稲葉歯科医院は、患者様に合わせたオーダーメイドのドイツ式入れ歯治療を提供しております。
2018/02/23
ドイツ式入れ歯について, 入れ歯の治療例, 入れ歯の見た目, 海外の患者様
こんにちは。
稲葉歯科医院院長、稲葉由里子です。
前回、「全ての歯を抜いてインプラントか総入れ歯と言われた方への対応(アメリカ在住)」
からの続きとなります。
3ヶ月、ご滞在いただき、Weber dental labor の歯科技工士、詩織ちゃんと共に集中して治療と技工に取り組ませていただきました。
上顎、レジリエンツテレスコープ、下顎コーヌスクローネが完成しました!
全て抜かなくてはいけないと言われた、上の歯は、1本も抜くことなく全て利用させていただきました。
患者様は初めての入れ歯でしたが、すでに同じ形の仮の歯を使っていただいたので、慣れてくださっています。
仮の歯を作ることで、できる限り早く患者様の悩みを解決して差し上げることができますし、慣れていただくことで、完成した歯への移行がスムーズとなります。
また、審美面においてもよりクオリティーの高い入れ歯をイメージすることができます。
こちらは、コーヌスクローネの歯にはめ込む内冠です。
そして、こちらは、その上に被せる外冠です。
ピンク色の床は、質の高いレジンを手間暇かけて製作し、研磨においても鏡面磨きしてあります。
でこぼこしていると、そこに汚れが溜まって、匂いや着色の原因となるためできる限り滑らかに、ピカピカに磨きます。
入れ歯が舌の動きを妨げないように、鏡面磨きをしておきます。
コーヌスクローネの内外冠は、このようにして密着します。
ゼロフィッティング、という効果で入れ歯である外冠が適度な力で着脱できるようになります。
さて、完成した入れ歯は実際に患者様のお口の中ではどのように装着されるのでしょうか?
とても楽しみです。
患者様のご希望により、歯の色はできるだけ白くさせていただきました。患者様が生活されるアメリカでは、やはり白い歯がステータスです。
常に、歯を見られている感じがするので、綺麗な口元にしたいとのことでした。
何度も、詩織ちゃんとはチェックをし合っていたので、オーダーメイドの入れ歯はしっかりと患者様の口元に入りました。
セットをする前に、もう一度患者様と審美性の確認を行い、大丈夫だったらいよいよ装着となります!
セットしてすぐの口元です。
今回、これだけ大きなケースにも関わらず、噛み合わせなどを含めて、調整がなく、ピッタリでした。
詩織ちゃんとの連携により、お互いの情報交換がしっかりと取れていたからだと思います。
患者様は、アメリカのドクターから全て抜いて総入れ歯かインプラントという選択に迫られていましたが、こうして全ての歯を利用して、完成を迎えることができて、本当に嬉しいとおっしゃいました。
また、入れ歯を製作する歯科技工士がいつも立ち会ってくれていたので、特別感があり嬉しかったともおっしゃってくださいました。
3ヶ月集中して製作させていただいたレジリエンツテレスコープ、コーヌスクローネは、素晴らしいものなりました。
「日本に帰国して、診療を受けて本当に良かったです。日本で治療を受けることを承諾してくれた夫にも感謝です。」
とのことでした☆彡
このような、患者様の笑顔を見ることが、私達歯科医師、歯科技工士の喜びです。
それほど、患者様の笑顔は素敵でした。
これからも長く使っていただけるように、ずっと見守っていきたいと思います!