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ノンクラスプデンチャー噛めない、原因は?

昨今、ノンクラスプデンチャーが人気を集めておりますが、ノンクラスプデンチャーとはどのようなものか、また、実際にノンクラスプデンチャーで治療された患者さまのその後の様子について、私の見解をお伝えしたいと思います。
 
【目次】
 
●ノンクラスプデンチャーとは
 
●ノンクラスプデンチャーの種類について
 
●ノンクラスプデンチャーのメリット・デメリットについて


 

ノンクラスプデンチャーとは、保険治療で適応されるクラスプ義歯のように見た目に金属が見えるものではなく、ピンク色のバネを利用することで、見た目に入れ歯であることがわかりづらい部分入れ歯の総称を言います。
 
歴史は、20年前後、その間に材料が変わり、様々な名前の入れ歯が使われることになります。
 
ノンクラスプデンチャーの中にも種類があり、柔らかく伸び縮みするものから、ある程度硬さのあるものがあります。
 
❶ビニール系
ルシトーン、バラブラストはビニール系樹脂の材料の名前ですが、弾力性があり柔らかいタイプの入れ歯です。スマイルデンチャーなどもビニール系の入れ歯です。
このタイプの入れ歯は、レジンとくっつかないため修理ができません。
 
❷ポリエステル系
エステショットなどの入れ歯で、ペットボトルと同じような樹脂であり、ある程度修理ができます。
 
❸スルフォン系
バイオトーンなどの入れ歯
 
❹アクリルレジン系
アクリトーンなどの入れ歯
 
下にいくほど、硬くなるイメージです。
 
ノンクラスプデンチャーは基本的に修理をすることができず、特に柔らかいタイプの入れ歯の耐久年数は2年から3年が限界です。
 
たわんで入る柔らかい入れ歯は、繊維が伸びるため、そこから汚れが入りやすくなり、長期間の使用で劣化してしまうためです。
 
ノンクラスプデンチャーは、支えている歯のくびれの部分(アンダーカット)に維持力をもたせるため、汚れがつかないように材料を硬くすると、たわまなくなり、折れてしまいます。
 
ノンクラスプデンチャーのメリット
 
・金属のクラスプが見えないので、審美的に入れ歯であることが気づかれにくい
・金属アレルギーの方でも使うことができる
 
ノンクラスプデンチャーのデメリット
 
・柔らかいため変形しやすい
・汚れがつきやすい
・修理ができない
・金属のレストが使えない材料がある

 
デメリットの中で一番注意が必要なのは、金属のレストが使えない材料があるということです。
 
レストは、入れ歯の設計に一番重要であり、噛んだ力に対して、入れ歯が沈み込みを起こさないように沈下防止をする役割を担っています。
 

 
レストがないとどうなってしまうのか。
 
入れ歯が沈み込みを起こし、入れ歯が合わなくなるだけではなく、支えている歯茎や骨が痩せていってしまいます。
 
ノンクラスプデンチャーが沈み込んでしまうと、噛めなくなってしまうのはこのためです。
 

 
入れ歯が沈み込みを起こさないためには、しっかりとした面積のあるレストにより、入れ歯を安定させることが必要だと思います。
 

 
レストの位置や大きさを決め、その後に支えとなるクラスプの位置を決めます。
 
ノンクラスプデンチャーは金属のクラスプではなく、ピンク色の目立たないバネを、歯茎に近いところに置きますが、根元から歯を揺らしてしまうため、支えている歯を失うケースも少なくありません。
 
次回は、ノンクラスプデンチャーを実際に使われていた患者さまの例をご紹介させていただきたいと思います。
 

ノンクラスプデンチャーのデメリットについて>>>

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