総入れ歯の大家、Dr.シュライヒの功績〜その2〜 | 東京の入れ歯なら千代田区の稲葉歯科医院へ

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総入れ歯の大家、Dr.シュライヒの功績〜その2〜

総入れ歯の大家、Dr.シュライヒの功績〜その1〜

に引き続きます。

 

先日、私の母が編集し製作した、

『ライブで見せる究極の総義歯Ⅱ』をDr.シュライヒにお送りしたところ、9枚もの長いお手紙をいただきました。

 

Dr.シュライヒは、とても絵が上手でいらっしゃいます。

 

1926年生まれ、今年90歳とは思えないぐらいの文章力と、詳細な記憶力に驚かされました。

 

ガンタイプの印象材がでたことで、シュトラックデンチャーの精度が更に向上したことは喜ばしいことだと書かれていましたが、情報として、父である稲葉先生に伝えておきたい事が、まだまだ沢山あると書かれていました。

 

以下、Dr.シュライヒによるお手紙の文章の一部です。

 

 

稲葉歯科医院の総入れ歯に使用している、臼歯のOrthotype/Orthositeは、Dr.Rainer Strackによって開発されました。

 

彼は約70年前、尖端の尖ったピラミッド型で臼歯を改善することを考案しました。彼は、様々な噛み合わせによる下顎骨の動きの研究を行っていました。

 

小さなピラミッド型の角をお互いにくっつけて並べると、その間の部分が咀嚼によるすべての歯の動きをカバーすることを発見しました。

 

そして、彼は上記のように並べ、歯の形を作りました。

 

Dr. StrackにはEugen Schlaich(オイゲン・シュライヒ)という優秀なマイスター技工士がいました。

 

彼は過蓋咬合、通常咬合、交叉咬合の3種類のサンプルを作りました。

 

Dr.Strackは、Ivoclar社にこのサンプルを持ち込み、製造することに至りました。

 

 

4000件にも及ぶ、下顎の総義歯の長年の研究報告から、ボンウィル三角はヨーロッパではあまり耐久性がなく、下顎の切歯中央点にも耐久力があまりないと判断しました。

 

しかし、この中央点は切歯点と共に、関節部分に適切な人工歯排列をすることにより耐久力を得る事ができます。

 

 

私は、退職前の数年間、第二大臼歯の義歯の端に、最高のバランスを持つ接触点を見つけました。

噛む事によって義歯の安定を助けます。

 

Ivoclar社退職を余儀なくされた後、Onatomatは計画から外されました。

 

私は自宅で義歯と器具の改良に励みました。

 

人工歯は天然歯と同じように上手く機能すべきです。

 

歯のない患者の咀嚼圧は約20~30キロに対し、全ての歯が揃った若者の咀嚼圧は70~90キロと証明されています。

胃にとっては、よく咀嚼することが必要です。

私達は、その最善の可能性を患者に提供しなければいけません。

 

また、より良いIvocapシステムも作りました。

普通にIvocapで重合することは、35度でエアコンなし(ハワイのような)状態では不可能です。

また、2500メートルの高地でも問題があります(南アメリカ)。

水が70〜80℃で沸騰してしまうからです。

 

Ivocapシステムは、100℃のお湯が必要なのです!

以前、徳島県四国で研修の時に製作した患者の下顎骨は、テーブルのように平たく、Ivocapシステムの大きなフラスコの設計図を描きました。

 

Dr.Strackの理論、そして私のアイデアを継承している、稲葉先生のセミナーが上手くいくことを願っています。

 

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Dr.シュトラック義歯の理論を応用し、まとめ上げ総入れ歯製作の体系を創り上げたの、Dr.シュライヒの功績からまだまだ勉強すべき事が沢山ありそうです。

 

このように、当院で使われている、人口歯ひとつにしても、沢山の開発者が関わり、作り上げたものだということがご理解いただけると思います。

それらを集約させた、総入れ歯は、素晴らしいものとなると思います。

 

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