稲葉歯科医院は、患者様に合わせたオーダーメイドのドイツ式入れ歯治療を提供しております。
2020/07/22
歯周病により、歯がぐらつき、噛むところがない。どこかで噛もうとすると痛みがある。
悪くなってしまった事は分かっていても、ギリギリまで我慢をしてしまい、食事をすることが困難になるようなケースがあります。
患者さまは40代男性、見た目や噛むことの改善を主訴ご来院されました。
飛びとびに歯を失ってしまい、噛める場所が一箇所、もしくは二箇所。
痛みも伴い、いよいよ噛む事ができなくなってしまいました。
このように歯周病が進んでいる方は、通常の入れ歯(クラスプ義歯)では、歯を守ることができず、失う速度を加速させてしまいます。
クラスプ義歯は歯を横に揺らしてしまいます。
歯医者さんが抜歯するとき、歯を横に揺らしてから抜くのですが、それと同じことをクラスプ義歯はゆっくりと支えている歯に対して行ってしまうのです。
歯は横の揺れには弱いのですが、実は縦の方向、歯の軸方向に対しては強いため、その効力を利用したコーヌスクローネというドイツの入れ歯をお勧めさせていただきました。
失ってしまった歯の部分を、少数の歯で負担をするのではなく、全ての歯を利用することで、1本1本の負担を減らすことができます。
その上から、コーヌスクローネという取り外しができる入れ歯を装着します。
コーヌスクローネの良いところは、修理ができる事です。
通常歯を失うと、また一から作り直しをしなければなりません。
コーヌスクローネは、たとえ歯を失ってしまったとしても、取り外しができるために修理する事が可能です。
上顎の部分には、シュパルテという床をつけることで、残っている歯に対する負担をさらに軽減させることができます。
下の歯はレジリエンツテレスコープという方法で治療をさせていただきました。
ドイツの入れ歯は、どっしりと安定感があります。
歯を横に揺らすことなく、安心して噛むことができます。
実際に口の中に入ると、このような感じで、見た目にも入れ歯であることがわかりません。
上下でしっかりと噛む事ができるようになったため、筋肉が左右均等につき、若々しさを取り戻されました。
製作をお願いしたのは、Weber dental labor の丸山耕平さんです。
診療にも立ち会い、きめ細やかな対応と丁寧なお仕事をしてくださいました。
新型コロナウィルスの影響により、美味しく食事ができる大切さを実感されている方が多くいらっしゃると思います。
治療には、頑張って通っていただければ終わりがあります。
我慢していると始まりはありません。
噛むことに困っていらっしゃる方、治療方法は必ずありますので、ぜひご相談にいらしていただければと思います。
ご紹介させていただきましたコーヌスクローネというドイツの入れ歯についてはこちらをご参照ください。
コーヌスクローネ義歯とは