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2018年1月 5日

IPSG Scientific Meeting 学術大会の模様をお伝えしたいと思います。

IPSG包括歯科医療研究会 代表 稲葉繁

【略歴】

1969年 日本歯科大学歯学部補綴学教室講師

1972年 日本歯科大学歯学部補綴科助教授

1978年 ドイツTuebingen大学留学 E.Koerber教授の下で客員教授

1992年 日本歯科大学歯学部高齢者歯科学教授

1999年 日本歯科大学歯学部補綴学第3講座教授

現在      IPSG包括歯科医療研究会 代表

IPSG代表、稲葉繁先生の講演内容は『包括歯科医療研究会のStrategy』

1994年に発足したIPSGの取り組みは、生涯を通じた歯科医療、すなわち乳幼児から老人まで生涯を通じた顎口腔機能の健康維持の為に最善の医療を行うことを目的としています。

IPSGの4つの柱

・咬合育成

・顎関節症

・テレスコープ

・総義歯

今から50年以上前、稲葉繁先生が大学院生の頃、顎関節症の患者様に舌の圧痕や歯の形の圧痕、口蓋鄒壁の肥厚を見つけたことがすべての始まりでした。

顎関節症と舌壁には何か関連があるのではないかと考えたのです。

その後、舌の働き、さらには嚥下機能について研究し、

●咀嚼
●嚥下
●発音

これら3つの機能を育てるには、哺乳行動が大きく影響していることに気づき、ラビリントレーナー及びエントレの開発に繋がり、IPSGの1つ目の柱として咬合育成の普及に勤めています。

IPSGの目指す4本の柱の2つ目は「顎関節症」です。

最近の傾向として顎関節症は咬合と関係ないといった風潮があります。しかし、稲葉繁先生は顎関節症の治療に取り組んで40年以上になり、多くの患者様を治療してまいりました。

その多くは咬合からのアプローチにより治療することで治癒させてきました。

それはフェースボウトランスファー用いた正確な模型分析、顎機能分析に基づいた咬合治療を行い治癒に導いて参りました。

3つ目の柱は、テレスコープです。

ドイツには、テレスコープで有名な2人のKoerber教授がいます。

コーヌスクローネで有名なフライブルグ大学のKarlheinz Koerber教授、そしてリーゲルテレスコープで有名なチュービンゲン大学のErich Koerber教授です。

稲葉先生は、E.Koerber教授からテレスコープ義歯の全てを学びました。

ドイツ帰国後、テレスコープ義歯の普及のため全国各地を講演して回りました。

当時治療した患者様の20年後、30年後の経過症例を多数持っていることからも、テレスコープ義歯の素晴らしさがわかると思います。

E.Koerberから学んだリーゲルテレスコープ症例。

32年経過した今も同じ義歯で快適に過ごしてくださっています。

4つ目の柱は総義歯です。

稲葉繁先生が開発した上下顎同時印象。

最終印象を上下一緒に記録し、フェイスボートランスファー・ゴシックアーチ・咬合採得まで同時に行う方法は世界初です。

今後もIPSGは国民の健康を最優先した医療を実践するために最善・最良な方策(Strategy)を実現していきたいと思います。


2017年3月19日

こんにちは。

稲葉歯科医院、院長稲葉由里子です♪

3月19日『顎関節症の臨床と治療』セミナーが開催され、全国から沢山の先生方にお集りいただき、海外からも歯科技工士の先生が受講してくださいましたので、ご報告させていただきたいと思います。

咬合(かみ合わせ)と顎関節は関係がないという風潮がありましたが、昨今その考えが見直されるようになってきました。

ジルコニア、CAD/CAM補綴、インプラント補綴において、顎関節を考えないわけにはいきません。
これからは、顎関節を知っているか知らないかで、歯科医師、歯科技工士も2極化するといっても過言ではないでしょう。


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世界で最初の顎関節のスプリントは、コステンのワインのコルクで作られたスプリントです。

5ミリ程の厚さに切ったコルクを臼歯に使いました。

否定はされていますが、関節を下にさげるという、コステンのアイデアは素晴らしいと思います。

◆咬合を念頭においた顎関節症に対する考え方の変遷

●1930年代のCosten Syndromeは低位咬合による顆頭偏移が難聴をはじめとするさまざまな症状を引き起こし、その治療法として咬合拳上が有効であるという考え方が受け入れられました。

●Schuylerをはじめとして、ただ画一的に咬合拳上するのではなく下顎運動時の影響を重視し、昨日的に咬合を考える人もいました。

●咬合を単に器械的にとらえるだけでなく、顎機能あるいは歯周病との関係を重視した生理的咬合の考え方を主張する術式は、Ramfjord,Posselt,Krogh Poulsen,石原などの傑出した学者を生みました。

●1970年代に入ってLaskinの影響を受け、咬合が軽視され、筋機能障害が重要視されましたが、Farraerは臼歯部の咬合支持の欠如が関節円板障害の原因として重要であることを強調しました。

●1970年代から80年代にはWeinberg,Gerberは顆頭偏位と咬合異常に関するX線的研究が発表され、クリッキングやロッキング症状として現れる顎関節内障が注目を集めるようになりました。

●1980年代は顎関節内障全盛となり、CT、MRIを使った診断技術が向上しました。

●1990年代になってふたたび咬合異常が軽視され、疼痛を重要視するようになりました。これに対し、日本、ヨーロッパでは顎機能障害の病因として咬合異常を重視する考えで、確実に診断方法が進歩しています。

顎関節治療は先代達が築き上げて来た、こうした長い歴史があります。


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その中でも、Niles F.Guichet、(ギシェー)は稲葉先生が崇拝する先生です。

ギシェーは、1957年Arne Lauritzenより咬合に関する疾患と治療法について学びました。その後Charles E.Stuartの門をたたき、咬合について特に顎運動の精巧さと顎運動が咬合面に与える影響について深く学ぶことになります。

時を同じくして、John Woehler,L.D.Pankeyに影響を受け、歯科治療を見極める目を教えられました。
その他D'Amico,Earl Pound,Peter Neff,Parker Mahan,P.K.Thomasら多くの方々の影響を受けました。
そのためこれらの人の考えをまとめ、Guichetの理論を作り上げました。

その結果、

1.咬合の各学派の考え方をうまく取り入れた理論です。
2.常に実践的です。
3.咬合理論の統合と普及を行いました。
4.咬合病の考え方を発表し、咬合と姿勢、筋骨格系との関連をさせたこと、X線診断を関連付ける業績を残しています。

Dener Mark Ⅱ・D4H・D4A・D5Aの開発者でもあります。


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現在否定されている、ナソロジーの誤解は、

・中心位は生涯普遍のもの

・RUM のポジション

・機械論的であること

・全顎をすべて修復すること

ということがあったと思いますが、これらは、ナソロジーのほんの一部です。

ナソロジーは歯科医師、歯科技工士であるなら1度は勉強する必要があると思います。

現在もアメリカでは、

AES 〜 Leaders in Occlusion,TMD,Comprehensive Oral Care〜

という1955年に設立された学会が引き継がれています。

この学会は、スチュアート先生、ギシェー先生、そして稲葉繁先生もメンバーでした。

AES is the leading organization of dental professionals advancing the science and clinical application of knowledge in Occlusion, TMD and Comprehensive Oral Care for the well being of those we serve.

というように、AESは、咬合と顎関節との密接な関わりを前提としている学会という事がわかります。

学会発表の内容を見てみると、ほとんどが咬合と顎関節の内容だったので、驚きと同時に嬉しく思いました。

ぜひ、次回の学会に参加することができればと思います。


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また、今回のセミナーは内容盛り沢山だったので、こちらの論文はサラッとしか触れることができませんでしたが、稲葉先生がドイツへ留学することになった大きなきっかけとなった論文です。

チュービンゲン大学の口腔外科、シュルテ教授の論文で、大変衝撃を受けたと言います。
素晴らしい内容で、シュルテ教授の講義を受けたくて、チュービンゲン大学に留学した、稲葉先生。

朝8時から夜の9時まで毎日2週間、顎関節症のレクチャーを受けました。

顎口腔系の機能障害(Funktionstoerungen)の診断と治療で高名なTuebingen大学のProf.Schulteは、442名の治癒例を詳細に分析し、独特な診断・治療法を確立しました。

稲葉先生はシュルテ教授のシステム化された治療方針に従い、治療を行い効果をあげています。

1例をあげると、患者の主疼痛側が右側にあり、下顎の側方への偏位が右側に存在する場合、上記のシェーマを選択します。

この場合の疼痛の原因としては、右側の運動に作用する筋の過緊張があり、早期接触および滑走右側に向かう、また就寝時の体位と主咀嚼側かどちらを質問します。

最大開口位で顎関節のレントゲンを撮影してみると、右側は前方に移動せず、左側は、前方に滑走しているはずです。

口腔内の観察では、このような患者では、右側においては、 

  1. 上顎の智歯の挺出
  2. 下顎智歯の慢性炎症
  3. 側切歯から第一大臼歯にかけての偏心咬合とそれにともなう咬耗面がある
  4. 咬合支持を失っており、左側への偏心咬合がある
左側においては、
  1. 下顎智歯の挺出
  2. 上下顎大臼歯部の早期接触が認められる
  3. 義歯の沈下等の咬合不均衡がある 
筋の触診では右側の顎二復筋後腹、咬筋、および側頭筋の疼痛、左側の外側翼突筋、側頭筋の疼痛が認めらます。
以上のような診断をした結果90%の人がNo.1~No.5までのシェーマに入り、これをもとに治療法の決定を行います。
治療法は主に4つの段階を踏むが、第一段階である理学療法や咬合調整で2週間程度で治癒に向かい、20%の人は2ヶ月以上を要し、11.2%の人は、他の原因であったと述べています。

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もし右側に痛みを訴えたならば、さらに最大開口していただき、下顎の側方偏位の方向を調べてみます。

右側に偏位が認められた場合は、上記の図に示した状態が認められる事が多いはずです。

多くの場合、顎関節のX線写真では、最大開口位で右側はほとんど位置の異常は認められないか、あるいはわずかに後方にあり、左側は顆頭が前方に位置しています。

口腔内を観察してみると、右側では下顎の智歯が欠損し、上顎の智歯が挺出しています。

左側に目を移してみると、下顎智歯の挺出があり、下顎の前方運動を妨げています。

大臼歯部の咬頭干渉や、不正なテコ現象、早期接触、不正咬合や義歯の異常な咬耗が認められることが多くあります。

このような場合、筋の触診にいては、右側では咬筋、側頭筋、顎二腹筋後腹、後頸筋群に、左側では側頭筋および外側翼突筋に圧痛が認められることが多いです。

以上のように、

主疼痛側が右側にあり、開口時の右側への偏位が認められる場合にかなり当てはまる事が多いのですが、同様の症状は主疼痛側が左側にあり、下顎の偏位が右側にある場合も認められます。


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これとは逆に、主疼痛側が左側にあり、下顎の偏位が左側に認められる場合や、主疼痛側が右側にあり、下顎の偏位が左側に認められる場合は、前記の状態とは正反対になります。

この内容を知るだけでも、今回のセミナーの価値があったと思うので、どうぞ見直してみて、患者様の顎の状態と見比べていただくことができればと思います!!


2016年12月23日

The Longevity...IPSG Scientific Meeting 2016

トップバッターで発表された、稲葉歯科医院、小西浩介先生のプレゼンテーションを私がレポートさせていただきます(^_<)-☆

小西先生は、お父様がIPSG.VIP会員の小西良彦先生のご子息でいらっしゃいます。

卒後間もなくからIPSGのすべての研修、実習を受けられ、学びたいという姿勢と眼差しは目を見張る物がありました。

どうしても稲葉歯科医院に来て欲しくて、何度もお願いし、ようやく2年前から一緒にお仕事をさせていただくことができました。

彼はとても若いです。

だから、パワーがあります。

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「巨人の肩にのる矮人」

If I have seen further it is by standing on ye sholders of Giants.

〜私がかなたを見渡せたのだとしたら、それはひとえに巨人の肩の上に乗っていたからです。〜

私が色々な事を見渡たすことができるのは、稲葉繁先生の肩の上に、ちょこんと乗らせて頂けているからです。

と最初に有名なベルナールの一節を引用されました。

小西先生の謙虚な姿勢、いつも本当に感謝しています♪

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今回は、レジリエンツテレスコープ、カバーデンチャーを用いた少数残存はへの戦略的アプローチについて数症例発表していただきました。

「よく噛めない」

「インプラントは怖い」

「なんとか歯を残して欲しい」

という患者様、実は沢山いらっしゃいます。

一般的には、コーヌスクローネを思い浮かべると思いますが、私達にはもう一つの選択肢があります。

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1987年に日本で初めて稲葉繁先生が発表した、デックプロテーゼ、レジリエンツテレスコープです。

レジリエンツテレスコープは、外形はシュトラックデンチャーであるという捉え方から、上下顎同時印象法で行うと、たとえ経験が浅いとしても知識さえあれば結果がだすことができます。

デンチャースペースを丸ごと採れる画期的な方法だといつも感動しています。

人工歯が顎関節を誘導するって、素晴らしい発想だと思います。

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卒後間もなく、自分の将来について相談をしたところ・・・

「僕の真似をしなさい。」

稲葉先生からいただいた言葉を大切に実行しています。

と小西先生。

左の写真は、ディズニーランドの本物のミッキーマウス。

そして、右側は、適当に真似たミッキーマウス。

やはり結果は全く違うのです。

稲葉先生の教えを徹底的に真似る事がまず大切だと思います。

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小西先生の発表は、力強く、とても感激しました。

稲葉歯科医院の佐藤孝仁先生と共に、セミナーの講師としても活躍されています。

その恩恵として、沢山の若い歯科医師、歯科技工士達がドイツのテレスコープシステムに関心を寄せていただく機会を得たと思っています。


え〜っと。

ここからは、私のちょっとひとり事。

私は26歳で開業しました。

今だからこそ、言えるのですが、腕はありませんでした。笑

ですが、あまりにも一生懸命だったので患者様が私に投資してくださったのです。

患者様の期待に答えるために、本当に頑張ったと思います。

当時、17年前に私に投資してくださった方は、もう他人ではありません。笑

感謝の気持で一杯なのです。

歯科医師としてもそうです。

稲葉教授の娘だから・・・・

という言葉は学生時代から言われてきました。

ですが、8年間メールマガジンを毎週欠かさず配信し、先生方と技術や知識の共有をしてきて、自分なりに頑張って来たら、皆私を稲葉先生とは独立した「ゆりこ先生」と見てくださるようになりました。

(ゆりこが、ひらがななのが気に入っています。(^_^))

若さは、時にハンディーとなるかもしれませんが、小西先生らしくこのまま進化し続けていただきたいと思います(^_<)-☆

小西先生も、今頑張りどころだと思います。

心から応援しています!



2016年6月27日

こんにちは。

稲葉歯科医院、院長稲葉由里子です。

2016年6月25日 〜ヨーロッパの総義歯の源流を学ぶ〜『総義歯の基礎と臨床』が開催されましたので、ご報告させていただきたいと思います。

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今回も全国から沢山の歯科医師、歯科技工士の先生方にお集りいただきました。

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稲葉先生は、チュービンゲン大学のシュトラック教授が開発したシュトラックデンチャーを原型とした上下顎同時印象法による総義歯をはじめて20年以上になりますが、現在迄大変良い結果を得ています。

私達は、人工臓器として噛むという人間のもとになるものを作らなければなりません。

一旦歯を失って、味わいのない流動食になってしまったら、人生の楽しみがありません。

総入れ歯によって、食事を噛む喜びを再び取り戻し、他人とのコミュニケーションをはかることができるというのは、人生においてお金に換えられない価値があります。

「総入れ歯は人間の英知を結集したもの」

残念ながら健康保険は、あまりにも安い評価なので満足いくものを作る事ができませんが、患者様の中には、その価値を十分に理解してくださり、私達の技術に託してくださる方が沢山いらっしゃいます。

そのような価値を改めて考えて、私達は質の高い総入れ歯を提供する技術を身につける必要があります。

「私は半世紀もの臨床経験があります。総義歯のこれまでの歴史について私にしか伝えられない事が沢山ありますので、ぜひ皆様にお伝えしたいと思います。」

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日本の総義歯の技術は実は非常に古く、1583年に作られています。

当時としては長寿の74歳で往生した紀伊・和歌山の願成寺の草創者・仏姫の拓殖の木から作った木床義歯です。

当時は現在のように優れた印象材や模型材もなく、咬合器もない時代に、適合性に優れ、噛める義歯を作ることができたものであると、感心してしまいます。

当時の義歯の製作方法を調べてみると、非常に合理的であり、仏教芸術の伝統を受け継いでいることがうかがえます。

その製作法の鍵は、蜜蠟を使った印象採得と咬合採得を同時に行うことです。

これは蜜蠟を鍋で温め、それを一塊として患者さんの口腔内に入れ、咬合位を決定した後に口腔内の形を採得するというものです。
一塊にしたものを上下顎に分けたのであるから、正確な咬合位の再現が可能になるのは当然です。

稲葉先生は日本の歴史から総義歯を学び、上下顎同時印象ができる方法がないかずっと模索していました。

そしてガンタイプの印象材が開発されたのを機に、最終印象を上下顎同時印象をする方法を開発します。

稲葉先生の総義歯は、世界最古の木床義歯による上下同時印象、そして化石の原理が原点です。

化石は一つのものを二つに割っても、必ずもとに戻ります。

総義歯も一緒でひとつの印象を咬合器上で、ふたつに分け、最後に戻すという考えです。

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上下顎同時印象法を行って、総義歯を製作するシステムの利点はつぎの通りです。

・咬合採得、ゴシックアーチの描記、フェイスボートランスファー、上下顎同時印象をわずか1回で行うため、合理的であると同時に来院回数の減少が図れる。

・咬合採得した位置で最終印象を行うため、顎位の誤差を生じない。

・印象採得中に嚥下を行わせるため、口腔周囲筋の印象採得が可能である。

・最終印象をフェイスボートランスファーし、咬合器に付着できる。

・印象面に口腔周囲筋、口唇、舌の形態を再現することができる。

・ニュートラルゾーンに人工歯を排列できる。

・サブリンガルルームを利用することにより舌による良好な維持が期待できる。

床を後舌骨筋窩まで延長する必要がなく、舌の動きを阻害することがない。

・イボカップシステムの応用により重合収縮を補正し、適合が良好なため、ウォーターフィルム減少を得ることができ、維持がよい。

・顎堤が極度に吸収している症例でも、頬筋、口唇、舌の維持ができる。

さらにこのシステムを応用し、オーラルディスキネジアや、脳卒中後の麻痺のある患者さんに対してよい成績を上げている他、顎関節症を伴う総義歯患者においてもよい成績をあげています。

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近代総義歯学の基礎を築いた、スイスの歯科医師のAlfred Gysi(アルフレッド・ギージー)の歴史をたどりました。

Gysiはカンペル氏の平面のコンセプトを作ったり、 シンプレックス咬合器、トゥルバイト人工歯の開発など、沢山の業績を残しています。

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ギージーは様々な咬合器を開発しました。

シンプレックスの咬合器、ハノーの咬合器、ニューシンプレックス咬合器や、Trubyteの咬合器、それぞれ、すべてフェイスボートランスファートランスファーをしています。

そして、人工歯の大きさは、顔の大きさの16分の1という基準も、100年経った今でも使われています。

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左上の図は、Condail顎関節顆頭と Incisal前歯がうまく協調がとれて、大臼歯と小臼歯の咬頭傾斜角が噛み合う。

という歯車に例えた有名な図だそうです。

右上の図では矢状顆路角の平均値、33度であることを述べていて、現在でも使われている貴重な内容を図に表した物です。

その他にも歯槽頂間線法則について、骨の吸収が進行していくと、咬合平面と歯槽頂間線のなす角度が80°以下になり、交叉咬合排列にするという説明の図が右下にあります。

これが、ギージーの義歯の弱点とも言えます。と稲葉先生。

ギージーの排列では、頬筋のサポートが完全に得られない他、食渣が頬側に入りやすく、常に食物が停滞した状態になります。

今回も、ギージーの歴史を辿ることで、本当に沢山の知識を確認することができました。

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1949年ドイツ、チュービンゲン大学のシュトラック教授は、それまでのギージーによる歯槽頂間線法則を否定し、口腔周囲筋による安定を求めました。

歯列に対し、口腔周囲筋・唇・舌の力の均衡がとれるところに、即ち、もと有ったところ『ニュートラルゾーン』に歯を並べると共に、頬筋・唇・舌により義歯を安定させる方法を開発し、さらに顎機能に調和した人工歯を開発し特許を取得しました。

現在使われている、オルソシットがそれです。

最初は陶器で有名なフュッチェンロイター社の陶器でしたが、イボクラー社のコンポジットの人工歯となりました。

歯槽骨がないような顎堤でも、維持を発揮でき、排列も自由に行うことができます。

上の図は、シュトラックがオルソシットの特許を取った時の貴重な写真です。

詳細な顎運動を計測し、ピラミッドの重なりを歯の咬頭とし、特許を取得した図もあります。

シュトラック教授は、チュービンゲン大学のケルバー教授の前の教授で、シュライヒ先生は非常に尊敬している教授でした。

1978年、稲葉先生は、たまたま、シュトラック教授の話を当時、Ivoclar社補綴研修部長で総義歯の講師をしていた、シュライヒ先生に話したことで、交流を持つきっかけとなったと言います。

このように、稲葉先生の『上下顎同時印象法による総義歯』には歴史的背景があります。

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1978年ドイツ、チュービンゲン大学の客員教授として留学をしていた際、IVOCLAR社主催の総義歯のセミナーを受講しました。 その時の補綴研修部長が、Dr.Hans Shleichです。

大変な衝撃を受けたと言います。
日本の教育の総義歯とは全く違う方法で行われていました。

その時IVOCLARでみた方法は、スタディーモデルを上下顎同時印象でアルギン印象で行っていました。

稲葉先生は、それ以来、これをどうにか、上下同時に最終印象で、そしてシリコン印象で行いたいと、ずっと考えていました。

そして、20年前稲葉先生が代表を務めるIPSG発足を機会に、Dr.Hans Shleichを招き、IPSG発足記念講演を開催しました。

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こちらがその当時の写真です。

IPSG発足して、21年なので、ちょうど21年前の写真ということになります。
(左上のモノクロの写真には、わたしも写っています・・・
日本歯科大学の講堂で開催された、とても懐かしい写真です。)

それから間もなく、稲葉先生は、ガンタイプのシリコン印象材が開発されたのを機に、最終印象を上下顎同時印象で取る方法を開発し、発表しました。

日本の総義歯は残念ながら遅れています。
現在の排列もギージーの方法のままです。

上下顎同時印象法は、特殊なものなので、大学の教育に取り入れられることはありません。

エビデンスがあっても、国家試験には結びつかないので、大学ではなかなか取り入れられるのが難しいテクニックなのだと思います。

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〜シュライヒ先生について、Dr.Hans Schleich〜

・1926年ドイツミュンヘンで生まれ、父親はワイン作りのマイスター
・ミュンヘンで歯科技工士の資格を取得し、その後矯正学を勉強ドクターの資格をとる
・リヒテンシュタインのイボクラー社の補綴研修部長となり、イボクラーデンチャーシステムを完成させる
・その後イボクラーデンチャーシステムを広めるために世界各地で講演活動をする
・ブラジル、サンパウロ大学から名誉博士の称号を受ける
・1994年イボクラー社を退職。

〜シュライヒ先生の功績〜
・ヨーロッパの多くのプロフェッサーの業績を義歯の製作というテーマでシステム化し、イボクラーデンチャーシステムを作り上げた。
・即ち、印象はミュンスター大学マルクスコルス教授の上下同時印象用トレーであるイボトレー
・咬合器はデュッセルドルフ大学のベトガー教授のナソマート咬合器のシステム
・ゴシックアーチ描記はポーランドワルシャワ大学のクラインロック教授の描記法、ナソメーター
・人工歯はチュービンゲン大学のシュトラック教授のオルソシット等を取り入れ、さらに印象材、カップバイブレーター、トレーレジン、イボカップシステムを開発し、総義歯製作の体系を創り上げた人

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Dr.Hans Shleichが、今のBPSシステムのインストラクターの大元だったことは、あまり知られていません。

シュライヒ先生は、引退するとき、すべての資料、スライドを稲葉先生に託しました。

世界中に広めてほしいと。 

シュトラックデンチャーを絶やさないでほしいと。

シュトラックデンチャーにおける、排列、重合、上下顎同時印象法に関する細やかなテクニックは、IPSG副会長、岩田光司先生からお話をいただきました。

稲葉歯科医院、小西浩介先生レポートの予定です(^_<)-☆

総入れ歯の歴史を、年代ごとにこんなに語れる先生は稲葉先生、そして故岡部宏昭先生だけだと思います。

ずっとずっと聞いていたい程、素晴らしい歴史を知る事ができました。


2016年6月14日

6月11日、12日に顎咬合学会学術大会が東京国際フォーラムで開催されました。

今年もカボデンタルシステムズジャパン共催によるランチョンセミナーにおいて、稲葉繁先生が1時間講演をさせていただきました。

「カボシステムを応用した究極の総義歯〜難症例への対応〜」

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今年も、400名分のチケットはすぐに売り切れてしまい、お弁当がなくとも聞きにいらっしゃる方など、全国から沢山の先生方にお集りいただきました。

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「顎の骨が吸収していたり、顎の位置を決めたりということは、私にとって、そんなに難かしくありません。」

と稲葉先生。

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「それよりも、私が経験してきた中で大変難しいと感じたのは、オーラルディスキネジア、脳梗塞などで片側性の麻痺がある方、小児麻痺による不随運動、顎関節症により関節円板に穴があき痛みを伴うケースなどです。」

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オーラルディスキネジアは、パーキンソン病の治療薬の副作用などで発症し、不随意運動(無意識におきてしまう運動)を伴います。

症状としては、無意識に口をもぐもぐと動かして咀嚼しているような動作をしたり、舌を出したり引っ込めたりしたり、唇を吸引したりなめ回したりすします。

まさに、総義歯の難症例とも言えますが、上下顎同時印象法により解決することができます。

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このような症例では、吸着のよい入れ歯の製作を心がけるとともに、舌で外そうとしてもどこにもひっかからないよう、舌側の形態に注意することが大切です。

そのために上下顎同時に型採りを行ない、口の周りの筋肉の動きや舌の運動の記録を取り、不随意運動を行っても邪魔にならないような形態にします。

特にサブリンガルルーム、舌側を十分に延ばし、舌が床の下まで潜り込まないような形態にし、舌の圧力が加わっても入れ歯が動揺しないように、人工歯のまた、舌を前に出すと、顎舌骨筋が挙上し、入れ歯を浮かせてしまうので、後ろの部分は短くする必要もあります。

そのためには、口の中の正確な情報を再現できる上下顎同時に型採りする方法が優れています。

舌側は、舌が突出しても入れ歯の表面を滑ってしまう形にします。

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右側の顎に痛みがあり、お口を開けると左側にずれて、真っすぐに開けられなかったケースも上下顎同時印象法により解決できた症例です。

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入れ歯は右側に比べて左側の歯が異常にすり減っていました。

顎関節のレントゲン写真をみると、左側の関節円板が落ちており、顎関節症と診断できました。

上下顎同時に型を取り、KAVOProtar咬合器のPDRInsertを用い、下顎頭を下方に下げて顎がスムーズに動くように調整。

顎機能咬合解析システムCADIACSを使い、右の顎が2ミリ下がっていることを確認して入れ歯を完成させました。

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小児麻痺で不随運動を伴う患者様。

常に口元を動かすため、総入れ歯にとっては非常に難症例となります。

それでも、シュトラックデンチャーで噛み合わせを決め、最後、装着まで治療することができました。

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このような、難症例もKaVoのプロター咬合器を用い、上下顎同時印象を行う事で対応することができます。

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長い総義歯の歴史の中で、多くの人が様々な術式を考えてきました。

それは、デンチャースペースをどのように再現するか、あるいは、もともとあった歯の位置はどこであるかを捜し求めてきたものです。

頭の骨は様々な関節によって結合されています。

歯の噛み合わせも結節であるといえるため、別々に作って適合させるよりも、一体となったものを2つに分ける方がより合理的であり正確です。

その点、上下顎同時に型採りし、一体化した情報を咬合器に送り、上下顎の入れ歯を作り、それを合体させたほうがよい結果を得ることができるはずです。

上下顎同時に型採りする方法は、単純で誤差の少ない確実な方法です。

また、このシステムの特徴は、入れ歯によって顎関節を守ることも可能なことから、顎関節症の治療にも有効です。

このシステムにより、噛むことに多くの不自由を感じている患者様、また在宅要介護高齢者、脳血管障害の後遺症により麻痺のある患者様にも応用され、福音が得られることを望んでいます。

稲葉歯科医院、難症例治療症例に関してはこちらをご覧下さい。

総入れ歯専門サイト


2016年4月13日

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『顎関節症ライブ実習コース』〜その3〜は、患者様治療後の考察です♪

IPSG副会長、岩田光司先生の講義、まとめをお伝えいたします。

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顎関節症の治療において、大変重要な知識は、中心位Centric Relationが確実に採れる事、そして目で確認することができない顎関節の中で、どのような状態にあるのかを想像できることも大切です。

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中心位とは。

・垂直顎間距離に関係なく、顆頭が関節窩内の最後方で緊張しない状態で位置し、そこから偏心運動が自由に行える。

・適切な垂直顎間距離において、上顎に対し下顎が取りうる最後方の位置

・正常な垂直顎間距離において、顆頭が関節窩内の最後方に位置する時の上顎に対する下顎の位置

・顎関節の関節窩の中で顆頭が関節円板に乗って、機能する範囲の最も後方、最も上方左右の真ん中でそこから自由に側方運動できる顎位

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向かって左の写真は関節円板に密着して顆頭が動いている理想的な様子です。

右側は、顆頭が下がってしまったために、圧がかからず上下関節腔が開いてしまっている状態です。

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Dr.Dowsonによる、中心位採得の様子です。

稲葉先生は、直接Dowson先生の実習も受講しました。

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現在の稲葉先生をはじめ、私達が行っている中心位採得方法はこのように、親指と人差し指を使い、軽く顎を押し上げるような感じで、オーストリアのシュラビチェック先生と同様の採り方をしています。

この採り方の利点は、片手が開く事。

中心位のバイトがスムーズに記録できます。

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患者様の筋症状は、咀嚼筋の他に僧帽筋にも痛みを感じていらっしゃいました。

特に腰痛と肩こりに悩まされていたようです。

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治療前の、EPAとポッセルトのサジタル(矢状断面)とフロンタル(正面)の記録です。

全体的に動きが小さい事がわかります。

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患者様の口腔内の様子は、補綴物もなく、大変良好な状態です。

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咬合診断にて、中心位(CO)と中心咬合位(CR)のズレを確認することができました。

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当初、右側の7番遠心に水平埋伏智歯があったため、右側の干渉が疑われましたが、診断してみると、左側にも干渉があることがわかりました。

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リテイナー装着時のDIGMAの記録です。

ポッセルトのフロンタルが大きく動いている事がわかります。

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術後の様子です。

EPAテストでは、COとCRの一致に加え、全体的に動きが大きくスムーズに変化しました。

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詳しく見てみます。

術前、術後の開閉口では、約2センチほどの差ががあります。

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開閉運動において、顎の動きが全く変わりました。

スムーズに関節結節を乗り越えている事がわかりますね。

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ゴシックアーチの記録においては、術前のフラフラとした小さな動きから、術後はほぼ一直線の大きな動きに変化しました。

素晴らしい変化だと思います!!

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顎関節の音が、あきらかにパチンとかカクッという音があれば、クリック音をとるのは比較的簡単ですが、ゴリゴリといった雑音をとるのは、かなり難しいケースだったと思います。

ひとつひとつ丁寧に診断をすることの大切さを学びました。

右側に雑音がわずかに残っていましたが、翌日患者様からご連絡いただいた内容をご紹介させていただきます(^_<)-☆

『週末は本当にお世話になりました。家に帰ってから、主人に見た目に変化があったことを言われましたが、何よりも体調に変化があったように思います。

顎に関しては、やや違和感が残ります。
理由は、術前、自分が感じていたよりも上にある感覚があるためです。
それは好ましい感覚ですが、一応ご報告いたします。
開閉は非常にスムーズです。
雑音が残ったとご報告しておりますが、開閉時、毎回鳴っていたものが、鳴る時もあるに変化し
正直びっくりしています。

昨夜はやや早く眠くなり、そのまま就寝しました。
そのせいもあってか、気になっていた首の後ろ側の凝った感じがないです。
首周りの温かい感覚も継続しております。

腰痛なども軽減しているようには思います。』

ということです♪

治療直後に現れていた、小さな雑音は、開閉時、毎回鳴っていたものが、鳴る時もある・・・

という状態に変化しているとのことです。

治療後、患者様が少し涙ぐむぐらいでしたので、今まで本当に辛い思いをされてきたのだなと感じました。

顎関節症で悩まれている方は、本当に大変な状態なのだなと思いましたし、それを見つけられ、また治療をすることができるのは、歯科医師、歯科技工士であることも再認識しました。

先生方から感想もいただきましたので、一部ご紹介させていただきます☆

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:゜・:,。*:.。o○☆゜・:,。

▼歯科治療の本意はやはり咬合であるということを改めて再認識しました。顎関節の治療がここまで科学的に順を追って治療できるということがびっくりしました。

▼顎関節の診査診断、治療と流れがわかりやすく、非常に勉強になりました。治療結果がすぐに出たので驚きでした。こういう診療がしたいと目標になりました。

▼初めて顎関節症の治療を見れて、あらためて咬合診査が大切だと思いました。これから顎関節症を作らない技工物の作製を心がけます。

▼2日間のIPSG実習コースでしたが、非常に楽しく学ばせて頂きました。また宜しくお願い致します。

▼素晴らしい治療を見学できたことはとても勉強になりました。

▼今回患者様が雑音をなんとかしたいというときはどうするのかと思いました。

▼まだわからないことだらけですが、ちょっとずつわかることが増えてきたのでこれからもがんばります。有難うございました。

▼今回の実習で咬合の安定、顎関節の安定がいかに身体に影響を与えるか再認識しました。今までの知識と治す技術がなかったことは歯科医師としてとても恐ろしいことだと思いました。IPSGに入会したこと、稲葉先生に直接教えて頂けることとても感謝しています。

・・・・・・・・・・・・・・・

2日間協力いただいた、患者様、そしてご参加いただいた先生方本当にありがとうございました!!

2016年4月12日

『顎関節症ライブ実習コース』2日目です。

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前日に印象採得した模型を、咬合器に付着し、チェックバイトにて顆路調整を行いました。

その際、右側の矢状顆路角は30度、側方顆路角は10度。

左側の矢状顆路角は30度、側方顆路角はマイナスと出ました。

臼歯の傾斜により顎の角度が消されてしまっている可能性があるため、ランディーンによる側方顆路の平均値、7.5度の平均値に設定し診断を行いました。

(このあたり、なかなか難しいと思います。IPSGで開催される『咬合認定医コース』または、次回開催される『咬合治療の臨床』にて詳しく学んでいただけると思いますので、ぜひご参加ください。)

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「咬合器にマウントする時に、重石を乗せたりゴムで縛ると教わったのですが、どうなのでしょうか?」

との質問に、

「膨張率の低い石膏を使っていますか?咬合器は頑丈なものですか?それを大前提として、咬合器に重石を乗せてはいけません。ぎゅーっと押し付けて、パッと離した時の収縮の方が大きいということを、大学で実験も行いました。従って、押えつけず、そのままにしておく事が大切です。」

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稲葉先生は、KaVo のプロター咬合器の開発にも携わりました。

その時の資料と、開発者のラングさんとのやり取りについても説明がありました。

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さて。

顆路とは側頭骨の関節窩に対して、下顎頭(顆頭)が関節円板を介して、顎が動いていく状態のことを言います。

その中で、下顎が前方に動いていく道を『矢状顆路角』といいます。

側方運動では、平衡側で矢状顆路角の前内下方を通ります。

これを『側方顆路角』といいます。

通常、この矢状顆路角、側方顆路角は咬合平面に対する角度で表し、咬合平面は、カンペル平面(補綴平面)とほぼパラレルであるため、カンペル平面となす角度としてとらえることができます。

ギージーは矢状顆路角は平均33度としています。

側方顆路角は矢状顆路角より、さらに内方を通るため、角度は5度程度急になります。

矢状顆路角と側方顆路角のなす角度をフィッシャー角と呼んでいます。

フィッシャー角は5度です。

さらに、これを水平面に投影した角度をベネット角といいます。

その角度はギージーによれば、13.9度でありますが、ランディーンによれば、下顎の側方運動開始から4ミリのところで、サイドシフトとよばれる動きが現れ、これをイミディエートサイドシフトと呼んでいます。

最初の4ミリを超えると、差がなくなり、その平均値は7.5度で個人差はみられません。

従って、側方顆路角は平均値7.5度で合わせていただければ、ほぼ問題ありません。

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こちらは、Dr.Okesonの顎関節の本から引用し、説明をさせていただきました。

上図は、関節円板が密着して動いている様子。

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そして、下図は、もう少しで関節円板が前方転移をしそうなイメージです。

今回の患者様の顎関節はこのような状態ではないかと推移します。

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顎関節の解剖をよく理解しておくことも大切です。

外側翼突筋のUpper headは、関節円板に停止。

そしてLower headは、下顎頸部に付着しています。

特に外側翼突筋Upper headは、咬合面の形態と密接に関わっています。

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今回は、皆様の熱いご要望に応じて(笑)スプリント製作も実習しました。

スプリントを製作する機械は、ドイツのエルコデント社。

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リラクゼーショナルスプリントで、フルバランスの咬合を作ります。

犬歯誘導型だと、関節を圧迫してしまいます。

特に、関節円板が落ちている患者様に犬歯誘導型のスプリントを装着すると、関節を突き上げてしまい、痛みを発症するため禁忌だと覚えておいていただければと思います。

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スプリントは1ミリのプレートにレジンを一層盛り上げ、たわまないようにし、フルバランスで咬合を作ります。

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スプリントの外形線です。

参考になると思うので、掲載させていただきます♪

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歯頸線に沿わせます。

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上顎はアンダーカットに入ると、外れ難くなるので一部だけ覆います。

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KaVo ARCUS DIGMA2による、顎機能運動の計測、治療前の状態、そして今回はスプリントを入れた状態でも計測を行いました。

そして、治療に入ります。

ここで、稲葉先生、28ミリの開口量だと咬合調整が難しいため、マニュピレーションを行いました。

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関節円板に下頭をより密着させ、痛みなく開口できるようになりました♪

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この時点で、28ミリから、46ミリまで、約2センチ開く事ができるようになりました。

途中から患者様が、

「音が消えました!」

とおっしゃっていました。(正確には少し雑音が残っていましたが、患者様の感覚はだいぶ違うようです。)

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咬合調整に用いる咬合紙はブルーレッドレーダー。

上顎に青、下顎に赤の色がつくようにし、最後に咬合紙がなしのゼロミクロンの状態での咬合調整を行える咬合紙として稲葉先生が愛用しています。

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咬合器で診断した場所と同じ部位を調整。

歯に溝を切る、窩を少し深くすることで、関節円板を密着させました。

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治療終了後のDIGMAです。

明らかに治療前、後のデータが変わりました。

こちらに関しては、『顎関節症ライブ実習コース』〜その3〜の考察でお伝え致します(^_<)-☆

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最後に。

「開閉は非常にスムーズです。私が感じていた、顎の音が取れて、正直びっくりしています。雑音が少し残ってはいますが、私が今迄悩んでいた物とは全く違います。意識せず、口を開くことができたのは、記憶にないぐらい遠い昔です。気になっていた首の後ろ側の凝った感じもなぜか気になりません。顎の周り、首周りが温かい感覚があります。先生方、お忙しい中2日間本当にありがとうございました。」

と嬉しい感想をいただきました。

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治療後、一緒にお弁当を頂きました。

わずかな咬合調整により、患者様の感覚は大きく変わり、顎の周りの筋肉の緊張が取れ、 沢山嬉しい感想をいただき、受講生皆が嬉しく思いました。

やはり、顎関節と咬合は密接に関わっているのですね♪

『顎関節症ライブ実習コース』〜その3〜では、治療前、後のデータを比較したいと思います(^_<)-☆

2016年4月11日

こんにちは。

稲葉歯科医院、院長稲葉由里子です。

4月9日,10日(土,日)『顎関節症ライブ実習コース』が開催されたのでご報告させていただきたいと思います♪

『顎関節症ライブ実習コース』では、実際に顎関節症で困っていらっしゃる患者様をお呼びし、問診から治療まで、すべて先生方の目の前で、デモンストレーションいたします(^_<)-☆

KaVo社のPROTAR evo 7 咬合器、フェイスボー、ARCUSdigma2下顎運動測定器、を用いた咬合診断システム化により、確実な原因を探すことができます。

咬合からのアプローチで顎関節症を治療する実習はIPSGでしか行っていない、非常に貴重なセミナーです。

最近は、顎関節症と咬合は関係がないという風潮があります。

顎関節症は触らない方が良い、咬合調整をしてはいけないと言われています。

しかし、それは学問を止める事。

と稲葉先生は言います。

インレーやクラウン、先生方は日常的に沢山歯を削っています。

顎関節症だけ削ってはいけないと言うのはいかがなものでしょうか。

削ると言っても、ほとんどが修復物、そして天然歯においてはほんのわずかです。

咬合診断を行えば、顎関節症の治療は非常に単純な事が多いです。

1本のインレーでも、4分の1顎のような小さな咬合器ではなく、全顎の咬合器に付着して製作することで、歯科医師、歯科技工士が顎関節症の発症を未然に防ぐこともできます。

IPSGでは20年間、咬合からのアプローチで顎関節症の患者様を治してきました。

ぜひ、2日間じっくり勉強していただきたいと思います。

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今回、患者様としてご協力いただいたのは、私の友人です。

実は、昨年のライブ実習の模様をFacebookで見ていてくださって、次は私もお願いしたい!と思ってくださっていました(^_^)

メールで症状を聞いてみたところ・・・(ライブ実習当日にお越しいただくので、事前情報はメールのみです)

・症状は口が大きく開かない。
開ける時にはくの字に開きます。
顎がカクッてなるので、歯医者さんの友達に聞いてみたところ、
顎関節症?と言われ、ひどくなると開かなくなると聞いてビクビクしています。
口を開く時、意識せずに開けた事が記憶にない感じです。

・犬歯が下の歯の形に削れています。
主人の話、母の話を総合すると、子供の時から歯ぎしりがひどいようです。
一度、歯科でリテイナーを作りましたが、メンテナンスできず放置です。

・顔以外の気になるところは、腰痛が徐々にひどくなり、2週に一度以上、マッサージに行っております。

・偏頭痛があったこともありますが、この2年ぐらいはない気がします。

ということでした。

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レントゲン写真です。

ひとつも修復物がなく、また歯周病もなく、大変綺麗な歯列をされています。

矯正治療の経験もありません。

顎関節症の原因として、インレーやクラウンなどの修復物が関与することがありますが、それも今回は当てはまらないようです。

それでは、一体なぜ??

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顎関節のレントゲン写真の診断の目安として、関節の変形がないかどうか、また円板に乗っているかどうかは、下顎頭と側頭骨の間に隙間があるかどうかをチェックします。

今回の場合、ぎりぎり隙間があったので、円板は脱落していないと診断しました。

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姿勢を観察します。

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瞳孔線や肩の高さの不均衡、指先の位置異常、脊柱の湾曲などを比べます。

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筋触診の方法について、外側翼突筋を口腔内から触診する方法、胸鎖乳突筋の起始である乳様突起から停止の胸骨までの触診し、左右どちらに異常があるかを調べます。

顎の構造と、筋肉の付着位置を確実に頭に入れておく事が大切です。

患者様、とても緊張をされていましたが、現在の症状や悩みについて、先生方の前で沢山お話をしてくださいました。

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クリック音の検査は、ドップラー聴診器を用います。

浅側頭動脈の血流を目安にそこから6ミリ前方に顎関節があります。

左右共に、かなり関節が傷ついた様な雑音が聞こえました。

雑音は、関節円板が傷ついている時に鳴ります。

これについては、2日目に詳しく解説いたします。

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開口量は、28ミリ。

クローズドロックの状態だと20ミリ前後の開口量なので、ギリギリ関節円板に乗っているという状態だと思います。

患者様はご自分で開口制限をされており、思いっきり開けるのが怖いそうです。

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上下の印象採得、フェイスボウトランスファーを行いました。

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中心位を2枚、チェックバイトを左右それぞれ記録を採りました。

中心位は、ナソロジーの古い考え方で、現在はそのような考えは存在しない。

とお考えの先生がかなりいらっしゃるというのを先日、聞き大変ビックリしました。

また、季節や気温によっても中心位が変わる事があるから当てにならない・・・

などなど。

全顎治療、咬合再構成をするパターンにおいて、中心位が決められないと仕事をすることができないと思います。

季節や気温で変化してしまったら、いつまで経っても補綴物が完成できませんし、咬合器を使って技工士とやり取りをすることも不可能となります。

中心位が確実に記録できるようになると、臨床の幅が広がります。

そして、全顎治療に自信を持って取り組む事ができるようになると思います。

中心位という言葉を最初に使ったのは、ナソロジーの始祖の一人であるB.B.McCollumで、1921によって名付けられた用語です。

当初は中心位は下顎を最後方位押し付けたみ位置で開閉すると安定した軸で再現できることから、ここを中心位と定め、咬合を再現する方法を発表しました。

その後、ナソロジーではStuartらによってRUMポジションとして、最後退位を中心位として咬合構成を行なってきました。

しかし、1973年にCelensaによって最後退位で装着されたリハビリテーションの、予後の精度を計測した結果を発表しました。

それによれば、32症例の内,30症例に咬頭嵌合位とのずれが0,02〜0.36あったという報告がありました。
それ以後、中心位は下顎頭は前上方にある事が望ましく、関節円板の再薄部に位置する部が中心位として理想であることとなったのです。

この位置は、歯列とは何ら関係ありませんが、歯列の咬合状態が咬頭嵌合位の時、顎関節が中心位をとるのが理想であることから、咬合を中心位に導く方法が考えられました。

最も理想的な関係は中心位と咬頭嵌合位が一致することです。
これが『Point in centric 』です。

しかし、多くのケースで不一致であるとが多く、中心位で下顎を閉じて行くと、どこか最初に閉口路を邪魔をする接触があります。

これを中心位の早期接触と呼び、しばしば顎関節に悪い影響を与えてしまいます。
これが『Slid in centric』です。

そこで、これを調節するために咬合調整を実施します。
顎関節を安定させながら咬頭嵌合位を作ることが非常に大切です。

ナソロジーにおける中心位の概念の違いが弱点となってしまい、ナソロジーを否定される方がいらっしゃると思いますが、全てが間違っていたわけではありません。

ナソロジーは一度は学ばなければいけない大切な知識だと、稲葉先生はいつも皆様にお伝えしています。

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上顎の模型です。

切歯乳頭から正中を確認し、ハーミュラーノッチの位置も見ておきます。

有歯顎のときの状態をよく覚えておくことが、総義歯の知識の参考ともなります。

という話もありました。

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下顎の右側の8番はレントゲンを見てもわかるように水平埋伏智歯です。

7番の傾斜に何か原因があるということも予想する必要もあります。

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フェイスボウトランスファーは歯科治療の際、診断と治療の基本になる作業です。

しかし、現実に一般の臨床で、この作業を行っている方はどの位いらっしゃるでしょうか?
おそらく10%に満たないのではと思います。

フェイスボウトランスファーは頭蓋の基準面を咬合器に付着する作業です。

したがって、咬合器の大きさも頭蓋と同じ大きさの物が要求されます。

ボンウィルの三角は一辺が10cmで成り立っていますので、顔面の幅で12cm程度の大きさが必要です。

フェイスボウトランスファーにより幅12cm程度の咬合器にトランスファーします。

歯列の三次元的位置を再現します。

すなわち、模型の付着位置を頭蓋骨に対し正確に位置付ける事が可能になります。

この様に付けられた模型により正確な診断と治療を行う事ができます。歯列の左右前後の傾き、スピーの彎曲、ウイルソンのカーブなどの診断が可能になります。

これは、顎関節症の診断と治療に大きな助けとなります。

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両顆頭と、下顎の前歯の切歯点を結んだ三角をボンウィルの三角(10センチ)といいますが、最低でもこの大きさの咬合器でないといけません。

小さな咬合器では不可能です。

ちなみに、ボンウィルの三角と咬合平面(曲面)とのなす角はバルクウィル角(平均26度)ですね☆

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天然歯の咬合湾曲には一般的によく知られているスピーの湾曲があります。

このスピーの湾曲は矢状面での咬合湾曲です。

さらに前頭面からみると、下顎の臼歯は舌側咬頭が頬側咬頭より低いため、あるいは舌側にわずかに15度ほど歯軸が傾斜しているために前頭面に湾曲ができます。

この湾曲は半径4インチ(10センチ)直径では8インチ(20センチ)の球体を下顎の歯列においた形になります。

(ちょうど、写真に映っている手鏡が、直径20センチの球体なので、参考になると思います♪)

これは、モンソンが提唱したモンソンの球面説といわれるものです。
モンソンカーブは一般に前頭面の面を言われていますが、矢状面、前頭面の両方で湾曲が生まれます。

したがって、通常モンソンカーブは前頭面のことを示しますが、スピーの湾曲と前頭面の両方の要素を持っています。これは、咬合様式を作る際に、大変大切な曲線です。

もうひとつ。

ウィルソンカーブは、何だったけ?

と混乱してしまうと思いますが、ウィルソンカーブはモンソンカーブと同じ前頭面からみたカーブです。

ウィルソンカーブとモンソンカーブは同じと考えていただいて構いません。

モンソンカーブとウィルソンカーブの違いは、モンソンカーブはスピーの湾曲の要素を持ち合わせていることです。

ということで、1日目だけで、盛り沢山な実習となりました。

明日は、咬合診断、リテイナー作りから始まり、ディグマによる記録、そして治療という流れになります(^_<)-☆

2016年1月12日

こんにちは。

稲葉歯科医院、院長稲葉由里子です。

先日開催された、『テレスコープシステムの臨床』のご報告をさせていただきます。

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今回講師を務めるのは、IPSG代表稲葉繁先生そして、IPSG副会長岩田光司先生のお二人です。

稲葉先生は、1978年に西ドイツへ留学をしました。

Tuebingen大学のヴィリー・シュルテ教授の論文に感銘を受け、彼の顎関節症の講義を聞く事が目的でした。

当時、日本歯科大学クラウンブリッジの助教授をしていたこともあり、Tuebingen大学のケルバー教授のもとに在籍しました。

ケルバー教授は、テレスコープシステムが得意であったことから、顎関節症の勉強と共に、ドイツで開発されたテレスコープシステムについて、学ぶチャンスを得ることになります。

稲葉先生が初めて見たテレスコープがリーゲルテレスコープ。

今まで見た事がない装置にショックを受けたそうです。

コーヌスクローネは、フライブルグ大学のカールハインツ・ケルバー教授が生んだ方法です。

稲葉先生は、客員教授として招かれたので、大学の中で診療、活動ができ歯科医師会にも入会していたそうです。

ドイツから帰国してみると、日本でもコーヌスクローネは、コーノスクラウンと呼ばれていて日本でもブームになりつつありましたが、方法がドイツとは違っていたと言います。

一番間違っていたことは、抜髄しないといけないと言っていた事です。

ドイツでは生活歯が原則です。

IPSG20周年記念では、Tuebingen大学のWeber教授からドイツ最先端のテレスコープシステム情報を頂きましたが、放電加工のテクニック、コバルトクロムの加工が非常に盛んで、天然歯とインプラントの融合についても沢山の症例を講演いただきました。

天然歯とインプラントをテレスコープによって二次固定し、22.23年の長期経過症例を得られている事は大変素晴らしいと思います。

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稲葉先生がドイツから帰国してすぐに行った症例です。

なんと。

35年経過している長期症例で、今現在も患者様のお口の中で機能しています。

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当時は、すべてゴールドで治療を行っていました。 

コーヌスクローネとは異なり、リーゲルテレスコープは、着脱のときに維持力が掛かりません。

また、支台歯を一次固定する事ができるのが特徴です。

リーゲルテレスコープの維持装置には、いろいろなものが使われますが、代表的には回転リーゲル(ドレーリーゲル)と旋回リーゲル(シュベンクリーゲル)があります。

回転リーゲルは、リーゲルテレスコープが考えられた最初のもので、歯と歯の間に設置するものです。

直径1.5mm程度の白金線(パルマドール)を使い近心と遠心を4分の1づつを削合し、直径と半径を使い、外冠に設置された半径の溝に白金線を回転させて着脱させるものです。

この弱点として、使用している内に白金線が曲がったり、歪んだりすることがあります。もちろん修理が可能ですが、最近では用いる事が少なくなりました。

旋回リーゲルは、回転リーゲルが歯軸に直角に使うのに対し、歯軸に平行にパルマドールを使い、歯軸に直角にレバーを旋回させて内冠に設置したリーゲル孔にレバーの先端を入れ、外冠を固定する型のリーゲルです。

最近では、旋回リーゲルの方がその耐久性や製作の容易性から、使用頻度が高くなりました。

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下顎は、前歯部はコーヌスクローネそして、たぶん8番を利用しているので、クリアランスが足りないため、アンカーバンドクローネを応用しています。

これにより、義歯の安定に大切な4点支持を得る事ができます。

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こちらが、外冠です。

リーゲルテレスコープと違い、コーヌスクローネの維持力は摩擦力です。

4点支持が得られた事で、患者様は35年という長期にわたり使用することができたのだと思います。

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他にも、最近のコーヌスクローネの症例についても見る事ができました。

舌側に厚みを付ける事で、リンガルバーの代わりになります。

こちらの方が、患者様にとって違和感がなく快適なようです(^_^)

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上顎レジリエンツテレスコープ、下顎リーゲルテレスコープ症例。

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テレスコープシステムを患者様に提供するにあたり、咬合の知識は必須となります。

フェイスボウトランスファーを行い、咬合器に付着すること。

中心位で仕事ができると、歯科医師、歯科技工士の情報交換を円滑となります。

余談ですが・・・

IPSGでは、5月から、『咬合』に特化したコースが開催されます。

『咬合認定医コース』

今後、一歩先の質の高い仕事を目指していらっしゃる先生方におすすめします(^_<)-☆

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こちらは、38年間、学校の給食室で働いていた方です。

退職をし、審美的にも機能的にも口元の美しさを取り戻したいとのことで、近所の歯科医院を訪れましたが、治療が終わった結果がこちらです。

黒い金属が沢山入っていて、噛み合わせの平面も整っておらず、これでは治療が終わったと言えないはずです。

患者様はプライドを取り戻すことができません。

そこで、稲葉先生のもとを訪れました。

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患者様は一番最善な治療を求められていました。

だとすると、このような方法がベストなのではないでしょうか。

上顎リーゲルテレスコープ、下顎コーヌスクローネという、大きなケースとなりました。

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治療後、一番最初に褒めてくれたのはお孫さんだったそうです。

「おばあちゃん、きれい!」

って何度も何度も褒めてくれたことで、大変感謝してくださり、心に残る症例となりました。

あれから、10年以上経過していますが、問題なく使って頂いています。

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チタンでのテレスコープ症例です。

やはり、チタンは軽いので支台歯が失活歯が多かったり動揺がある場合などに適応されると思います。

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テレスコープシステムを過去のものだと勘違いされてる先生が多いのも事実。

それは、日本では正しい方法が知られていないからだと稲葉先生は言います。

実際ドイツを訪れてみて、ほとんどがインプラントとテレスコープ技工であることにビックリされるはずです。

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ドイツでは国家試験は教育された教授が行います。

日本では全国統一の国家試験なので、特徴がありません。

自分が教えた学生の実力は教えた教授が一番理解しています。

無事、国家試験を合格すると、お酒が用意されていて乾杯するそうですよ♪

粋ですね!!

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コーヌス角とテーパーの違いを間違って理解されている方も多くいらっしゃいます。

稲葉先生の35年経過症例のように、正しく製作されたコーヌスクローネに細工はいりません。

リベースも必要ありません。

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リーゲルテレスコープは、今後、インプラントリーゲルなど利用範囲が多いと思います。

今回、参加してくださった、半分の方が技工士でした。

ぜひ、応用範囲を広げ、患者様に最善の治療を提供していただきたいと思います♪

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続いて、IPSG副会長の岩田光司先生の講演については。

稲葉歯科医院、小西浩介先生にバトンタッチします(^_^)

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岩田先生の講義、そしてパワーポイントすべてが素晴らしく、感激した一日でした。

何度聞いても、勉強になります。

お話もおもしろかったです(^_^)

後日、岩田先生の講演に関してもご報告させていただきます♪

2015年12月22日

IPSG代表、稲葉繁先生の講演です。

『わたしの臨床50年を振り返って』

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1964年の日本は戦後の経済成長と東京オリンピックの開催で沸き返っていました。

そんな時、稲葉先生は歯科医師として歩み始めました。

当時の日本の歯科医療は発展途上でした。

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卒業後国家試験に合格はしたものの、あまりに歯科医療が徒弟制度的で興味が持てなかったので、大学院に進み学問的で理論的な勉強をして見たいと考えました。

1966年ころに保母須弥也先生がアメリカから帰国され、メタルボンドが日本に紹介されました。

同時にナソロジーが衝撃的にデヴューし、ラウリッツェン、スチュアート、ピーター・K・トーマス、ギシェーらの各先生が研修を行いアメリカとの差をまざまざと見せつけられました。

そのころから稲葉先生は歯科医療の在り方を見つめなおし、常に歯科医療により全身の健康保持には重要な一部門であることを深く考えるようになりました。

丁度その頃この度の特別講演をして下さる桑田正博先生がアメリカで活躍されている噂が流されてきました。

先生はメタルボンドポーセレンの開発者であると同時に前記の先生方と仕事をされると同時に、世界各地で講師として研修をされ、指導者として日本の歯科界を牽引されている方です。

この当時、稲葉先生はナソロジーを徹底的に学びました。

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その後1978年にドイツのチュービンゲン大学に留学し、アメリカにはないテレスコープシステムに代表されるドイツ式補綴を覚え、また顎関節症の治療方法を会得してきました。

それから現在まで約50年多くの患者様の治療に取り組んできました。

こちらは、稲葉先生が当時チュービンゲン大学の学生達に講義したスライドです。

『咬合面は地図である』

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咬合面の谷や山にはすべて意味があります。

咬合面の8つの要素、そしてワックスコーンテクニックは、歯科医師、歯科技工士の共通の大切な知識です。

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稲葉先生は、当時日本から離れ、世界中の歯科の巨匠から沢山の事を学んできました。

若いドクター達に伝えたい事は・・・

『日本の歯科医療がトップだと思っていてはいけない。

世界から立ち後れている事は多々あり、常に海外にアンテナを張る必要があります。

これからは、英語を学び、海外の情報をしっかり得ることが大切です。

私は、ドイツに住んでいた事で、ドイツ人の考え方、生き方を学ぶ事ができました。

若い先生方はこれから、チャンスを掴んでいただきたいと思います。』


IPSG Scientific Meeting のスペシャルゲスト、歯科業界で、この方を知らない人はいないくらい、
世界で活躍されている技工士の桑田正博先生です。

〜略歴〜
クワタカレッジ   校長
愛歯技工専門学校  名誉校長
ボストン大学歯学部 客員教授
天津医科大学    客員教授
アメリカ歯科審美学会(AAED)  ライフフェロー
アメリカ歯科審美協会(ASDA)  フェローメンバー
国際歯科セラミック学会(ISDC) フェローメンバー
国際歯科学士会(ICD)      名誉フェロー
ヨーロッパ歯科審美学会(EAED) 名誉フェロー
アメリカ補綴歯科学会(AP)    オーナラリーフェロー
ロシア歯科医師会          名誉会員

桑田先生は、金属焼き付けポーセレンの開発などが評価され、Academy of Prothodontics
(アメリカ歯科補綴学会)の名誉会員を授与されたり、数々の栄誉賞を受けています。
今後、日本の歯科技工技術・制度を向上させていくには、桑田先生の存在が不可欠です。

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今回、快く講演を引き受けてくださった桑田先生。

長い間海外でお仕事をされていたこともあって、私の印象は、とても紳士。

やはり、実力のある方の振る舞い、態度、言葉はどれをとっても一流ですね。

今回、快く講演を引き受けてくださった桑田先生。

歯科医師、歯科技工士の割合を考えて、3つのパターンの講演を準備してくださっていたそうです。

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世界で最初の歯科医師、First Dentist はPierre Fauchardと言われていますが、日本の歴史を振り返ると、日本の木床義歯、デンチャーの技術は大変素晴らしかったと言うお話から始まりました。

確かに、ジョージ・ワシントンの入れ歯よりもずっと優れていたかもしれません。



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桑田先生は、歯科界のレベルアップのために1962年、ニューヨークへ渡米されました。

そこで、メタルボンドの開発チームに入る事になります。

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History of P.F.M

1960年当時、日本には歯科の情報がほとんどありませんでした。

桑田先生は、Father of Occlusionと呼ばれる、かの有名なスカイラーからナソロジーの基礎知識を直接教わったとおっしゃっていました。

ロングセントリック、ワイドセントリックなどを発表された先生。

ボンウィル、バルクウィル角などの咬合の知識もスカイラーから教わったそうです。

凄いですね!

そして、写真は桑田先生の初めてのフルマウス症例であり、長期症例です。

素晴らしいです。

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世界中の誰もやっていないことを、桑田先生は挑戦してこられました。

1965年、保母須弥也先生との写真。

歴史の証人として、日本の歯科界を失い本当に残念だとおっしゃっていました。

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ワックスコーンテクニックを広めた、P.K トーマスとは、世界中を一緒に回って講演をしました。

支台歯形成についても、歯の形態的特徴から咬合面の厚み、解剖学的に細かく計測した形成方法について、私達歯科医師に沢山のヒントをいただきました。

丸みをつけることで、咬頭に圧縮圧を受け止めることができること、ジルコニアがチッピングする原因なども教えてくださいました。

歯科医師、歯科技工士のコミュニケーションツールとなる

ディープシャンファー

ベベルドショルダー

ライトシャンファー

そして、マージンの限界角度50度など。

お互いの共通知識をまとめてくださり、プロビジョナルの奥深さを学ぶことができました。


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桑田先生こそ、歴史の証人。

教科書にでてくる、歯科界の巨匠達としっかりと絆を繋いできて、日本の歯科界の向上に貢献されています。

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『人は生涯のうち逢うべき人には必ず逢う。しかも、一瞬早かりもせず、遅かりもせず。」

素晴らしい言葉ですね!




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桑田先生、そして稲葉先生もこの言葉によって導かれたのかもしれません。

これを機会に、歯科医師、歯科技工士共にレベルアップを計り、コミュニケーションがスムーズになるようにお互い知識を高めていくことができれば素晴らしいですね♪

桑田先生、本当にありがとうございました。

2015年12月21日

今年最後のIPSG包括歯科医療研究会の大きなイベント、"IPSG Scientific Meeting 2015"が開催されましたので、報告させていただきます。

会場は日本歯科大学九段ホール。

全国から沢山の先生方にお集りいただだき、ありがとうございました!

歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士がお互いの知識の情報交換し、レベルアップを図る1年に1度開催されるIPSGの大きなイベントです。

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今回のトップバッターは、稲葉歯科医院、小西浩介先生です。

『患者満足度の高い診療を目指して』

IPSGでは初めての発表となりますが、堂々と落ち着いていて素晴らしいと感じました。

稲葉先生のアシスタントは歴代数々のドクターがされてきましたが、現在では皆、IPSGの指導者として活躍されています。

小西先生が稲葉先生のアシスタントを通して感じることは、メンテナンスに来られる患者様の多くが、30年を越える長期症例であること。

なぜこんなにも多くの患者様を、長期症例にすることができるのか。

確実な診査診断、そして設計はもちろんのことですが、やはりドイツでは120年以上の歴史あるテレスコープシステムを稲葉先生自身が一次情報を得て実際に治療されているからということをお話されていました。

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片側遊離端症例コーヌスクローネ、リーゲルテレスコープどちらを選択するか迷う方が多いように感じます。

遊離端義歯は後方が水平に動き、あたかも魚の尻尾を降っているかのように左右に動いてしまいます。

そこでクラスプ義歯では対処する事が難しくなります。

テレスコープクラウンhが装着されると、動きがなく遊離端いは良いと思われますが、コーヌスクローネに使いますと、二次固定となり、支台装置が離れているため、最後方の歯に負担がかかりすぎます。

その結果最高峰の歯が支点となり、その前の歯は浮き上がってしまい、コーヌス効果が失われてしまいます。

余程条件がよくない限りコーヌスはお勧めできません。

さらに最後方の歯が無髄歯である場合には、咬合力により歯根破折が生じてしまいます。

有髄歯の支台であることも大前提です。

また、最後方の歯に負担がかからないように前方の歯は一次固定をするのが良いと思います。

このような条件から、『リーゲルテレスコープ』が最善と選択しました。

リーベルは2本の小臼歯を内冠で固定し、さらにその遠心にシュレーダーゲシーベと呼ぶ、長さ5ミリ程の延長ダミーのような装置を作り、その遠心にリーゲルの閂装置を作ります。

そのようにしたリーゲルテレスコープ義歯は二次固定されているので、咬合力が小臼歯に分散され、最後方の支台には無理がかかりません。

また、咬合力により外れるような事もありません。

コーヌスクローネを片側遊離端症例から挑戦する方多いと思いますが、余程条件が揃わない限り、行わない方が良いということは、大変貴重な情報だと感じました。

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最後に、患者様に最善の治療が提供できるのは、稲葉歯科医院のチームワークによるものだとお話をいただきました(^_^)

会場の先生方の笑いもとるなど、聞く人を飽きさせない素晴らしい発表でした♪

2014年6月 3日

こんにちは。

稲葉歯科医院、院長稲葉由里子です。

『ハーモニックオクルージョン』 〜審美と咬合のハーモニー〜が開催されたので、ご報告させていただきます。

『ハーモニックオクルージョン』 〜審美と咬合のハーモニー〜は、 稲葉先生が、1991年から4年間に渡り、日本歯科評論に連載したコラム「美の追究」をもとにした内容です。

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▼エステティックとは何か

仏語のesthetiqueは土佐藩下級士族の家に生まれ、明治時代にフランスに留学した中江兆民(1847〜1901)の訳語で『美学』としているが、文豪森鴎外が『審美』と訳している。

というお話があり、

『審』はウ冠に番と書き、家で番を行う、すなわち裁判を行うこと。 『美』とは、羊が大きいと書き、昔中国で家畜の中で一番姿が美しく、性質も善とされているので美、善を現わす意味に使われている。

美は大きな羊という意味で、最も美しい生贄として神にささげた。

という、『審美』の本当の意味を知る事ができました。 

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歯科界における審美は材料技術が先行して、修復術のみに重きが行われていますが、医療においては美醜はなく、人それぞれに適応した美がある。

という奥深い話を聞く事ができました。 

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審美と咬合のハーモニーに大切なのは、前歯と臼歯の融合すなわちアンテリアーガイダンスの重要性について詳しくお伝えさせていただきました。

前歯にはEstheticsとFunction 審美と機能の役割があります。

審美的には、色彩と解剖学的形態、そして、機能とは、発音や機能する時の形態が関わりがあり、このふたつの要素を兼ね備える必要があります。

昨今、審美ばかりに目が向けられているように感じますが、材料に分析と機能をどのようにつけていくかという事が、非常に大切だということを今回のセミナーで学んでいただきたい。

という話がありました。  

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アンテリアーガイダンス、前歯の誘導について。

模型上で前歯を削り、臼歯の矢状顆路角を計る実験です。 

ギージーは矢状顆路角の平均は33度、 この矢状顆路角+7~10度を与えるのが理想的で、+20度、25度だときつくなるから注意が必要、と稲葉先生の話がありました。 

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稲葉先生が補綴科在籍の時に実験した、測定値で、左右の矢状顆路角の平均値、矢状切歯路角の記録をまとめたものです。

前歯の誘導で臼歯が離れる量ディスクルージョンは1.5ミリで十分です。 

切端の噛みこみの深さが2ミリ以上の場合は注意が必要、ディープバイトは関節に悪影響を及ぼす、ニアセントリックは、矢状顆路角の影響を受けやすいという話がありました。  

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こちらは、医局員の先生に協力していただいた症例で、

ちょうど前歯の治療をしていたので、アンテリアガイダンスを強くしたらどのようなことになるのか、テンポラリークラウンで実験していただいたものです。 

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すると・・・

臼歯で1センチもディスクルージョンしてしまいました(^_^;

これでは、関節を痛めてしまいますし、前歯ポーセレンは確実に破折してしまいますね。 

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オーバーバイトの深さにより歯冠軸が異なっているのか?あるいは咬合小面の角度は何によって影響されるのか?アンテリアーガイダンスの実効値はどの程度であるのか?

を計測したものです。

『美の追究』の本に詳しく計測値が書かれていますが、咬頭嵌合位から下顎が前方に滑走を始めてから3ミリの間では、急激に角度の変化があり、これは臼歯を理解させるための面だと考えられます。

年齢と咬耗は相関することから、咬合小面は前歯の修復において自然感を出すために考慮しなければならない項目です。

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例えば、このような症例を見た時、どのように患者様に説明をさせていただいたらよいでしょうか。

なんとなく・・・

ではなく、審美の法則に基づいてお伝えする必要があります。 

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アピアランスガイド、基準線についての説明です。

アピアランスガイドの線を引いて模型上で患者様にご説明させていただくことが重要です。

◆FRC フェイシャル・リッジ・クレスト (歯冠の長さ、歯軸の方向を表す線)

◆LA ライン・アングル (歯冠の幅を表す線で、隣接面に移行する歯軸線)

◆GCC ジンジバル・カンター・クレスト (歯冠を横切りPCに関係する豊隆線)

◆ICC  インサイザル・カンター・クレスト (審美性に関係する豊隆線)

その他にも、CF-line(セントラルフォッサライン)、LI-O-line(リンゴオクルーザルライン)、BO(バッカルオクルーザルライン)の説明がありました。 

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そして、修復させていただいた状態です。

ブラックスポットも消えてアピランスガイドが揃っていますね(^_<)-☆ 

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自然界における黄金比例、螺旋比例。  

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歯の黄金率についても説明がありました♪ 

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自然界で最も美しいとされる黄金率、1:0.618の法則。

デューラーの自画像、彼の絵画の構成は黄金率が基準となっていますし、自然界に見られるオウム貝、北斎の絵画の構図などは、この法則により描かれています。

当時、稲葉先生は、自然界で作られたものに、いつもこの法則をあらゆる物に当てはめて、えんぴつで線を引いていたのを思い出します。

そして、 

歯の黄金率が『1:0.618の法則』に当てはまることは意外と知られていません(^_^)

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今回のセミナーはドクターだけではなく、テクニシャンに方にご参加いただいたので、様々なヒントもお伝えさせていただきました。

例えば、

人間の口には光源がないこと。 

光の反射で口元を見る。

南側の明かりは変化が激しいので、北側の光で仕事をすると、日間変動が低いこと。

そして、横から見るのではなく、頬があることも考慮して、前方から見る事を常に意識することなどをお伝えさせていただきました。

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シェードセレクション、モールドセレクションについてもご説明させていただきました。

現在、一般に歯の形には長方形SQUARE (S TYPE) 方形SHORT SQUARE(SS TYPE)  

尖型TAPER(T TYPE)  卵円形OVOID(O TYPE) 混合形COMBINATION(C TYPE)

の5形を使う事が多いです。

顔の形と歯の形が相関関係にあるならば、日本人の顔は平坦で角が丸みを帯びた比較的角型の縄文型、あるいはやや顔が長くなった長方形で、美人顔の弥生型などが多く見られ、歯の形もSS型やS型が多いです。

スクエアタイプは全体に面長な男性、あるいは活動的な女性に適合する形態で、切端から歯頸部にかけての幅がほぼ同じで長径がやや長いです。

ショートスクエアタイプはスクエアに対し長径を短くした形態で、男性に適合し、力を使う職業やスポーツマン、老人に適しています。

テーパータイプは顔の幅が狭く面長な人で、中年以後の女性に適合しますが、使用頻度は低いです。

オボイドタイプは丸顔で明るくかわいらしい女性に適合し、使用頻度が高いです。

コンビネーションタイプは男女どのようなタイプの人にも適しています。

一般的で個性は強調できませんが、無難で失敗がないと言われています。  

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稲葉先生の全顎セラミック症例。

技工士、川崎従道先生とのコラボレーション。

治療前、治療後、そして6年経過、10年経過・・・ 

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そして15年経過症例となりました。

適切なアンテリアガイダンス、咬合の付与により、ポーセレンの破折もなく、歯茎部のマージンは装着時そのままです。

15年経過した長期症例は今回のセミナー、ハーモニックオクルージョンの結晶だと思いました。

先生方からも感想をいただきましたので、少しご紹介させていただきます。

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▼自分がどのような歯科医師となるべきか、目標を決定するために何かきっかけが見つかればと思い、受講致しました。連合印象を行う際は寒天の硬化を待ってから、アルジネート印象を行うべきというお話は目から鱗が落ちる思いでした。

臨床実習で何度か連合印象を採りました寒天が流れてしまって重要なマージンの部分に残っていなかったので次回から先生のやり方を真似させて頂きたいと思います。

稲葉先生は多分野にわたって造詣が深くていらっしゃるので歯科と直接関係ない分野に関しても色々とお話を伺いたいと思います。

大学病院で行われている臨床とは全く違った世界があることを知り、非常に刺激的な一日でした。臨床実習ではリーゲルテレスコープの臨床を見る機会がなかったのでいつか自分でやってみたいと思います。(日本歯科大学6年生 学生) 

 

▼生体にあった咬合、審美性を勉強したく受講しました。

アピアランスガイドは、スタモの際、実行したいと思いました。

患者さんとのコンサルの際に利用したいです。 実際の中心位の採得の方法、臨床における治療計画及び手順をもっと知りたかったです。

フルハウスの治療計画、手順をもっと勉強したいです。その際にフルデンチャー、パーシャルデンチャーの考え方を今一度学びたいです。今後も参加したいと思います。

▼メタルボンドでもきれいな歯並びを評価する方法が今までわからなかったので勉強になりました。

▼審美に対する考え方が変わりました。早速明日からの診療に応用したいと思います。私は美術館巡りが好きなので、今後目線を変えて見てみたいと思います。有難うございました。

▼稲葉先生のテレスコープ以外の貴重なケースを見ることができて良かったです。上下フルマウスのケースの15年経過したスライドは素晴らしかったです。感動しました。

▼天然歯の形態を今まで追求してきまして、もっと良いバランスのとり方を学びたいと思いまして、受講に至りました。等比螺旋がすごく興味があり、美しいと単純に考え感じられるものも理解しようとする人間の本質を感じられました。美術品に興味はありましたが、それはあくまで美しいと感じることだけで満足していました。それをもっと深く理論づけて理解することの楽しさを発見しました。有難うございました。

▼審美・衛生・咬合・・・バランスのあるところに美がある。常々稲葉先生が言われているように、バランスのとれた治療が大切で有ることを再確認いたしました。

▼本日、ハーモニックオクルージョンに参加させて頂きましたが、今回で3回目位になると思います。参加された先生方で四国より考えている方や日本歯科大学6回生の方、若い方々の勉強には感心致しました。又、自分も負けていられない気持ちになりました。先週5月25日顎咬合学会の認定試験も終わり、平成26年度も半分になりましたので、目標をもって治療に取り組みたいと思います。

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:゜・:,。*:.。o○☆゜・:,。

今回、沢山感想をいただきとてもうれしいです。

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。

私自身、毎回新しい気づきがあります。聞くたびに日々の臨床への応用を思いついたり、学生時代に聞く、歯科医師になってから聞く、20代、30代、40代とそれぞれ感じることが違う、奥の深いセミナーだと思いました。

『美の追究』の内容は4年間かけて掲載された稲葉先生の審美の賜物だと思います。

とても1日では学びきれなかったと思いますが、ぜひ、今回プレゼントさせていただいた本を見直して、臨床に応用していただければと思います(^_<)-☆ 


2014年1月14日

2013年を締めくくる、学術大会が開催されました☆♪

沢山の先生方から素晴らしい発表をいただきました。

そちらに関しては、後日IPSGのサイトでご報告させていただきたいと思います。

今回は、特別講演をしていただいた、牧師の関根一夫先生のご講演の様子をご報告させていただきます(^_<)-☆ 

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今年の学術大会の特別講演は・・・わたしが中学生の頃から、30年来の友人でもある、牧師の関根一夫先生です☆♪ 

関根先生のプロフィールをご紹介させていただくと、

日本大学文理学部哲学科卒業

南オーストラリア聖書大学卒業

日本大学大学院文学研究科博士前期課程修了(哲学専攻)

東京コンピュータ専門学校校長

お茶の水クリスチャンセンター理事長代行などを歴任

現在、東北福祉大学感性福祉研究所研究員

医療法人社団信悠会木村クリニック理事日本臨床美術協会副理事長

ミッション・エイド・クリスチャン・フェロシップ牧師

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プロフィールをご覧頂いてもお分かりのように、彼はただの牧師ではありません。

コンピュータ専門学校の校長先生もされていたので、ITに強くまた、音楽家でもあるので、ギター、ウクレレを弾いたり作曲をしたりする、スーパー牧師なのです(^_^)

現在は、医療法人社団信悠会木村クリニック理事をされていて、鬱病の患者様、心の病気のカウンセラーとしても活躍されています。

そして、私の大事な相談相手でもあります。

患者様の悩みをどんな風に聞いてあげたらいいのか、などいつも的確なアドバイスをいただけます。

学術大会で、牧師さんのお話というのは、たぶん歯科界で初めての試みだと思います。

ですが、私は関根先生といつもお話をしていて、私たちの分野と非常に関係が深いとずっと前から感じていました。

先日、関根先生が診療に患者様としてみえたときに、(笑)

「IPSGの学術大会でお話していただいてもいい?」

とお願いしたところ、

「OK!」

と二つ返事で承諾いただきました。 

今回お話いただいた内容は、

『機能論的人間観と存在論的人間観についての考察』 

それは、コミュニケーションの土台のお話です。 

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彫刻家の金子健二氏、脳外科医の木村伸氏、そして関根先生と、認知症患者様のリハビリプログラムをたてました。

認知症の方々を介護している家族は、

●いつまでつづくのか。

●どんなに悪くなるのか。

●どう取り扱ったら良いのか。

という、苦悩を常に心に抱いています。

彼らの心のケアをどのようにしたら良いのかという、お話をいただきました。 

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そして、今回のテーマである、機能論的人間観、そして存在論的人間観についてお話をいただきました。

関根先生の抄録を読ませていただいたところ、かなり難しい内容で、何度読ませていただいても理解できなかった私でしたが、

彼のウィットに飛んだお話を交えてお聞かせいただいたため、会場にいらっしゃった全ての先生方を引き込んでしまいました。

機能論的人間観を否定せず、存在にこそ意味がある、存在論的人間観を添えることの大切さについてお話いただきました。

人間の脳は、行きたい、知りたい、仲間になりたいという指向性を持っています。

「いてくれてありがとう。」

「いてくれて嬉しい。」

という言葉は使われているようで使われていません。

いても良いという安心感、居場所を提供してあげることの大切さについて、関根先生自身が体験した話を交えてお話いただきました。

患者様に対しても同じです。

「大変でしたね。」

とひと言添えるだけで、安心感を覚えます。

他にも、子供を育てる、人を成長させるために非常に大切なお話をいただきました。

最後に、ある少年のお話をいただきました。

わたしは感激のあまり、しばらく恥ずかしいので我慢していたのですが、鼻水がでてきてしまったので、ハンカチで拭ったとたん、号泣。

わたしだけかな・・・と思ったら、会場にいるほとんどの先生方が、同じ気持ちでした。

20年続いた学術大会で、これだけの方がすすり泣きするような講演ははじめてです。

悲しい話で泣いたのではなくて、感激して泣いてしまうのです。

講演報告を記録しようと思って、PCの画面をみているのですが、涙で字がくもって、打てませんでした。

こんなこともあるのですね。

患者様への気持ちのケアの重要性を、一夫さんの今回のお話で、みんなが意識できたと思います。

学問の話も経営の話、患者様の心のケアはもちろん大切ですが、実は私たち自身の気持ちも、定期的に見つめ直す必要があるのではと感じました。

コミュニケーションの土台を関根先生から教えていただきました。  

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関根先生の『いてくれてありがとう』のメールマガジン配信ご希望の方は、ぜひ、関根先生に直接メールをしていただければと思います(^_<)-☆

pastor.kaz@gmail.com ←こちらが関根先生の連絡先です♪

感想なども送っていただけたら、とっても喜ばれると思います!

もし、このブログを読んでいただいた方で、関根先生配信のメールマガジンを受け取りたい方がいらっしゃったら、ぜひ、ご連絡いただければと思います。

わたしも、毎朝彼のメールマガジンで気づきをいただいています(^_<)-☆ 

特別講演終了後は、関根先生の周りに人だかりができるほど、先生方の心に響きました。

ご参加いただいた、先生方が心が一つになるようなお話をいただきました。

関根先生、そしてご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました!! 

2012年12月 7日

稲葉歯科医院、院長、稲葉由里子です。

2012年12月2日に当院顧問稲葉繁が代表を務めるIPSG包括歯科医療研究会、第19回『IPSG学術大会』 が開催されたので、ご報告させていただます☆♪

最後に私は、金髪のアフロをかぶって、登場するので、内容は難しいけど、サラッと読んでみてください^_^

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今回、日本歯科大学100周年記念館で開催されるにあたり、稲葉先生の元医局員の先生方に沢山協力していただいたこと、心より感謝させていただきたいと思いますm(__)m 

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トップバッターは、稲葉歯科医院勤務の佐藤孝仁先生です。

『二年目の歯科医師が稲葉歯科医院で勉強したら』

稲葉歯科医院に務めて半年がたち、気を付けている事は・・・・

女性ばかりの職場なので嫌われないようにする!!だそうです(笑)

今もそうですが、あまり診療する機会はありません。稲葉繁先生の診療のアシストがほぼ私の仕事の内容です。

しかし、先生の診療を見させていただき、きちんとした知識を学んでから診療をする方が、何も学ばずに経験だけを頼りにした診療より質の良い診療をできるようになると私は思います。

卒後二年で、こんな風に長い歯科医師人生を大事に考えているということがすごいなって思いました。

稲葉歯科医院では、顎関節症の問診、診査診断はすべて佐藤先生にお願いしています。

もちろん、今回の発表は完璧でした。

これからも、稲葉繁先生の歯科医師としての哲学を学んでいきたいと最後に伝えた、立派な発表でした☆♪

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そして佐藤孝仁先生のお父様でいらっしゃる、佐藤孝明先生の発表です。

発表前・・・

「もう緊張しちゃって、まいっちゃうな~」

とおっしゃっていたのが、ウソのよう。

まるで、大学の教授のようでした(笑)

『稲葉先生との出逢いについて』

一応台本をお持ちのようですが、先生がお話しされたいことをそのまま自由に表現されているようにお見受けしました<(_ _)>

若い先生方に対して、これから楽しい歯科医師人生を送るためにぜひIPSG、稲葉繁のもとで勉強をすることをおすすめしたい。

とおっしゃっていただきました。

そして、大切なことは

「TPPではなくて、TTPなんです!!」

TTP?なんだろう・・・と思っていると、

「徹底的にパクる。徹底(T)的(T)にパク(P)る」

と極意を教えていただきました^_^;

そして、石原明先生の著書「すべてが見えてくる飛躍の法則~ビジネスは三人称で考える~」

の三人称目線の大切さをお話しされていたのは、さすがだなって思いました。

患者様を治療や義歯の設計をするとき、

「稲葉教授だったらどうやって考えるのかな」

っていつも三人称目線になって考えるようにするとおっしゃっていました。

佐藤先生はもちろん沢山のテレスコープ症例をお持ちです。

ある患者様のお話し、値段が少し高いなと思われたそうですが、

お孫さんから「おばあちゃんの歯が素敵!」

って言われた瞬間、値段は忘れてしまったそうです。

そういうことなのですよね。

今回佐藤先生から、沢山の歯科哲学を教えていただきました。

そして、この日のために新調したスーツがとてもお似合いでした(^_-)-☆

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続いて飯塚会長の

『歯科医が行う口腔ケアー』

もうすでに飯塚会長の講演を聞かれている先生も多いかと思います。

今回、あ、そうだったんだ。

ってはじめてわかったことがあります。

飯塚先生のお母様が亡くなる前の2年間胃ろうをつけていたということです。

お母様へその間必死で口腔ケアを行っていたそうです。

きっとこの時、医科の口腔機能や嚥下のリハビリが欠けていること実感されたのだと思います。

年々介護認定者が増え続けています。

1000万人の要介護高齢者の口腔リハビリは誰が行うのでしょうか?

歯科医師過剰と言われていますが、はっきり言って足りないぐらいです。

総予算は限られています。

その中には口腔リハビリは全く考えられていません。

口腔機能が回復して食欲がでれば体力もついて免疫力がアップし、QOLも上がるというのに・・・

嚥下機能を深く理解しているのは歯科医ですし、これから様々な施設、団体に啓蒙していきたいと思います。という力強い言葉がありました。

そして、最後にラビリントレーナーのエステ版、『頬麗美人』 

の宣伝もありました(^_-)-☆ 

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続いて、歯科工房OKABE、総義歯実習コースでは稲葉先生の右腕となり活躍していただいている技工士の岡部宏昭先生です。

『技工士からの提唱~技工士の現状と今後~』

日本国内の歯科技工士の実態に私たち歯科医師はきちんと向き合う必要があると思います。

およそ10年以内に爆発的に技工士が減少すると予測されます

なぜ減り続けるのか

技工士の平均年収380万円といわれています。(本当はもっと低いかもしれません)

時給1490円

月収29万円

ほとんどのラボが残業をつけていない

そして、実は残業時間100時間ぐらいはしています。

資格があるのに、この状態だと、どんどん離れてします。

若い技工士が離職してしまうのは、当然といえるのでは・・・

現在、補綴物の海外発注が急増し、国内のラボは自費の激減により倒産が相次いでいます。

補綴物の海外発注が弊害になり値崩れ、質の低下をおこしているのです。


●技工士の平均寿命は63歳
欧州では歯科技工士の塵肺率が13%というデーターがとられているそうですが、基準も対策も定められていないのが現状です。

●長時間労働による過度の睡眠不足

●時間に追われながらの作業の連続による強度のストレス

●高い率の肝機能障害者と肝炎発症者

●規則ただしくない日常の連続

ようするに、技工士は歯科医からの分配で成り立っている川下産業である

という、技工士の現状をお話しいただきました。

稲葉先生からのコメント、

「人の命を犠牲にして自分が生きてるなんていうのは、恥ずかしい事。技工士も国から統制されていたものをそのままやっていたら苦しいんです。」

「日本の技工士レベルは実はとても高い。保険の仕事とは離れ、IPSGでは、技工士としっかりと連携をとり、安全でストレスなく、質の高い仕事を目指していきましょう。」

ということでした。

技工士減少問題はとても深刻です。

IPSGには認定技工士制度がありますが、これからも自費診療専門の技工所の育成に携わっていきたいと思います。

でないと、IPSGの会員の先生方は困ってしまいますから((+_+))

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そして、IPSGに入会して15年の太田裕明先生です。

『咬合についてきっと皆さんが知りたいこと』

「咬合学」について太田先生ご自身が悩んできたことを、今回先生方に理論的にお話しをしてくださいました。

悩まない咬合紙の使い方について、なるほど・・・って納得です。

歯に対する脳の感度は、10ミクロン程度を感知するそうです。

ということは、咬合紙よりも薄いです。

全体を噛み合わせた時、咬合紙をどのように読み解くか、そして削る量はどのくらいかということを詳しくご説明いただきました。

中心位で力の抜けない患者様への対処方法、先生も苦労されたとおっしゃっていましたね。

ぜひ、試してみてくださいね。

フェイスボートランスファーも、正中が1㎝ずれたら、どれだけ模型がずれてしまうかというお話しをいただき、なんとなく恐ろしくなりました((+_+))

ポーセレンの破折がなくなる方法など、すぐに役立つ情報盛りだくさんでした。

太田先生のお話し・・・簡単・・・なようで、奥深く、難しかったです。

後日、太田先生にQ&Aのコーナーでお答えいただこうと思いますので、ご安心を☆

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2010年IPSGに入会された木谷光輔先生

素晴らしい経歴をお持ちなのですが、今回、所属学会の数もすごいということがわかりびっくりしました。

『IPSG研修会(稲葉・先生)との出逢いにより、得たもの失ったもの』

という少し過激なタイトルでした。

先生は、紆余曲折を経て、稲葉先生にたどり着きました。

日本の教育制度は、国家試験対策ばかりです。

いつ・どこで・何を・誰から学ぶのかはとても大事な事です。

木谷先生が稲葉先生に出会う前の総義歯や咬合に対する悩みなどをお話しくださいましたがその中でも

テレスコープの悩みというのがありました。

テレスコープの悩み

  • 先代からコーヌスクローネを学んだ。
  • そのコーヌスは日本式コーヌス。正統派コーヌスではない。
  • 15年症例・20年症例もザラだったが、そうではない症例もまた少数ながらあった何故?
  • 歯頸部歯肉の退縮が生じているケースばかり。
  • 設計に疑問があったが、学びの場がなく、書籍も絶版ばかり。まさにロストテクノロジー。

そこで、出会ったのがIPSG会員、故岡部俊一先生の講演です。

リーゲルテレスコープを紹介され、もとを辿ったら、稲葉先生だということを知りました。

それ以来、IPSGのすべてのセミナーを受講されています。

そして、実際治療を行い、喜んでくださっている患者様の動画をみさせていただき、、改めてテレスコープシステムはすばらしい技術だなと思いました。

その他、木谷歯科医院で行われている感染予防対策についても、お話しいただきました。

木谷先生は、とてもお話上手だということがよくわかりました。

もっと聞きたいと思うほどの情報量をお持ちでした☆ 


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10年前に、稲葉先生の1年コースに参加し、今では中心位におけるフェイスボートランスファーを使ったCRマウントをしなければ、インプラントのみならず、怖くて自費診療を行えないとおっしゃる、大津義重先生です。

今回は、顎関節症の治療に特に力を入れていらっしゃる大津歯科医院で、稲葉先生に指導頂いた方法で診査・診断し治療をした結果、改善された症例を動画で見せてくださいました。

3つの大学病院で治療を受けても全く改善されなかった患者さんで、ぜひ、自分のような患者さんを減らしたいので、顔や名前を公開していただいても結構です。

とおっしゃって、治療前から治療後の感想の一部始終をじっくり拝見することができ、大変勉強になりました。

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IPSG副会長、岩田光司先生は

『2012年咬合アドバンスコース ダイジェスト』

を解説してくださいました。

さすが、完璧な発表でした。

 9名限定のこの実習は、DVDで撮影もされなかったシークレットライブ実習です。

一部をご覧いただきましたが、咬合について、こんなに適切で確実な診査・診断・治療計画を勉強できるセミナーは他にはないと思います。

『咬合診断アドバンス4日間実習コース前半』

『咬合診断アドバンス4日間実習コース後半』

IPSGサイトでもセミナーの模様をご紹介させていただきましたので、よかったらご覧ください。

岩田先生のすごいなって思ったことがあります。

「15年稲葉先生のアシスタントをさせていただきましたが、今回も沢山の事を新たに学ばせていただくことができて、大変勉強になりました。」

とうれしそうにお話しされていたことです。

岩田先生は本当に素晴らしいなって思いました^_^

 

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今回の特別講演は、歯科医師と医師のダブルライセンスをお持ちの金子雅史先生です。

『もう一度見直そう!~日常臨床の中の悪魔~』

歯科医療は一人の医師が行う医療行為としては、非常に幅広い範囲を要求され、他の医科分野では類を 見ない医療であるということを忘れてはなりません。

とお話しいただきました。

私たち歯科医師は観血処置が非常に多いです。

医科の一般開業医はほとんどが非観血的で、たとえば小手術でも全身麻酔下で行われます。

●一般歯科診療室では、モニターも酸素も蘇生に用いる薬剤やキットがない

●モニタリングもしていない

●患者様の状態の把握ができない

●急変しても何がおきたのか不明

●どう対処してよいかわからない

など、様々な問題があります。

そのような時どうしたらいいか・・・

もちろん、モニタリングも酸素も必要ですし、沢山必要な事はあります。

でも、とにかく。

『意識がなくなったらとにかく胸を押す!押す!押す!そしてAEDをかける』

あたふたせずに119番して胸骨圧迫です。

心臓突然死で亡くなる人の数は6万人
(交通事故死5000人以下)

電気ショックが1分遅れると救命率が10%低下します。

歯科医院には必ずAEDが必要だと感じました。

ということで、実習風景です(^_-)-☆

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先生は軽々圧迫しているように見えますが、結構これが重いんです((+_+))

今回株式会社セキムラの方にも沢山ご協力いただきました。

金子先生と、とても息が合ってました^_^


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「これ、10分もやってたら、こっちが心肺停止だよ。」 と大津先生(笑)

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でも、実習は楽しいです☆

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AEDは使い方を一度経験しておけば、ナビゲーションされているので、大丈夫です!

深刻だけど、楽しい特別講演、金子先生、本当にありがとうございました。

先生は医師であり、歯科医師であるからこそ、啓蒙できる大事なお話しを沢山いただきました。

これからも色々な事をご教授頂きたいと思います。

さてさて、

ここからはIPSG望年会です。

(IPSGでは忘年会ではなく望年会と書きます)

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今回は稲葉先生の退官パーティーの時にお願いした、ドイツ民謡のグループ、エーデルワイスに演奏をお願いさせていただきました☆

日本でも、ドイツのビール祭り、オクトーバーフェストなどで、演奏をされたり、全国各地でご活躍のグループです。

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乾杯はIPSG名誉会員の田嶋紀一郎先生です。

素敵なメッセージをありがとうございました☆


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お料理も豪華でした♪

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金子先生と、若手技工士のホープ中沢さんです^_^

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そして、豪華賞品のくじ引きです!!

子どたちも鈴を鳴らしたり、景品を渡したりお手伝いしてくれました^_^

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望年会参加者で記念写真。

「ゆりちゃん、ここでいいんじゃん。」

ということで、金髪のアフロヘアーをかぶった異色な人は、私です^_^;

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田中歯科器械店の 毛利社長と、私と事務局長です。

私は毛利社長のファンなので、大感激です。

ということで、今年を締めくくるIPSGの学術大会も無事終了しました。

これで、来る年も気持ちよく迎えられそうです(^_-)-☆

ご参加いただいたIPSG会員の皆様、スタッフ、関係者の方々、本当にありがとうございました!!

2012年1月 5日

こんにちは。

IPSG事務局の稲葉由里子です。

2011年12月18日IPSG学術大会が開催されたのでご報告したいと思います^_^

会場は、私の母校である日本歯科大学病院の8階講堂です。

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こちらは、IPSG顧問の石原明先生の特別講演を聞いている模様です。

歯科医師、技工士、衛生士、歯科関係者など90名の方にご参加いただきました☆

今までこじんまりと開催していた学術大会、こんな大きな会場は初めてです。

それぞれ、とても素晴らしい発表をしてくださった先生方ありがとうございました。

今回残念ながらご参加いただけなかった先生にも、どのような雰囲気だったかお伝えできればと思います。

下手な文章ですが、ご一読いただければ幸いです。

最初に発表いただいた先生は、日本歯科大学卒業後、稲葉歯科医院山吹町で勤務されていた関根淳先生です。


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現在、栃木のご実家で関根歯科医院に勤務されています。

今回は稲葉先生から学んだ「包括歯科医療」をどのように栃木で実践されているかということを発表していただきました。

上下顎同時印象による総義歯の症例は素晴らしかったです。雷おこしが食べることができる総義歯なんて、びっくりです。(@_@;)

稲葉先生から学んだ事はテレスコープシステム、エンドなど幅広く、それぞれ関根先生がどのように実践されているか報告がありました。

"根管治療は根管病巣と根管病変の違い"について稲葉先生から最初に習い、

"テレスコープは先のことまで考えると"いう大変重要なことを教えていただいた。」

とお話しがありました。

その他、アメリカのマイアミで開かれたレーザー学会の報告も大変興味深いものでした。

レーザーの原理、アインシュタインのエネルギーの誘導放出、レーザー発振など、わかりやすく説明がありました。

 

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歯科医師である奥様とお子さんも一緒に勉強です(^-^)

お隣は日本歯科大学病院マタニティー歯科の児玉美穂先生☆

次の発表はIPSG会長の飯塚能成先生です。

昨年に引き続きラビリントレーナーについて発表をいただきました。

飯塚会長は、歯科医師に限らず、介護士などたくさんの方にラビリントレーナーの効果を伝えています。

先生の膨大な症例には皆さんとても驚かれたのでは。

IPSG会長として、とても自信に満ちた発表でした。 

とても素敵でした^_^

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ラビリントレーナーは口腔周囲筋を鍛えることができます。

筋肉トレーニング器具であり、MFTの訓練器具です。

今回勉強したことは、お伝えできないくらいたくさんあるので、飯塚会長のセミナーを企画し、詳しくご報告させていただこうと思います。

口腔トレーニングは全身運動、 そして頭を固定しないと嚥下は難しいということもわかりました。

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飯塚会長ご自身がモデルとなり、正しいラビリントレーナーの使用方法を写真や動画を用いて説明してくださいました。

これまたびっくりしたのですが、口角を下げて嚥下することって難しいのですね!(@_@;)

ラビリントレーナーを使用した後は深呼吸をして上の写真のように笑顔で口角をしっかり上げ、呼吸することが大切だそうです。

エステ効果があるというのは本当ですね☆

飯塚先生の発表の中で、脳血管障害の失語症(失行症)の方がラビリントレーナーによって、その日のうちに舌が上がるようになり、嚥下ができるようになった症例。

そして、訓練の結果、

「食べたい」

と言葉を発することができた動画は、涙がでました。

学術大会で泣くなんてはじめてです。

脳まで刺激を与えることができるのですね。

要介護高齢者のラビリントレーナーの効果についてもお話しがありました。

その他にもラビリントレーナーによって食べる喜びが回復し、胃、腸を整えることができます。

結果、排せつも教えることができるようになったそうです。

声がだせなくなった人が声を発することができるようになったりと、もうびっくりするような内容ばかりでした。

発案者である稲葉先生、飯塚会長がここまでたくさんの症例から結果をだしていただいて、感謝すると同時に一番びっくりしていることかと思います。

飯塚会長のラビリントレーナーのセミナー、ぜひ楽しみにしていてくださいね。

続いて茅ヶ崎で開業されている奥山千恵先生の発表です。

実は、寸前に発表するパワーポイントのデータが飛んでしまい、急いで作り直しをしました。

にもかかわらず、とても素晴らしい発表だったと思います。

奥山先生は、とてもお洒落でかわいい先生です。

発表内容は

「義歯が体に及ぼす影響について」・・・・

このギャップがまたいいです☆♪


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「義歯を新しくしてから、よく眠れるようになりました。」

「以前より鼻の通りが良くなったんです。」

という言葉を患者様からいただくことが多くなったという奥山先生がご自身の患者様のデータをまとめてくださいました。

義歯の有無と脈拍、酸素飽和度の関係や顎の位置の違いと脈拍、酸素飽和度の関係など、わかりやすくご説明いただきました。

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義歯を入れることの大切さを奥山先生が証明してくださいました。

◆義歯を外したときよりも義歯装着時のほうが脈拍が低下

◆旧義歯に比べ、新義歯のほうが脈拍が低下

患者様の中には義歯をはめていることで血圧が安定したという方もいらっしゃるそうです。

飯塚会長のラビリントレーナーもそうですが、私達は全身を管理しているということをしっかり意識させていただいた奥山先生の発表でした。

奥山先生、データとんでしまいましたが、大事なことを気づかせていただきました。

ありがとうございました^_^

昼の休憩をはさみ、KaVo社公認 CAD/CAMEverestインストラクター、技工士の市川俊也先生の発表です。

 

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私、あまりいいカメラを持っていないし、カメラに詳しくないのですが、このショットはかなりお気に入りです(*^^)v

市川先生は、平成3年、「コーヌスクローネ・リーゲルテレスコープコース」を稲葉先生から受けています。

今回は「ジルコニアを使ったオールセラミックスの臨床について」お話しいただきました。

市川先生、ジルコニアを使ったテクニックを沢山お持ちのはずなのに、ご自分のテクニックについて、あまり触れられませんでした。

器械がものを作るというのではなく、患者様の心を引き出して仕事をすること大切。CAD/CAMはひとつの道具にすぎない。意思をもったドクター、衛生士、技工士が与えるもの。これはどんな技術が進歩しても変わらない。

市川先生のこのメッセージで、IPSGの会員の先生方、みんなファンになってしまったと思います。

テクニックを超えた人にしか語れない内容でした。

患者様の人生を豊かにするために補綴物を作るというミッションをお持ちです。

そんな市川先生、なんと昨年から歯科衛生士学校に通っていらっしゃるそうです。

なぜかというと、一本の歯の大切さを知りたいからだそうです。

患者様の歯肉の厚み、免疫力すべてを考慮して補綴物を作ることができたら・・・・なんてなかなか言えるものではありません!!

そして自分で作った補綴物をメンテナンスしたいそうです。

私達歯科医師もそのぐらいの意識を持って患者様に接することの大切さを市川先生から今回教えていただいたと思います。

本当にありがとうございました。

そして、次にIPSG副会長、岩田光司先生の発表です。

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丁寧な診査診断に沿った、素晴らしい臨床例の数々をみせていただきました。

患者様の生の声を動画で流していただいたのですが、義歯の重要性を再確認しました。

「噛む喜びは歯が無くなった人にしかわからない。」

「噛めて、飲み込めて、あー美味しかった!という感覚があれば生きている価値がある。」

という生の声に、私達歯科医師の存在価値を高く感じることができました。

咬合診断の重要性、咬合診断の適用についても細かく説明をいただいたのですが、やはり一日セミナーをしていただかなくては足りないぐらいの内容でした。

患者様に対しても、岩田先生は、咬合診断を受けることでどのようなことがわかるのか。ということを伝える説明用の紙があるそうです。

とてもわかりやすく、患者様に親切だなと大変勉強になりました。

続きまして、オーストリアドナウ大学でマスターを取得された田嶋健先生

カメラを向けると必ず笑顔。

さすがです。

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「オーストリアナソロジーを応用した機能矯正治療Ⅱ級骨格症例へのアプローチ」

とても難しい、ハイアングルクラスⅡの症例を、細かい丁寧な分析により治療した症例をみせていただきました。

私にはとてもハイレベルすぎて、なかなか理解ができませんでしたが、このような患者様が来院した際には田嶋先生にお願いするのが一番いいな・・・と感じました(-_-;)

 
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細かい咬合分析による治療例の中でも、開咬症例、骨格診断で問題点を抽出した症例は素晴らしかったです。

日本でシークエンシャルオクルージョンをこんなに丁寧に伝えることができるのは田嶋先生だけではないでしょうか?

改めてゆっくりお話しが聞きたいです☆♪

田嶋先生ありがとうございました。

休憩をはさんで、IPSG顧問石原明先生の特別講演です。

たぶん、大学病院の講堂で経営コンサルタントの先生に講演をいただくのは初めてだと思います。

「IPSGで習得した技術をバランスよく歯科の経営(売り上げの向上)に直結させるために」

ということでお話しをいただきました(^-^)

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稲葉先生の目指す志の高い医療とそれを実現するための無理なく収益が上がる理想的な医院経営の確立のイメージを事例をあげてお話しいただきました。

IPSGの会員であることで、収益も生まれるということはとても大事な事だと思います。

お金がないと、人間やはり気持ちが歪みます(-_-;)

患者様にもやさしくなれないかもしれません。

先生の講演の中で、

「最強のビジネスモデルは何か?」⇒「誰かが何かをすることで、発生し続けるマーケットにサービスを提供すること」だそうです。

例えば、

◆携帯電話が売れる⇒携帯ストラップが売れる

◆英語が必須となる⇒英会話スクールが流行る

◆スマートフォンが売れる⇒スマートフォンの修理屋さんが大盛況

と、いう例をだしていただきました。


さすがと思ったのですが、石原先生はそれを歯科業界に上手に当てはめて説明をしてくださったので、とても腑に落ちました。
 
「歯科業界最強のビジネスモデルとは?」
 
◆保険治療の問題点⇒結果として顎関節症が量産される
 
◆インプラントの盛況⇒問題点の露出、結果不安になる患者さんの増加により何パーセントかの患者さんは痛くない治療としての入れ歯に興味を持つ
 
歯科業界最強のビジネスモデルにIPSGはピッタリ当てはまりますね(^-^)

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そして、今後のIPSGの方針についてもお話しいただきました。

◆IPSGは今後の歯科業界の発展のためにより高度な治療を目指す会員のための会とすること。

◆歯科マーケットによるIPSG会員の優位性を担保するために会員数は限定250医院にとどめる。

(※会員数が250名に達した場合、新たに入会したい方は順番待ちとして、退会者が出た場合にのみ参加を認めることとする。)

ということなので、高度な治療と収益性の高い経営を目指す方は入会はいまのうちです☆

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石原明先生、患者様の立場で、私達歯科医師に対し、アドバイスをしてくださいました。

とても大切なことだと思います。

私がおもしろいな。と感じたことは、

咬合調整のことを

「かみ合わせをチューニングする。」

とおっしゃっていたこと。

「フェイスボートランスファーにワクワク感を感じる。」

というのも初めて聞きました。

初めてフェイスボーを受ける患者様は鼻下点の棒とかに興奮されるようです(^_^;)

顎関節症の治療の心構えについても、石原先生、完全に把握されていました。

私達は質の高い治療を希望される患者様にきちんとその空間を提供することも大切なんだな。

と感じました。

学術大会であまり、笑うということはないのですが、石原先生のお話しはおかしくて、みんな大笑いしてました。

ずっと難しい顔をしていたので、最後に楽しいお話しを聞かせていただいてよかった思います。

今回、テレスコープシステムのプレゼンツール、アニメーションの発表もありましたが、その活用方法についても少しお話しいただきました。

テレスコープを説明するのは言葉だけでは大変難しいです。

今までテレスコープシステムが広がらなかった理由は、患者様に説明するツールがなかったということもあったかと思います。

この動画があれば一目瞭然です。

石原先生の解説とテキストをセットで販売する予定です(^-^)

それに加えて、稲葉繁の今までのテレスコープの文献をまとめた本も作りました。

「テレスコープシステム」への知識・技術をさらに磨いて患者様に結果がだせるように広めていきたいと思います。

会員の先生からも

◆臨床と経営の融合が素晴らしかったです。

◆石原先生のお話にはわくわくしました。 内容が盛りだくさんの講演では時間が足らずまたの機会をお願いします。

など、沢山の感想もいただきました☆♪

あっという間の一日で頭がいっぱい回転しました。

先生方の臨床のさらなる発展にぜひ、役立てていただきたいと思います。

ご参会いただいた先生方、本当にありがとうございました。

その後IPSG望年会(IPSGでは忘年会を望む年の会といいます(^-^))が開催されました☆♪

私の友人の関係で、ジャズボーカルのシンガー村上碧梨さん、期待を裏切らずとても美しかったです。

 

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そして、こちらどなたかわかります?
はい、稲葉先生の総義歯の右腕として活躍されている岡部宏昭先生です。
どうやらこちらが本業だったようです。
 
 

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岡部先生のあのお腹は全部トランペットを吹くための腹筋なんです。

ということも判明しました(笑)

 

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お食事もとっても美味しかったし、先生方にとても楽しんでいただけたと思います。

最後に協賛いただいた、田中歯科器械店、KaVo社から提供いただいた、豪華賞品のくじ引きがありました。

くじを引いてくださった方は、こちらの方です!!

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稲葉先生の孫のさやちゃんです。

今回の学術大会開催にあたり、全面的にバックアップしてくださった、CKplatの櫻井さん、渡部さん、本当にありがとうございました。

おかげでとても素晴らしい学術大会を開催することができました。

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IPSGのお手伝いをしてくださっている渡部さんからも一言ご挨拶いただきました。

もう、IPSGのアイドルです(^_-)-☆ 

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最後にIPSGが更なる発展を遂げるように、だんだんよくなる三三七拍子で締めました。

稲葉先生、

「今回は僕がしゃべる出番がなかったから、もっとしゃべりたかった。」

と言って最後に挨拶をしました。

今年は本当にいろいろありました。

ご参加いただいた先生方に感謝申し上げると共に、新しい年が皆様にとって素晴らしいものとなるように心からお祈り申し上げます☆♪

2010年12月21日

2010年12月12日、IPSG恒例の「学術大会」が盛大に開催されました☆
 
12月も半ばお忙しい中、65名ものたくさんの先生方にお集まりいただき、ありがとうございました!!
 
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今回の学術大会、それぞれの内容が非常に濃く、私も記録をするのを忘れてしまうぐらい集中して聞いてしまいました。

参加してくださった先生にも十分ご満足していただいたことと思います。

そして発表してくださった先生、本当にありがとうございました!!
 
明日から使えるような方法を提案をいただいたり、今まで疑問に感じていたり、難しくなげだしていたようなケースでも
「私でもできる!!」 「はやくやってみたい☆」
という気持ちにさせていただいた発表ばかりで非常に充実したものでした。

先生方の発表を聞きながら私が感じた気づきを、私のtwitterで感じていただけると思います。

http://twitter.com/#!/yuriakubi←ココぽちっと押してくださいね。

慣れないFacebookでも少しコメントさせていただきました。

http://www.facebook.com/?ref=home#!/yuriko.inaba1←よかったら「いいね!」ボタン押してコメントしてくださいね。

本当はUstreamでの配信も考えていましたが、やはり学術大会です。

配信により発表する方が内容を控えてしまわれるのではと思い、やめました。
 
そのかわり、IPSGのこのサイトでお一人づつ詳しくお伝えしていきたいと思います!!
 
最初に発表してくださったのは、オーストリアのウィーン大学に7年留学していた田嶋健先生です。 シュラビチェック教授の右腕として活躍されていました☆
 
 
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「オーストリアナソロジーを応用した矯正学的咬合治療の可能性」
 ということで、咬合理論に基づいた矯正治療について、田嶋先生発表していただきました。
 
お話の中で、オーストリアと日本の歯科大学の違いは自分の意思をどうやって伝えるのかという自己主張の授業があるそうです。日本の歯科大学にはありませんね!
ドナウ大学でマスターオブサイエンスを取得、3年間厳しい勉強を乗り越えた田嶋先生、自己主張をしっかりしてきたことにより得たタイトルなのでしょうね。
ドナウ大学で実際の患者さんの臨床例もいくつかだしてくださいました。
すごい診査診断治療計画でした。このくらいやれば結果は目に見えていますよね。
貴重なお話ありがとうございました!!
 
また、田嶋先生のセミナー来年予定しております☆
ぜひ、参加してくださいね!!
 
続いて、IPSG副会長の大石暢彦先生の発表、
 
「治療中心の歯科医療から予防中心の医療への脱却」
 

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大石先生は乳幼児から高齢者の予防の大切さについて順序だてて丁寧に説明してくださいました。

例えば、大石先生が使っている予防のツールはやはり乳幼児には母乳育児、お母さんの予防として、ミュータンスコントロールの意識は大切だと教えてくださいました。

ミュータンス菌の感染の窓は1歳半からだからです。

Duraphatの効果についても、わかりやすくお話いただきました。C0の歯に対して、サホライドにかわり、予防効果があり、水で固まるので、泣き叫ぶ子供でも比較的簡単に塗布することができることなど、明日にでも使える内容ですね。

高齢者に対しては、稲葉先生の予防補綴を実践されていました。さすがです!!

そして、印象的だったことは、広告宣伝費っていろいろありますが、大石先生は歯ブラシをプレゼントすることだそうです。

なるほど、そういうアイデアもあるのですね!!

インターネットやチラシよりも効果があるかもしれません。

大石先生ありがとうございました!

 

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「口腔機能訓練器具ラビリントレーナーを用いた症例」同じくIPSG副会長の飯塚能成先生の発表です。MYOFUNCTIONAL THERAPY の一つのツールとして素晴らしい効果を得られた症例です。

嚥下運動をする時の喉頭蓋を鍛えるものがラビリントレーナーです。高齢者の嚥下機能の改善回復し、誤嚥を予防できます。高齢者になって舌圧が下がると口呼 吸になりやすくなるのを予防することができます。などの介護予防のほか、口の周りの筋肉のエステ効果もあるというお話をしてくださいました。

そして、赤ちゃんがおっぱいを吸う力は顎の発達を促進されることは知られていると思いますが、哺乳瓶によってはその力の50分の1の力しか使わないでミル クを飲めてしまうそうです。一番よいとされているNUKでさえも20分の1。母乳はすばらしさについても再確認しました!!

高齢者はよくむせます。ラビリントレーナーは、鼻呼吸になりむせ予防ができるほか、脳血管障害の発音障害をなおすこともできるのです。舌痛症にも応用ができるすばらしい道具です。

口呼吸や舌突出癖により起こる症状は、口臭、舌痛症、前歯の歯肉炎やカリエス、発音障害、咽頭炎、気管支炎、顎関節症、首や肩こり、猫背、膝の痛み、腰痛、口内炎などです。

こんなにすばらしいものだったなんて、知りませんでした。

開発した稲葉先生本人が一番びっくりしているのでは・・・・(笑)

飯塚先生って本当に私がいうのもなんですが、おちゃめでユニーク。みんなに好かれるタイプです。こんな方がIPSGの副会長であることを誇りに思います。

 

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日本初のドイツマイスターの大畠一成先生の講演です。

「時代に即した歯科技工の技術と知識」

すべてKAVO社でそろえた大畠先生のラボ「Gross」 たくさんの器械が置いてあるので、ビルが傾いてしまうかもと心配になるぐらいだそうです(笑)

そしてEUにおけるCAD/CAMの需要についてお話いただきました。

EUでのCAD/CAMの需要驚くほど伸びているそうですが、歯科以外に頭蓋骨インプラントなどの分野があることが理由のようです。すばらしい写真をみさせていただきました☆

欧州を中心にパラジウムや銅のアレルギー反応の問題が大きくとりあげられているようですが、口の中に金属を入れる、責任を私たちはもっと考えないといけないと痛感しました。

ハイブリッドレジンについてはどうなのでしょうか。とうところは気になります。なぜなら、テレスコープではとても大切なものだからです。今回、みせていただいたのは、セラマージュです。ハイ ブリッドでもセラミックに匹敵するぐらいの色調がだせるのですね。来年一月の「歯科技工」に詳しく論文だされるそうです!!

最後に先生の娘さんのすばらしい歯をみせていただきました。大畠先生ありがとうございました!

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続いて、関聖生先生の「インプラント上部構造の適合精度の向上をめざして」インプラントの上部構造にリーゲルテレスコープという症例です。

IPSGのたくさんの先生が関先生のところに技工をお願いしていると思います。

インプラントの上部構造にリーゲルテレスコープ。すごい豪華というか、どんな方がこのような治療をされるのかしら、とちょっと思いましたが、すばらしいです。 リーゲルテレスコープが修理ができるという特徴があることから、インプラントにも最適ですね☆すごいです!

予後についてもこれからしっかり追っていく必要がありますね。

関先生、前回の顎咬合学会でもすばらしい発表をされていました。今回、たくさんの先生方からの強い希望があり、お話しいただきました。

本当にありがとうございました。

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岡部俊一先生、「患者様に優しいインプラント治療、リーゲルテレスコープシステムをインプラント上部構造に応用した臨床」です。

岡部先生はオゾン水による感染予防を徹底しています。印象材もオゾン水はほとんど寸法変化がないそうです。麻酔の専門医でもあるので、インプラント治療も全身管理がきちんとできるのですね。

感染根管があるからすぐ抜いてインプラントではなく、できるだけ残してどうしてもの場合のみ抜歯してインプラントをするのだそうです。岡部先生は歯内療法の平井順先生のインストラクターでもありますし、根管治療もとても上手です。

大石暢彦先生のtwitterのコメントの中で、

「岡部先生の長期機能テレスコープ症例見せていただきました。どのケースも学会発表レベルのフルマウスリハビリ症例圧巻です。同じくテレスコープ臨床をやっているものとして、安心と勇気をいただきました。 」

とありましたが、本当にその通りですね☆

岡部先生はやり始めたことはすべて極めてしまう方だと思います。

なんと、ワインのソムリエの資格もおもちです☆♪

スタッフ全員を10日間イタリア旅行に連れて行かれたそうです。すごいですね☆うらやましい!

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本日の特別ゲスト、北原信也先生です☆

銀座でNOBU DENTAL OFFICEを開業されていて、SJCDの理事もされています♪

先生のオフィス歯科医院っぽくないですね。

なるほど・・・・と思った事は、アメリカ人は歯が一本ないということは、指が一本ないぐらいの感覚だそうです。その意識はやはり、私たち歯科医の啓蒙がやはり足りていないところかもしれません。

まだまだ、私たちは患者さんに伝えていないことがいっぱいあることに気づかされました。

なんというか、北原先生のお話って華やかなんですよねー☆芸能人の患者さんも多いし、みてるだけで楽しいのです♪

北原先生、お忙しい中本当にありがとうございました☆

ぜひ、IPSGにも遊びにいらしてくださいね。

本当に充実した学術大会でしたが、参加してくださったほとんどの方がこの後の望年会へ参加いただきました。(IPSGでは忘年会ではなく望む年の会ということで望年会と呼んでいます☆)

今年は、ホテルでの望年会を開催し、ゲストにマジシャンアレスを呼んでマジックショーが開催されました。

マジシャンアレス、期待を裏切らない相当おかしい時間をありがとうございました!!☆

かなりの盛り上がりに会場の中は、常に笑っている状態でした !

そして最後に彼、必ず感動するメッセージを話すんですよね☆
 
それは、私たち歯科界にとって、すごくするどいメッセージだったりするのでびっくりします。
     

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「今日、一日本当にありがとうございました!!乾杯☆♪」


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右から、IPSG副会長の飯塚能成先生、北原信也先生、林博之先生です。楽しそうですね(^▽^)/


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今回、協賛いただいた田中歯科器械店の毛利社長も登場しました!!

 
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マジックショーでこんなに笑えるって一体どんなマジックだか気になりますよね!!

お腹が痛いほど笑えること保証します。とお伝えしていたのですが、その通りになりました☆



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こんなかわいいゲストも舞台に立って頑張りました!!

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今回、小さなお子様の参加もたくさんあり、とってもにぎやかでした☆

 

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最後にアレスが、誰でも簡単にできるマジックを教えてくれて、東倉先生、これから忘年会も多いし、頑張ってくださいね(笑)

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稲葉先生とアレスはお互いを「シゲレス!」「アレス!」と呼び合うぐらい仲良しです。

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そして、最後に協賛してくださった田中歯科器械店KAVO社が豪華景品を用意してくださり、くじ引きをしました。 一等賞は大石暢彦先生☆

大畠一成先生のANTERIORESです!よかったですね☆

とても楽しかった今年の学術大会も、会員の先生方の支えにより盛況に終えることができました。

本当に感謝いたします。

来年もさらなる発展のためにスタッフ一同がんばりますのでどうぞよろしくお願いいたします☆

 

2010年9月16日

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2010年8月29日、IPSG.Jr.の会が開催されました。

今回は、はじめての試みでUstreamでインターネットから動画配信をしました☆

http://www.ustream.tv/channel/ipsg-jr-meeting←ココぽちっと押してくださいね。

twitterでも解説しながら私も楽しく参加させていただきました。

http://twitter.com/yuriakubi

うまくできるかどうかわからなかったので、あまり告知していなかったのですが合計視聴者数は180名。びっくりしました!

IPSG.Jr.の会は、若い先生のミニ学術発表会で、気軽に参加できて意見交換ができる場です。

今回とてもたくさんの方から申し込みがありました。

ありがとうございます☆♪

この写真は稲葉歯科医院、山吹町に勤務している関根先生です。

 

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大石名誉会長の特別講演です。独自のブラッシング方法についてわかりやすく動画で説明してくださいました。

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開業5年目の岩田光司先生。全顎の症例など4症例を発表されて、完璧な治療ですばらしかったです☆

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この会の発起人である大石暢彦先生、やっぱりみんなをひっぱっていくパワーが違いました!

稲葉智弘先生の発表もとってもすばらしい症例でした。

入れ歯とは絶対よべないような美しさのリーゲルテレスコープの全顎症例、フランス人に片側リーゲルを治療した症例など、聞いていたら、写真とるのを忘れてしまいました・・・・

   

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最後にオーストリア、ウィーン大学に7年間留学していた田嶋健先生です。スラビチェック教授の右腕として活躍されていました。ヨーロッパの歯科事情についてのお話とても楽しく聞かせていただきました。

 スラビチェック教授は歯科界だけでなく国民的ヒーローだそうです。びっくりしますね。国営放送よく取材にくるそうです。日本の歯科大学教授が国民的ヒーローになるなんて聞いたことないです。

ワインがお好きだそうで、ご自身のワイナリーがあるそうです。

美味しそうなワインが写真にあったのですが、よく見ると、ラベルはスラビチェック教授のドアップ(汗)

規模が違いますね・・・・

 

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その後、そのまま研修会場がパーティー会場に早変わり。

とっても楽しい懇親会が開かれました。

 

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田嶋先生、伊庭先生、岩田先生の同級生3人組の久々の写真です☆

Ustreamを視聴してくださった会員の先生からもこんなコメントが!

長時間配信おつかれさまでした。
演者の熱気も十分伝わってまいりました。
時折、教授が映ったりして場を引き締め更にお子様の登場があったりして

とても有意義な時間でした。ありがとうございました。
 
Ustreamを使った初めての試みで、うれしい感想、大満足でした!!

 

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稲葉歯科医院 院長 稲葉由里子 顧問 稲葉繁

稲葉歯科医院
院長 稲葉由里子

昭和44年に父、稲葉繁(現・顧問)が文京区伝通院で稲葉歯科医院を開業、平成11年に場所を移して秋葉原で新しく開業しました。

「入れ歯が合わず、食べたいものが食べられない」
「口を開けると金属のバネが見えるのがいやだ」
「うまく発音できないので、しゃべるのがおっくう・・・」

このような入れ歯のお悩みをお持ちの方、多いのではないでしょうか。

当院では、入れ歯の本場ドイツで直接学んだ技術を活かし、つけていることを忘れるくらい、自分の歯のように何でも噛めて、笑顔に自信がもてる入れ歯を作っております。

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