ディグマ1は3Dによる顎の動きをデータに保存してから確認していたのが、ディグマ2はなんと、リアルタイムでみることができます。パソコンとディスプレイを直接つながるようになってます。

すごいです。

 

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センサーの数も増えました。

電波を受ける数が増えて、前の方にセンサーがあったのが歯列にそわせてセンサーをつけたため、測定の効果が飛躍的にあがり、測定のスピードもあがったようです。

上顎の位置決めが眼窩下点、オルビタをとっていました。

私も毎日やらないと覚えられないかもしれません^_^;

今回、オーストリアシュラビチェックの元で活躍していた田嶋健先生もスタッフとして参加いただきました。


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ディグマにより、顆路角のデータもとれるので、咬合器上で調整しました。

稲葉先生、しっかり原因をみつけました☆

 

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左側方運動時の臼歯部の干渉です。

 

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そして咬合調整です☆

三浦先生の言葉だと、わずかになでるぐらいの切削量だそうです。

 

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そして、治療後のディグマ計測、最後には受講された先生すべてにEPAテストを体感していただきました。

ディグマ、みんな欲しくなっちゃいますね(^_-)

 

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田嶋先生のEPAさすが、シュラビチェック風です。手つきが違います(笑)

ディグマの治療前治療後のデータを比べてみましょう 

治療前です。

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治療後です。

開口量も3センチも開いています。ポッセルトフィギュアをみてもわかりますね☆

左右側方運動時のバランスも変わっています。

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他の運動をみても、限界運動の幅が広くなりました。

咬合調整の一瞬でこれだけの変化がありました!(^^)!

上が治療前下が治療前の写真です。

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肩の左右の高さが治療前は違いました。

実習2日目、の治療後は左右の高さが同じになっていることがわかるかと思います。

三浦先生は治療後すぐに、首が痛みなく自由にまわせるようになった。

ディグマで最大開口するときに肩のうしろが張る感じがあったのがなくなったとおっしゃっていました。

三浦先生から後日いただいた感想をお伝えしたいと思います。

↓  ↓  ↓


 

治療の感想について

まず、咬み合せが一発で決まる!これにつきます。
毎回同じ所で、きちんと全ての歯が咬んでいると実感します。
その証拠に、咬み合せた時の音がコンッ!っと頭蓋骨全体に響き渡ります。
これ、気持ちいいんですよね。ちょっとした時間に試したくなって、口をパクパク、音がコンッ!コンッ!しているので、傍から見たら完全にオカシナ人ですね。
次に、やはり首周りの筋の緊張が解れたこと。これは治療終了直後から、張りが消えました。
また、立ち姿が右肩下がりだったのが、今朝姿見を見たら綺麗に揃ってました。
 
私自身が驚いたことは、稲葉先生の言う咬合調整は、本当にゴリゴリ削っているのではなくスッと溝を付けたり、サッと撫でるように削っているという事が解りました。いつも見せていただいてるのですがねぇ・・・
私が見た目通り繊細なので(笑)、凍みたり痛かったりに敏感で歯を削られるのが怖いのですが、全くそんな心配は必要ありませんでした。
 
以上、私が感じたことを簡単に書かせていただきました。
ありがとうございました。
 
今回は私自身にとって大変有意義な時間となり、治療していただいた稲葉先生に感謝するとともに、スタッフの皆さん、参加された受講生の先生方にもお礼の言葉を述べたいと思います。
本当にありがとうございました。
 

 
今回は患者様としてご協力いただき、ありがとうございました。
また、感想もいただき、重ねてお礼申し上げます<(_ _)>
 
私が一生懸命、様子をお伝えするよりも、参加された先生方の感想を読んでいただくのが一番です。

すばらしい感想の数々、ありがとうございました。

先生方の感想の一部をお伝えします☆♪

↓  ↓  ↓

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:゜・:,。*:..。o○☆゜・:,。*:.. *:..。o○☆゜・:,。*:..。

 ◆とにかくすごい内容でした。沢山回り道してきたので、価値がとても分かるような気がします。自分のものとして使いこなせるようになるにはまだ時間がかかるかと思いますが、歯科医として最大の宝物になると思います。ありがとうございました。

◆内容も多肢にわたり(パフォーマンスロジック、伝麻法、ハンドピースの持ち方等とても有益な)もちろん咬合治療も完璧なセミナーでした。ありがとうございました。きちんとした診断ができると治療もでき、ちゃんと治るということがよくわかりました。

◆患者さんがドクターということもあって、実際に中心位をやらせてもらったり色んなことを聞けたので、ためになった。稲葉先生の中心位との比較もできて、自信につながりました。

◆先生直々にセントリックのとり方を教えて貰えてまた、咬合調整をいかに繊細なものかを直に見れて悶々としていた部分がかなり明確になりました。

◆確実な診断、おどろきました。咬合調整の量の少なさに感動しました。あれだけで治るのに今までは自分は削りすぎていたに気づきませんでした。

◆咬合調整によって即時に生体が、しかも劇的に変化するのを目の当たりにしてびっくりです。的確な診断が重要だと改めて認識しました。

◆咬合診断の精度を高めたいと思い、2回目の参加させていただきました。特に中心位の採得に疑問があったのでよく学べてよかったです。ディグマも今までの見学でとてもできそうになかったのですが、今回は臨床に取り入れたくなりました。

◆検査と診断の重要性をあらためて知りました。

◆咬合診断の正しい出発点を学べてとても有意義でした。明日からの診療に生かしたいです。咬合器を使うのが楽しみです。患者さんが目の前でよくなったのには感動でした。今日はありがとうございました。

◆口腔のみならず、体全体にとって、咬合がいかに大事であるかを痛感しました。同時にしっかりとした咬合診断を行い、調整することができれば症状が一瞬で 改善するというような素晴らしいことができることがわかり、より一層精進しようと思えました。咬合のコースはもっとじっくり集中的にやるものをぜひひらい てほしいです。

◆今回の咬合診断に実習を受けて、前までのおさらいや新しく知ったことがあり、いろいろと勉強になりました。咬合理論をきちんと学んだ上で、他の治療を 行っていく事がとても大切であると一層心に思いました。この診断が自分のものにできるように、今できることからやっていきたいと思います。これからも学ん でいきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。とても楽しく勉強になりました。ありがとうございました。

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:゜・:,。*:..。o○☆゜・:,。*:.. *:..。o○☆゜・:,。*:..。

2日間にわたり、ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました☆

 

2011年9月22日

咬合治療の臨床(基礎コース)2011年9月18日に開催されました☆

残暑厳しい中、23名の先生方にご参加いただきました。

会場が狭かったため、残念ながら参加できなかった方もたくさんいらっしゃったため、次回は会場を変更します<(_ _)>

何度も聞いたことがあると思っていた話が、とても新鮮で、新しい気づきがたくさんありました。

 

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たくさんの咬合器についての説明がありました。

咬合器マニアにはたまらないですね☆(最近あまり聞かないですね^_^;) )

両顆頭と、下顎の前歯の切歯点を結んだ三角をボンウィルの三角(10センチ)といいますが、最低でもこの大きさの咬合器でないといけません。

ねこや犬の模型の診断をするような小さな咬合器ではなんの意味もないです。

ボンウィルの三角と咬合平面(曲面)とのなす角はバルクウィル角(平均26度)ですね☆

 

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咬合の高さは歯科医師が決めないといけません。

短冊型の咬合紙でカチカチかませて患者様に高さを聞くようだったらダメです。

高い所をガンガン削って患者様は何て答えるかというと、

「あたらないからいいです」

この状態が咬合を崩壊させてしまうのです。

「あたらないかみ合わせ」はどんなことになってしまうかというと、

関節が浮いて、顆頭が下方に下がってしまうのです。

顎関節を常に意識するることが大切です☆♪

という話がありました。

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先生方、とても真剣でした。

◆フェイスボートランスファーの重要性について

①.頭蓋の3基準平面に対し歯列の位置を決める

②体のアライメントに対し正中矢状面の決定

③体のアライメントに対し直行する面の決定

④全頭面から歯列の位置の決定

⑤ヒンジアキシスからの歯列の位置の決定

フェイスボートランスファーをしている時はほとんどの患者様は目をつぶっています。

この状態だと何をされているのかわからないので、まず、目を開いてもらい、鏡をみていただくことが大切だと思います。

「頭の位置に対して、顎の位置を正確に記録するための器械で、とても重要なことですよ」

と説明するといいかと思います。

 

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稲葉先生はこの3人、ラウリツェン、チャールスEスチュアート、ピーターKトーマス、の巨匠から直接一次情報を得ています。直接セミナーを受けました。

中でも、ピーターKトーマスの葉巻を口に加え、ウィスキーを飲みながらワックスコーンテクニックのセミナーを開いていたそうです。

こんなこと、日本では絶対ないですね^_^;

「ナソロジー、Gnathologyは咬合学そのもの。一度は勉強しないといけない。 ナソロジーが古いと思っている人は勉強したことがない人だ」

と話がありました。

今回のセミナーを聞いて本当にそう思いました。
 
1865年にGysiが生まれ、たくさんの巨匠たちが今の歯科咬合学を作り上げてきました。

それを勉強しないのならば、あまりにももったいないことだと感じました。
 
◆A.   Gysiの業績について

1865年にスイス92歳の生涯でした。この時代にこんな素晴らしい方がいらっしゃったことに驚くばかりです。

Simplexの咬合器を開発(1916年)をしたことで知られています。

たくさんの業績を残しましたが、主にこの4つです。

①ゴシックアーチという言葉を作りました。

②顆路測定装置を作りその重要性を強調しました。

③矢状切歯路角が下顎運動との協調に必要であることを述べました。

Anatofoem人工歯を開発しました。

この時すでに、Gysiは、咬合面でゴシックアーチを描いていました。 

 

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稲葉先生の弟子の田嶋健先生が7年間オーストリアに留学し、昨年帰国しました。

オーストリアンナソロジーのシュラビチェックの右腕として、活躍し、つい先日もヨーロッパで講師を務めてきたばかりです。

シークエンシャルオクルージョンについても話がありました。

このあたりは、田嶋先生からもぜひお聞きしたいですね☆♪

そして、歯科医師なら絶対覚えておかなければいけないことです。

簡単なので、ぜひ覚えてくださいね(^^)/ 

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上下の噛み合わせの基本(大事☆♪)

『下顎は上顎同名歯の近心に噛みこむ。例外は下顎の頬側遠心咬頭は上顎の中心窩にはいる。』

『上顎の咬頭は下顎の遠心窩に噛みこむ。例外は上顎67の近心舌側咬頭は下顎の中心窩にはいる。上顎45はシャープなので遠心窩』

これだけ覚えておけば、かなりすごいです。

これも難しければ、とりあえず、『下顎は上顎同名歯の近心に噛みこむ』 を覚えてから例外を覚えるといいかと思います。

上顎の4,5は一番高いところなので、下顎の歯間部に入ると隙間をあけてしまうので注意です。遠心窩で噛ませましょう。

そして、稲葉先生の将棋の駒理論についても勉強しました。

盛りだくさんで本当に充実したセミナーだったと思います。

参加いただいた先生方の感想です☆

◆咬合の重要性を再認識できたので大変よかった。より一層知識をたくわえようという思いが湧いてきました。そしてそれをしっかり臨床に生かしていきたいです。

◆大変素晴らしい内容でした。今後も来ますのでよろしくお願いいたします。

◆歴史的、基本的なことがわかりました。テコの原理のたとえがよく理解できました。次回の実習が楽しみです。

◆咬合と全身の関係などもっと勉強していきたいと思いました。口の中のことだけ考えていれば良いというものでないことを知りました。ラビリントレーナーは 子供の舌癖をなおすのにもとてもよいのではないかと思いました。MFTをやったりしていますが、かなり患者さんに負担になり続かなかったりしています。ラ ビリントレーナーは楽しみながらできそうです。

◆フェイスボーの重要性を理解しました。

◆正しい咬合の機能分析ができなければならないと思いました。次回の咬合診断実習コースが楽しみです。よろしくお願いします。ラビリントレーナーの動画感動しました。今日はありがとうございました。

◆咬合と全身の関係の重要性がよく理解できました。

◆咬合器に付着して咬合診断することの大切さがわかりました。

◆今、私は臨床研修医ですが、歯科医療の基本は咬合でこれが一番大切であると思えたのは何度もこの勉強会に参加させていただいた結果だと思います。これか ら先、様々な治療法を学んでいきたいと思いますが、この勉強会等で学んだ咬合理論を基盤にして勉強していきたいと思います。楽しい講義ありがとうございま した。感謝いたします。

◆2回目の参加になりますが、1回目の参加のあと、岡部さんの人工歯配列実習に参加したり、いろいろと勉強し、実践しましたが、今日の講義でさらに理解がすすみました。ありがとうございました。

◆いろいろな話を聞けて大変勉強になりました。具体的な手法を実際に見てみたいと思います。眠っている咬合器を活用し、咬合診断できるようになりたいと思います。

 

参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。

次回の咬合診断実習コースもどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

2011年7月19日

2011年7月16,17,18日 「総義歯ライブ実習コース」開催されました。

このコースは 3日間で、患者様の問診、スタディーモデルの印象からセットまでライブで先生方に学んでいただくコースです。

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今回の患者様は2か月ほど前、稲葉歯科医院に相談に見えた方で、

「顎関節症で総義歯」

でインターネットで検索して、探したそうです。

いろんなところで入れ歯を作ったけれどもうまくいかず、本当に困っていらっしゃいました。

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このライブ実習のために2か月待っていただけないかとお願いしたのですが、待ちきれず、他の歯科医院でまた総義歯を作りました。

やはり、その総義歯もうまくいかず、今回の実習コースで製作するということになりました。

総義歯専門の歯科医院へ行っても顎関節症があるということで、断られてしまったそうです。

現在は、食事の時だけ義歯をはめて他はいつも外していて常にマスクをされています。

従来の印象法は、上下の型を別々にとっていましたが稲葉先生の上下顎同時印象は上下を一塊として印象を採り、咬合器で二つに割ります。

最終印象を上下顎同時印象し、フェイスボートランスファー、咬合採得、ゴシックアーチをすべて一緒にできるこのシステムは、世界で一つです。

シンプルで完成されたシステムをぜひ全国の先生方に学んでいただきたいと思います。

1日目は問診、スタディーモデルの印象、咬合採得、模型作りです。

2日目は上下顎同時印象、咬合採得、ゴシックアーチ、配列、試適

3日目は重合、セット、最終日はセットした義歯で患者様とお昼ごはんを食べます。

スタディーモデルの印象はAccu Ttay ( Ivoclar社)を使い、バッカルシェルフ、サブリンガルルームの印象をしっかりとります。

スタディーモデルの時点で、フェイスボーをし、上下の位置の記録をとっておきます。

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スタディーモデルの印象です。

印象は、スタディーモデルであっても、翼突口蓋縫線が伸びてしまうので口は必ず閉じて印象します。

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これが、上下顎同時印象用SIトレーです。

咬合高径は上唇小帯から下唇小帯まで、3,8センチから4センチに合わせればほとんど決まります。

これをやればほとんど咬合採得に時間はいりません。

バイトとゴシックアーチとフェイスボートランスファー、そして印象までとれるという 素晴らしいトレーです。

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患者様にSIトレーを試適し、印象をとる前にゴシックアーチの描記をします。


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ゴシックアーチの後、いよいよ、上下顎同時印象です。ガンタイプのシリコン印象材を注入し、口腔内すべての情報をとります。

このシステムは、嚥下をすることができます。

嚥下により、患者様が食事をして飲み込む状態の印象がとれるということです。


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 フェイスボートランスファーです。

 

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咬合器に再現したところです。

後ろからみて翼突口蓋縫線がつながっているのかを確認するだけでも顎位の確認になります。

ハーミュラーノッチの印象は辺縁封鎖するため、絶対にとらなければいけないポイントです。

 

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上下顎同時印象による、模型です。


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旧義歯と比較しても、こんなに大きさが違うのがわかります。

旧義歯の状態では、まったく辺縁封鎖がとれていません。


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技工はIPSG技工インストラクターの、岡部宏昭先生です。

岡部先生は、Dr.Schleichの総義歯コースのインストラクター、阿部晴彦先生の元技工インストラクターで、その腕は世界一といってもいいと思います。

今回も稲葉先生と岡部先生のコラボは最強でした☆

稲葉先生の総義歯は人工歯が誘導し顎関節を守るというコンセプトです。

誘導方法も一般のフルバランスドオクルージョンとは少し異なり、側方運動では作業側は4,5の誘導と平行側では6,7番のスタンプカスプの内斜面同士で誘導します。

前方運動での誘導は、下顎の6番の近心頬側咬頭外斜面と上顎の5番の遠心頬側咬頭内斜面がガイドするようになっています。

 

 

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患者様への試適です。試適はすべて配列した状態で、表情、発音、バイトのチェックをします。

娘さんが一緒にいらしていただいたので、表情をみていただきました。

「歯があったころの母の顔です。」

とうれしそうにおっしゃっていただきました。

口角も上がり、しわもなくなり若々しくなりました。

この時点で、家族の方にみていただくのはとても大切なことです。

家族の方がヘンだと言われることが、実は一番の問題となります。


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試適の段階で、すごい吸着でした。ワックスの状態ですが、代表して福永先生に触っていただきましたが、本当にびっくりされていました!!(@_@)

上顎はまだポストダムを掘っていないのでそこまでの吸着はありませんでしたが、完成した時点で今回参加いただいた先生方すべてに確かめてもらいます。

それにしても、稲葉先生の自信はすごいと思いました。

何も迷いのない臨床にみんなシビれてしまいました(*^^)v

さて、重合はイボカップシステムです。


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この写真はイボカップシステムから取り出したところ。

ホヤホヤです。 

歯科医師であっても、総義歯の重合法の違いが理解できていない方が多いです。

フラスコでグツグツと煮る方法とは、まったく違います。

従来の総義歯の重合法は、グツグツ煮る方法では、重合収縮の補正ができません。

レジンは熱をかけると重合収縮します。

収縮した分、変形や気泡ができてしまいます。透明感もありません。

そのため、長く使っていると、その気泡の中に汚れがつき、臭いも入りやすくなります。

細かい気泡は義歯を破折させる原因ともなります。

イボカップシステムでは重合収縮を常にレジンを6気圧で押し込んで重合するため、気泡が入りません。

そのため、薄くても固く、変形もしません。

透明感もあります。

 

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岡部先生の技工作業、鮮やかです。
そして、完成した義歯がこちらです!!

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イボカップシステムの重合でこんなに透けるほど口蓋が薄いです。

 人工歯はIVOCLAR のビボデント、オーソシット、天然歯のような高い審美性と硬さを兼ね備えています。

素晴らしいですね☆♪

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患者様へのセットはみんなが注目です。


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試適の時、すでに吸着していた義歯は、本当に外れません。

セット後、すべての先生にその吸着を確かめていただきました。


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そして、セット後、患者様と一緒にお弁当を食べました。

稲葉先生は食べにくい物をたくさんすすめていましたが、おしんこ、こんにゃく、肉を前歯でしっかり噛み切っていました。

お嬢様には

「お母さん、目が大きくなった」

とおっしゃっていただき、笑顔もとても素敵でした。

びっくりしたのは、お弁当、わりと量があったのですが、すべて召し上がっていただきました☆♪

入れ歯になってからお肉を前歯で噛み切るということができなかったそうですが、これからはなんでも美味しく召し上がっていただけると思います。

とても喜んでいただき、今回受講した先生方も一緒に喜んでいただけました!!

そして、今回、顎関節症ということで、来院されましたが、実は顎関節症ではありませんでした。

痛みがあるのは顎のまわりの筋肉の部分で、今まで合っていない義歯を入れていたために口腔周囲筋に負担がかかっていたと思われます。

口も大きく開けられますし、診断時のドップラーでもクリック音や雑音のようなものは聞き取れませんでした。

この新しい義歯を入れていただくことで、痛みも消えていくと思います☆♪

 

今回のセミナー、とても充実して素晴らしい結果でしたが、先生方からもこんな感想を いただきました!!

ご参加いただき、本当にありがとうございました☆

 

☆彡:・;.*:・。゜゜・:゜*:。゜.*。゜.o。・。゜。o.゜。・*。・゜.。☆彡

◆インプラントをすてて正しかったと思いました。すばらしい総義歯です。

◆ 大学では勉強できなかった知識・技術が非常に多く学べました。今までの義歯の臨床は多くが間違っていたことに驚きました。今後も、是非、稲葉教授の勉強会に参加させていただきたいです。

◆まず最初に驚いたのは予備印象のあまりの精密さでした。辺縁がとてもきれいにとれていました。そして上下顎同時印象。これは何もかもが私にとっては新し いもので、言葉がなかなかでてきませんでした。普段見れないラボワークをみれたことと質問一つ一つに手稲にに答えてもらってとてもわかりやすく楽しかった です。様々な勉強が一度にできてとてもよかったです。できれば一年に一度だけでなく、もう少し回数を増やしてほしいです。

◆大学で習ったものとは随分違うのに驚きました。チェアーサイドだけでなくラボサイドも見学できたのでよかったです。実際に患者様を触らせていただいて、下顎の吸着もそうですが、無理なくフルバランスで側方運動できるのに感動しました。補綴は解剖学なんだなと思いました。

◆初めて総義歯のセミナーに参加しました。内容の濃い充実したセミナーでした。今後総義歯にも積極的に取り組んでいきたいと思います。

◆全てに基準があるので、稲葉先生がやっても私がやっても同じ結果を生み出すことは難しいけど、明日からの日常臨床で基準に従えば今日勉強した事が生かせ るのですごいです。(例えば印象時のトレーの傾き、マウントの仕方、排列など、学生の頃は何となく並べてきれいならよいとか明確な基準がありませんでし た。)

◆今の歯科治療に対して今回勉強会に参加したことで、今までの治療ではダメだという事がわかりました。義歯の調整はまず咬合から。一番最初が大切なので、自分の印象をもっと努力していこうと思います。歯科衛生士として何ができるかもっと勉強していきたいです。

◆何度かセミナーを受講していますが、実際に見ると聞くとでは全然違いました。知識も大切ですが、一気に理解が深まったように感じます。これを機に、実践で取り組みたいと思います。

◆稲葉先生の総義歯には数多くの咬合理論が含まれていて今後学んでいく上でとても大切であると思いました。もちろん出来上がった義歯は最高でした。多くを学ばせていただきありがとうございました。

◆上下顎同時印象のすばらしさに感動しました。フルバランスの咬合を患者さんの口の中を触らせてもらって体感できて、すごく安定しているのがわかりました。

◆DVDで見るだけでは不明な点もよくわかりました。

◆上下顎の吸着のすごさにびっくりしました。感動しました。ぜひトライしてみたいです。今日はありがとうございます。

2011年7月 7日

6月26日「上下顎同時印象法による究極の総義歯」~インプラントができない患者さんはお手上げですか?~開催されました。

全国各地、北は北海道から南は佐賀県まで、48名の先生方にお集まりいただきました。

参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。

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稲葉繁が最終印象を上下顎同時印象するシステムを開発するの大きなきっかけとなったのはDr.shleichです。

Dr.shleichが引退する際、彼の資料をすべて稲葉先生に託しました。

日本における総義歯の大家といわれる方々は少なからずDr.shleichの影響を受けています。

たとえば村岡博先生、稲葉先生も仲良くさせていただいた方ですが、晩年はサブリンガルルームを舌棚と称し、義歯の安定に重要だと主張していました。

阿部晴彦先生のシルラシステムのオリジナルはDr.shleichの模型を正中矢状面で付着するコーディネーターが参考にされています

その他染谷先生、横田デンチャー、最近のBPSで下顎が吸着すると話題になっている阿部二郎先生など、数多くの人に影響を与えています。

今回は上下顎同時印象法の歴史をたどることにより、新しい発見がたくさんありました。

オリジナルを勉強することはとても大切です。

オリジナルを知っていれば新しい技術に惑わされなくなります。

新しい技術のように発表されたことは、実はすでに、何十年も前に行われていることだったりします。

今回勉強した数々のスライドは決して色あせていませんでした。

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このスライドは稲葉先生が Dr.shleichに提供したものです。

日本の木床義歯、蜜蝋で上下顎同時印象したもので、起源は実は日本にあったというものです。

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この写真はDr.Schleichが日本に来日したときの実習風景です☆

なんだか、まわりは女性ばっかり・・・・・(笑)

Dr.Hans Schleichの業績はどのようなものだったのでしょうか?

ヨーロッパの多くの学者の業績をまとめあげ、Ivoclarのデンチャーシステムを完成させました。

Prof.Boettgerの開発したナソマート咬合器、Prof.marxkorsの印象トレー、ゴシックアーチトレーサー、Gnatho meterはProf.Kleinrok、人工歯OrthositはDr.Strack、そして重合方法Ivocap Systemは Dr.Schleichのオリジナルです。

 

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Strackによる総義歯理論についても講義がありましたDr.Reiner Strackはチュービンゲン大学出身です。稲葉先生もチュービンゲン大学に2年間留学していたので、当時ケルバー教授からStrackについてよく聞いていたといいます。

1949年Strackは義歯の安定に対し、それまでのギージーによる歯槽頂間線法則を否定し、口腔囲筋による安定を求めました。

歯列に対し、口腔周囲筋・唇・舌の力の均衡が取れるところ、即ち、もと歯が有ったところ(ニュートラルゾーン)に歯を並べると共に、頬筋・唇・舌により義歯を安定さえる方法を開発し、さらに顎機能に調和した人工歯を開発し、特許を取得しました。

現在使われているオルソシットがそれです。

最初は陶器で有名なフュッチェンロイター社の陶器でしたが、30年前からリヒテンシュタインのIvoclar社のイソシットを使用したコンポジットの人工歯となりました。

人工歯が誘導し顎関節を守るというコンセプトです。

誘導方法も一般のフルバランスドオクルージョンとは少し異なり、側方運動では作業側は4,5の誘導と平行側では6,7番のスタンプカスプの内斜面同士で誘導します。

前方運動での誘導は、下顎の6番の近心頬側咬頭外斜面と上顎の5番の遠心頬側咬頭内斜面がガイドするようになっています。

スタディーモデルの印象はIvoclar からでているAccu-dentがおすすめです。

サブリンガルルーム、バッカルシェルフの印象が驚くぐらいきれいにとれます。

http://www.ivoclarvivadent.us/en-us/all-products/products/impression-materials/bite-registration/accu-dent

印象は、スタディーモデルであっても、翼突口蓋縫線が伸びてしまうので口は必ず閉じて印象します。

後ろからみて翼突口蓋縫線がつながっているのかを確認するだけでも顎位の確認になります。

ハーミュラーノッチの印象は辺縁封鎖するため、絶対にとらなければいけないポイントです。

そして、咬合高径は上唇小帯から下唇小帯まで、3,8センチから4センチに合わせればほとんど決まります。

これをやればほとんど咬合採得に時間はいりません。

義歯の印象面は精密にとる必要はない。粘膜面までしわしわにとると出来上がったもの義歯が大変不潔になります。

最終印象はレギュラータイプの印象材で出来上がりはピカピカになるほうがいいです。

と、たくさんのポイントをお伝えしました。

 

 

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咬合高径はウィリス法をシュライヒ先生は使っていましたが、稲葉先生はそれにダビンチの比例法も取り入れています。

 

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発音のチェックも非常に大切です。

さ、た、ら は口蓋皺癖の音ですが、具体的にDr.Schleichはこのようなスライドをセミナーに用いていました。とてもわかりやすいですね☆

 

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 左はタ行、ナ行。右はラ行。

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 左はキ、右はヒの発音時に使われるところです。

これを参考に、患者様の発音をよく聞き、義歯の調整をするといいでしょう。

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最後に岩田先生の実際の臨床について講義があり、とても参考になりました。

今回のセミナーの模様、写真を、Dr.Schleichにお伝えする予定です。

この写真は今年の正月に送っていただいた家族の写真です。

本当に素晴らしい業績を残されたDr.Schleich、日本が大好きなので、ぜひ、また講義を聞きたいですね!

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今回ご参加いただいた先生方から感想をいただいているので、一部ご紹介いたします。

◆コンプリートデンチャーの歴史を学ぶことで知識の整理になった。正しい情報を正しく学ぶことが重要ですネ!!

◆稲葉先生のユーモアが冴えわたり、非常に楽しく受講させていただきました。総義歯にも取り組みたい興味がわきました。ライブが楽しみです。

◆「古きを尋ね」大変興味深く面白く拝聴しました。我々もこの歴史の流れの末端で末永く勉強してゆけるよう集中していきたいと思います。現在の大学教育の内容がもっと臨床に合ったものとなるよう先生の更なるご努力を期待しております。

◆印象のとり方から配列、咬合調整まで大変興味深い内容でした。今後の治療に役立てられるように努力していきたいと思います。

◆義歯について重要となるポイントを知ることができました。

◆昨年度の上下顎同時印象法による総義歯の実習ライブを稲葉歯科医院で受講させて頂いてから少しづつでもありますが、臨床に取り入れて日々診療をしております。これからも何卒宜しくお願いたします。

◆究極の総義歯システムが優れている理由が良くわかり大変勉強になりました。今日はありがとうございまいした。

◆とても面白かったです。実習コースにも参加してみたいと思いました。また開催されるようであれば参加させていただきたいです。

◆初めて参加したものですが、とても分かり易く勉強ができて、ありがとうございました。

◆毎回参加させていただいておりますが、今回初めて見ることが多く、また今日も大変楽しく参加することができました。少しずつではありますが、できるように楽しんで頑張っていこうと思います。感謝いたします。ありがとうございました。

◆国家試験には正しいことでも、実際の臨床においては間違っていることが多かった。稲葉先生が作っているような総義歯が作れるようになりたいと思った。毎回モチベーションがあがるとても貴重な講演を聞けて幸せです。ありがとうございました。

◆かなりハイレベルなFDの製作法で、使いこなせれば間違いなくstepup したFDが作れそうです。

◆大変勉強になりました。7月のライブデモのセミナー楽しみにしております。

 *:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。*:.. 

参加いただいた先生方も、本当に勉強熱心で、充実したセミナーが開催され、うれしく思いました。

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稲葉先生のダジャレに受けている先生方の様子。

会場も和やかな雰囲気でした☆♪本当にありがとうございました!!

2011年6月14日

2011年6月12日 第29回顎咬合学会学術大会のKaVo社主催のランチョンセミナーで稲葉繁先生の講演が開催されました。

講演内容は「日常診療におけるカボ社咬合診断システムの応用」です。

230名の先生方にお集まりいただきました。

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KaVo社のPROTAR evo 7 咬合器、フェイスボー、ARCUSdigma2下顎運動測定器、を用いた咬合診断システムについて講演をしました。


http://www.kavo.jp/←KaVo社のホームページです☆

先日開催された「顎関節症ライブ実習コース」の模様をBlu-rayブルーレイのDVDを用いて診断の流れを動画で発表、百聞は一見に如かず、目の前で患者様の治療を見ているようでした。
 


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患者様は顎関節症で開口量が1,9センチ、クローズドロックの状態で6年間過ごしてきました。

まず、口を開けないと咬合診断ができないので、マニュピュレーションにより4センチまで開けたところもライブで流しました。

その後、KaVo社の診断システムを使った咬合診断です。

PROTAR evo 7 咬合器の強調すべき特徴は

◆セントリックラッチの強固性

◆正確な咬合器の互換性

0点がしっかりできているので、咬合器を何個も持つ必要がありません。複数の咬合器ではなく、模型の移動だけで済みます。

そして、確実なセントリックの確認ができます。(マウンティングプレートの磁石を外すことで確認できるのが特徴です)

◆豊富なアクセサリー

◆操作性の良さ

などが挙げられます。

 

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上顎模型を PROTAR evo 7に再現するツールとして、KaVoのフェイスボートランスファー。

フェイスボートランスファーはすべての補綴物に必須のアイテムです。

しかも、ものすごく簡単。

フェイスボートランスファーなしで全顎の補綴物を製作することへのリスクについて説明しました。

KaVoのフェイスボー再現性が非常に高く、しかもシンプルです。

患者様の口の中はすべてが平均値ではありません。

 

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そして、咬合調整前と調整後のDigma2を用いて比較をしました。

結果のすべてがこの画像で証明されています。

開口量1,9センチの時の回転運動のみの状態から、最終的には4,4センチまで開いて関節結節を関節円板にのって動いている顎運動の状態を比較し、治療前と治療後のDigmaの結果はまるで別人のようでした。

顎関節の状態がすぐに3Dで確認できるこのDigma2、素晴らしいです。

KaVoの診断システムはシンプルで正確、しかもデザイン性も高いです。

今後、ドイツ、ヨーロッパだけではなく、日本でもこのシステムが広がると確信しています。

KaVo Dental systems Japan、IPSGのスタッフの皆様のご協力があって今回の発表は大盛況でした。

本当にありがとうございました☆♪

 

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KaVoのブースもとても賑わっていました!!
2011年5月25日

2011年5月22日「ハーモニックオクルージョン」(審美と咬合のハーモニー)開催されました。

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全国各地からお集まりいただきありがとうございました。

宮城県石巻、仙台、他にも東北地方からもご参加いただき、先生方の咬合に対する思い入れの深さは本当に素晴らしいし、うれしかったです。

先週一気にお申込みをたくさんいただき、何人かの先生方にはご参加見合わせていただくほどでした。

来年はもう少し大きな会場にしたいと思います(≧ヘ≦)

日本歯科評論で4年間連載していた稲葉繁の「美の追究」の中で、

「咬合面は顎運動の象形文字」

と書かれています。

咬合面の形態を読むことにより、ある程度の下顎の運動や性状を知ることができます。

前歯が顎の誘導をした時、噛み合った上下の臼歯は咬頭や隆線が互いに相手の溝をすり抜けながら移動します。

いくら見えるところだけ美しい歯を入れたとしても、それが前歯と臼歯のハーモニーがとれていなければその価値はありません。

咬合の大事な知識をきちんと学んではじめて審美歯科が完成すると思います。

稲葉先生は「咬合というと難しいイメージがあるけど、もっと気軽に勉強してほしい。」
と話をしました。

審美歯科というと、一部の意識の高い人だけが対象のようなイメージがありますが、そんなことありません。

すべての方が対象だと思って、審美の分析、診断をしてプレゼンテーションする必要があると思います。

口の中に銀歯が入ってる国民は先進国では日本だけです。

アジアの中でも日本か中国かといったところだと思います。(そのうち日本だけになってしまうかも)

稲葉先生は「宇宙からきた人としか思えない。」と言ってました(*・ε・*)

私たちもこの状態に目も慣れてしまってはいけないと思います。

参加してくださった先生方はとても意識の高い方ばかりですが、改めて確信できたセミナーだったのでは?

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午前中は咬合の話がメインでした。

咬合器の話もありました。

咬合器は10センチの三角形、ボンウィルの三角ができるようなものを最低でも使わないといけません。

◆ゲーテの色彩学

◆エッシャーの世界

◆目の錯覚

◆歯の黄金律、1:1,618の法則

◆目は表情の質、口は表情の量

◆南カリフォルニア大学のProf.Richterのセミナーを受けた時の審美の法則

そして、ゲッティンゲン大学の教授A.Motschの図を勉強しました。

これ、とても簡単なので、ぜひ先生方覚えていただきたいと思います。

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上下の噛み合わせの基本(大事☆♪)

『下顎は上顎同名歯の近心に噛みこむ。例外は下顎の頬側遠心咬頭は上顎の中心窩にはいる。』

『上顎の咬頭は下顎の遠心窩に噛みこむ。例外は上顎67の近心舌側咬頭は下顎の中心窩にはいる。上顎45はシャープなので遠心窩』

これだけ覚えておけば、かなりすごいです。

これも難しければ、とりあえず、『下顎は上顎同名歯の近心に噛みこむ』 を覚えてから例外を覚えるといいかと思います。

上顎の4,5は一番高いところなので、下顎の歯間部に入ると隙間をあけてしまうので注意です。遠心窩で噛ませましょう。

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そして、咬合面にゴシックアーチを書いた模型です。

稲葉先生が下顎にボールペンを植え込み上顎とかみ合わせ、前方運動、側方運動などゴシックアーチの運動をさせたものです。(おもしろいですね)

日本歯科大学卒業した先生方なら稲葉先生の講義で一度は目にしてるのでは?

この描かれた通りに咬合調整時、溝を切っていきます。

参加してくださった先生方の感想を一部ご紹介させていただきます。

◇∞━***━***━***━***━***━***━***━∞◇ 

◆DVDの中では毎日のように稲葉先生にお会いしていますが、やっぱり生はいいです。基本の上にも基本を大切にして、明日からの臨床にはげみたいと思います。

◆審美歯科は最近の流行りで、形や見た目だけに特化した治療をしているように私は思っていました。しかし、稲葉先生のハーモニックオクルージョンをお聞き してそうではなく、咬合と審美のハーモニーが大切で、審美も個人的な見解ではなく客観的なデータのもと治療をしていく必要があるのだと気づかされ、大変役 に立ちました。今回も楽しく参加させていただきました。ありがとうございます。

◆ 審美歯科では、前歯の色や形態だけでなく、臼歯もみて、咬頭嵌合位のことを考えていく事が必要なのだとわかりました。顎関節と歯列の調和が大切であるとい うことを知ることができてすごくためになりました。『審美』についての歴史やゲーテの色彩学についても知ることができて楽しかったです。ありがとうござい ました。稲葉先生のお話しを聞くことができて幸せです。

◆DIGMAを用いて製作した修復物の症例、データ、咬合採得、プロビジョナルなど、もう少し細かいところが教えていただけるとうれしいです。

◆シェードの見方(見すぎている事)に気づきがありました。哺乳瓶のNUK早速買ってみます。口蓋皺癖にも注意してみます。

◆今日も大変勉強になりました。本日の咬合の授業にあてはまる患者さんがいらっしゃるので治療にいかしていきたいと思います。

◆普段の臨床の中で審美と機能の両立を目指していますが、非常に難しく思っています。まだまだ理解が甘いですが、今日教えていただいた指標を頭に入れて取り組んでいけば、少しずつ迷いがなくなるのではないかと思います。

◆いろいろな方向から咬合と美を考えられ勉強になりました。咬合診断を深く学びたいと思いました。

◆大変わかりやすいお話しありがとうございました。

◆治療前の診断(審美、咬合)を適切に行う事は治療計画から最終補綴、予後を予想できる分析の重要性を再認識しました。

◆前歯と臼歯のハーモニーがとても大切な事がよく分かりました。単に白い、単に1つ1つの歯がきれいならば良いという事でない事がよく分かりました。患者 さんによく「おたくの歯科医院では審美歯科をやっているのですか?」と聞かれます。今日の講義をもとに患者様に何が美しいのかを説明できるようにしたいで す。

◇∞━***━***━***━***━***━***━***━∞◇

「審美歯科」で儲けよう。てっとり早く「審美歯科」を学ぼうという軽い内容ではないことが今回受講された先生方はすでにご理解いただいていました。

今回の感想の中にもありましたが、患者様に何が美しいのか、分析をもとに説明できることが非常に重要と感じました。

すべての患者さんにとって当たり前に必要なものです。

『どんなにすばらしい形や色彩で審美的修復をしたとしても、顎機能や咬合を考えなかったら、大失敗です。前歯の修復は、確実な咬合状態の確立があって、初めて成功します。審美歯科は一部の人が治療する特別な事ではありません。』

そのあたり、今回参加してくださった先生方は深くご理解いただけていました。

稲葉先生の審美に対する考え、文献はきちんとまとめてIPSGのサイトにアップする必要がありそうです。

少しお待ちくださいね。

本当にありがとうございました。

2011年5月16日

今回参加してくださった先生方はみんな前回の「顎関節症の診断と治療」に参加いただいた方だったので、アットホームな雰囲気で楽しく勉強することができました。

6年間1,9センチしか口を開くことが出来なかった患者さんが、6年ぶりに口が開きました。

慢性的なクローズドロックだったので、私は少し不安でしたが、順序立てて稲葉先生は思った通りに患者さんの口を開けました。

患者さんもすごくびっくりしていたし、大変感謝されました。

 

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 患者さんは33歳女性、6年前から口が開かなくなりました。開口量は1,9センチ、歯ぎしりくいしばりがあるため朝、筋肉の疲労があるそうです。

患者さんはインターネットでいろいろ調べて、手術の可能性もあると書いてあり、相談するのがとても怖かったそうです。

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問診後、レントゲン撮影、そしてKaVo Dental systems Japan のディグマ2による顎機能検査をしました。初診の状態を把握するためです。

 

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ディグマ2は超音波測定によるデジタル式顎運動計測装置です。

http://www.kavo.co.jp/products/imaging/arcusdigma2/

ディグマ1にくらべて何が違うのでしょうか。

まず、パソコンとディスプレイが直接つながるようになったことが一つ。

二つ目はセンサーの数とセンサーの位置が違うそうです。

電波を受ける数が増えて、前の方にセンサーがあったのが歯列にそわせてセンサーをつけたため、測定の効果が飛躍的にあがり、測定のスピードもあがったようです。

三つ目は上顎の位置決めが眼窩下点をとることによってより精度をあがったとKavoの方がおっしゃっていました。

さて、口を開くことができないと上下の歯列の印象がとれません。

今回の患者さんは6年前からのクローズドロックなので、急性なものに比べ、開けるのが難しいです。

慢性的なクローズドロックは筋肉や関節が固まっているので、温湿布が非常に効果があります。

ディグマの計測のあと、まず、顎二腹筋の温湿布を行いました。

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タオルを温めてサランラップでくるみます。10分ほど温めました。

その後、ドップラーで聴診。

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左側にクリック音がありました。

そして、口を開けるために患側にロールワッテを2つ噛ませて反対側へ顎をぎゅっと移動させます。

クローズドロックで落ちた円板を復位させる方法です。

すると、本当に大きく口を開けることができました。

患者さんは関節に円板がのるときに、バキバキっと音がしたとおっしゃっていました。

6年ぶりに口を開けることができた患者さんはびっくりしたのと同時にとても喜んでいらっしゃいました。

やっと口を開くことができたので、上下の歯の印象です。

今回の印象はマールブルグ大学のLehmann教授が開発した、コレクトア・アップドュルック(精密印象)でとりました。フェイスボートランスファー、中心位、チェックバイトの記録をしてKaVoのプロター7に模型を付着する方法を勉強しました。

 

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コレクトア・アップデュルックの精密印象法をyoutubeにアップしました☆
http://www.youtube.com/watch?v=UT_SZAsGvro」

稲葉先生の目線から動画を記録したので、ぜひご覧ください!

咬合器で中心位と中心咬合位のズレを調べ、側方位の干渉、原因をみつけました。

咬合器で印をつけた歯の咬合調整です。

歯は高いところを削るのではなく、咬頭が通りやすいように溝をつけたり、窩を広くしてあげることです。

患者さんは快適なかみ合わせになってとても喜ばれていました。

開口量も4センチ、ほぼ倍も開きました。

その後、スプリントの製作法のデモも行いました。

最後にディグマで記録を再度とり、治療前治療後を比較しました。

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ディグマの治療前治療後の劇的な違い、ビフォーアフターは一夜にしてまるで別人のデータでした。

何よりも患者さんが大変喜んでいただいた事をうれしく思います。
顎関節症の症状がなくなったことで、今までよりも耳が聞こえるようになった。目が開くようになった。などびっくりするようなコメントもいただきました。


動画も記録したので、後日DVDとして発売される予定です。
楽しみにしていてくださいね☆
 
そして、今回参加いただいた先生の感想をいただきましたので、一部ご紹介させていただきます。
 
◆大変興味深い実習でした。患者さんの治療はすばらしかったです。それ以上に患者さんの緊張をほぐしてやさしく接する向かい方が大変参考になりました。次回も参加するつもりです。よろしくお願いいたします。
 
◆顎関節症の実習は2回目です。一回聞いて自分の患者様で模型をつくり、実践し、もう一度稲葉先生の実習に来ると、本当に今まで気が付かない細かい点や自分に足りないところが再発見できました。目に見えない顎関節が頭にとてもよくイメージできました。
 
◆たくさんの質問に快く答えて頂いてありがとうございました。勉強すればするほどたくさんの疑問が生じるのも事実ですが、少しでも稲葉先生に近づけるように精進していきたいです。
 
◆咬合器に付着して咬合診断を行うと、口腔内の診断との違いが良くわかりました。一番驚いた事は今回の患者さんに舌癖があるという事です。
 
◆今回、先生が行われた一つ一つの動きをみて、とても無駄がなく、診療がとてもきれいだと感じました。
何回もこれから参加させていただいて、先生と同じように顎関節症で悩んでいらっしゃる患者さんを治したいと強く感じました。ありがとうございました!!
 
◆より、セントリックバイトの採得を正確に確実にできるようになりたいと思います。また円板を確実に乗せられるよう精進したいと思います。
 
◆私も顎関節や咬合が悪く、肩こり、頭痛など深い症状があったのですが、点が線でつながるようにそれらが理解でき、自分の体に希望が持てました。
懇親会でワインの飲み方を教えていただいたので、今度は日本酒でお願いします(笑)
 
◆診査診断のプロセス、模型の作り方、咬合器の使い方など細かい説明をわかりやすく教えていただきとても勉強になりました。KAVOのDigma2を使用しての顎運動測定もわかりやすく解説していただきよかったです。 

  。:*━♪━*:。━♪━。:*━♪━*:。━♪━。:*━♪━*:。 

2日間参加してくださった先生方、本当にありがとうございました!!


そして、IPSGのスタッフの先生方のおかげで今回のような充実したセミナーを開催することができました。
ご苦労様でした☆♪
2011年4月 9日

こんにちは。IPSG事務局の稲葉由里子です。

今回の震災の影響で3月20日から延期になった「顎関節症の診断と治療」セミナーが4月3日に開催されました。

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当日、どうしても参加できない先生もいらっしゃいましたが、このような状況の中、無事に開催されたことをうれしく思います。

全国各地から参加いただきました。東京に限らず、香川、広島、仙台、大阪、静岡などから今回のセミナーのためにお集まりいただき、本当にありがとうございました。

テレスコープシステムのセミナーを受講した方が今回のセミナーを興味深く聞いてくださったり、国家試験を合格したばかりの先生、学生、そして私の大学の同級生まで皆で楽しく受講できたと思います。
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今回のセミナーの中で、稲葉先生は、咬合の重要性、特に顎関節症との関わりについて強く訴えました。

最近の歯科界の傾向で、咬合と顎関節症は関係がないという流れがありますが、本当にそうでしょうか?
私たち歯科医師にしか治療できない『咬合』という分野があまりにも軽視されていると思います。
咬合について、改めて見直す必要があると感じました。
そして、咬合と並び、顎口腔系の筋肉の観察は顎関節症では非常に大切なことです。
今回のセミナーでは様々なパターンからそれを学びました。

例えば、右と左で頬の大きさがあきらかに違う場合、歯ぎしり、くいしばりによる咬筋肥大である可能性が大きいです。
咬筋は閉じる時に使う筋肉です。
ちなみに口を開ける筋肉、閉じる筋肉覚えていらっしゃいますか?

    * 口を閉じるときに使う筋肉(閉口筋):咬筋、側頭筋、外側翼突筋(上頭)、内側翼突筋
    * 口を開けるときに使う筋肉(開口筋):顎舌骨筋、オトガイ舌骨筋、顎二腹筋、外側翼突筋(下頭)

歯ぎしり くいしばりにより、口を閉じる筋肉、咬筋が肥大します。それと同時に下顎骨筋突起に付着している側頭筋もひっぱられていることが多く、たびたび側頭筋の片頭痛がみられます。
反対に、クローズドロックのときには口を開ける筋肉の痛みを伴います。
顎二腹筋がいたくておさえてる方とても多いです。

筋肉の触診も顎関節症の診断でとても重要なことがわかりました。
クローズドロックの患者さんのマニュピレーションの方法もDVDでわかりやすく説明がありました。
無理やり口を開けるなんて、患者さんは死ぬほど痛いです。

クローズドロックという状態は関節円板が前方に転位して口を開けるときにつっかえている状態です。
中心位の状態で顆頭が回転だけしています。開口量は2,5センチ以内です。
左右の顎関節のどちらがクローズドロックしているのか調べるテストが2つあります。

もちろん口を開いた時に痛みがある方だと思っていただければいいのですが、慢性的な場合、私たちも診断できない場合があります。
その時に有効なのが、レジリエンツテスト、プロボケーションテストです。

レジリエンツ(Resilienz)テストとは例えばと右側に4~5ミリ程度のボクシングメタル(アルミの箔)を庄臼歯部で噛ませて、左側で噛んでもらいます。関節円板にのっているのであれば上下の歯は近づいてきて接触します。

もし、関節が落ちているのであれば上下の歯は開いたまま近づきません。
なぜなら、関節窩と下顎頭が関節円板を介していないため接触してるためです。
稲葉繁はこのテスト、ドイツ、チュービンゲン大学のシュルテ教授から教わったそうで、日本ではまだみたことがありません。

慢性化してるクローズドロックの方でどちらが落ちているのか判断するときに非常に有効です。

プロボケーションテスト(症状誘発テスト)はワッテや割り箸のようなものを片方の顎ずつ噛んでもらい、痛みの閾値を調べる検査です。クローズドロックの状態になったばかりの初期の段階だと特に反応がでやすく、このテストも判断するのに有効です。

稲葉繁がドイツチュービンゲン大学に留学するきっかけとなったProf.W Schlteの論文について説明がありました。
442名の患者さんを詳細に分析し、診断から治療法をシステム化したものです。
このような論文がすでに30年以上も前に発表されていて、稲葉先生はほとんどの症例はこのパターンに当てはまると説明がありました。

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参加いただいた先生方から今回のセミナーの感想をいただいたので、一部ご紹介したいと思います☆♪

いつも通り快適ですが、僕個人の希望としては、講演時間がもう少し長ければいいなと思います。

顎関節症に関した幅広い知識を初めて学びました。稲葉先生の長い臨床経験に基づいた講義は説得力があり、本当に勉強になりました。基本となる咬合をあらためて学び臨床に役立てていきたいです。

顎関節症をシステム化した治療方法があることを知ることができてとても勉強になりました。
大学では咬合治療では治らないと教わってきているので、自分は咬合で治せるようにしっかりと勉強していきたいです!

勉強する機会をいただき、感謝しています。オクルージョンの正しい知識を身につけることが必要だと痛感しました。
今日はどうもありがとうございました。

本日はありがとうございました。
顎関節、筋肉の運動、咬合との関連性がよくわかりました。筋肉の運動など、これからの日々の診療に役立たせていきたいと思います。

咬筋肥大のしくみ、クローズドロックの円板ののせ方、てこの原理で3級のてこを目標とする治療、円板が落ちる原理などがかなり理解できました。

学生の時からお世話になって、今回の講習は3回目ですが、少しずつでも理解できてきました。今年からようやく歯科医として少しでも得た知識を患者さんに実践できればと思います。
とても楽しく参加させていただきありがとうございました。そして、今後もよろしくお願いいたします。ありがとうございました。感謝いたします。

とても勉強になりました。内容が濃く私には難解なため、また受講したいと思います。

顎関節症のお話しで舌癖が関連していることに興味を持ちました。稲葉先生のお話しは奥が深く勉強になります。
また、稲葉先生いわく、「顎関節症の話しは一日では無理だ!」
是非、このような研修会を再度開催して頂きたいです。少しでも知識を身につけたいと思います。

今日はありがとうございました。未熟者で聞き入れることしかできませんが、勉強になることが多かったです。
これから勉強したいのでよろしくお願いいたします。

難しいお話しだったけれど、大学の授業では聞くことができないことを聴くことができて、とても有意義でした。
世間では、治らないと言われている顎関節症も治すことができるということがわかって自分でも治せるようになりたいな、と思いました。
今日参加させていただいてよかったと思いました。楽しかったです。ありがとうございました。感謝しています。

何回かお話しを聞かせていただいていますが、いつも新しい発見があります。まだまだ顎関節症の患者さ んがいらしても今顎関節の状態がどうなっているのかが想像できないことが多く、治療も自信がありませんが、なんとなく最近全体像がみえてきたような気もし ます。咬合調整の仕方やスプリントの製作法や調整法などまだまだ勉強しなければならないことが多いのですが、本日はシュルテの分類と家庭療法については、 しっかり理解したと思います。


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私自身、何度も顎関節症の講義を聞いていたはずなのに、改めて気づいたことがあまりにも多くてびっくりしました。
先生方の感想にもあるように今回のセミナー、一日では足りないほどのボリュームでした。

この次は顎関節症のライブ実習コースが開催されます。
ぜひ、こちらの方もお申込みお待ちしております。
IPSGのサイトからお申込み受け付けております。

先生方一日ありがとうございました。
2011年2月23日

2011年2月19,20日「パーシャルデンチャー(部分入れ歯)の設計と製作実習コース」開催されました☆

 

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稲葉先生は高齢者歯科学の教授だったこともあり、たくさんの老人施設で高齢者の歯をみてきました。

そこで感じたのは、抜けていく歯のほとんどは、歯科医が治療をし、手を付けた歯です。

「これでは、私たちの存在価値はなんなのだろうか。と感じる」←稲葉先生

歯が抜けてしまう過程で、いい加減なクラスプデンチャーを入れと、さらに歯を失うことを加速させてしまいます。

それ以上、歯を失わないためのパーシャルデンチャーの設計についてわかりやすく説明がありました。

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一歯欠損から一歯残存までがパーシャルデンチャーでその技術は、補綴の知識から総義歯の知識までが必要なので、とても奥が深いです。

8020の鍵はパーシャルデンチャーですが、この一番大事なところがいい加減になってしまっています。

そして、パーシャルデンチャーの設計を技工士にお願いするのもおかしいと思います。
 
なぜなら、その歯が生活歯なのか失活歯なのかもわからないし、動揺度も模型ではわからないからです。

きちんとした指示をドクターがださないと、技工士も困ってしまいます。

パーシャルデンチャーの設計では、維持と支持の概念を持つことが大切という話がありました。

日本のパーシャルデンチャーの教育はまず最初にサベーヤーを使い、クラスプの設計をしますが、これは実は大間違いだそうです。

最初に支持である、レストの形、設計をし、バーの設計、最後がクラスプです。クラスプは義歯が外れないために必要なもので、クラスプの付属品がレストではありません。

支持装置であるレストが最優先です。

ちなみに支持とか維持って何??

なのですが、支持は歯の沈み込みに対する抵抗、維持は脱落に対する抵抗のことです。

なんだか難しいな・・・・

と思ってしまいましたが、実はテレスコープシステムの設計の方がクラスプの設計より簡単だそうです。

というのはテレスコープシステムは支持と維持が一緒の装置だからです。

今回の実習コースでは、ラボインテックの高木君にリーゲルテレスコープやコーヌステレスコープのデモンストレーションをお願いしました☆
 
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ありがとうございます☆

そして、いろいろなタイプの欠損症例からたくさんのことを学びました。 
 
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最後に岩田先生からも講義があり、終了時間が過ぎても、先生方熱心に聞かれていました。
 
参加いただいた先生方ご苦労様でした!!
 
そして、IPSGのスタッフの先生方、2日間場所を提供してくださったKaVo Dental Systems Japan 、お手伝いいただいた澤さんありがとうございました。
 
今回参加いただいた先生方から感想もいただきました。一部ご紹介いたします☆
 
◆大学で教えてもらったパーシャルデンチャーの設計と全く 真逆で驚いたと同時に、支持から維持を考える設計の説明に納得しました。また床の設計の説明はとてもわかりやすく今後しっかりとしたパーシャルデンチャー の設計を考えることができそうです。ありがとうございました!
 
◆パーシャルDの設計の基本が理解できました。restから始まる設計の順序、支持アーム、抵抗アームの考え方はためになりました。リーゲルテレスコープの構造も理解できました。
 
◆実際の模型上で見て、やっと構造がわかりました。患者様説明用の模型を作らなきゃ。とおもいました。あまり、実習コースという感じではなくやってみない とわからないかな?という感じがします。絶対にマスターして臨床でも活用していきたいのでまたご指導の程よろしくお願いいたします。
 
◆今まで深く考えたことのなかった局部義歯の設計についての考え方をはじめて勉強させていただき大いに参考になりました。そして現在自分の行っているデンチャーの歯科医療が大いに問題のあることがわかりました。今後色々勉強させていただきたく思います。
 
◆1月に八重洲ホール、コサカで2回勉強会に参加させていただきまして、テレスコープシステムを少し理解することができました。まだ、勉強不足、知らない事が有りますので1つでも多くの事を学んで患者さんの為に役立てたいと思っております。
 
◆今まで大学で見たコーヌステレスコープ(手で研磨している技工士に出していた・・・・)とは全く違っていてビックリしました。印象、BT、設計、技巧す べてが違っていました。特に技工を目の前でライブで見れて、本当に精密なものだと思いました。又、今回の講義、実習でコーヌスだけではく、いろいろなテレ スコープ(特にリーゲルの選択ができるというのは臨床で力強い選択肢ができました。)があることを知りました。
Dr.岩田の咬合診断がすばらしかった。
とてもわかりやすかったです。講演会がある日を期待しています。
 
他にもたくさんの、感想をいただきました。
全体的に時間が足りなかったような感じがありました。
患者さんへの具体的なアプローチのやり方、セット時の調整法など、必要だったと思います。
今回のセミナーを基礎コースとして、アドバンスの一日セミナーを岩田先生と一緒に開催できたらいいかと思いますが、その時はまた、ぜひご参加ください☆♪
 

TRADデンタルフェアが2月11日に横浜ワールドポーターズで開催されました☆

IPSG包括歯科医療研究会代表、稲葉繁の記念講演

「今だから学ぶ総義歯治療の極意」 ~インプラントができない患者さんはお手上げですか?~

が開催されました。

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当日は、大雪にもかかわらず、たくさんの先生方に参加いただきました。

この記念講演も、60名定員のところ120名もの参加をいただき、大変びっくりしてしまいました。

インプラントのセミナーが多く開催される中、やはり先生方は義歯を見直したいと思っているのだと感じました。

最善の治療を望んでいる患者さんに、インプラントができないからと言って保険治療で適当に対応するわけにはいきません。

日本は先進国の中で、総義歯人口がとても多いそうです。80歳で28本喪失者が65%もいるそうです。

総義歯治療はとても高度な技術が必要であるのに、評価がとても低いのが事実です。

稲葉先生の総義歯はもちろん、保険治療外です。

ネクタイを買うほどのお金で入れ歯ができてしまうなんて、先進国ではありえません。

稲葉先生、質の高い義歯を患者さんに提供したいと思っている勉強熱心な先生方からのたくさんの質問に答えていました。

 

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IPSG副会長の大石暢彦先生からもtwitterでコメントをいただきました。

「総義歯の歯科臨床がこれほどシステマチックにまとまっているのは、世界広しといえども稲葉教授の上下顎同時印象システムだと思う。世界中の歯科大学で教育するべきだと思います」

「稲葉教授の精力的な講演に会場からは大変熱気が感じられ、うなずいて聴講している参加者も多く、有意義な休日だった。」

大石先生のtwitterとても臨場感あふれるつぶやきで、今回参加できなかった私もまるで会場にいるような雰囲気を味わいました。

http://twitter.com/#!/oishishika←大石先生のtwitter

ご参加いただいたたくさんの先生方、ありがとうございました。 

 

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デンタルフェアも昨年以上の盛り上がりでした!!

今回のデンタルフェアの模様、田中歯科器械店のホームページでもご覧いただけます☆

http://www.tanakadental.co.jp/trad002.htm←ぜひご覧ください!!

田中歯科器械店、毛利社長含めスタッフの皆様、ありがとうございました。

大石先生からのご感想もいただいております。

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平成23年2月11日横浜ワールドポーターズにおいて稲葉先生による特別講演が開催された。

暦では立春を過ぎたとは云え、当日はあいにく雪まじりの天候にもかかわらず、開場と同時に、早くも満席になり、立ち見が出るほどの盛況であった。

田中歯科器械店TRADデンタルフェアの開催記念講演として「今だから学ぶ総義歯治療の極意」の講演は、稲葉先生オリジナルの総義歯システム開発にまつわ る秘話、総義歯患者の解剖学的特徴、従来の臨床との相違点、マネージメントまで、先生特有のユーモアのある語り口に、会場の聴講者は惹きつけられていっ た。

総義歯は何よりも、上下顎同時印象により製作されることが望ましく、診断作業用模型の印象から、人工歯配列、重合に至るまで材料・器具等、臨床例を交えて紹介された。
 
咬合様式はフルバランスド・オクルージョンを付与し、咬合により顎関節を守るコンセプトを説明された。私も臨床研修医時代に総義歯配列を自分でやった思い出がよみがえった。
 
咬合をフルバランスから学ぶと頭の中が整理され、とても理解が深まるので、ぜひ皆さんも、ご自分で配列することをお勧めしたい。
 
さらにシステム化された臨床術式は、導入しやすく、エラーがあった時も検証しやすいので有用である。
「百聞は一見に如かず」IPSG研修会で実際の患者さん実習を受講され、ご自分の感性で体感され、臨床に導入されることを強く望んで報告といたします。
 
(文責:IPSG副会長、大石 暢彦)
 
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大石先生、ご報告ありがとうございました!!

 

2011年1月25日

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2011年1月16日新春最初のIPSGセミナー「テレスコープの臨床」 開催されました。

今回、はじめて雑誌広告をしたこともあり、全国からたくさんの先生のご参加をいただきました。

はじめて参加された方がほとんどでしたが、びっくりしたのがたくさんの方が積極的に質問されていたことです。

テレスコープシステムは1886年にはじまり、125年もの歴史があるドイツで開発された入れ歯です。

125年の間改良し続けてきたため、非常に精度が高く、世界で、特にヨーロッパでは非常に信頼されている技術です。最近のインプラントブームの中で、テレスコープシステムによるパーシャルデンチャーのセミナーは非常に貴重だと思います。

日本では、アメリカの技術は入りやすいのですが、ヨーロッパ、とくにドイツの技術はほとんど入ってきません。

稲葉繁先生が1978年にドイツに留学したきっかけは顎関節症ですが、ドイツでの副産物がテレスコープシステムです。

1978年当時、ドイツではすでにクラスプによる治療は歯科大学の授業からも消えていました。

したがって、日本の保険制度による入れ歯との差は天と地ぐらい違います。

テレスコープシステムというと、日本ではコーヌスクローネしか知られていません。しかも術式が間違っているものが多く、評判が悪くなってしまいました。正しい方法で行われたコーヌスクローネ、稲葉先生はたくさんの30年症例をもっています。

コーヌスクローネの金属で推奨するのはスイスメタロール社のオロフロイド3.非常に精度が高く、生体安全性の高い金属で、患者さんの体にも安全です。コーヌスクローネをパラジウムの金属で行うだけで、失敗を招く原因にもなります。

レジリエンツテレスコープ、リーゲルテレスコープ、コーヌステレスコープとミリングデンチャーなど様々なタイプのテレスコープを症例によって使い分け、ほ とんどすべての症例がカバーでき、最近ではインプラントの上部構造にテレスコープシステムを応用できるといった話をしました。


稲葉先生の最近の症例も素晴らしいものでした。

給食のおばさんが退職し、自分へのご褒美として上顎リーゲルテレスコープ、下顎コーヌステレスコープを入れた症例は、誰もが綺麗な歯を望んでいるということを証明した内容で、最後のセットの写真は感動的でした。

動画でコーヌステレスコープの製作方法を勉強したり、シリコン印象の方法を学んだり、盛りだくさんでした。

セミナーの内容は私のtwitterFacebookでも少しご報告させていただきました。
 
 

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来月、2月19,20日の「パーシャルデンチャーの設計、製作実習コース」もあっという間に満員になってしまいました。

ありがとうございました!

今回、参加していただいた先生方にアンケートをさせていただきました。

一部、ご紹介させていただきます☆

◆テレスコープシステムについて初めてわかりやすい知識をもつことができました。稲葉先生の長い臨床の経験を伺い納得することが大きかったです。30年も同じテレスコープ義歯を装着している患者さんが実際存在しているのには、大いに感心しました。

◆勉強したことがなかったテレスコープシステムがどんなものか初めて知りました。教科書では名前しか聞いたことがなかったので、歴史や貴重な写真等を含めてとても勉強になりました。

◆インプラント以外のイケてる義歯という武器を獲得していきたいと本気で思っていますので、これからヨロシクお願いします☆

◆本日はありがとうございました。テレスコープの症例を見たり、基礎についてご教授いただくのは初めてのことだったのですが、基礎から説明していただき、キーワードは何度も連呼してくれたので、初心者にはわかりやすかったです。

◆30年来やってきたコーヌスデンチャーの欠点がわかった気がします。

◆約25年前に東京歯科研にて当時稲葉先生の講習会に参加しましたが、現在まで書籍などを参考に臨床にいかしていました。井の中の蛙にならないように今日 久しぶりに参加させていただきました。自分自身の臨床の再確認として改めて勉強し直したいと思いました。有難うございます。今後講習会のメール配信、お願 いいたします。

◆テレスコープの種類、それぞれの利便性など大変勉強になりました。また自分の勉強不足、知識不足など痛感しております。今年もIPSG研修会に参加させて頂き勉強していきたいと思います。

◆稲葉先生のお話は、いつ聞いても楽しいです。大満足です。

◆フランクに質問できて良い。

◆稲葉先生の実直な人柄、臨床に触れて楽しかった。要望としては各テレスコープのカラーアトラスやDVD(手順は勘どころ)を作ってほしい。また来ます。

◆臨床経験の浅い私にとって2年前に同じ講義を聞いたのと比べ、今日は本当に色んな事がわかりました。ここが分からないというpointがダイレクトにわ かりました。インプラント以外の選択肢が自分の日々の診療に加わり患者様に提供できる事にまた一歩近づきました。とてもうれしいです。稲葉先生はグローバ ルスタンダードを本当に低いレベルの私にもわかりやすく説明してくださりました。ありがとうございます。

◆自身の臨床の中で、欠損補綴の手段として、インプラントだけでは限界があり、パーシャルでの補綴を考えるとテレスコープシステムは非常に魅力を感じまし た。いくつかテレスコープにもありますが、「リーゲルテレスコープ」をぜひ自分の手段のひとつとして身につけたいと思いました。実習コースもぜひ参加した いと思います。

◆約20年ぶりに稲葉先生のやり方を勉強させていただいて、大変参考になりました。

 

本当にあっという間の一日でしたね☆参加していただいた先生方、本当にありがとうございました☆♪

2010年7月22日

2010年7月17,18,19日「総義歯ライブ実習コース」が開催されました。 

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毎年恒例の総義歯ライブセミナーです。
 
総義歯の患者さんを実際お呼びして印象から装着までを3日間で勉強するセミナーです。
 
今回の患者さんは54歳男性。バイクが趣味だそうです。ファッションも派手目で髪型はラーメンマン(ちょっと古くてすみません。)のように後ろを三つあみにしています。
40代から重度の歯周病、若い時期から歯を失ってしまいました。 
 
今の入れ歯にすごく不自由しているわけではないけれど、硬いものが食べれない。
サイコロステーキは絶対無理で、焼き肉だと肉が薄いから食べれるため、よく行くとおっしゃっていました。 
前歯で噛むと、後ろの歯が浮くそうです。 
 ゴマが入れ歯にはいると痛いともおっしゃっていました。
 
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実は私、今回のセミナー、娘2人がいつも一緒だったためすべて参加することができませんでした。
記録したDVDをあとから見直して様子をみさせてもらったのですが、やはり、DVDと実際参加するのとでは臨場感がまったく違います。twitterでもDVDをみながらつぶやいたところもあるのですが、やはり、いまいち迫力がない。
 
ブログ、メルマガでどのようなコメントをしようか言葉を悩んでいたところ、
「そうか!参加してくださった先生方にお聞きしよう。」
と思いつきました。
 
早速、みなさんにメールをしたところ、私がお伝えするよりもずっとすばらしい言葉をいただきましたので、ご紹介いたします。
 
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こんにちは

3日間お世話様でした。

とにかくスゴイの一言でした。

治療のそれぞれの過程で稲葉先生と技工士の岡部さんからの的確な説明があり非常に
勉強になりました。

最後の吸着状態を実際に患者さんの口腔内で確認させていただきましたが、

今までに経験したことがない吸着状態でした。特にどんなに引っ張っても取れない
下顎の吸着には感動しました。

また咬合状態もフルバランスがしっかり付与されているので、前方、側方運動時に
まったく動くことがなく

その状態もほんのわずかな調整(無調整といってもいいくらい )でできたことにも
びっくりでした。

適合状態もみましたが、若干の辺縁をこする程度の調整のみでした。

とにかくすべてにおいて自分が見てきた義歯の中では間違いなく最上級のものであっ
たと思います。


最後に患者様がその場でお弁当をたべてみせてくださいましたが、筍はしっかり前歯
で噛み切っていましたし、こんにゃくもたくわんも何の問題もなく食べている姿を見て、さらにびっくりでした。

食後の義歯内面をみましたが、食片が入った痕跡はなく

まさに究極の総義歯でした。

この治療を自分のものにしたいですね。まずは実践をしたいと思います。

本当にありがとうございました。

埼玉県開業 K.K 先生 

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この文章、いただいたものそのままお伝えしています。

私がお伝えするよりもずっとすばらしい感想をいただきまして、本当にありがとうございました。 

そのほかにもたくさんのコメントをいただきました!!

稲葉歯科医院の技工士も手伝いで参加をしたのですが、

「完璧だったよ。スムーズにいつもの吸着だったし。」

と言っていました。

今回、技工は歯科工房OKABE代表の岡部宏昭先生にお願いしました。

岡部先生は総義歯の権威、稲葉先生も総義歯のすべてを学んだというDr.shleich の技工担当として日本中をまわったり、数々の有名な総義歯の先生の技工を担当してきた超ベテランの技工士です

 

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岡部先生のトークがまたおもしろくて先生方を魅了しました。
なかなか技工サイドの仕事をこんな身近でみることはできないので、岡部先生の手さばきにとても感心してしまいました。
もう、咬合器とワックス、レジンすべて自由自在に操る指先に憧れてしまうほどです。
 

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義歯装着後、先生方ひとりひとり、どのくらい義歯が吸着しているのか実際に口の中を触ってたしかめているところです。
 
 
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このセミナーの最後、ナント義歯を装着したばかりの患者さんと一緒に食事することになっています。 
患者さんが、たくわんを前歯で噛み切れるか、硬い食べ物を前歯で引きちぎれるか、みんなで観察するのです!
こわいですねー。
でもさすがは稲葉先生の総義歯。
稲葉先生は当然という顔をして、食べにくそうなものをすすめていました(笑)
家に帰ったら、サイコロステーキを食べたいそうです。
 
 
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一人ひとりに稲葉先生から修了証が手渡されました。
 
本当に充実した、すばらしいセミナーだったと思います。
参加してくださった先生方、本当にありがとうございました!! 
稲葉繁セミナー
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稲葉歯科医院 院長 稲葉由里子 顧問 稲葉繁

稲葉歯科医院
院長 稲葉由里子

昭和44年に父、稲葉繁(現・顧問)が文京区伝通院で稲葉歯科医院を開業、平成11年に場所を移して秋葉原で新しく開業しました。

「入れ歯が合わず、食べたいものが食べられない」
「口を開けると金属のバネが見えるのがいやだ」
「うまく発音できないので、しゃべるのがおっくう・・・」

このような入れ歯のお悩みをお持ちの方、多いのではないでしょうか。

当院では、入れ歯の本場ドイツで直接学んだ技術を活かし、つけていることを忘れるくらい、自分の歯のように何でも噛めて、笑顔に自信がもてる入れ歯を作っております。

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