稲葉歯科医院は、患者様に合わせたオーダーメイドのドイツ式入れ歯治療を提供しております。
2020/11/28
ドイツ式入れ歯について, 入れ歯とインプラント, 入れ歯の治療例
上あごの奥歯を抜いてしまうと、歯を支えていた歯槽骨(しそうこつ)が薄くなり、その近辺にある上顎洞(じょうがくどう)という空洞との厚みが極端に減ってしまうため、インプラントを行うのが難しい場合があります。
インプラントができないと言われた方、インプラントが怖いと思われている方へ、どのような方法があるのかお伝えしたいと思います。
通常、保険で適応される部分入れ歯ですと、このような感じです。
前歯に針金がかかり、見た目が気になります。
インプラントと迷われていた方にとって、このような部分入れ歯を受け入れるのは到底難しいでしょう。
当院での治療方法治療方法についてお伝えさせていただきます。
患者さまは50代女性。これまで、奥歯にブリッジが入っていましたが、支えている奥歯を保つことができなくなり、どうしたら良いかわからずにご相談にいらっしゃいました。
インプラントはどうしても怖いからやりたくないとのことでした。
前歯が5本。ブリッジを支えていた奥歯はグラグラですが、残すことにしました。
入れ歯は初めてです。
まずは、仮の入れ歯を製作し、患者さまへ装着したところ、全て覆うタイプの入れ歯であったため、鼻の下の膨らみがどうしても気になるとおっしゃられました。
そこで、鼻の下を覆っていた部分はなくし、レジリエンツテレスコープという方法で治療をさせていただきました。
実際に患者さまに装着した写真はこちらです。
前歯の針金が見えることはなく、入れ歯がズレることもありません。
なかなか外すことができないほどピッタリでした。
患者さまは、入れ歯が初めてだったため、仮の入れ歯に慣れていただくのに、時間がかかりました。
きっと、とても大変だったと思います。
しかし、最後に治療が終えた時には、上あごがピッタリして、口の中が広がった感じで、これからは手を隠さずに笑うことができそうだとおっしゃっていただきました。
これから、長く使っていただけるように、メンテナンスをさせていただきたいと思います。
上あごの奥歯がなくて、治療方法に迷われている方がいらっしゃいましたら、一度ご相談にいらしていただければと思います。
また、奥歯を失った方の治療方法について、動画でもご紹介させていただいておりますので、よろしければ参考になさってください。