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ブリッジが外れてしまうのが怖く、何年も前歯を使えない状態です。(40代女性)

ブリッジが外れてしまうのが怖く、何年も前歯を使えない状態です。(40代女性)

Q.上下の歯共に重度の歯周病で、特に上の前歯のブリッジは取れては付けてもらうの繰り返しでした。通院している歯科医院の先生からは、その度に部分入れ歯を勧められたものの、入れ歯にはとても抵抗があり、ブリッジが取れてしまうのが怖く、何年も前歯を使えない状態が続きました。
先日、揺れが気になり、歯科医院に行ったところ、金具付きの部分入れ歯となってしまいました。あまりにも目立つので、金具が見えるのが嫌だと伝えたところ、見えてしまうのは仕方がないと言われました。
毎日、マスクをして過ごさなくてはいけません。
金具が見えずに、治せる方法はありますでしょうか。

A.最近のご相談で多いのが、ブリッジが取れてしまい、インプラントにしようか入れ歯にしようか悩んでいるという内容です。

患者さまの多くが、他にも被せ物や治療途中の歯が入っており、このままでは将来的にすべての歯を失うのではないかという不安を持っていらっしゃいます。

実際に、ブリッジが外れてしまうのが怖くて、何年も歯を気遣いながら食事をされている方、金具が見える部分入れ歯を入れるぐらいならば、少しぐらいガマンしていた方が良いと思われている方もいらっしゃるように感じます。

前歯はコミュケーションを取るために非常に大切である事はもちろんのこと、噛み合わせのバランスを取るためにも重要な役割を担っています。

車で例えると、前歯はハンドルのような役割があり、臼歯の車輪はそれに伴い機能するのです。

特に前歯を支えに金具をつけた部分入れ歯にしてしまうと、金具を軸にして支えている大切な歯までも動かしてしまい、結果失なってしまう事になりかねません。

審美的にも美しく患者様が取れてしまったらどうしようと言う不安を解決できる方法の一つとして、ドイツで開発されたテレスコープ義歯をお薦めしたいと思います。


残っている歯の状態に応じて、リーゲルテレスコープ、コーヌスクローネ、レジリエンツテレスコープという方法を選択し、患者様に合った方法をご提案することができます。

当院顧問、稲葉繁先生が客員教授を務めていたドイツ、チュービンゲン大学では、1967年からクラスプ義歯(金具が付いた部分入れ歯)は使われていません。

なぜなら、金具やバネ(最近よく見るシリコンのようなものも含め)の予後は残念ながら数年だと思います。

ドイツや先進諸国に比べ日本は大きく遅れをとっているのが現状です。
情報や技術は常に変化、進化しています。

インプラントは選択肢の一つとなりますが、インプラントが怖いという方、インプラントができないと言われた方、すでにインプラント治療を行ったけれど入れ歯も見直してみたいという方にお薦めしたいと思います。

金具の付いた部分入れ歯より、食べ物が挟まることなく、美味しく感じることができるため、お友達との食事会や旅行を楽しむことができるでしょう。

また、人の目が気になり、つけていたマスクも外して、素敵な笑顔を見せていただくことができるため、気持ちも明るく前向きに健康的な生活を取り戻すことができます。

稲葉歯科医院では、歯科医師の他に歯科衛生士が優しく患者様のサポートをさせていただくと共に、歯科技工士立ち会いのもと、患者さまに合った入れ歯をご提供させていただきます。

治療後の快適な歯の状態により第二の人生を歩んでいただきたいと思います。

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