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2015年1月 9日

稲葉歯科医院顧問、稲葉繁先生が代表を務めるIPSG包括歯科医療研究会の学術大会に登山家でありプロスキーヤーの三浦雄一郎さんをお招きしました♪

以前、スイスの銀行UBSからのご招待で三浦雄一郎さんのお話を伺う機会がありました。

お話の中で『嚥下』の話題がでてきたのですが、大変興味深く、是非皆様にも聞いて頂きたいと思い、今回の企画に至りました。 

『超高齢社会におけるチャレンジと夢』

〜三浦氏が語る嚥下の重要性〜

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▼三浦雄一郎さん略歴 

・1932年青森市に生まれる。

・1964年イタリア・キロメーターランセに日本人として初めて参加、 時速172.084キロの当時の世界新記録樹立。

・1966年富士山直滑降。

・1970年エベレスト・サウスコル8,000m 世界最高地点スキー滑降(ギネス認定)を成し遂げ、 その記録映画 [THE MAN WHO SKIED DOWN EVEREST] はアカデミー賞を受賞。

・1985年世界七大陸最高峰のスキー滑降を完全達成。

・2003年次男(豪太)とともにエベレスト登頂、 当時の世界最高年齢登頂記録(70歳7ヶ月)樹立。

・2008年、75歳2度目、2013年80歳にて3度目のエベレスト登頂 世界最高年齢登頂記録更新を果たす。 アドベンチャー・スキーヤーとしてだけでなく、行動する知性派また教育者として 国際的に活躍中。 記録映画、写真集、著書多数。 

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三浦雄一郎さんは、世界七大陸最高峰全峰から滑降を成功させたアドベンチャー・スキーヤーや登山家としてだけでなく、写真集や著書なども多数出版され、行動する知性派また教育者として国際的に活躍されている方です。

昨年5月に80才で3度目のエベレスト登頂に成功しました。

片足に5キロ、背中に25キロの重りをつけてとにかく歩いてトレーニングをされたそうです。

76才の時には大腿骨骨折、普通は寝たきりになってしまうこともあるかと思いますが、登頂への強い意志で乗り切り、80才登頂に成功したそうです。

8000メートルはデスゾーンと呼ばれるそうですが、ここは寝ていても軽くジョギングしているような心拍数、常に心臓にも負担がかかっている状態です。 

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80才とは思えない程強い声、そして冗談を交えて聞く人たちを惹き付けていて素晴らしい講演でした。

普通では考えられない様な運動量。

三浦さんはよく若い人たちと飲んだり食べたりされるそうですが、ステーキは今でも1キロ召し上がるそうで、次の日はお腹が空いているとおっしゃっていました。

「草食系男子とか、肉食系女子という言葉があるけれど、僕は肉食系老人というところでしょうか。」

会場は大爆笑。

歯に関しても、興味深いお話がありました。 

海外遠征をする際、気をつけることの中に虫歯治療があるそうです。

以前、ヒマラヤに行って、3500メートル、3800メートルと登るに連れて高山病とともに奥歯が腫れてしまったそうです。

とても山を登れる状態ではなくなり・・・・

歯医者の心得のあるおばあちゃんがでてきて。笑

シェルパならば麻酔なしで抜いてしまうそうですが、日本人や欧米人は怖がりだからということで、麻酔をして抜いてくれたそうです。

歯医者の心得・・・

こっ怖いです〜!! 

結局その時は、ドクターストップで下山されたそうです。 

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いよいよ『嚥下』の重要性についてお話がありました。 

三浦雄一郎さんのお父様、三浦敬三さんは101才で現役のプロスキーヤーだったそうで、99才でモンブランを滑走されたということです。

その秘訣は・・・ なんと、『嚥下』だそうです♪

毎朝、嚥下体操(舌だし体操)を100回なさっているそうです。

顔の皺がよらないためにはどういう方法がいいか、顔面の筋肉を強化したほうがいいのではとお考えになったそうです。

舌だし体操により、胸の筋肉や首の筋肉の他、顔面全体の筋肉を使う事を実感されたそうです。 

そして90歳を越えると食が細くなりますが、玄米を最低50回から100回噛んでいた。

とおっしゃっていました。

呼吸法に関しても大変興味深いお話がありました。

口をふさぎ、片側の鼻を抑えてゆっくり呼吸をする運動をされていたそうです。

IPSG会長の飯塚能成先生の講演の中で、このような事を先生方にお伝えしていました。 

『呼吸は普段は無意識に行っている付随運動ですが、意識的にも呼吸ができます。

意識的な鼻呼吸は自立神経に働きかける事ができます。

鼻呼吸と嚥下は唯一意識的に自立神経に働きかける事ができます。

そして、鼻腔は気道の最初の入り口であり空気中の異物を除去したり、加湿、加温などにより肺を保護しています。』

三浦さんのお父様が感覚的にやってきたことが、実は凄い健康法だったということです。

脳の血流は97歳で40代の血流。

102歳でボケる事なく亡くなったということです。

もうひとつ、わたしが感銘したのは、三浦雄一郎さんはいつもバリアだらけで生活をされているということです。 

今、日本ではバリアフリーの施設が増えています。

介護施設でもほとんどがバリアフリー。

ですが、ドイツの要介護老人施設では、エレベーターを使わずに頑張って歩いたり、階段や段差も乗り越えることを推奨しています。

それこそが、リハビリなのではないでしょうか。

バリアフリーにしすぎてしまった結果、日本では寝たきり老人が急増しています。

三浦さんは片足に5キロずつ、そして背中に25キロの重りを背負っています。

そして家の中はバリアだらけ。 

最後に・・・

稲葉先生が質問。

「85歳でエベレスト登頂を目指しているのでしょうか?」

三浦さんからはビックリするような答えが帰ってきました。

「実は85歳でエベレストではないけれど、他の8000メートル級の山を登り、帰りはスキーで下山しようと思っています。そして、90歳でエベレストを目指したい。IPS細胞に大きな期待を寄せています。」

ということでした。

会場の先生方は空いた口が塞がらないほど驚きと響めきがありました。  

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三浦さんのエベレスト登頂に向けた攻めの気持ちをお聞きして、ご参加いただいた先生方も大きな刺激を受けていただいたと思います。

歯科の分野で重要な事は『歯』に関する知識だけではありません。

目標を持って、技術を向上するために、三浦さんのお話に刺激を受ける事は非常に大切だと感じました♪

講演後、お送りさせていただいたのですが、三浦さんは『嚥下』に大変感心がおありで、今回稲葉先生と飯塚会長の講演も熱心に聞いてくださいました。 

「飯塚先生がお話されていたラビリントレーナーは素晴らしい。舌だし体操100回と同じ、もしくはそれ以上の効果が、ラビリントレーナーはわずかな訓練で効かせることができますね。」 

と、大変興味を持っていただけました。

エレベーターに乗ろうとすると・・・

「こんなにいい階段があるから、こっちで降ります。」

と、軽快に20キロのリュックサックで階段を降りてらっしゃいました。

常にバリアなしなのですね(^_^)

85歳での登頂、心より応援したいと思います!!! 


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稲葉歯科医院 院長 稲葉由里子 顧問 稲葉繁

稲葉歯科医院
院長 稲葉由里子

昭和44年に父、稲葉繁(現・顧問)が文京区伝通院で稲葉歯科医院を開業、平成11年に場所を移して秋葉原で新しく開業しました。

「入れ歯が合わず、食べたいものが食べられない」
「口を開けると金属のバネが見えるのがいやだ」
「うまく発音できないので、しゃべるのがおっくう・・・」

このような入れ歯のお悩みをお持ちの方、多いのではないでしょうか。

当院では、入れ歯の本場ドイツで直接学んだ技術を活かし、つけていることを忘れるくらい、自分の歯のように何でも噛めて、笑顔に自信がもてる入れ歯を作っております。

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